RAZOR HIGHWAY~GATHERING THE FORCES vol.3
Marshall Blogでも第1回目の模様をレポートしたSPiRiTRiALが主催するイベント『GATHERING THE FORCES』。7月にその第3回目が開催され、RAZOR HIGHWAYが出演した。
今回の会場は吉祥寺シルバーエレファント。
相変わらずのキッチリした掲示板は石丸店長の揮毫によるものだ。トリ前の3番手でステージに上がったRAZOR HIGHWAY。
演奏直前、テーマ曲「Flammable Souls」が会場に流れる中、メンバー5人がステージでコブシを合わせ気合を入れる。
客席から「オ~イ、いつもやらないことをやるな~!」なんてヤジが飛んでいたが、ナンノナンノ!
とにかくコレで気合が入った。今日のオープナーはまず「Ashes and Dust」でブッちぎる!
深澤AKI
田中"OMMY"輝臣(以下「オミー」)
高橋史男
池田督樹
今回のドラムスは「HELLHOUND」の「MOUNTAIN KING」こと山崎隆太。
この1曲目でAkiさんのワイアレス・マイクにトラブルが発生。
でもAkiさんは少しも慌てずオミーさんのワイアード・マイクを手にして歌い続け、ノッケからガツンと聴衆にパンチを喰らわせた。続いて高橋さんが弾く切れ味鋭いギター・リフは「Hungry for Your Heart」。
高橋さんの背後にはMarshall。
「JCM900 4100」と「1960A」を使用。メロディアスなサビがとても印象的な1曲。
池田さんのコーラスはレザハイのライブの重要な要素。
曲後半のバンド・アンサンブルからオミーさんの激情型ソロへ!
もちろんオミーさんはいつもMarshall。
高橋さんと同じく「JCM900 4100」と「1960A」を使用。続けて「Waiting for the Night」。
少々エキゾチックなアレンジのバッキングに哀感漂うAkiさんの歌声が響き渡る。
高橋さんのソロもバッチリとキマって…
曲はクライマックスを迎える。
「こんばんは。
1曲目からマイクが壊れてしまいました。
そして人のマイクを奪い取って歌おうと思ったら線が抜けていた…という。
こんなことは私も初めてです。
おかげでカッコいいMCを全部忘れちゃった。
マイクが抜けたら、一緒にMCもスポ~ンと抜けちゃった!」「今日はSPiRiTRiALの伊藤くんから直々にお誘いを頂きまして、満を持してこのイベントに出ることになりました。
RAZOR HIGWAYと申します。
最後までよろしくお願いします!」同期のキーボーズによるおなじみのメロディに山崎さんのビートが絡む。
レザハイのライブ・ステージではきっと取り上げられるキラー・チューンのひとつ「Born Crusader」だ!
左手を差し出し、力を込めてAkiさんが歌い上げていく。
ガツンと転調してオミーさんのソロ。
MarshallとVのコンビネーションで生み出される魅力的なギター・トーンが素晴らしい。そして池田さんのコーラスがココでも大活躍。
メジャーな曲調で雰囲気をガラリと変えるのは「In This World」。
こういう調子の曲がスッとセットリストに入っていてもナンの違和感も与えないところがレザハイの魅力のひとつ。
Akiさんが左手を左右に振るとすかさずお客さんもそれに倣う。
この曲のルーティン。調子はマイナーに変わって飛び出してくるオミーさんのソロ。
実にいい構成。
途中で転調するところもニクし!「♪Love never change…」
みんなで手を右に左に…楽しかったね! 「マイクって壊れるんだね。
さっき電池を替えたんだけどナァ…ソロソロ買い替え時かな?
久しぶりに違う人の匂いをかぐなんてナンとも言えない気分です。
ネ、いろいろあるんですよ」
この表情…まだマイクのことを気にしているAkiさん。
ドンマイ、ドンマイ!
もう誰も覚えていないってば!「今日は進次郎的に言えば『備蓄物販』というのがありまして、去年のヤツですから『古Tシャツ』ってことですね。
マスクは『古古マスク』です。
『古』だけど安くなっていないどうにもならないグッズなんですけど、よろしかったら後でご覧になってみてください」「今日はイレギュラーな流れでお送りしていますが、我々のセカンドアルバムからまだ演ってない曲がたくさんありまして、今日はその中の1つを演ってみようと思います」
…とAkiさんが紹介したのは『Flammable Souls』から「Rogue On The Run」。
Akiさんの熱唱があまりにもドラマティックなハードなワルツ。
ギター・チームによるソロもアンサンブルもタップリ!
ナンだって今までこの曲を演らなかったのですか?
モッタイナイ!
とてもカッコいい曲だ。「こんなに汗かいてるのオレだけ?
今日は湿気スゴイですよね?…昨日もか?
ズ~っと湿気ですよ。
おかしいな、なんかオレ1人だけビチャビチャなんだけど。
さっき楽屋で天気予報を調べたんですが、かなりな大雨になりそうですよ」「ということで、マサヤは来てるのか?また来ていないのか?
オマエがこの曲を聴きたいって言うから…テレビ観てんのか?
セカンドアルバムからもう1曲」続いての曲は高橋さんが奏でる超ハードなリフでスタート。
リズム隊が猛然と疾駆する…
凄まじいまでのドライビング・ナンバー!
この曲も初めて演奏するという「A Light For The Blind」。
ただただドライブするだけでなく曲は緩急自在に変化していく。バッキングから、ソロから、スリリングなアンサンブルまでこの曲もギター・チームが八面六臂の活躍を見せてくれる。
ナンだって今までこの曲を演らなかったのですか?
モッタイナイ! …と思わず同じことを書いてしまいたくなるぐらいとてもカッコいい曲だ。
「マイクは壊れるわ、落とすわ…おかしいな今日は。
マァ、マイクのことは忘れよう」
この時点で控えていたレザハイが主催するイベントを紹介。「皆さんよろしくお願いします!
その時までにはマイクを直しておきます。
ヤフオクか?
そうね、ニオイが付いてないヤツがいいな。
やっぱりマイクは0から自分で育てないとね」
ホントに今日は最後までマイクが出て来ましたね。
Akiさんの咄嗟の対応や長年の経験で難なく乗り越えたじゃあ~りませんか!そうして早くも最後の曲を迎えることになった。
ファースト・アルバム『Grace Through Insanity』からの人気ナンバー「Higher Than the Sky」で出番を締めくくった。
あ~、今日もタップリとMarshallが出すギター・サウンドで最上のハードロックを楽しませて頂きました。
RAZOR HIGHWAYの詳しい情報はコチラ⇒RAZOR HIGHWAY Official Websiteこの日のレザハイの屋台村のようす。
右端が壊れてしまったマイク…非売品になっていた。