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2023年1月13日 (金)

BARAKA~25th Anniversary Live <前編>

 
2022年はBARAKAのデビュー25周年を記念する年だった。
「25年前」というと1997年だから…平成9年。
つまり昭和が終わって9年後にBARAKAが登場した。
ところで、最近は年嵩を増した人のことを指して「昭和の人」と表現することがあるが、計算してみると昭和34年以降に生まれている人って昭和より平成の方が過ごした時間の方が長いんだよね。
私も昭和37年生まれなので、青春の一時期をドップリ昭和の文化に浸かって過ごしているが、父と同じだけ生きることができたとしても人生で最も長い元号が「平成」になる可能性が高い。
だから、「〇〇の人」の「〇〇」に一番長い時間を過ごした元号を当てハメるとすると、現在の成人は「平成の人」ばかりなんですよ。
「明治・大正」はおろか、本当に「昭和」が遠くなったように感じる。
…と、いつもであればこうした「周年記念」の記事を書く時にはその「周年」の原点に戻って、その時に何があったのかを並べて懐かしむのがMarshall Blogの常なんだけど、実は昨年に「ファーストアルバム・リリース25周年記念」を迎えたバンドがあって、25年前を振り返る企画を6月にやっちゃってるんだよね。
だから今回はスキップ。
ちなみにそのバンドとは日本のヘヴィメタル・バンドの雄、CONCERTO MOONです。
こうしてみなさんが長期間にわたってMarshallと共に音楽活動を展開してくださっていて大変うれしく思います。
BARAKA、25周年おめでとうございます!9brkf今回と次回のMarshll Blogはその25周年を記念するコンサートのレポート。
10会場は六本木のEXシアター。20開場時にお客さんに配布されたコンサートのプログラム。30ブロードウェイやウエスト・エンドのミュージカルのように、演奏する順番に曲名を並べてそれぞれに解説や思いのたけを寄せた。
コレだけでもいかにこのコンサートにかけるBARAKAの意気込みを感じようというものだ。35会場内はどこもかしこもBARAKA一色!60物販コーナーも準備に大忙し。70ズラリと並んだCD。
これぞ25年の蓄積、四半世紀の成果!71当然、最近作の『Maverick』をフィーチュアしていた。73衣類の種類も豊富。72今回の目玉は「25周年Tシャッ」かな?75前身頃のデザインはコレ。
メッチャ足長~。
チョットした60年代の雰囲気でいいね~。
ん?待てよ…このデザインをどっかで見たことがあるな~、と思っていたら…
80コレだ!
90_2コチラは非売品。
ファンの方が焼いてくれた特製「BARAKA 25th Anniversaryクッキー」!100開演前の場内にはマイルス・デイヴィスの『In a Silent Way』が静かに流れ、やがてメンバーがステージに姿を見せて1曲目を演奏した。
25周年記念コンサートの冒頭を飾ったのは「Let Me In」。1102002年にリリースした『BARAKA IV』を締めくくったBARAKAのキラー・チューンのひとつ。210cd 高見一生S41a0104 依知川伸一130v平石正樹140v一生さんはMarshall。150ステージには1959のハーフスタックが2セット配置され、白い方が使われた。
この白いMarshallは、Marshallの創立35周年を記念して限定発売されたモノで「White Special」と呼ばれていた。160リアパネルに取り付けられたジム・マーシャルのサインのプラーク。
このモデルはキャビネットとセットで250台製造され、世界に向けて発売した(50Wモデルの1987も同時にセット販売されたので1960Aは計500台製造された)。170一生さんの足元のようす。
相変わらずにぎやかだナ~。
依知川さんの足元にも設置されている左端の足鍵盤はBARAKAのシンボル。180依知川さんはEDEN。S41a0132WT-800の堂々たるセットで臨んだ。200v場内BGMでかかっていた「In a Silent Way」から連続しているかのようなユッタリしたスタート。
220v『BARAKA IV』の初出のバージョンでは依知川さんのボーカルズを聴くことができる。
名ギタリストのリック・デリンジャーにも「Let me in」というポップチューンがあったが、BARAKAの「Let Me In」の歌詞は至極哲学的だ。
みんな入りたがるね…「嵐が丘」のキャシーみたいだ。
ナゼだかはわからない、教えて欲しい…Show me the way!
「Show me the way」といえば、ピーター・フランプトンに「I'm In You」というヒット曲があった。
こっちはもう入っちゃってる。
さらにフランク・ザッパはそのヒット曲をパロった「I Have Been in You」というお下劣な曲を演っていたっけ。
「アミニュー!」と叫ぶライブ盤でのこの曲のMCがとてもオモシロかった。
 
今回はライブ・ステージでしか聴くことができないインストルメンタルのバージョンを披露した。215v_singユッタリと流れていた曲はやがて5/4拍子のパッセージを経てガラリと様子を変え、刻々と情景を変化させていく。
コレぞ「BARAKAミュージック」!240v5/4+4/4拍子、シンプルな三連…様々なリズムに乗って一生さんのギターが縦横無尽の空間を飛び回る。
ん~、いい音だ。
そう、このコンサートは一生さんがクリエイトするMarshallの音を存分に味わうコンサートでもあったね。
広い会場のすみずみまでMarshallの音がダイレクトに行き渡ったのだ。
コレね、まずステージの中の音がラウドじゃないとこうはならないんだよね。
そして、デジタル・アンプだとまず実現不可能。
不思議なことに客席の後ろの方まで音が飛んで来ない。
ジム・マーシャルがスピーカー・キャビネットに付けた傾きのおかげもあるが、やはり真空管アンプが作り出すサウンドは替えがきかないのだ。
いずれにしても耳に詰め物をして、小さな音で演るライブは聴いていてツマんないよ。
BARAKAはロック・コンサートのお手本ですな。
250次の曲も一生さんのスペイシーなギターから。
7/4、6/4、7/4、7/4、5/4、5/4と目まぐるしく変わっていく拍子。
でも不自然な感じが全くしない。
繰り返し申し上げるが、素晴らしいギターの音だ。
どういう音かと言うと「Marshall 1959が出すギターの音」…としかいいようがない。
他のギター・アンプでは絶対にマネをすることができないMarshallの原点のサウンドだ。S41a0057 曲は2021年1月に発表したBARAKA11枚目のオリジナル・アルバムのタイトル・チューンの「Maverick」。275cd外国の人と接していて、これまで一度も「maverick」という単語が使われる現場に立ち会ったことがないな…。
この単語は「サミュエル・オーギュスツ・マーヴェリック(Samuel Augustus Maverick」という19世紀の人の名前に由来しているらしい。
人名が由来の英単語はそう多くないのではないか?
不思議に思って調べてみると、テキサスの政治家/弁護士/大地主だったサミュエルは、ジュ~とやるのが可哀想なので自分の牧場の牛に焼印を押そうとしなかった。
そこで、焼印が押されていない牛のことを「maverick」と呼ぶようになった。
そこから転じて独自に自分の方針を貫く人を指して「maverick」という言葉が使われるようになったんだと。
単語としては名詞、形容詞、動詞として使われ、意味もたくさんあるようだが、BARAKAはこの単語に「孤高」という訳を充てている。
独自の音楽を創り続けているバンドの解釈としてはまさに適切な訳語ではあるまいか?
BARAKAこそがサミュエル・オーギュスツ・マーヴェリックというワケだ。280曲はもちろんマーヴェリック!290v従来の形式に全く捕らわれず自由なスタイルで曲を展開させていく。300それでもBARAKAのレパートリーにあっては比較的シンプルな部類に入るか?
S41a0055「順番間違えた~!」という一生さんの雄叫びの後に演奏したのは「SF-1(Superior Force 1)」。
胸のすくようなストレートなドライビング・ナンバー!320v_sf12022年と2023年の『全日本スーパー・フォーミュラ選手権』のテーマ・ソングはBARAKAの「Superior Force 2」。
そして、今回のコンサートで披露したのは曲名に付された数字が示す通り、その前身となった1曲。
どこまでも猛進する依知川さんの低音が気持ちいい!330vナンカあまりにもストレートすぎて本当にBARAKAの曲なのか?と思いたくもなるが心配ご無用。
チャンとアップダウンが仕込まれていて曲をドラマチックに演出する。M3「ありがとうございます!
今日はBARAKAの25周年を記念するライブにお出かけ頂きありがとうございます!」
355v「皆さん、入り口でパンフレットを受け取って頂きましたか?
クラッシックのコンサートみたいに曲順を書いて『こんな感じの曲です』って説明してるんですけど…2曲目と3曲目が逆になっちゃいました!」
コレがさっきの一生さんの「順番間違えた~!」という叫びだったのね?
ドンマイ、ドンマイ!
360「昔の手帳を見て確認したんですが、ボクたちは25年前の10月19日に初めて一緒にスタジオに入りました。
それから25年間…本当に休むことなく何とか続けて参りました。
2000年からは20年間にわたって毎年海外ツアーを行ってきました。
アルバムを17枚出して、今日のライブが688本目です!」
370v「今日は11月30日…東京ドームではKISSがコンサートをやっております。
ボクが最初に外タレのコンサートに行ったのが中学3年の時…武道館でKISSを観たんです。
KISSはボクたちにとってもアイドルですから相手がKISSならしょうがないかな?
KISSを観に行くか、BARAKAを観に行くか…皆さんは『BARAKA』を選んでくださいました!
ありがとうございます!」380続いても『Maverick』から「Meteor」。
超絶ジャズ・ギタリストのタル・ファーロウにもチャーリー・パーカーの「Confirmation」のコード進行を引用して作られた同名の曲があった。
「meteor(メテオ)」とは主に「隕石」のこと。390_mtこの曲でも地に根を生やしたかのような依知川さんの頑強なベース・プレイが素晴らしい。
コチラも何しろ音が良い。
メチャクチャ抜けるんよ。400やがて一生さんが刻むメイン・リフが登場して曲は新たな展開を見せる。
ナンだ?コレはどうなってんだ?
23/8拍子みたいな?
S41a0095
そして主題が現れ…420vキメでワンコーラスを〆る。
このパターンがエキサイティングに繰り返されて曲が幕をおろすのかと思うと…
430依知川さんのミューテッド・ベースがチョコッと顔を出す。
ココまでが「Meteor」。
依知川さんが弾いたベースのパッセージは後から着いて来た隕石の子供かな?
470v演奏はCDに収録されている曲順通りに「Tapir's Dream」へとつながった。
今度はレゲエのリズム。
480v「tapior」とはバクのこと。
コレ、「タピア」ではなく「テイパー」と発音する。
曲名の「夢を食べるバクの夢」は一種の撞着なのかな?
530v一生さんが弾くメロディはあたかもバクが歩き回っているみたい?
540v3分半ほどのこの曲、珍しくナニも起こらずに幕を下ろす。
それが「バクの夢」。 
だいたいここまでがコンサートの前半。
0r4a0023演奏した曲数としては4曲となるが、ご存知の通りBARAKAは1曲が長いから…演奏の充実度も相まって10曲ぐらい聴かせてくれた感じ。
そしてコンサートの後半に突入していく3人。M1

S41a0222

490BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA Official Web Site0r4a0091依知川さんがMCでお話されていた通り、BARAKAが海外でも盛んに活動を展開しているのはご存知の通り。
そのひとつがこの『CRUISE to the EDGE』というイベント。
タイトルからしてすぐにプログレッシブ・ロック関連のイベントだということがわかる。
BARAKAは2018&2019年に続き、今年もこのイベントへの出演が決定した。
スティーヴ・ハケット(紳士ですよね~)、Marillion、PFMといった大御所並んで、アニメ関連でもなし、カワイ子ちゃんバンドでもなし、BARAKAが創り出す音楽が認められてお呼ばれするなんてとてもスゴイことだ。
ところが、依知川さんはBARAKAをプログレッシブ・ロック・バンドだと思っていらっしゃらなくて、「BARAKAという音楽」を演るバンドと考える旨のご発言をされている。
まさにその通りだとは思うが、プログレッシブ・ロックの故郷であり、本場であるイギリスに行けばナニをどうしてもBARAKAはプログレッシブ・ロック…向こうでは「プロッグ・ロック」と呼ばれているんだけど…そのジャンルにカテゴライズされることは避けられない。
でも、本場における「プロッグ・ロック」という言葉は、日本に住む一般的な日本人が考える「プログレッシブ・ロック」と意味が明らかに違うんですよ。
それにキッカケを作ってくれたのがウチのMarshall RecordsアーティストのD_Driveだった。
D_Driveがニュー・アルバムを世界リリースして、彼らの音楽がイギリスをはじめとしたヨーロッパ諸国で「100%純粋なプログレッシブ・ロック」として取り扱われていることに驚き、イギリス人の力を借りて周辺の環境を調べてみたのだ。
ちなみにこのイベントに出演するHAKENというバンド、ドラムスがNATALなんだけど往年のプロッグ・ロック好きにはドストライクなサウンドだよ。50その調査論文がコレ。
BARAKAのファンの皆さんはきっとプログレッシブ・ロックがお好きでしょうから興味のある方にはご一読をオススメする。
  ↓   ↓   ↓
プログレッシブ・ロックってナンだ?~D_Driveの新作『DYNAMOTIVE』が教えてくれたこと

おまけにイギリスのメジャー・プログレッシ・ブロック専門誌にインタビューまで載っちゃった。Prog 実は…オモシロイことに、依知川さんを紹介してくれたのがそのD_DriveのSeijiさんだったのです。
コレが言いたかった。
依知川さんに初めてお会いしたのは2015年3月のこと。
でも、それは「BARAKAのベーシストの依知川伸一」さんではなくて、「書道家の依知川風人」さんだったんだけどね。
その出会いのことはココに書いておいた。
   ↓   ↓   ↓
芸術の春・依知川風人の世界~ASAKUSA COLLECTION vol.2から

この時からカレコレ7年経つので、私もBARAKAの歴史の7/25は関与させて頂いたことになるか?
いつかBARAKAとD_Driveでヨーロッパ・ツアーでも出来たらいいナァ。90 <後編>につづく


☆☆☆マーシャル・コマーシャル☆☆☆
 

BARAKA同様、自分たちの音楽で世界で勝負しているインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界に向けてリリースしたセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

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200 (一部敬称略 2022年11月30日 六本木EXシアターにて撮影)