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2019年4月10日 (水)

Sound Experience 29 <前編>~ Gotwee 3(Pon, Gan & Non)

 
久しぶりの『Sound Experience』のレポート。
前回「28」がココ三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONで開催されたのは2017年12月27日のこと。
私は先約があってお邪魔できなかった。
そして、29回目の開催。
約13ヶ月ぶりにStrange,Beautiful and LoudがGRAPEFRUIT MOONに帰って来たのだ。
今回のお相手は以前Marshall BlogでもレポートしたGotwee 3。

10v_2楽屋のようす…ゴ、ゴツイ!
でも、ロックの香りがプンプンだ。
話題はDeep Purpleを中心に据えたハード・ロックに尽きる。
開宴前も休憩中も終演後もロックか楽器の話。
今までズットそうしてきたし、これからもズットそうしていくに違いない連中。
 
まず、ステージに上がったのは…

20コチラ…あ、間違えた!

30小学校の頃、牛乳ビンのフタを集めなかった?
アレどうして「ポン」って言ったかね?
手の平を上に向けて、人差し指のツメで牛乳ビンのフタのハジッコを押し込んでヒックリ返して遊ぶヤツ。
アレには燃えたな~。
絶対に負けないフタなんてのがあってね。
当時テレビで『タイガーマスク』をやっていて、すぐにひっくり返されちゃうフタは「虎の穴行きだ!」なんて言って、靴の裏で踏んづけて、なるべくペッチャンコにしてヒックリ返されにくくしたもんですよ。
若い人は当然知らないでしょう?…50年も前の話だよ。
そもそも、今は牛乳ビンのフタも見なくなったもんね。
我々の世代はゲームなんかなくても楽しく遊ぶことができたんだよ。
関係ないけど、この「ヒックリ返る」という表現ね、社会人になって富山に赴任した時、会社の先輩が何かを指して「それテックリ返しといてくれ!」とおっしゃったのには驚いた。

Sg_ridさて、ここからが本番。
まずステージに上がったのはロック重機トリオ、Gotwee3。
ゴツイってことね。

40ロードローラー担当の山口PON昌人

50vブルドーザー担当の小笠原OGAN義弘

60vパワーショベル担当の島NON紀史

70vノンちゃんは今日も愛用のMarshall MAJOR 1967とJCM800時代の1960Bを持ち込んだ。

80vオープニングはDeep Purpleの「Wring That Neck」。

90_wtnこのイントロのギターの音一発でノンちゃんワールドが爆発する!
演奏前に「決め事はなし進めていきますので、そのスリルを皆様に楽しんで頂ければと思います」なんて言ってたけど、決め事があってもなくてもスリリングなのだ。

100v2曲目を歌うのはPONさん。
Van Halenの「Somebody Get me a Docter」。
コレはいいんだけど、最近ですね~、Marshallの連中と英語で接触する時、なるべく「get」を使わないようにしているんですよ。
何の映画だったかは忘れちゃったけど、お母さんが子供に向かって「getはなるべく使わないようにしなさい」というシーンがあった。
「お里が知れる」ということらしい。
それと「~がある」という時に「I got~」ってアメリカ人はよく言うでしょ?ガーシュインの「I Got Rhythm」みたいなヤツ。
アレ、イギリス人って必ず「I've got~」って言うんだよね。ウチの社長と話をしていてそれを発見した。
それからなるべく「I've」にしようとしているんだけど、なかなか直らん。
130vPONさんが叩いたNATALのCafe Racer。
「赤と黒」…まるでスタンダール?
「赤と黒」とか「パルムの僧院」とか高校の時に読んだけどサッパリおもしろくなかったな…ということだけ覚えている。

140ノンちゃん同様、歌だけでなくドラミングにも強烈な「PON節」をアッピールしてくれた。
「PON節」…なんか削って食べられそうだな。「

150オガンちゃんもノリノリ!280v「昨晩はひたちなか市まで行ってごっついライブをやって来ました。
『お前ら2人がしゃべり過ぎ!』って山口メンバーに怒られましたので、今日はしゃべらないことにキメました。
今日はタップリと山口メンバーにしゃべってもらおうと思います。
きっとオモシロくなりますよ!」
200「今日は平日なのにこんなに沢山おいで下さいましてありがとうございます!
ちゃんと音楽が届くように頑張ります!」
マジメ。

210今度はノンちゃんの歌で「Mandrake Root」。

160v_mrバツグンのロック・グルーヴを聴かせてくれるオガンちゃん。

170今日もEDEN。
Terra Nova TN501とD410XST。
オガンちゃんが弾くとものすごくふくよかに鳴るんだよね。

180vこの強靭なリズム隊のバックアップを受けて…

190ノンちゃんのソロにも力が入る!

0r4a0147「ボク、PONさんのドラム、好きなんですよ」とノンちゃん。
「こんなにヤカマシく、グルーヴィに叩く人っていないでしょ?
コレ、誉め言葉ですよ!
でもヤカマシイでしょ?
このあたりを皆さんに味わって頂きたい」

120「ハハハ!共に難聴になろうぜ!」
ココでPONさんから直志さんのことでひと言。
「この後に出るベースの河野くんとBLIND BIRDというバンドを長い間やってきて、ボーカルズの桐嶋直志が昨年の2月21日に心不全で他界しました。
アレから1年…今日は彼を偲んで演奏しています。
彼は楽しいことが好きな男でした。
今日は衣装も当時のままでこうして出ています。
残されたボクらは命を全うするまでその時間を大切にしていきたいと思っています」S41a0135 「悲しい思いをすることはたくさんあるけど、我々は楽器を弾くことでしか表現をすることができません。
心を込めて弾きますので聴いてください」…と「Parisienne Walkways」。

260v続いてもムーディにCozy Powellの「Sunset」。
しかし、Gary Mooreってのは人気あるね~。

290v最後はRitchie Blackmore's Rainbowのファースト・アルバムから「Still I'm Sad」。
この曲がいつも「You Fool No One」に聞こえてしまうのは私のバカ耳だけなのか?

230Garyもいいけど、やっぱノンちゃんといえばリッチーだわな~。

240v前にも書いた通り、このゴツイ曲がThe Yardbirdsとはね~。

250vしかもこの3人にかかるとますますゴツさが増すぜ!

270v_cpgmま、言っちゃ悪いんだけど、このチームは何と言うか、「気負い」みたいなモノが全くなくて、根っからのロックバカ(失敬!ホメ言葉ですから!)が集まって無責任に演奏している感じがしていいんだよナァ~。

300_sisやっぱりこういうシチュエーションは本当に演奏能力が高くないと観ている方はイヤになっちゃうからね。

310この3人は最高だ!

S41a0033_2 アララ、アッという間に終わっちゃったよ!

320<つづく>
 

200

 (一部敬称略 2019年2月18日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)