BLINDMAN~LIVE EXPANSION vol.2<前編>
BLINDMANを初めて観たのはいつのことだったろう…とフト思い立ち、記憶をたどって調べてみると、どうやら2006年の渋谷O-EASTでのことだったようだ。
アレから16年か…。
BLINDMANは結成27年…フッ、私なんかまだヒヨッコだな。
そんなBLINDMANの久しぶりの単独公演。
開演前、楽屋で「久しぶり」という言葉がやたらと飛び交っていた。
「そんなに久しぶりでもなかろうに…」と思ってメンバーの皆さんに話を伺ってみると、なるほど…配信の単独ライブを2度ほど演ったものの、お客さんの前でナマで演奏するのが「久しぶり」ということだったのだ。
前回、アルバム『EXPANSION』のリリースに合わせて『LIVE EXPANSION vol.1』を開催したのが2020年11月21日のことだからして…約2年ぶりなんだわ!
そりゃ久しぶりだわ。
だから今回のライブへの気合の入れようたるやマジで尋常ではなかったゼ!
Ray
中村達也
松井博樹
戸田達也
實成峻
久しぶりだろうがナンだろうが、達也さんはMarshall。
愛用のJCM800 2203と1960Aを使用。
1曲目は「Love Drifter」。
最近作『EXPANSION』のオープナー。
いかにもBLINDMANらしいストレートなドライビング・チューン。
鋭く切り込んで来る達也さんのソロ。
この「絶好調感」が2年ぶりとは信じがたい!
続いては前作『Reach for the Sky』のタイトル・チューン。
「Lights Out」を思わせるリズム・パターンが何ともタマらん!
ベースが効いてるのなんのって!
達也さんのソロがメロディアスに迫ってハードに爆発する。
「どうもありがとう!
鹿鳴館では2年ぶりに近いワンマンライブとなります。
こんなにたくさんの方が集まってくれて…メチャクチャうれしいです!
先ほどアナウンスした通り、声出しちゃいけないとか規制もまだチョットあるけど、手拍子、足拍子、色々と身体を動かしながらお付き合いください!
今日は思い存分楽しみましょう!」
「一昨年『EXPANSION』という新譜を出しました。
今日は、そのアルバムのリリース・ライブです。
本来ならもうチョット早い時期に盛大にやりたかったんですが、コロナがあったのでなかなか普通にライブをやる機会がありませんでした。
今日はアルバム・リリースの第2弾という形でお届けしたいと思います。
新曲もガンガンお届けします。
皆さん、最後まで付いて来てくださいよ!」
現在の5人で作った最初のアルバム『To the Light』から「In The Sleepless Night」。
またまたどこまでも疾駆していくハード・ドライビング・ナンバー。
こんなに激しくちゃそりゃ眠れなかろうよ!
松井さん、この日もカレーだったのかな?
曲の爆走に呼応するかのような激しいソロ!
続けて『EXPANSION』から「Angel Smile」。
こうしたキャッチ―目なナンバーもBLINDMANの自家薬籠中のテイストだ。
峻くんもBLINDMANに正式加入して6年か…早いナァ~。
親思いのいい子でしてね~。
もう1曲『Expansion』から「Tonight」。
ファンキーというか、ナンというか、コレもかなり密度の濃い曲だ。
転調して入ってくるギター・ソロがカッコいい!
「ありがとう!うれしいです!
『EXPANSION』からの曲をガンガンとお届けしております。
ホント、このアルバムは私たち共の自信作ですからね。
それでは、BLINDMANのリーダーからひと言頂きましょう。
ギター、中村達也!」
「イヤ~、いっぱい来てくれたね~!ありがとうね!
今、換気してるんだよな?
チョットしゃべらせてもらいます。長いけどいい?
(お客さん拍手)
BLINDMANを始めたのが1995年。
つまり95年に結成したんですけど、コレで何年になります?
27年ですね。
別に全然めでたくも何でもない数字なんだけど、ボクにとってはとても不思議で特別な数字なんです。それはナニかと言うと、95年にBLINDMANを作った時、ボクは27歳だったんです。
人生の半分がBLINDMANになったんですよ!
大したもんだよな~、アハハ!
『継続は力なり』とか言うけどサ…コレ、自分で言っちゃうとあんまりカッコよくねぇ~か?
最近、それにフト気が付いてね、『お~、人生の半分はコレやってるんだぁ!』て…。
これからまだ続くワケだから、ボクの人生はBLINDMANの方が長くなるんですよ!…それだけなんだけど…」
「これだけ長く続けられていられるのもね、こうやってライブをやったら必ず足を運んでくださる方がこれだけ沢山いらっしゃるからこそなんですよ。
本当にありがとうございます。
最近、こういうことを考える年になったんだナァ~、とか思うんだけどサ。
チョット最近色んな出来事があってね…ウン、人生ってオモシロぇなぁ~と思って…。
ちょっとコレ、話が長くなるからまた折を見て…今回はコレぐらいにしておこう。
あと2,3回しゃべると思うけどいい?」
『EXPANSION』を聴いた色々な人から「カッコいい!」と言われるという「Your Melody」。
イヤ、コレはカッコいいですよ。
「F(実音)」から減五度上がって「B」に持っていくなんて、滅多にお目にかかれないコード進行でしょう。
そしてサビでいかにもBLINDMAN的雰囲気で解決する。
「You Melody」なんてタイトルだとついエルトン・ジョンのアレを想像しちゃいがちなんだけどトンデモナイ!
皆さんに「カッコいい!」と言われるのが頷けるカッコよさなのだ!
松井さんのキーボーズが導いた次の曲は2008年のアルバム『Subconscious in Xperience』を締めくくる「Turn Around on the Heat」。
ミディアム・テンポでジックリと歌い込むRayさんがまた熱い!
コチラもジックリ。
感傷的なフレーズでドラマを盛り立てるギター・ソロ。
一昨年にリリースしたシングル「Promise of Love」。
スネア・ドラムのパターンが特徴的なドライビング・ナンバー。
サビの展開がとにかくBLINDMANだ!
いかにもシングルで勝負したくなるような1曲。
「ありがとうございます!
新譜からの曲もナマで聴くとまた違うでしょ?
今日はワンマンということで、いつもは話さない人たちからナマの声を聞いてみたいと思います。
心の準備はいいかな?
じゃあ、まず戸田ちゃんいってみようか?」
「皆さん、こんなに集まって頂いてありがとうございます!
今日は声を出すことができず拍手だけなので手が痛くなっちゃうんじゃないかな?
大丈夫か…ありがとう。
今日は全然ノープランで…さっき言われたばっかだからしゃべる内容を何も話を考えていないんです。
まぁ、いいか。
皆さんも今日のライブを楽しみにしていたでしょうが、私もすごく楽しみにしていました。
久しぶりだと結構緊張するよね!」
真ん中が一時期抜けているとはいえ、戸田さんもオリジナル・メンバーなのでBLINDMANのキャリアは27年。
ただし、達也さんよりは年が下なので、戸田さんのBLINDMAN歴は人生の半分までは到達していないそうだ。
さて、達也さんが弾く分厚いリフからスタートするのは…
「Strangers in the Night」
2018年の『Reach for the Sky』のオープナーであるこの曲はもうBLINDMANの新しいスタンダードですな。
「♪Strangers in the Night」…このサビのパートのRayさんの歌声は本当に印象的だ。
時折接近しては感情をブツけ合うフロントの3人。
BLINDMANのこの3人ってメッチャでかいんだよね。
だから迫力がスゴイ。
峻くんのドラム・ソロ。
いつも通り、正確無比なスティッキングの折り目正しい、また「ドラム・ソロ」らしいソロを披露した。
メンバーがステージに戻って、2002年の『Turning Back』からタイトル・チューン。
これまた思いっきりスカっとカマしてくれるストレートな爆走チューン!
こういうロックはやっぱり気持ちいいね!
同じアルバム『Turning Back』から「Wothout A Word」。
コレ、いい曲だな~。
日本のバンドでこんな曲を作って演奏するバンドって他に全くいないんじゃない?
だいたいこの辺りまでが前半。
それにしてもBLINDMANの皆さん、「久しぶり」のチャンとしたライブが本当にうれしそうだ。
そして、その姿を見ているお客さんもとても楽しそうだった。
BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN Official Site
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