激音 – GEKi ON – vol.4 <後編>~ D_Drive
「誰がディーを知らないか?」…なんて書いてもナンのシャレだかわかる人は1人もいないだろうナァ。
「上海帰りのD_Drive」っていうことなんだけどね…。
元は津村謙という人が歌った1951年の「上海帰りのリル」。
当時、記録的に大ヒットしたのだそうだ。
タンゴだね。
昔の日本人はジャズを通じた4ビートは言うに及ばず、マンボやルンバ、タンゴなど色んなリズムを日常的に耳にしていたんですよ。
音楽的に今よりゼンゼンにぎやかだった。
それが今はどうだ?
そんなリズムの曲を耳にすることはまずないでしょう。
テレビをつけて聞こえてくるのは、味も素っ気もない単調な8ビートや下品な16ビートなリズムばかり。
ロックに関していえば、ブギやシャッフルのような3連のリズムの曲を演奏する若いバンドを目にすることがなく、このままいけば上のラテン・リズム同様、日本においてはブギやシャッフルは間違いなく絶滅するだろう。
恐ろしいことだ。
だから大分前に人気があったポルカを導入したBrave Comboなんてのはウマくやったよな。
日本の若いミュージシャンも「音楽」をやっているつもりなら、もっとチャンと勉強していい音楽を作ってもらいたいと願っています。
さて、この曲があまりにもヒットしてしまったので同名の映画まで作っちゃった。
私は観たことはないんだけど、香川京子が出てるのか…。
私は『二十四の瞳』すら観たことがなく、もっぱら黒澤映画での香川京子しか知らないんだけど、とっても好き。
可愛くて、品があって…。
そのおかげか、香川さんだけは黒澤明に怒られたことがなかったらしい。
とにかく昔の女優さんってのはホントにステキだった。
で、上海でのD_Drive。
もう、大ウケ!
でもね、私は絶対にウケる自信があったんだ。
そのあたりのことをいち早く皆さんにお伝えしたいんだけど、まだ6月のイギリスのレポートも終わらない内に先月の上海のレポートに着手するワケにもいかんわな~。さりとて早くアップをしないとすぐ来年1月のNAMMになっちゃう!。
とにかく『Marshall GALA2』が終わるまでナニもできん!
ということで昨日に引き続いて『激音-GEKi ON vol.4-』の<後編>。
トリ前にステージに上がったD_Driveだ。
Marshall JVM410H&1969BXのSeiji SPECIAL。
Marshall JVM410H&1960AのBlue Rose White。
わかるかな?
フレットレス・ベース。
Toshiくんはこの頃時からフレットレス・ベースに転向したのだ。
NATAL…と言っても今日はイベントなのでNATALのフルセットは持ち込めず。
10"&12"のタムと…
Chiikoロゴが入ったスネア・ドラムのみNATALを使用。
Seijiさんのシンプルながら魅力的なリフでスタートするD_Driveのキラーチューンのひとつ。
やっぱりいいモノってのは大抵シンプルに出来ているものだ。コレ、やっぱり海外でもウケるんよ。
おお~、ベースがフレットレスになると同じ曲でもバンドの音の響き方ってこうも変わるのか~。
オモシロいな~。
Chiikoちゃんはいつも通り安定のドラミング。
ベースがフレットレスになると音の立ち上がりがソフトになるので叩いていてどうなんだろ?
続けて「Cassis Orange」。
以上の3曲はイギリスでも中国でも何度も取り上げた海外への名刺代わりの曲たちだ。
「こんばんは、D_Driveです!
今日はMarshall Recordsからリリースした世界デビュー・アルバム『Maximum Impact』からの曲をタップリとお届けします!」
コレがその『Maximum Impact』ね。
CDとLPのジャケット。
D_Driveのライブ会場限定で国内盤がリリースされています。
Seijiさんのもの悲しいイントロから~
Yukiちゃんのギターがむせび泣くのは「Unkind Rain」。
そして、D_Driveのヘヴィ・ワルツ「Lost Block」。
フレットレス魂(そんなのあるのか?)丸出しで狂暴なプレイを聴かせてくれたToshiくん。
やっぱりシンプル。
ただ複雑なことをするのではなく、最もシンプルなところから曲を発展させていくところに感動的な音楽ドラマが生まれるのね。
『Music CHINA』、『Marshall GALA2』、『47都道府県ツアー』の告知をして最後のブロックに突入。
まずはChiikoちゃんの必殺フィルから「GEKIRIN-逆鱗-」。
Yukiちゃん作のプライベート・ドラゴンボール・テーマソング。
この曲も育って来た感があるね~。
音楽ってオモシロイ。
あ~、もう『Marshall GALA2』が今週の土曜日になっちまった!
準備し忘れたことはないかいな…後は台本を覚えるだけってか?
当日、D_Driveのコーナーにはサプライズがあります。
「サプライズがある」と言っちゃったら「サプライズ」じゃないのか?
じゃ「サプライズ」はありません。
『Marshall GALA2』にお越し頂く皆さん、とにかくお楽しみにしていてください。
GALAグッズもよろしく。
完全会場限定発売です。
今回初登場のトートバッグ。
幅34.5cm×高さ37cm。
ん~、大き過ぎず、小さ過ぎず、実にいいサイズで1,500円(税込)。
ランヤード…。
パスは付いていません。それがMarshallメッセンジャー・バッグに入って3,000円。
コレは前回と同じですな。
前回、アッという間に売り切れてしまったので、お買い逃がしになられた方、今回是非ゲットしてくださいませ。
D_Driveは年明けのNAMMショウで『SHE ROCKS AWARD』というロックの発展に貢献した女性ミュージシャンに捧げられる賞のオープニングアクトで演奏し、会期中Marshallのブースでデモンストレーションをすることがキマっている。
その前に!
GALAの後、NAMMの前ね。
D_Driveの音楽とダンスとマルチメディアの舞台作品『チェリーを3つ入れてください』が神戸で上演される。
「D_Driveの音楽とダンス」…私の頭の中では勝手にFrank Zappaの『Baby Snakes』の「Black Page #2」の光景が浮かんじゃうんだけど、ゼンゼン違うだろうな。
コレもとても楽しみにしている。
『チェリーを三ついれてください。』の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
D_Driveに関してはすごいニュースがまだあるんだけど今は言えない。 GALAの時に発表するのかな?
(一部敬称略 2019年9月6日 厚木THUNDER SNAKEにて撮影)