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2015年10月

2015年10月 3日 (土)

【号外】がんばれニッポン!

ガラにもなく、たまたまラグビーのワールド・カップを見ていて驚いた。

M_1000 このグランド、ナンカどっかで見たことがあるような…という気がした。
すると実況アナウンサーが「今日の試合はミルトン・キーンズからお送りしています!」…というではないの!
それで、Marshallの社長に即座にメールで確認してみた。

M_2000_2 するとすぐに返事が来て、「MK Donsスタジアムだよ、工場の向かいの…」と言うではないの!
やっぱり!

30MK Donsスタジアムとはミルトン・キーンズとウィンブルドンのフランチャイズチームが合体して発足したミルトン・キーンズのフットボール・クラブだ。

40Marshall Blogで何回か触れたことがあるのでご存知の読者も少なくないであろう。
本当にMarshallの工場から歩いて5~6分のハス向かいにある。

45 これがそのスタジアム。

50 今年の5月に行った時のグランド…ピッチっていうの?…のようす。

60このスタジアム、Double Treeというホテルが併設されていて、工場に行くと時々止まることがあるんだけど、高い方の部屋、すなわちピッチ側の部屋は居ながらにして試合が見れるようになっている。

70そして、コレもMarshall Blogに書いたことがあるが、かつてはMarshallがMK Donsのオフィシャル・スポンサーを務めていたことがあった。

80v_2 その当時はスタジアムの中に我らのMarshallスクリプト・ロゴがディスプレイされていただけでなく…

90スコア・ボードの両脇にはJCM800 2203と1960のフルスタックがあしらわれていた。
今日のサモア戦ではみることはできない。

100季節になると芝の緑の美しいこと!

110そして、コレは隣にある24時間営業の巨大スーパー、ASDA。TESCOに次ぐイギリス第二位のスーパー・マーケット・チェーン。
社長に「今日はASDA忙しいんじゃないの?」と冗談で聴いたら本当に大繁盛だったらしい。

115でもさ、日本代表のチームの中にギター好きがいてだよ、試合場に行く途中バスの中からMarshallの工場を発見したらどうよ?!
感動すんじゃね?
今、「23対0」…コレは大丈夫でしょ!がんばれニッポン!

120

2015年10月 2日 (金)

LONDON ARRIVES IN TOKYO

『#LIVEFORMUSIC』を旗印に、ギター・アンプだけでなく、ヘッドホンや冷蔵庫まで「Marshall」ブランドをまとった商品が続々と登場していることは皆さんもご存知の通り。
『音楽に生きる』…50年以上にわたってロックの発展に貢献したブランド・ロゴがステージだけでなく、我々の日常の暮らしの中でお目にかかれることはよろこばしいことだと思う。
やっぱりMarshallロゴ、カッコいいもんね。
Jimが生きていたらよろこんでいただろうナァ。

10_2で、すごく気になっていたのがそのネーミング。
冷蔵庫なんかは「Marshall Fridge」とド直球だけど、おもしろいのはシリーズで発売されているスピーカー。
最近は家電量販店で販売されていて、40年近く前からMarshallロゴを知る私なんかにはドキっとさせられると同時に劇的な時代の変化を感じる。
だって、電気屋さんで「Marshall」が売られているんだゼ~。
そのスピーカー・シリーズにはロンドン、並びにロンドン近郊の地名がそのまま付けられている。

例えば「HANWELL(ハンウェル)」。
これは国鉄のHanwell駅。

20ここから10分ほど歩くとこのUxbridge Roadに行き着く。
「Uxbridge Road 76」はJimが最初に開いた楽器店があった場所だ。すなわちMarshall発祥の地。
そのあたりに興味のある方はコチラをご覧頂きたい⇒【イギリス‐ロック名所めぐり vol.2】 マーシャルの生まれ故郷<後編>

30「WOBURN(ウォバーン)」という商品もある。
WoburnはMarshallの工場があるBletchleyの近隣の小さな町の名前だ。

40空港から工場へ車で移動する時、高速道路が渋滞していると「下道」の一ルートとしてよくこの町を通過する。
とても小さな町だが、古い建物や教会が並ぶ実にチャーミングなところだ。

50「KILBURN(キルバーン)」というモデルもある。
コレは地下鉄Jubilee線のKilburn駅。
ロケーションとしてはシャーロック・ホームズで有名なBaker Street駅や『Abbey Road』のあるSt.John's Wood駅のチョット先。

60v何でこんなところに行ったのかというと…目的はコレ。
The WhoやDeep Purpleの熱心なファンはよくご存知だと思う。
ちなみにRitchie Blackmoreフリークで名高いCONCERTO MOONのノンちゃんはさすが、よく知っていた。
詳しくはまた『ロック名所めぐり』で。
ひとつだけ書いておけば、私、ここの通りにあった東洋人が経営するラーメン店で、人生で一番ズイマなラーメンを頂きました。
考えてみりゃ、二番目にズイマだったのも、三番目にズイマだったのもイギリスだわ。

70vまだある。すごいラインナップの数だ。
「ACTON(アクトン)」はロンドンの西のハズレ。観るところが特段ないので写真はないが、行ったことはある。
ヒースロー空港に乗り入れしている地下鉄Piccadilly線の西のエリアが何らかのトラブルで普通になってしまい、バスで空港からActon Town駅まで振り替え輸送してくれた時だ。
デカいスーツケースを持っていたので大変だったが、その振り替え輸送の段取りは実にスムースで驚いた記憶がある。
ロンドンの地下鉄はやたらめったら止まるでね。スッカリ慣れっこなんだろう。
確か、Marshallがサポートしている音楽学校があるのもActonだったような気がする。

それから「STANMORE(スタンモア)」。
コレはまったく行ったことがない。さっきのKilburnを過ぎて、Wembleyを過ぎたまだ先のJubilee線の西の終点。
Jubilee線に乗った時に思い出して社内の路線図だけ撮影しておいた。

こうしてみると、Marshallに深く由来している名前はHANWELLだけだな。ま、あとWOBURNぐらいか…。ワン・ワードの地名で揃えているだけかな?

80コレ以前に書いたかナァ…エエイ、好きな話しだからまた書いちゃえ!
世界のディストリビューターがMarshallの工場に集って開催される会議で、以前「新商品の名前をどうするか?」という議題があった。
ま、「議題」といってもそう堅ッ苦しいものではなく、それは雑談に毛の生えたようなもので、色んな意見が出た。
その中に内蔵の名前はどうか?」というアイデアが出てみんな大爆笑。
私もこういうの好きだから…「考えてみるとディーラーからのオーダーの時スゴイことになるよ!だって”エ~、今日は腎臓を一個と肝臓が二個、今日は目玉は要らないよ”だもん」…と言ったら大ウケ。
こういう時の英語はできる限り速くしゃべる。それないと絶対にウケない。そのために日頃から英語を練習している(←ウソこけ!)。
でも、多くの日本人は内臓を表す英単語なんて知らないだろうから、このアイデア結構イケると思うよ。
たとえば、「キドニー」。または、「ブラダー」。「パンクリアス」、「デュオディナム」なんてのもある。
コレ、それぞれ腎臓、膀胱、膵臓、十二指腸という意味。
カッコよくね?「デュオディナム」なんて出力が12Wでいい音が出そう。「キドニー」は音が小さいよ。腎臓は「沈黙の臓器」だから。

ハイ、ここまでが前置き。
そして、やって来たのが地名の真打。LONDONだ。

90今日はロンドンに行った話題ではなくてLONDONがウチにやって来たというお話し。

100もう皆さん、よくご存知でしょう。
Marshallブランドのスマートフォン。その商品名がLONDONだ。
コレが昨日届いたのよ!
パッケージはこんな感じ。
カチンカチンの紙のハコに入ってる。

110

120

130フタを開けると…オ~っと、Marshallロゴ入りピック。といっても、穴が開いているところを見るとギターを弾くためのものではなく、アクセサリーの一種ということなのだろう。

140それをめくると紙の袋に入った本体が登場。
紙の袋には「LONG LIVE ROCK 'N' ROLL Marshall」とある。
大丈夫。Marshallが存在する限りロックは長生きだ。Marshallを忘れた時、ロックは死ぬ…ナンチャッテ!

150コレが本体。

160薄くてメッチャ軽い!大きさもデカすぎず、小さすぎずちょうどいい。日本人の手のサイズでもバッチリ。
あ、この手は私の手ではござらんよ。

163もう色々なサイトで紹介されているので、ココで詳しくは書かないが、コレが例の二つのヘッドホン・アウト。
165それぞれ異なる音量で音楽を聴くことができる。
そう、「#LIVEFORMUSIC」…音楽好きに有利なスマホなのだ。
しかもMarshall、しっかりしたスピーカーを搭載して世界一ラウドなスマホを目指した。

166_2ゴールドのボリュームのホイールがいいね。
こういうデザインはウマいナァ。黒、金、白がMarshallのイメージ・カラーだもん。横っちょのギザギザもいい感じだよ。

166裏面はこんな感じ。

170やっぱりこのロゴがうれしいね~。
表面の仕上げは「シボ加工」というヤツ。
コレ、我々にとっては1959や1962等のビンテージ・モデルのレヴァント・カバリングだよね!

175これがバッテリー。
「LONG LIVE」なのね。なるほど、ウマくやったな…。

180本体を箱から取り出すと下段はこんな感じ。
なんだかサンダーバード2号みたいだな。

190ここには充電機と安全のしおりが入っている。
コレ、プラグはドイツやフランス向けのヤツだな。イギリス仕様の商品はこの箱に入るんかいな…なんてのは余計なお世話か。

200付属のイヤホン。

210スピーカーには「M」の字。

220リモコン部にもMarshallロゴ。

230一応記しておくと、仕様はこうなってるそうだ。
●OS :Andoroid Lollipop 5.02
● CPU :Snapdragon 410、1.2GHz クアッドコア
● メモリ :RAM 2G、ストレージ16GB、Micro SDカード挿入可能
● ディスプレイ :4.7インチ、720p HD、ゴリラガラス3採用
● カメラ :8MP、フラッシュ付き(メインカメラ)2MP(フロントカメラ)
● SIMカード :Nano-SIM (Simロックフリー)
● センサー :環境光センサー、近接センサー、加速度センサー、ジャイロ、e-コンパス
● ネットワーク :GMS、3G、4G LTE
● WiFi :802.11a//b/g/n、2.4GHz/5GHz帯に対応
● Bluetooth :4.1、BLE、aptX
● バッテリー :2500 mAh 取り外し可能 USBチャージャー付き
● サイズ :140.45×70.25×9.45mm、 重さ140g

235…とこんな感じ。
時間がなくてまだ実際に試してみたワケではないんだけど、やっぱり持ってるだけでうれしくなっちゃうね~!

236さて、このLONDON、早くもうれしい話題が!
「IFA」という展示会で2015年のベスト商品のひとつ(Best of IFA 2015)に選ばれたのだ!
このIFAというのは、別名を「Internationale Funkausstellung Berlin」といい、毎年9月にベルリンで開催される世界最大の電気&家電用品の展示会だ。日本語では「国際コンシューマ・エレクトロニクス展」と呼ばれているらしい。
我々の業界で言えばフランクフルト・メッセとかNAMMショウだね。
この展示会、初の開催が1924年と歴史は古く、真空管ラジオ、テレビ、テープレコーダー、最近ではデジタル関連の家電製品…等々、我々の生活に当たり前に存在している家電製品がこの展示会で初めて紹介されている。
そんな名だたる展示会で賞をゲットするなんて幸先のよい話しだ。

Congratulations on your daughter's great achievement, Grace!!

今回この記事を書くにあたり、巷間の状況をインターネットで調べたところ、マァ~、ウェブサイトからYouTubeまで出て来るわ、出て来るわ。呆れるぐらいたくさんの情報が出回っていた。
スゲェ注目度で驚いたわい。
それらを見たらココに細かいことを書いても仕方ない…ってな気になってしまって記事は故意にサラっと仕上げてみた。
日本版の発売の情報はまだ入ってきていないが、興味のある人はそれぞれのサイトや動画をチェックされたし。

237_4「#LIVEFORMUSIC」…Marshallの次の一手はなんだ?!

M_img_0005

2015年10月 1日 (木)

貴方とナタールと音楽と

Marshall BlogではスッカリおなじみのMarshallのドラム・ブランドNATAL(ナタール)。

M_jmk_front


1965年の創立だからして、Marshallの3年後輩で、元々はアラン・シャープという人が作ったハンド・メイド・パーカッションのブランドだ。
2015年の今年は創業50周年なのだ!

As そのアランが作るパーカッションがあまりにも素晴らしいので、瞬く間に時のイギリスのパーカッショ二スト、ドラマーたち愛用された。
T.RexのMicky Finn、The Rolling StonesのCharlie Watts。
そして、Led ZeppelinのJohn Bonham等々。

Jb_1 Deep PurpleのIan GillanだってNATALのコンガを使っていた。
この『Live in Japan』の海外盤、『Made in Japan』のジャケットに写っているコンガはNATAL製だ。

Dp Fleetwood MacのMick Fleetwoodもそう。
Led Zeppelinの「Black Dog」の原型といわれる「Oh Well」のコンガがNATAL製だったのかもしれない…なんて想像するだけでも興奮しちゃうよ!


残念ながら当時日本には入って来なかったので名前を知っている人は皆無に等しかったけど、60~70年代のブリティッシュ・ロックを聴いている人はまず間違いなくNATAL製品の音を耳にしているハズなのだ。

そのNATALがドラム・キットを製造し出したのはMarshallがブランドを買収した数年前のこと。
最後発とはいえ、確かな品質と手ごろな価格、そして何よりもブリティッシュ・ロック魂に満ち溢れたサウンドで急速に世界中のドラマーの間に普及している。
おかげさまで大分日本でもその名前が知れ渡るようになって来て、楽器店でも見かけるようになってきた。
NATALを応援してくださっている皆さんには。この場をお借りて心から感謝申し上げたい。
Jim Marshallも天国で喜んでいるはず。
「日本でもようやく動き出したか…フォッ、フォッ、フォッ!」って。Jimはドラマーだったからね。

Jim そして、昨日イギリスからNATALブランドを紹介する最新の動画が届いた。
是非、ご覧くだされ!

そして、私といえば、今NATALの日本語版ウェブサイトの制作に悪戦苦闘&七転八倒しておりやす。
もうチョット待ってて!

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

P.S. :今日の記事のタイトルは美しいジャズのスタンダード曲、「You and Night and the Music(貴方と夜と音楽と)」から引用しています。頭がおかしくなったワケではございません。