Marshallだより~Joel Mananの最新バックライン情報(2016年8月号)
毎度おなじみ英Marshallのアーティスト担当のJoel Mananから2枚の写真が届いた。
まずはThin Lizzyのバックライン。
6月に話題を呼びに呼んだRirchie Blackmoreが出演した『MONSTERS OF ROCK Festivals 2016』で撮影したもの。
やっぱこうでなきゃ!
ヘッドはDSL100HとJCM800 2203。
Bキャビだけで壁を作るのがいかにも外タレっぽい。
Thin Lizzyはこの夏から来年にかけて何回かの公演をこなすそうだが、ベースがTom HamiltonでドラムがScott Travisなんだってね!
世の中変わったな~。ビックリだ~。
好きだったBrian Downeyもいなくなっちゃって、昔のメンバーがScott GorhamだけになってしまったThin Lizzy。
それでもヨーロッパでの人気は大きいようだ。
以前にも書いたが、今でこそ日本でも伝説的なビッグ・グループの一員として取り扱われているThin Lizzyだけど、私の認識では日本で火が付いたのは大分後になってからのことだ。
私は『Bad Reputation』からリアル・タイムで聴き出したが、このアルバムが出た時も「別に…」みたいな雰囲気だったような記憶がある。
コレ、欧米では大ヒットした『Jailbreak』の次のアルバムですからね。それでも特に話題にならなかったように思う。
それが日本でもドッカといったのはやっぱりGary Mooreの『Black Rose』のおかげなんだろうな。
もし、Gary Mooreが再加入しなかったら、これほどまで日本でThin Lizzyの名前が人の口に上ることはなかったのではないか…コレが私のロックの「IF」のひとつ。
あ、ちなみに私はGary Morreとは関係なくしてThin Lizzyが好きでした。
そんなThin Lizzyのヨーロッパでの歴史的な人気を実感したのは、ウェンブリーで開催されたMarshallの50周年記念コンサートの時のことだった。
詳しくはコチラ⇒【50 YEARS OF LOUD LIVE】vol.4~Phil Campbell, Kerry King, Coley Taylor and Ripper Owens
で、先週の土曜日もScott Gorhamのサイン会が開催され大盛況だったそうだ。
場所は「Guitar Guitar」というその名ズバリの楽器店。
スコットランドはエジンバラ、グラスゴー×2の3店、イングランドではニューキャッスル、バーミンガム、エプソム(サーリー州)の3店を展開する総合楽器店。
下の写真はニューキャッスル店のショップウインドウ。
いい眺めでしょ?
ロンドンのデンマーク・ストリートの楽器店に比べて店員さんが気さくで、格段に態度がよく、実に気持ちの良い対応をしてくれる。
「ロンドンの楽器店の連中はオレたちのことをバカにしやがるんだ」とPete Townshendたちが、ロンドンのはずれのアクスブリッジのJim Marshallの楽器店に集まった話を思い出してしまった。
Joelから送られてきたもう1枚。
SlayerのGary Holt。
そう、最近ヘッドを全面的にJubileeに換えたのだ。
日本でも大きな話題となったが、Jubileeの人気は海外でも大きく、とくにアメリカでは大ヒットとなっている。
やっぱりハードなロックにはホンモノの真空管のアンプが欠かせないことを連中はよく知っているのだ。
だから「早くリイシューしろ」って言ったんだよ。
「Marshall Jubileeヘッドがオレのトーンのカギを握っているんだ。圧倒的なパワー、マジでスゲエ中域、そしてベイ・エリア・クランチ…コレをクラシックSlayer Marshallサウンドにミックスしてもらうんだ。こうして完璧なスラッシュ・メタル・サウンドが出来上がるってワケだ!」
…と、Garyは申しております。
どうですかね雄太くん?
TORNADO-GRENADEの真壁雄太くんは上下でJubileeを使ってくれている。
確かにサウンドはGaryの言う通り。
是非、ライブに遊びに行ってJubileeの轟音をチェックしてもらいたい。