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2015年6月17日 (水)

【イギリスーロック名所めぐり vol.16】 コッツウォルズにロックの名所なんかあんの?!

コッツウォルズに行ってみた。
「コッツウォルズ」といえば今やイギリスを代表する観光地のひとつ。
そんな所に「ロックの名所」なんかあんのかいな?
それがですね、見つけちゃったんですね~、コッツウォルズ行ってみたさに…。
最初に紹介しちゃうとアッという間に終わってしまうので、最後の最後まで隠しておくことにしますからね。
それまでは完全に観光ガイドか旅の思い出。

10コッツウォルズはイングランドの真ん中へんにある地方の名称。標高300m程度の丘陵地帯。、山の少ないイギリスのこと、かなり高地になる。
ちなみにコッツウォルズというのは「羊小屋のある丘」という意味だそうだ。
そのエリアにいくつかの村落が点在していて、それらの光景が飛びっきり美しいのね。
…ということで、Marshallの社長の奥様のおススメで最初に訪れたのは、Stow-on-the-Woldという村。

20コッツウォルズの村々を美しくしているのは何といってもこの「ライム・ストーン」という石灰石。
「コッツウォルズ・ストーン」とも呼ばれている。
ここら辺の建物がすべてこの石を使って作られているもんだから、「ハチミツ色の村」なんて呼ばれている。
この辺りは19世紀、石炭が採れなかったために鉄道が敷設されず、一種の隔離状態に陥り、昔のままの生活が残ったのだそうだ。
ま、考えてみれば、岐阜県の白川郷みたいなもんよ。

30以前、イギリス大使館のクリスマス・パーティで一緒になったオジちゃんが、兄弟でコッツウォルズ・ストーンを輸入しているとか言ってたな。
まさかストーンを輸入して家を作るワケはないだろうから、ちょっとした家の装飾に部分的に使うんだろう。

40中にはこの真ん中の三角の家のように盛大に傾いちゃってりる建物もあるけど、やっぱりどこもかしこも風情があって美しい。

50いくら歩いても飽きることがない。

60ま、足はヘロヘロになっちゃうけどね。

70こんな家はザラ。

80どこに行っても必ず出くわす古い教会。

90v森の小人が入っていきそうな入口。
高さは170cmにも満たない。
コレは目的があって入り口を小さくしたワケではなくて、昔の人はこの高さで十分な身長だったのだそうだ。

100こういうカビの生えたようは墓石は大抵古い。
16世紀とか17世紀なんてのをよく見かける。

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その中で見つけたのは「Battle of Stow」の戦没者の慰霊碑。

120「Battle of Stow」というのは1646年に起こったイギリスの内戦のこと。
一晩にして200名の王政主義者がここで殺され、1,500人が捕虜として教会に収監された。

130とにかく村を見て回っていると飽きることがない。

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商店街も。

160この村はアンティークのお店が有名なのだそうだ。

180v郵便局もライムストーン。

190vロンドンでは街で電線を一切見かけないが、田舎に行くとこうしたものを見かける。

195ものすごくシンプルな配線に見える。こんなんで大丈夫なのかな?
ところで日本の「電線の地中化」ってまだ1%台なんだって?!
地中化が進まない理由は、道路の狭さ、地震の多さ、住民の権利(住民が工事をイヤがるのでやりにくい)に加えて、日本人の景観に対する美的センスの欠落ということになるそうだ。

196肉屋さん。
肉食人種の国の肉屋さんはおもしろいでね。

200ウインドウを覗いてみる。
ま、牛やら豚は当然。
Lamb(子羊)やDuck(アヒル)はどこでもかなりポピュラーだ。

210Guinea fowl(ホロホロ鳥)
Venison(シカ、バンビちゃんね)
Pegion(ハト)
Rabbit(ウサギ)
…なんてのもある。

確かブレッチリ―にあるパブかレストランでJimと会食した時、彼はメニューを見て「ホホウ、ウサギがあるのか…」なんて言っていたのを思い出した。
オーダーはしなかったように記憶している。
ま、「エ~、ウサギ~?」なんて驚くことはゼンゼンなくて、日本も戦時中は食用にウサギを飼うことを政府が推奨したため東京にもたくさんいたっていうからね。

ハトはマズそうだな。胸肉だって。コレがホントの「ハトムネ」ね。
それからWild Boreなんてのも他のマーケットでパイかなんかに使われているのを見かけた。すなわち「イノシシ」。
シカやクマなんかは日本でも飯田の山奥あたりへ入れば山肉料理として普通に食べることができる。アタシャチョットあんまりだったけど…。
でも、この村にこんなにバラエティに富んだ肉の食材があるのには理由があって、このエリアはハンティングの名所なのだそうだ。

「英語圏の肉食人種の国の肉屋に行って、難なく買い物ができれば英語はマスターしたも同然」…と昔よく聞いた。こういうのを見ると、ホントそう思うね。
肉の種類だけじゃなくて、部位、切り方、度量衡の違い…肉屋で買い物ができるのは、言葉だけではなくてその国の文化をマスターしたということを表わすというワケ。

220オーガニックの八百屋&総菜屋さん。ホラ、「牛とシカの赤ワイン煮のパイ」なんて売ってる。「馬と鹿」じゃなくてヨカッタね。

230そういえば、村を歩いてやたらと目についたのは不動産屋。
観光人気に当て込んだ商売が盛んなのかな?
Pimg_2127

下のお屋敷950,000GBP。約2億円。安いんじゃない?電車通ってないけど。

Pimg_2119商店街の端にあった建物。教会の一部かな?

240ドワッ!フリー・メイソン!

250「Public Conveniences」とは「トイレ」のこと。
「バス・シェルター」なんてのもスゴイ。

260「男女共用」のトイレで「Unisex」なんて言葉を使っているのを初めて見た。
有料。20p(40円ぐらい)。
ホントにイギリスの人が集まるところの公衆トイレはアッという間に有料になったね。ロンドンの駅のトイレは昔は全部無料だったのよ。

270vこれは警察。
警察もライムストーン。

280自転車もビンテージ!
モノクロにしてみた。

Pimg_2150さて、Stow-on-the-Woldはコレぐらいにして次の目的地へ…。

290Bourton-on-the-Waterという村。

300ココはスゴイ。
三社祭か年末の明治神宮か…オーバーか。とにかくものスゴイ観光客の数!
何しろ日本人ばかりなんだってサ。
日本では1990年代の初めごろから人気が出だして、今ではもっとも人気の高いイギリスの観光地になっているんだそうだ。
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確かに、イギリス観光の関連のウェブサイトをちょっと見ただけで「コッツウォルズ、コッツウォルズ、コッツウォルズ、コッツウォルズコッツウォルズ、コッツウォルズ」ってやたら盛んだもんね。
その中でも一番人気があるのがこのBourton-on-the-Water。

330コレだもん。ああ、ベンリだな~。日本語メニューでラ~クラク。
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でも最近は、中国人とロシア人の観光客がモノスゴイ勢いで増えているのだそうだ。
どこも一緒よ。
でも、さすがにこの物価じゃ「爆買い」はキツいだろうね。
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少なくとも日本人観光客には地獄だよ。だって、コレ!
もう1ポンド217円だもん。
今回、渡英する直前に換金した時はまだ190円台だった。
もちろんこれはコッツウォルズの両替屋なのでちょっと割安ではあろうけど、今ではもっと安くなっているでしょう。
でも、コレ、15年ぐらい前はこうだったんよ。その後、アレよアレよと円が高騰して、1ポンド120円代ぐらいまで上がった。
あの時はヨカッタよ~。
今はCDも本もバカバカしくて買えんわ。
笑っちゃったのが、ロンドンに日本人が経営しているラーメンの専門店があるんだけど、ラーメン、餃子、ソフト・ドリンクで5,000円以上だってよ!もちろんひとつずつでの値段だよ。
もちろん私はそんなのパス。

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「クリーム・ティー」が800円チョット。スコーン2個にイチゴジャムとコテージ・クリーム、それに紅茶でこの値段。
高いと思うか、安いと思うかはあなた次第…。

366v

コッツウォルズ地方で一番人気の観光地だけあって、どこを見ても確かにきれいだわ~。

350お年寄りはこんな電動の車で移動している。何台か見かけたけど、やたらタテ長。スッゲェノロノロなの!
もうこっちは足がボロボロで…コレに乗ってるおバアちゃんがうらやましかった!

380イギリスに来て毎回思うのは、特にロンドンがそうなんだけど、街中の標識や地図。日本に比べて圧倒的に多い。
「アレ、ここはどこかいな?」と迷いそうになった時、必ず標識か地図がそばで見つかる。
コレもそう。
で、また、この標識が絵になるんだよね~。

上から三番目の「Heart of England Way」というのが気になって調べてみた。
これはミルフォード・コモンというところを起点にしてこのボウトン・オン・ザ・ウォーターで終点になるイングランド中央部を貫く全長160kmの道。日本の「街道」みたいなものか。

390あたりには土産物屋や喫茶店がゾロゾロと居並んでいる。
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何にも買わなかったけど…

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この店にはビックリ!
な、なんでこんなところでMarshallのバッグ売ってんだよ!
誰か買う人いるのかナァ?

400さて、今日の本題。
コッツウォルズのエリアのひとつ、Chipping Norton(チッピング・ノートン)というところ。

410ココにですね、スゴイものがあるんですよ。いいや、正確には「あった」んですよ。

420それはこの建物。
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今では一階には歯医者さんが入っている。

430実はこの建物、元々は学校だったんだけど、1971~1999年までかつては「Chipping Norton Recording Studio」という有名なスタジオだったのだ。

450Bay City Rollersの「Bye Bye Baby」やKajagoogooの「Too Shy」などのヒット曲がここでレコーディングされた。
Jeff Beck、Status Quo、Judas Priest等もこのスタジオを使っていた。あるいは使ったことがあるという。

460他にも、Barclay James Harvest、Dr. Feelgood、Duran Duran、Fairport Convention、Freddie King、Go West、Jack Bruce、Jimmy Witherspoon、Level 42、Lindisfarn、Marianne Faithful、Mike Oldfield、Noel Gallagher、Pentangle、Radiohead、Richard Thompson、Shakatak、XTC…等、そうそうたるクライアントが名を連ねている。
Focusもそのうちのひとつということで、持っているLPを全部引っ張り出して調べたところ、どうやら『Ship of Memories』のリミックスをこのスタジオでやったらしい。

480そういったアーティストがここらに来ていたとは…。
ココを通って何百、何千というMarshallが運び込まれたのであろう。
ああ、こういう古代のロマンっていいナァ。

490最後に…コッツウォルズに連れて行ってくれた大好きなDeanne(ディアン)とパチリ!
Deanne, thank you very much for your great lift!  We had a lovely time with you!

500vさて、その帰り道、花屋を経営している友人にプレゼントを届けるので付き合ってくれとDeanneが言うので行ってみた。
トイレを借りちゃおう!という魂胆もあったもんで…。

510行ってみてビックリ!
その花屋さん、「eden flowers」という名前だった!

520充実した一日だった!
熱心なコッツウォルズ・ファンの方々に言わせれば、この地方の村々が本当に神秘的で美しくなるのは明け方と夕暮れなのだそうだ。
いつかまた見てみたい。でも、やっぱり私はロンドンの方がいいかな?
あ~あ、イギリス行きてぇな~。

Cimg_0696(敬称略 2015年5月23日 イギリス コッツウォルズにて撮影 ※写真協力:ウチのカミさん)