【NAONのYAON 2017】 vol.5 : スペシャルユニット&夢みるアドレセンス(+SHOW-YA)
皆さまのお楽しみを少しでも長く持続させて頂こうという殊勝な気持ちで、今年は例年よりもやや小出しにお送りしている『NAONのYAON』のレポート。
今日で第5回目を迎えてコンサートも後半に突入する。
休憩中にはSHOW-YAがタイアップした「ぱちんこ『北斗の拳7転生』」の「NO REGRETS」&「愛をとりもどせ!」が4月26日に配信限定シングルとしてリリースされたことがアナウンスされた。
「みんな、後半戦の準備はできてる?」と、次の演者が紹介された。
このユニットで歌声を聴かせてくれるのは…稚菜。
そして、石田ミホコ。
バンドにはおなじみ、ドラムに富田京子とベースに渡辺敦子。
そしてギターは今日大活躍のSAKIが入った。
元はもちろんThe Monkeesの1967年のヒット曲。
1967年は『サージェント・ペパーズ』が出た年。他にも永久に朽ち果てることはないであろうロックの名盤がゾロゾロと発表されたとした。
今から50年前…私5歳。
この年を境に若者文化のすべてがガラリと変わってしまったという。
このあたりから69年までが。ロックの最もクリエイティブだった時代。
そんな時代の名曲中の名曲だ。
チョット脱線しますね。
今回、この曲のことを調べていて驚いた。
ビーチ・ボーイズの『Pet Sounds』なんかもそうなんだけど、この時代、有名なジャズ・ミュージシャンがこうしたポピュラー・ソングのレコーディングに参加しているケースがよくあって、この曲もそう。
何しろ、アレンジを担当したのがショーティ・ロジャースだっていうんだから驚きよ。
ロジャースはトランぺッターで、「ウエスト・コースト・ジャズ」というジャズの一流派の立役者なのだ。
ロックの隆盛により下火になってしまったジャズじゃ食えないもんだから、こういう仕事で生計を立てていたんだろうネェ。
そして、もうひとつ…そのトランペットでこの曲に参加しているのはこのお方…カンドリさん。
…というのはもちろん冗談だけど、間違いではない。
やはりウエスト・コースト・ジャズのトランぺッターでピートとコンテのカンドリ兄弟という人たちがいたのだ。
「Daydream Believer」の録音に参加しているのはお兄さんのピートの方。この人、1923年生まれ(大正12年:関東大震災があった年でジム・マーシャルと同じ生まれ年)だというから生きていれば94歳だ。だからレコーディングした時は44歳。ジャズ・ミュージシャンとしては最も脂の乗り切っていた時期だ。
でも、どちらかというとジャズ界では4歳年下のコンテの方が名前の通りがいいかな?
一時はザ・カンドリ・ブラザース(The Candli Brothers)という兄弟コンボをやっていた。
私も1957年の下写真のアルバムを持っているけど、珍しいツイン・トランペットがなかなかに快感なのであります。古き良きジャズが実にいいモノです。
うれしいのはギターでハワード・ロバーツとバーニー・ケッセルが参加していること。
ロバーツはテレビの仕事をしていたし、バーニーは上で触れた『Pet Sounds』にも参加している。
こういうのって、どっかで見たことない?
そう。今のアニソン。
ロックじゃ食えない腕利きのミュージシャンがアニメの音楽をサポートしているのとまったく同じ。
だから、早いところロックはアニメと手を組んで助けてもらうべきだと私は思っている。だって演ってる音楽は同じなんだもん。ココはファンを共有して共存を図るべき局面だ。
…という脱線とは全く関係なしに、このスペシャル・ユニット、ゴキゲンな演奏!
パンチをきかせたミホ子ちゃんの声が実にうまくマッチして上質の「ビリーバー」を聴かせてくれた。
稚菜ちゃんは後輩だし、みんな恵子さんの仲良しとあって、ホッコリしたインタビュー・コーナーでスペシャル・ユニットのコーナーを締めくくった。
『NAONのYAON』にはきっとあるアイドルのコーナー。
今年は「夢みるアドレセンス」。志田友美
曲は「アイドルレース」。
1960年代のイギリスにMoveやELOのJeff Lynneが在籍していたことで知られるThe Idol Raceというバンドがあったんだよ。
ルックスや曲名からして、安泰なアイドル・ソングかと思ったら大間違い。それじゃ『NAONのYAON』にゃ出れません。
コレがハードなサウンドに超早口の歌詞を乗せた痛快なナンバーなのよ!
この時、風がものすごく強くなっちゃってチョットかわいそうだったの。
夢みるアドレセンスの詳しい情報はコチラ⇒夢みるアドレセンス公式ウェブサイト
「次の曲はぜひSHOW-YAの皆さんといっしょに演りたいんです!」…とSHOW-YAの登場を乞う。
「じゃ、やろうか!」
恵子さん、うれしそうだな~。こういうの好きだからな~。
「センターで踊ってくださ~い!」…曲は「ファンタスティックパレード」。
開演してから6時間近く。
ココではじめてSHOW-YAの5人が姿を現したワケ。
ウマいな~、この演出!
思わず手を叩いてしまった…と言いたいところだが両手はカメラでふさがっているので、「ウマい!」と小声で口に出しておいた。
「『夢みるSHOW-YA』で~す!」
イヤ~、この5人の皆さんがようやく出て来てくれた。
このホーム感!
ホッとするわ~。
「アドレセンス(adolescence)」というのは「青春期」という意味。
10代の若者を指す言葉には「teenager」という言葉もあるが、コレは13歳から19歳までを指す。
ナゼ13歳かというと「-teen」という言葉は「13」からだから。
同様に「〇〇ティーン」と呼ばれている数字は「19」まででしょ?
同じ10代でも11歳と12歳はそれぞれelevenとtwelveだから「teenager」には入らない…らしい。
一方、「adolescence」は通常「13~16歳」を指すのだそうだ。
いわゆる「ロー・ティーン」と言われているヤツだが、「ロー・ティーン」という表現は「ツーマン」と同じ日本語英語で、正式な英語には存在しない。「ツーマン」などという変テコリンな言葉を使わず、「ダブル・ヘッドライナー」という正しい英語を使おう!
形容詞の「adolescent」が大人になると「adult」になる。
ココでようやくsun-goさんのMarshallサウンドが聴けた。
この「アイドル系+SHOW-YA」っていつも猛烈に盛り上がるんだよね~。
…とチョット前までアドレセンスの素晴らしいコラボ!
イヤイヤ、現役のアドレセンス。
SHOW-YAの5人はロックがある限り永遠に「青春期」なのだ!
全力投球の恵子さん!
見ていて実にすがすがしいし、とても楽しい!
「シンドかった~!」と恵子さん。
「口も早いし、踊りも早いし、スゴイね~!」