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2024年7月16日 (火)

Damian Hamada's Creatures 魔界小学校 修学旅行~魔界巡礼~<前編>

 
ウ~ワ~!
ココ、こんなんなっちゃったの?…新宿の歌舞伎町。
時折テレビから流れ出る未成年の素行に関する良からぬニュースで「トー横」という音声とともにこのエリアの映像が映し出されるけど実物を初めて見た。
やっぱりホンモノは違うわ~。10私が知っているこの場所の景色は絶対に下の「新宿ミラノ座」がなくてはならないのね。
「一体、いつの話をしているんだよ?」と問われれば…今からちょうど半世紀前のこと。
1974年、クリント・イーストウッドの『ダーティハリー2』を観にオバさんに連れられて来たのが最初だった。
ロビーでは御徒町にあった人気のモデルガン・メーカーの「MGC」が即売会をやっていて、「357マグナム 6インチ」という映画の中でハリー・キャラハンが使っていたモデルをそのオバさんが買ってくれた。
私が小学校5年生の時のことで、とてもうれしかったのを覚えている。
モデルガンはその後すぐに卒業したけれど、映画との付き合いは長くなったナァ…古い映画しか絶対に観ないけど。
15nその後、『スティング』やブルース・リーの『ドラゴンへの道』を一人でココへ来て観た。
映画といえば私の場合、家からより近い日比谷や有楽町がホームだったが、ナゼか新宿へやって来た。
キャパが1,500席と大型だったせいか、いつも空いていたような気がする。
下は私のチラシのコレクション。
どれも50年前のホンモノ。008a0001『スティング』の中で使われていた「The Entertainer」という曲ね。
今となってはそこら中で使われていて、きっと誰でも一度は聞いたことがあることでしょう。
ところが当時の日本ではまず耳にすることなどなく、映画だけでなくスッカリその挿入曲に惹かれてしまい、お茶の水の駅の横にあった小さなカセットテープ屋さんにサウンドトラックのテープを買いに行った。
まだレコードプレーヤーを持っていなかったのね。
カウンターに下の商品を持って行くと、お店のオジさんが大層ビックリしたのをよく覚えている。
「エエエエ!コレ…キミが聴くの?ホントにコレが欲しいの?」
スコット・ジョプリンにマーヴィン・ハムリッシュ(アメリカ音楽界の超大家)に興味を持っている中学校1年生の子供なんて普通いないからネェ。
まだロックに夢中になる前のことで、実際にスリ切れることはなかったけど、ホントにテープが擦り切れるほど聴いた。
スコット・ジョプリンといえば「ラグタイム・ピアノ父」としてスティーブン・フォスターあたりと並び「アメリカ音楽の元祖」みたいな扱いをされているが、私はこの『スティング』内のことと有名な「Maple Leaf Rag」や「The Ragtime Dance」を収録したベスト盤1枚のことしか知らない。
でも、「ラグタイム」なんてのもタマにボーっと聴いているととてもいいモノですよ。008a0295 さて、そんな思い出の私の「トー横」。
今日はそのエリアの「東急歌舞伎町タワー」の地下にできた「Zepp Shinjuku」に初めてお邪魔する。
20楽しみにしていたDamian Hamada's Creaturesの『魔界小学校修学旅行~魔界巡礼~』の東京公演だ!30入り口に飾られたゴージャスな祝い花の数々。40エレベーターホールでは陛下がお出迎えじゃ。
しかし…よく「ヨソの子は育つのが早い」というが、つい先日入学したばかりだと思っていた「魔界小学校」ももう「修学旅行」だからね。60v「魔界小学校」…ハタと思い、「魔界」という字面は期待できないにしても日本のどこかに「まかい小学校」という学校が実在するのではないか?と思いついた。
早速調べてみた。
すると、突き当たったのが「馬飼(まかい)」という地名。
私が調べたところではコレが2つ存在した。
ひとつは「岡山県笠松市馬飼」というところ。 
残念ながら「馬飼」という地区には小学校がなかった。
しからばもうひとつ…「愛知県稲沢市祖父江町馬飼」という場所。
ココは小学校があるのだが、「馬飼小学校」という名前ではなかった…残念!
あるのは「稲沢市立長岡小学校」、
でも住所は愛知県稲沢市祖父江町馬飼449-1なので、少なくとも「馬飼の小学校」ということにはなるであろう。
ちなみにこのエリアは昔、「馬飼村」という名前だったらしい。
ゲームを全くやらない私ですら「魔界村」という3文字を想像してしまう。
ちなみにこの祖父江町には「刈萱堂(かるかやどう)」という長命長寿の御利益がある寺があって、ココは「ボケ除け観世音」としてよく知られているそうだ。
コレは覚えておかないとイカンな。
お世話になる時がそう遠くないうちに来るかも知れんからな。65_2コレで国内のだいたいの状況がわかった。
一方、海外はどうか…「マカイ」という地名が存在するのか?
コレがあるんですよ!
オーストラリアのクイーンズランド州東部に「Mackay」という港湾都市があった。
「Mackay」をどう読むのかという問題があるのじゃが、調べてみると「マッカイ」とか「マケイ」とかの発音の他に、イギリス北部の人はハッキリ「マカイ」と発音していた。
Mackayはサトウキビの栽培が盛んで、粗糖の積出港として発展し、グレート・バリアリーフ南部の観光拠点のひとつとなっているそうだ。
「粗糖」というのは砂糖を作るために最初の段階で生産されるモノのことで、英語では「Brown Sugar」という。
ちなみにミック・ジャガーはあの「Brown Sugar」を最初、オーストラリアで作ったのだそうだよ。
下の写真がそのマカイ。
ウ~ム、どう見ても「魔界」のイメージには程遠いナ。
それでは、ソロソロ本題に入りマッカイな。
66客電が落ちて影のアナウンスが流れる。
「『Damian Hamada’s Creatures 魔界小学校 修学旅行~魔界巡礼~』
東京公演にご来場頂きまして誠にありがとうございます。
ツアー3日目の東京、メチャクチャ楽しみにしていました!
熱く、熱く、熱く盛り上げて頂きたいと思っておりますのでよろしくお願いします!」
この声はシエルちゃん。
先回の名古屋公演から「上演中の撮影は許可を案内した1曲のみOK」というルールが適用された。
コレ、私は大賛成なんです。
私がロックに夢中になっていたのはコンサート中にイスから立ち上がっただけでも警備員が血相を変えてスっ飛んでくる時代で、録音はおろか撮影なんてご法度中のご法度だった。
時折、ライブハウスで最初から最後までビデオを撮っている人を見かけるけど、アレは後で本当に見るのかしらん?
試験の前に慌ててコピーをする友達のノートと同じで、結局見ないことの方が多いんじゃん?
それよりもステージで起こっていることに集中して、脳ミソにその楽しい内容をギュ~っと焼き付ける方が断然よろしいかと思うんですよ。
でも自分が若い時のそうした上演中の厳しい制限は、海賊版製造防止の目的が大きかったのでしょうね。
しかし考えてみると、こうした世の中になってしまった今、「海賊版の製造」なんて商売は全く成り立たなくなったのではなかろうか?
70シエルちゃんの影アナがつづく。
「そして、我々D.H.C.からご来場の信者の皆さんへのメッセージです。
すでにこの地に降り立っておられるダミアン浜田陛下からあふれ出て、もはやこの会場に充満している魔力を皆さんの方からステージの私たちに跳ね返して頂きたいと思っております。
演奏中はもちろんですが、曲と曲の間にも陛下や好きなメンバーの名前を呼んだり、大きな声を出したり、手を上げたり、もうなんでもいいです…この魔力をステージに返してください。
我々はその魔力を倍にして返します!
お互いにパワーの交換をして一緒に熱い空間作っていきたいと思っております。
なのでチョット練習をしましょう。
今日は私が担当ですので勝手に自分の名前で練習しちゃおうかな?
私の『せ~の』の掛け声で『シエル~!』と返してください。
いきますよ…せ~の!」
客席から「シエル~!」の大合唱が沸き起こり、シエルちゃんのリードにより「D.H.C.コール」が続いた。
コリャ、いやが上にも盛り上がるわネェ。0r4a0001 その「D.H.C.コール」のボリュームが666dBに達し、「聖詠」が流れる中いよいよメンバーが登場。
1曲目に取り掛かった。80シエル伊舎堂90vRENOファウスト100vアックスKAZUMAS41a0241 リリス一ノ瀬120vKAZAMI Crowley130v曲は4月24日に発表した最新アルバム『最後の審判』のオープナー「審判の日」。
Cd_ssシエルちゃんの冒頭のアオリの興奮そのまま活かされて客席の興奮はスタート・ダッシュ状態!
140大歓声を浴びて矢継ぎ早に2曲目へと進む。
上下の雄々しきギターが奏でる旋律でスタートするのはおなじみの「Babel」だ。240 リリスちゃんが繰り出す地をはうような低音と…190v疾駆するドラミングが鉄壁のグルーヴをクリエイトするドライビング・チューン。200今日も美しく伸びやかな声を会場に充満させるシエルちゃん。160一糸乱れぬギター2人のアンサンブルがスリリングに…170vそしてパノラミックに展開する!180v胸のすく剛速球のような演奏に客席から大きな歓声が送られた。210さらにもう1曲。
前作、すなわち第2期D.H.C.の最初のアルバム『運命の支配者』から「悪の華」。
我々、並びにチョット上の世代には「山」のように存在感があるタイトル。
いかにもD.H.C.らしいメロディをシエルちゃんが激的に歌い上げる。
いい曲だにゃ~。
220_ah全編を通じて随所で活躍するリリスちゃんのコーラスも完璧!170 カズマくんのソロもバッチリとキマって…230ステージのボルテージもドンドン上がって行く。109 ココで場面が替わって「赤勝て!白勝て!」のギター・バトルのコーナー。
エエエ!もうやっちゃうの?
D.H.C.は気前がいいナァ。
前半の前半の大きな見どころだよ!
290まずはRENOさんから。
250それを受けて立つカズマくん。260流麗なフレーズを次から次へと送り出すRENOさん。270v音を出しているのはMarshall。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用。280vエイト・フィンガー・テクニックを取り入れてトリッキーなプレイを披露するカズマくん。300v当然Marshallを愛用している。
プリ・アンプが「JMP-1」、パワー・アンプが「9200」、スピーカー・キャビネットが今回は「1960BV」。320vしかし、いつ見ても美しいJMP-1とMarshallバルブ・パワー・アンプのコンビネーション。
今回、1960BVを採用したこともあろうが、「抜ける音」というより「前に出て来る音」というイメージだった。
要するに「音ヌケがよい」ということか?
本人も弾いていて大変に気持ちがヨカッタそうだ。
やっぱりギター・アンプはフル真空管駆動に限りますな。
310以前にも書いたけど、誰が何と言おうと、どんなに時代が変わろうと、断固としてギター・ソロは「ロックの華」よ。
「ギター・ソロのないロック」なんて辛子の入っていない納豆みたいなモノ。
D.H.C.のステージはホンモノのロック・ショウなのだ!
ところで、最近すごく納豆がマズくなったような気がするんだけど皆さんはいかが?
やたらとクサくてニガイ。
間違いなく納豆って昔はもっともっとおいしかった。330ギター・バトルのハイ・テンションをそのまま「Walküre」へブチ込む!
340_wlkリリスちゃんの極太低音が気持ちいい!350vコレも前作『運命の支配者』から1曲。
D.H.C.のカタマリのような1曲だ。
まさにシエルちゃんの歌声なくしては成り立たない。
「Walküre」といえば北欧神話だけど、私は何となく歌のメロディにスラビックなテイストを感じてしまうのです。360vココでもギター2人の圧巻のアンサンブルを楽しむことができる。370_gensそして超ドラマチックなエンディングが素晴らしい!
私はチャンと書き込まれた音楽が好きなのでこういうのはかなりグッと来てしまうのよ。380KAZAMIさんには申し訳ないんだけど、ドラム・キットの影になってしまってどうしてもうまく撮れなかった。
何を?
「Eternal Sinner」で美しくも切ないピアノを弾くその姿よ。390v_es強烈な歌詞で独特な世界が展開するミディアム・ファストのヘヴィ・ナンバー。
600v_2 自然な流れで組み込まれるワルツのパートがカッコいい!4102人のギター・ソロもフィーチュア。420それぞれコンパクトながら密度の濃いフレーズで「永遠の罪人」を表現した。430前曲に引き続き『運命の支配者』から「無幻の扉~The Darkest Hope」。
シエルちゃんが歌いこなす起伏に富んだメロディがハードなバッキングと絶妙な絡み合いを見せながら曲が進行していく。XxxRENOさんのソロ。460vリリスちゃんがステージ前方に歩み出て…470vステージ上手をカズマくんが固める。480vステージ前に勢ぞろいする改臟人間の皆さん。
D.H.C.のステージで幾度となく現れるこの光景はSKDのラインのように美しく凛々しい。
「桜咲く国」が誇るチームなのだ。
違う、「桜咲く魔界」だ。
440_dhすると不吉なSEが場内流れる。
そして沸き上がる大歓声。
そう、ついにダミアン浜田陛下が登場したのだ!500_taa高々とメロイック・サインを掲げ場内を睥睨する陛下。510v ハイハットによるカウントから「魔王凱旋」。530v陛下の背後にはMarshall。
「MG100HDFX」と「1960A」。540v「MG100HDFX」はMGシリーズの100Wヘッド。
現在は生産していない希少品だ。550曲は3連のヘヴィ・チューン「天使と悪魔の間に」へと入って行く。520陛下を迎えて一層パワーを増すシエルちゃん!
580笑顔ひとつ見せず徹底してクールにギターを弾きこなす陛下の姿には威厳が漂う。560カズマくんとのツーショット…ニコニコしてますね。
そう、とても楽しいから!
570まずは陛下の1曲目…バッチリとキマった~!

Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website590v<後編>につづく
 

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200 (一部敬称略 2024年6月8日 Zepp Shinjukuにて撮影)