BLINDMAN~LIVE EXPANSION vol.2<後編>
約2年ぶりとなったBLINDMANの有観客ライブのレポート<後編>いってみましょ~!
まずは峻くんのひと言から。
「皆さん、本当にありがとうございます。
リハーサルをしている時、どのくらいお客さんが来てくださるのかな?…なんて話をしていました。
ライブ自体はすごく楽しみだったんですが、有観客があまりにも久々だったのでチョット不安な部分があったんです。
もうビックリしましたね!こんなにたくさん集まって頂いて!
本当にうれしく思います。ありがとうございます。
皆さんの笑顔から『待ってました!』っていう感じが伝わってきて感慨深いです。
BLINDMANに入って6年…ボクもこれまでいくつかバンドをやって来ましたけど、1番長いバンドです。
ボクも同じメンバーでバンドが3年以上続いたことがない。
外からご覧になっていてこのバンドが良い状態なのがかわかると思うんですけども、中から見ていても本当に良い状態なんですよ!
メンバーのみんながこのバンドを楽しんでるな…って感じで、居心地もすごくいいんです。
これから世の中の状況もドンドン良くなっていくと思っています。
少しずつライブを増やしてみなさんと楽しい時間を過ごせたらいいな~と思っております。
まずは、今日もまだまだメニュー残っていますので最後まで楽しんでいってください!」
峻くんは昨日お誕生日だったのね?
おめでとう!
Rayさんが「懐かしい曲いってみようか!」と紹介したのは「…in the Dark」。
後半に入っても絶好調極まりないのは…
Ray
そして、コンパクトながらこの曲でもおいしいソロを聴かせてくれた中村達也。
ココでRayさんがステージから降りて4人体制で1曲披露した。
曲は『Expansion』収録のインストゥルメンタル・ナンバー「Out There」。
ここでは渋い演奏を聴かせてくれたリズム隊も前半に引き続いて気迫満点だ!
戸田達也
松井博樹
實成峻
魅惑のインスト・チューン、またはボーカリストの休憩時間。
なんと有益な時間であることよ!
「コレでもか!」というぐらい「達也スタイル」をお見舞いした!
この曲ってピカルディ・ケーデンスの効果がスゴイんだよね。
達也さんのお供はMarshall JCM800 2203と1960A。
Rayさんがステージに戻り、時間軸をグイと戻して「Hot Blood」。
セカンド・アルバムの『Being Human』収録だから大分トラディショナルだよ。
キーボーズのソロが炸裂!
松井さん、明日もカレーを食べるのかナァ?
何回に1度組み込まれるカツカレー。
摂取カロリーを気にしないでカツカレーを食べることができるなんて羨ましいナァ。
今度はその松井さんからひと言。
「皆さん、こんばんは!
実は私も今年の4月12日でBLINDMANに加入して丸々13年経ちました。
ですから今、14年目です。
こんなに長い間ひとつのバンドを続けているのは私も初めてです。
皆さん、ご存知だと思いますが、私は名古屋に住んでいます。
東京に来るときはいつも東名高速を飛ばして来てるんですが、今でもワクワクが止まりません。
常にフレッシュ感満載で演らさせて頂きたいと思います。
よろしくお願いします!」
達也さんがMCで言っていたが、この体制になって6年。
「いまだかつてこれほど長い間BLINDMANにメンバーチェンジがなかったのは、27年のバンド史上初めてのこと」…だそうです。
コレまたRayさんが「懐かしい曲」と紹介したのが「The Touch of Gray」。
BLINDMANのキラー・チューンのひとつ。
オルガンのバッキングがいいんだ!
そして、このサビ!
このサビのメロディが私に刷り込まれた最初のBLINDMANなのです。
火が点いてしまいそうな勇猛なソロ!
後半のフレーズを聴きたまえよ!
チョット落として2012年リリースの8枚目のアルバム『Blazing Crisis』のオープナー「The Tears of God」。
この辺りはBLINDMANのクロニクル・コーナー。
サービス満点だ!
こういうのはバンドに歴史がないとできないからね。
27年間も引っ張って来た達也さん…大したものです。
曲はそのまま、コレまたBLINDMANスタンダードの「Why Did You Come Back?」へと続いた。
松井さんのシンセサイザーが鳴り響いて…
「♪Why didn't you come back?」…みんなで心の中で歌いました!
達也さん、2回目のMC。
「メチャクチャうれしいわ!
どうもありがとう!
今日は人生の中で忘れられない感じだナァ。
この景色が見たかったんだ…って思った。
2年ぐらい前にコロナが始まっちゃって、その時にはもうチケット売っちゃっててね…どうしよう?って。
30人ぐらいずつ2回に分けて1日2回公演やったんだよね。
アレ、もう2度やんねぇぞ!っていうぐらい疲れたナァ。
よりによって2時間のステージを2回演ってしまったんで…。
30人ぐらいずつだからね…あの時のことを思い出したら今日はメチャクチャ楽しいわ!
本当にありがとうございます!
コンサートも佳境に来たんでね、俺の戯言はこの位にしておいてやる!
アハハハ!」
ホントだ!
もう最後のセクションだよ。
アッという間だったナ~。
曲は『Reach for the Sky』から「Now or Never」。
ホント、やるなら今でしょ!
…というのは、私、この曲が大好きなのです。
アルバムを聴かせてもらった時、「ヨッシャ!」と思ったのを覚えている。
その理由は、まず「リフ・ロック」という形式を採っていること。
この3・3・2でグルーピングしたリフ・メロディが小気味よい!
ま、曲のスタイル自体としてはBLINDMANのレパートリーとしては珍しくないのだが、このリフにこの歌メロを乗せたところがステキ。
「いかにもBLINDMAN」のサビを経て、達也さんのソロ。
ブッたまげたがその後の大サビ。
Bbm(実音)から関係調のDbに移行して…
DbM7|DbM7|Abm7|Abm7|
とやってギョッとさせておいてから、サブドミナント、そしてサブドミナント・マイナーにつないで感動を誘う。
GbM7|GbM7|Gbm7|Gbm7|
こんな風に展開する曲を演っているハードロック・バンドって他にいないでしょう?
そして、快哉の声を上げたのはこの曲をアルバムの2曲目に持って来たこと。
『Expansion』のレコ初でこんなことを言うのは失礼なんだけど、『Reach for the Sky』は大変完成度が高いアルバムだと思っている。
約2年ぶりの有観客ライブの本編の最後を飾ったのは『To the Light』から「Blue Butterfly」。
ガッツリと汗だくのナンバーを持ってくるかと思いきやさにあらず。
意外や意外。
ミディアム・テンポのマイナー・チューンを持って来た。
本編最後のソロも思い入れタップリ!
とにかく終わってしまうのが悲しくて仕方がない風にしか見えない5人なのであった。
でも終わり。
よく言うでしょ?…「楽しい時はアッという間に過ぎるモノなのです」って。
…ということでアンコール。
演奏の前に達也さんからひと言。
「私ごとで大変恐縮ですが、10日ほど前にツイッターを始めました」
ココで達也さんが話したのはこのIT時代だからこそ起こり得た感動ストーリー。
達也さんの高校生時代の話。
当時達也さんがやっていたバンドの練習を見に来てくれてた中学生がいた。
しかし、関係はそれっきりだった。
その方は現在焼肉屋を経営されているのだが、ナント35年前のその時以来、達也さんに思いを馳せていて、いつか会いたいと願っていた。
コレが達也さんが珍なる苗字…例えば「瘧師(ぎゃくし)さん」や「百目鬼(どうめき)さん」とかなら比較的話は簡単なのだが、相手は「中村さん」だ。
「稲荷神社」や「伊勢屋」ほどあるスタンダードな苗字だからして、そう簡単に接点が見つかるワケがない。
35年の想いも虚しく話はコレで終わるかと思ったら「出会いの神様」は焼肉屋さんを見放さなかった。
達也さんの知り合いがその焼肉屋を訪れた時、たまたまその「中村さん」の話になったというんだね。
そこで焼肉屋さんはツイッターを使って今度は「達也さん探し」を展開してみたというワケ。
すると…
「ツイートが上がってから、たぶん20分もしない間にボクのところに5通もメッセージが来たんだよ!
『なんか中村さんを探している人がいますよ!』って。
それでその焼肉屋さんとつながったんですよ!
ツイッターってすげ~な~って思いましたわ!
でも、もう35年も前のことだからね、正直全く覚えてなかったんだけど、そんな風に思ってくれていた人がいて、音楽をやっていて本当に良かったと思いました。
それで、お店にお邪魔してご挨拶をして美味しいお肉を食べさせてもらい、ヘベレケになって帰って来たんです。
今日、こっちから見るとそっち側が真っ暗でわかんないんだけど、どっかにいるんだよな!
去年の12月にそんなことがあって、今の時代自分も音楽をやってる以上、そういう情報ツールを使って広めていく努力もしなくてはいけないと思ってツイッターを始めたんですよ。
これが言いたかっただけなんだけどね…。
それをボクがココで言っていいのかわかんないな~…わからないから言っちゃうけどね…神奈川県の川崎市の生田にある『メタル焼肉グルーピードールズ』っていう極楽焼肉のすごくおもしろいお店です」
「アンコールありがとう!
OK!じゃあ、振り絞っていこうか!
いくぞ、鹿鳴館!」
「振り絞って」っていいね!
アンコールはBLINDMANアパレルに着替えて登場。
(達也さんはデフォルトの衣装)
それにしても羨ましい毛髪だ。
イッパイ生えているだけでなく、濡らして渇くとこうなっちゃうっていうんだからスゴイ。
ロック・ミュージシャンになるために生えているような毛なのだ。
アンコールの1曲目は『To the Light』から「Rising Sun」。
とにかくみんな楽しそうだ。
そして、いよいよ最後の曲へと突入する!
最後を締めくくったのはセカンド・アルバム『Being Human』のクローザー「Living a Lie」だった。
新旧のレパートリーを徹底的に織り交ぜてのセット・リスト。
ニュー・アルバム・リリースのためのライブにとどまらない「Golden Best of BLINDMAN」的なショウだった。
演者もお客さんも笑顔が絶えないハッピーなステージだった!
BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN Official Site
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