D_Drive クリスマス・ライブ 2021 <第1部>
年末から年始にかけての記事によく書いているけど、クリスマスやらお正月やら、ますますそうした催事を通じての季節感覚が希薄になってきたな。
クリスマスのケーキを食べるでもなく、紅白を見るでもなく、大晦日であろうと夜の10時には決まって眠くなってくる。
そこで、床に入って本を読み出したら最後たった3分で夢の世界ヨ。
コレで1年が終わる。
朝が来て、初日の出を見るでもなく、私はおせち料理が好きではないし…。
せいぜい見る初夢といえば、進入禁止の道路に入って警官に違反切符を切られる悪夢ぐらいのモノだ。
ああ、こんな年末年始に誰がした!
そんな中で唯一季節を感じさせてくれる催しはクリスマスのライブぐらいか?
年明け早々はさすがにライブをやらないからね。
そうしてみると国際劇場の「ニューイヤーロック・フェスティバル」なんてのが猛烈に懐かしいね。
観に行っていたワケではないんだけど、家が近いので自転車で国際劇場まで行って雰囲気だけ味わって来たものだった。
そういうワケでウチの唯一のクリスマス・イベント。
昨年12月25日と26日の2日間にわたって開催したD_Driveの『クリスマス・ライブ』。
今回は2日目にお邪魔してきた。会場は新横浜のStrage。
ということはいつも通りのフロア・ライブ。
すなわちPAなしでお送りするD_Driveの「生音アンサンブル」。いつもの通り客席から登場する「プロレス入場」スタイルで登場した4人。
Seiji
SeijiさんはいつものJVM410Hのハーフスタック。
今回のスピーカー・キャビネットのチョイスはBaseタイプ。ヘッドの上にはクリスマスの飾りをあしらった。
こちらもおなじみYukiちゃんのトレードマークのMarshall。
JVM410Hと1960A。
特にクリスマスの飾りつけを施していない分…クリスマス装束で自らをデコレイト。
Toshi
愛用のEDEN WT-800とD210XSTとD410XST。
アンプの上には大きなサンタクロース仕様の靴下が…。
何が入ってるのかしらん?Chiikocちゃんは本人がトナカイ仕様。
似合うな~。ChiikoちゃんのNATAL。
Chiikoちゃん側からの景色はこんな感じ。
ペダルもNATAL。ドラム・キットにはいつもの青いチカチカ以外にこんな飾りつけを施した。
♪ガ~フガフガフフ…Seijiさんが弾く「Atraction 4D」の景気のいいリフで<第1部>がスタート。
今日もチケットはソールドアウト。
演奏にも気合が入るゼ!続けて2曲目はYukiちゃん作の「Now or Never」。
久しぶりじゃん?ムズカシイんだって…この曲のSeijiさんのパート。
作曲者はやっぱりどうしても長年培った自分なりの運指でメロディを作るからね。
このチームが演奏する曲のレベルにおいて、人の弾き方のクセに自分を合わせるのは並大抵のことじゃないだろう…なんてことを全く感じさせない安定したプレイ。 トナカイのChiikoちゃん。
コレをかぶっているとモノスゴク暑いんだそうです。
それだけじゃなくて、どうも舞台の上が暑いらしい。
いつも「暑い!」って言ってるもんね。
そこへ持って来て被り物を身に付けたりしたらソリャ大変だわ。「Happy Holiday!D_Driveです。
新横浜Strage、『クリスマス・ライブ』の2日目です。
皆さま、ご来場ありがとうございます。
昨日お越し頂いた方もいらっしゃるかと存じますが、今日も楽しく過ごしていきたいと思いますので最後までよろしくお願いします!」「さっきは『Attraction 4D』から始まり『Now or Never』と久しぶりの曲も演りました。
いつもだったら『換気タイム』の休憩時間がありますが、今回はその時にチョットしたゲームがございます。
休憩というか、途中でゲームが挟まるという感じでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。
次はシングルから聞いて頂きたいと思います」まずは「Thumbs Up」。
暑いもんで早々にトナカイから脱出したChiikoちゃん。 ちなみにエスキモーの皆さんはトナカイ(正確には「カリブー」という)の肉や内臓だけでなく、脳ミソや骨髄まで頂くそうです。
そして、厳しい冬用の保存食として夏の間に捕獲した海鳥を内臓と肉を除去したトナカイの中に詰め込んで発酵させる。
コレは「キャビック」といって、エスキモーの方々はにじみ出る発酵した液体をすすり、やはり海鳥の脳ミソまで頂くそうだ。
コレの臭さたるや、「世界の激クサ料理」のベスト(ワースト?)5にランクインされるほどらしい。
有償はあの有名なスウェーデンの「シュールストレミング」というヤツ。
私はとても無理。
それと、エスキモーは冬にアザラシの内臓を生で食べる。
コレは別にレバ刺しが好物というワケではなくて、生野菜が全く手に入らない冬の間、アザラシの生の臓物からビタミンCを確保して壊血病に罹患するのを防ぐため。
エスキモーの生活については新田次郎の『アラスカ物語』をどうぞ。
メチャクチャ面白い。 一方、イギリス人はやはり生鮮食品が欠乏する長い航海に出る時にコレをライムでやった。
ライムからビタミンCを摂取した。
だからイギリス人には「Limey(ライム野郎)」という蔑称がある。
Seijiさんが「オーマイガー!」的によく使うイギリスのスラング「ブライミー!(Blimey)」は「Limey」に「B」をくっつけただけだけど、語源は全く違う。
こっちは「God blind me!(神様に目を覆われる)」⇒「Blind me!」⇒「Blimey」になったそうな。
ちなみにビタミンB1が欠乏すると脚気になる。
日本で最初に脚気の予防法を発見した海軍医「高木兼寛」の話はまた別の機会に…コレがまたメチャクチャおもしろい。 さて、「Thumbs Up」は『Marshall GALA2』の初演以来、色んなバージョンが登場して我々を楽しませ続けてくれているが、この「Thumbs Up」ポーズだけは変わらず。
皆さん、だいぶ板について来た。
Yukiちゃんもフードを外してポーズ。
全員が主役のこのナンバー、はじめはヨソでは聴くことのできないメロディに奇抜さが際立ったが、耳慣れた今では実に親しみやすい音列になった。
次々と現れるSeijiメロディが実にグー!
「Thumbs Up」に続いてリリースしたYukiちゃん作のシングル「Begin Again」。
D_Driveの活動10周年を迎えて「新たな気持ちでもう一度始めよう!」という思いを込めて作られたヘヴィ・チューン。
もうこの時から3年も経ってしまった!
今年13年目のD_Drive、コロナはもうこれ以上D_Driveの活動を邪魔するな。「ありがとうございます。
今日は本当に雪が降らなくてよかったですよ。
も~ね、どうしようかと思って…。
皆さん、寒い中お越しくださって本当にありがとうございます。
年末年始はメチャクチャ寒くなるらしいですよ。
ずっと前に『D_Driveの伝説』となって語り継がれてることがありましてね…Toshiくんがまだ加入するまえですもんね。
大雪で48時間くらい?」「36時間ね。
東京から大阪間に帰るまで大雪で36時間かかったことがあったんです。
テレビで報道されるのは高速道路が止まっている所だけなんですよ。
でも実は高速道路には救助が来てくれるんですね。
食料物資まで届いて…ところがですよ、ボクら下道に居たんですよ。
国道246号線。
こっちはヒドかった。
でも報道が一切ないんですよ!
で、これはマズイということで、朝日放送に電話してヘリコプター飛ばしてもらったんです。
それで初めて下道の様子が届けられたんです。
で、それで”取材してよろしいですか?”、”ハイ、いいですよ”って返事して勝手につけられたニュースのタイトルが『孤独のミュージシャン』!」
そう、この時「食べ物がない」というので、差し入れをしてあげようと思ったんだけど、オモシロイからほったらかしておいた。
ウソウソ!
ホントに行ってあげようかと思ったんだけど、道路が不通になっていて、現場まで行くことができなかったのよ。
到底徒歩や自転車で行ける距離でもなかったし…。
あんなことが今後二度と起こらないように祈っています。ということで、Seijiさんの悲しげなギターから始まった次の曲は「Unkind Snow」。
あ、違う!Yukiちゃんフィーチュアのバラード「Unkind Rain」。
長時間にわたって動かない機材車に閉じ込められた経験を描いた大作…だから違うって。
Yukiちゃんのギターがむせび泣く!Toshiくんのフレットレス・ベースによる哀感あふれるベースソロもフィーチュアされる。
曲はクライマックスを迎え、やがて哀しみの雨が上がる…ナンチャッテ。
そして、このツアーの帰途、岐阜あたりが大雪になってまた大変な目に遭ったらしい。
誰よッ?…D_Driveの「D」は「Disaster」の「D」だなんて言ってるのはッ?ココからが<第1部>の最後のセクション。
派手に2曲イキます!
まずは「Advance and Attack」。「進撃の巨人」をイメージしてYukiちゃんが作った曲。
徹頭徹尾ヘビィにキメるこの曲、聴いていてスカっとするわい。
続けてSeijiさんのおなじみの人力シーケンサーから始まる「The Last Revenge」。
初めて聴いた時からもうずいぶん時間が経つが、2人が奏でるテーマ・メロディはいつ聴いてもいいナァ。
そして掛け合いのシーンから…
魅惑のスタント・シーンへ。
そして、「Mr. RAT Boots」のように曲の調子がガラリと変わるところが何ともカッコいい!
そして、Chiikoちゃんのピックアップ・ソロが曲を盛り上がる!
まさにD_Driveのキラー・チューンのひとつ。
以上が<第1部>。
さっきYukiちゃんが言っていたように、ココで換気タイムを兼ねた『クリスマス・ジャンケン大会』!「さ~いしょはグー!」…って、みんなナンでコレやるの?
ドリフが始めたの?
何の意味があるのか知りたいナァ。「ジャンケンホイ!」…ってYukiちゃんはやっていたけど、関西は「ジャイケンホイ!」ってやるのかと思っていましたよ。
長野なんかでは子供たちがのん気に「♪ジャ~イ~ケン~でホッイッ」ってやってたね。
私が子供の頃によくやっていたのは「チッケット」だった。Yukiちゃんに勝ったお客さんがD_Driveからのクリスマス・プレゼントをゲット。
プレゼントはToshiくんのEDENの上に乗っていた大きな靴下の中に格納してあった。
テッテレ~!
我がMarshallからも気持ちだけのプレゼントを提供させて頂きました。ロクなモノがなくてゴメンちゃい!
Marshallの耳栓とか…Marshallのトランプとか…
バッジとか…。
文字通りの「小物」でお恥ずかしい…。 Yukiちゃん以外のメンバーもジャイケンをしたよ。
こういうのは盛り上がっていいね。
他にもメッセンジャー・バッグと呼ばれているカバン。
コレはレアだよ。
Marshallの雨合羽。
きっとフェスの時に使ってください…ということなんだろうな。
イギリス人は雨が降っても街中では傘をさしたり、合羽を着たりすることはないから。Yukiちゃんが言ってくれたけど、なんだかんだで一番レアになりそうなのは、Yukiちゃんが持っているMarshall Recordsのビニール袋かも。
何しろプラスチック・ゴミを削減するために、もうイギリスではこういうが作れないっていうのよ。
やっぱり進んでるね。楽しかったね~。
最後にChiikoちゃんとYukiちゃんからお客さん全員にお菓子のプレゼントを配られた。
ハイ、換気も終了したので<第2部>に移りましょう!
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒ D_Drive official website
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