MUSIC INNOVATION 2017 TOKYO OCTOBER X'MAS <後編>
ショウも終盤に差しかかり、最後の弾き手を待つMarshallたち…。
ドラムスはチャン長田、長田昌之。
イヤ、いつも「長田ちゃん」って呼んでいるものだから。
長田ちゃんが叩いているのはNATALのブビンガ…この日を通して使用されたキット。
ブビンガがCITES(サイテス:ワシントン条約)の管理対象木材になり、NATALはブビンガのキットの製造を終了したので同じモノは入手不能。
代わりはウォルナットが務めている。
あのね、もし、アッシュのキットを考えているドラマーがいたら早く決心した方がいいかもよ…NATALに。
オープニングはアルバム『Point of No Return』の1曲目、「Inquisition」だ。
鉄壁のスピード・ギター・チューン。
中間さんがステージに姿を見せただけで雰囲気が変わるね。
中間さん、久しぶりだな~。
Marshall Blogへのご登場はちょうど3年前。鹿鳴館のイベントのレポート以来だ。
2曲目も『Point of No Return』から「Wings of Destiny」。
OZMAさんもノッケからスゴいテンションで中間さんを盛り立てる~!
出たなRainbow!
私が生まれて初めて行ったコンサートが『Rising』発表後のRainbow。
武道館の1階席から指人形ほどのRonnieやRitchieを眺めていた。
ライブ盤には収録されていないけど、この曲を演奏ったのかな?あ、演ったのね。今から41年前のことだからね~。
折り鶴を正確に折るようにハード・ロックの名曲をジ~ックリと弾く中間さんの姿印象的だった。
今度は金子くんがシンガーとしてステージにあがる。
ね、彼、今日はチョー大活躍でしょ?
曲はコレまた『Point of No Return』からで、収録されている2曲の歌モノのウチから「In 2040, on the Beach」を熱唱。
中間さんもMarshallがよく似合うギタリストのひとりだよね。
背が高いからMarshallの壁とバッチリ組み合わさっちゃう。
ところで、さっきから出ている中間さんの1989年の初のソロ・アルバム『Point of No Return』ね。
コレ、鍵盤は文明さんがプレイしていたんだね~。
いまだに文明さんって元気にされているような気がしてならないんだよね。
そして、「Sound Producer」として、「森園勝敏」の名前がクレジットされている。
でね、大分前の話だけど、森さんにこのアルバムのことを尋ねたことがあったの。
森さんは「あ、アレね~。なんかオレんとこへ来たときにはもう出来上がっちゃててサ~。完成度が高いんだよね~。だからやることがほとんどなかったんだよね~」とおっしゃっていた。
日本のハードロック・ギターの定番であり、名盤である。
最後はそのタイトル曲を演奏して集まった多くのファンを喜ばせた。
ステージ下手で抜群の存在感を放出しまくるOZMAさん。
「OZMA」なんてアダ名、スゲエうらやましいってズッと思ってたのです。
私のハラなら「左門」か?
「査問」っていう言葉あるでしょ?「調べて問いただす」ことね。
コレって英語でも「summon」って言うんだよ。
ついでに、「仲直りする」もしくは「仲直りさせる」という意味の英単語は「reconcile(リコンサイル)」。
おかしいでしょ?「仲直り」なのに「離婚」なの。
こうやって英単語は覚える…という悪い例です。
長田ちゃんも久しぶりだった。
前のバンドでも今でもNATALを愛用してもらってるからね。いいね、長田ちゃんのNATALは!
永川さんのポジションも真っ暗で…ゴメンナサイ!
でも、永川さんのキーボーズがバンドのサウンドをメッチャ分厚くしていた。
ナニを演るのかと思ったらTOTOの「Children's Anthem」。
意外な選曲だったけど、すごくカッコよかったね!
どしたのッ?
BLINDMANのRayさんが加わって「Kill the King」をプレイ。
前回Marshall Blogにご登場頂いてから今回のコンサートに至るまで、どんな活動をされていたのか私は寡聞にして存じ上げないが、中間さんみたいな人は常に第一線で活躍していてもらいたいね。
やっぱりスター・ギタリストだからサ。
専門学校を出て、ピロピロと指を器用に回す若いギタリストはもう珍しくも何ともなくなっちゃたでしょ?速弾きはできて当たり前になっちゃったので誰ももう驚かない。
それより、今こそ中間さんのようなワイルドでスケールと音のデカいギタリストが必要なんですよ。
そして、その豪放なプレイで真空管アンプの素晴らしさを伝え直してもらいたいわ。
おもしろかったね~。
転換のストレスもなかったし、フォークから、アニメから、メタルから…様々な音楽が集結するにぎやかなショウだった。
中間さん、Marshallが待ってますからね~!
遠慮なくバリバリやっちゃってくだされ!
Akashic Recordsの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
<NATAL>について
時は1965年、場所はロンドン。
伝説のパーカッショニスト、アラン・シャープは理想の楽器を編み出すことに没頭していた。
そして、ついにそれを手に入れた。
やがてその楽器は多くの人の知れるところとなり、
レッド・ツェッペリン
ディープ・パープル
ザ・ローリング・ストーンズ
ブラック・サバス
UB40
ボブ・マーレー
…らに重用された。
アランは「*ロー・プロファイル・フープ」の開発者。
彼はいつもナニかを作り出そうとしていた。
そして今、我々がそれを引き継いだ。
アラン・シャープのレガシーは生きている。
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
(一部敬称略 2017年10月25日 渋谷Mt. Rainier Hallにて撮影)