マーシャル創立50周年記念コンサートにむけて~その3
2012年9月21日 Shige Blog初出
おっかしいナァ~。毎日いい天気だわ~。ま、いい天気に文句をつける必要は何もないんだけど、あまりにも前回と違うもんだから驚いちゃう。
イギリスに来て屋外で写真を撮る時は絶対に雲を入れなきゃソン!日本と違って手に取れるようなところに浮かんでいるし、形に恐ろしく多彩なバリエーションがあって実に美しい。
音楽を聴きながら歩いてるでしょ?するとね、面白いことに気が付いた。当たり前かもしれないし、自分だけかもしれないんだけど、やっぱりね、この空にはブリティッシュ・ロックがマッチするの。それもね、プログレ。メタルもいいけど、絶対にプログレ。特にジェネシスあたりがいい。イエスとかジェントル・ジャイアントとかね。不思議なことにピーター・ガブリエルやジョン・アンダーソン、イアン・アンダーソンたちの声が異常に合うんですよ。クリムゾンは何故かちょっと合わない。
ああ、ブリティッシュ・ロックっていいナァ~。そういえば今日ミーティングをしたマーシャルのポールに「最近の日本の若者の間ではどうも『ブリティッシュ・ロック』という言葉は死語になっていて『UKロック』っていうらしいよ…って言ったら仰天してた。
彼から教わった言葉をひとつ…「Jingly Jangly(ジングリー・ジャングリー)」。これはクリーン・トーンのギターをバックに展開するややソフトなロックを指す言葉で、ポールはアークティック・モンキーを例に聴かせてくれた。そこへダニーが入ってきて、彼が例えに出したバンドはThe ByrdsとTom Petty &The Heartbreakersだった。
話は戻って、プログレ以外ならThe Whoかスモール・フェイセズ。The Moveもいいな。いくらアメリカの音楽に感化されてできたロックとはいえ、やっぱり、こういうところだからアメリカとは一線を画したああいう音楽ができたんだろうな~、とひとり悦に浸る。
実際やってみたけど、アレサとかオーティスは合わなかった。ソロモン・バークなんてミス・マッチもいいとこだった。これが一転してセヴンス・アヴェニューなんかをブラブラするならエラとかサラがピッタリ来るに決まってる。音楽の大半はやっぱり空気でできてると感じちゃう。
これは何でしょう?
今日のランチ。すっかり気に入ってしまったテスコのBritish Ham & English Mustardに日清どん兵衛。もちろんどん兵衛は日本から持ってきたもの。ああ、インスタントでもおいしいナァ~、ダシ。
土曜日のコンサートに向けて世界中から関係者が集まるので、その前日にTheatreでマーシャルの取り扱い商品のデモンストレーションが行われる。今日はそのリハーサルがあった。
Marshall、NATAL、EDENのトリオ。そういえば、後ろにデカいザックのパネルが貼ってあるでしょう?昨日、ザック本人が来た時、携帯で写真撮ってたっけ。
『恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)』のデザイン・フレット・クロス。ギーガーですな。
ポール、ダグ、ザック、イングヴェイ、サトリアー二等々、コンサートにはキラ星のごとくスーパー・ギタリストが集まるワケだけど、みんなアメリカ人。イギリスのギタリストがいないのがチトさびしい…。
マーシャルの連中に「もしゲイリー(ギャリー)が生きてたらコンサートに出てたと思うか?」と訊くと全員が「当たり前じゃん!」と答えてくれた。ああ、ゲイリー、なんで逝っっちまんだ!
AAA(All Area Access)のパス。わつぃは当日プレス用のパスをもらうことになってんだー。
明日はロンドンまで出向いてリハーサルのようすを撮影してくる予定。そうそう、演奏曲目がもう決まっていて、セットリストをもらったけどすごくいい感じ!楽しみだ。
今日の一連のゲイリー・モデルの写真、三宅さんとケリーさん、よろこんでくれたかな?
つづく