【50 YEARS OF LOUD LIVE】vol.4~Phil Campbell, Kerry King, Coley Taylor and Ripper Owens
さて、「50 YEARS OF LOUD LIVE」の4人目に登場したギタリストはMotorheadのPhil Campbell。
この日のために製作された世界に2本しかないアニバーサリー・ギターを引っ提げての登場。数日前に工場に配達されてきたのを見たぞ!
ここはエンディングを除きもっとも登場アーティストが膨らんだパートになった。後ろに見える若い男の子はフィルの息子さん。いいナァ~、出れて!でも、お父さんがモーターヘッドってどんなかね?就職の面接かなんかで「お父さんのご職業は?」と訊かれて「イヤ、モーターヘッドのギターなんスよ」と答える。さぁ、面接の結果はいかに?「ベースでなくてヨカッタ~」なんて言われたりして…。
でも、実際のフィルはとても愛想がよくて感じのいい人なんよ。
選曲は意外にもThin Lizzyの「Still in Love with You」。アルバム『Night Life(1974)』に収録されたThin Lizzyの曲の中でもっともロマンチックとされるバラードだ。
バラードでも絶唱のコリィ。本当に大活躍だ。昨日ずいぶん練習したもんね~。
延々と続くエンディングのソロ。レコードではゲイリー・ムーアが弾いた。作曲のクレジットはフィル・リノットになっているが、もともとはゲイリーが1969年に書いたという。アルバム『Night Life』録音時(1974年)、ゲイリーはシン・リジーを離れていたが、この曲のソロのパートはゲイリーがすでにレコーディングしていた。このアルバムから加入したブライアン・ロバートソンがギターを録音し直したが、ゲイリーのソロの部分を録り直すことを断ったという。
ゲイリーに捧げるかのようなフィルの渾身のソロ!
マーシャルの連中は「ゲイリーが生きていればこのコンサートによろこんで参加してくれたに違いない」と口をそろえて言っていた。コリィもフィル・リノットへのリスペクトを込めての熱唱だったか。
会心のプレイに満足げなフィル・キャンベル!
考えてみるとケリー・キング・モデルは何度もマーブロに登場しているが、本人が現れるのはこれが初めてかも?!
曲はMotorheadの「Ace of Spades」!
オリャ~!いったらんかい~!
ま~、さっきのバラードとエライ違いだこと!
ドラムはハウス・バンドのブライアン・ティッシー。ちなみに先のシン・リジーのドラマー、ブライアン・ダウニーもNATALを使っている。
全員が一丸となった火の玉のような演奏!
撮りやすいわ~、ケリーは!
どう撮っても絵になる!ある意味ものすごいフォトジェニックな人だ。
続いての曲はPanteraの「Mouth for War」。
ここからニック・ボウコットが加わる。ニックはダイムバッグ・ダレルの親友だった。昔はよくパンテラのシャツを着ていたものだ。
ここでもケリーの存在感は何ひとつ緩むことなし!
ステージの最前まででてきて一心不乱にソロを弾きまくる!
コリィの出番はここで終了。初めから大フィーチュアで、期待に応える最高のステージを見せてくれた。個人的には「Ace of Spades」が一番ヨカッタな。リフレインの絶叫が最高にカッコよかった!
曲はJudas Priestの「Hell Bent for Leather」。
ジューダス1978年のアルバム『Killing Machine』からの選曲だ。
ケリーが使用しているマーシャルはもちろん自身のシグネチャー・モデル、2203KKだ。
ふたりのイキもピッタリだ。やはりジューダスは人気が高いね!渋谷陽一氏がFMの番組で「ジューダス・プリストのニュー・アルバムから…」と「The Ripper」を紹介して、イントロでぶっ飛んだのも今でも覚えている。
にぎやかなセットで楽しいパートだった!
つづく
(一部敬称略 2012年9月22日 London Wembley Arenaにて撮影)