METAL WEEKEND 2019のLOUDNESS
去る9月14日と15日、昨年に引き続きヘヴィメタルの祭典『METAL WEEKEND』が開催された。
今日は初日のヘッドライナーを務めた我らがLOUDNESSのステージのもようをお送りする。
浅学にしてLOUDNESS以外のバンドを存じ上げなかったが、MYRATHというバンドはオモシロかったナァ。
「中近東ロック」っていうの?アチラ方面のメロディがガンガン出て来ちゃってとてもゴキゲン。
聞けばチュニジアのバンドだとか。
「チュニジア」という地名はディジー・ガレスピーの「A Night in Tunisia(チュニジアの夜)」で滅法近しい。
でも、その国が北アフリカにあるということは知っていても、正確な場所すらわかっていない。
せっかくだから調べてみると、アルジェリアとリビアの間なのね。
今、お隣の国は大変だからな。
それと、このイベントを通じてひとつよ~く勉強させて頂いたことがあった。
それは後で触れることにする。
「8118」のオープ二ングSEに乗って現れたLOUDNESSの4人。
客席の雰囲気がガラっと変わっちゃう。
世界がうらやむいつもの「Takasaki Rig」だ。
こうして「世界がうらやむ」なんていつも書いているけど、ま、実際その通り。
そして、忘れちゃいけない高崎さんのもうひとつのリグはコレ。
「高崎楽屋行」と書かれたMarshall CODE25。
楽屋でのウォーミング・アップに欠かせない大事なアイテム。
今回も「LOUDNESSのオフィシャル・フォトグラファー」としてお邪魔させて頂いたのだが、こうして一番前で直接「Takasaki Sound」を浴びることができるのは職権乱用か?
イヤ、前じゃないと写真が撮れないよ。
ナニせ美しく、太く、ヌケの良いトーンが快感なのだ。
割れんばかりの拍手と歓声を静かに抑え込むようにして2曲目がスタート。
そして二井原さんの雄たけび。
2曲目に「Heavy Chains」を持って来たのだ。
タイトルと同じく「ヘヴィ」級のリズム隊が12ビートをうねらせる!
そう、大好きなんです私、この曲。
「今年もMETAL WEKENDに呼んで頂いてありがとうございます!」という二井原さんのご挨拶に続いては、新しいところから2曲…
『Rise to Glory』のリード・チューン「Soul on Fire」。
しかし、カッコいいな。
ハード・ロック・ギターのエッセンスをすべて詰め込んだかのようだ。
そしてこの岩をも砕くロック・ボイス。
ジャンルを問わず歌のある音楽は「声」だ。
スゴイ歓声!
この曲はもう完全にLOUDNESSスタンダードだね。
ドラマチックなギター・ソロ。
この曲もカッコいいな。
そう、『Rise to Glory』って名曲揃いだということを私は知っている。
ココでも抜群のメタル・グルーヴを見せてくれる山下さん。
実に気持ちのいい低音だ。
照明が落ちる。
ピンスポットを浴びて見上げる二井原さん。
バラードだ。
曲は「So Lonely」。
やはりいいバンドはバラード曲がシッカリしている。
ツマらないバラード曲をコンサートで演られるのはホントにツラいからね。
その点、LOUDNESSのコンサートではバラードが聴きたくなる。
それはやっぱり曲のクオリティと二井原さんのこの声があるからだ。
そして、感情のすべてを注ぎ込んだギター・ソロ。
何て物語性に富んだソロの組み立てだろう。
ズッと聴いていたい。
二井原さんからLOUDNESSのライブ告知。
恒例となっている年末のEXシアターの開催を発表した。
楽しみ!
LOUDNESSの持ち時間も残すところあと4曲。
ナニが来るかと思ったらクモ!
「Black Widow」だ!
もうこの3人のインスト・パートはいつ聴いてもトリハダものだね。
でもダラダラ弾くなんてことは絶対にしない。
高崎さんのギター・ソロはいつだってコンパクトで高密度だ。続いては『Hurricane Eyes』から「This Lonely Heart」。
猛然と最後のクライマックスに向かって登り詰めていくLOUDNESSとお客さん。
何回聴いてもよくできたギター・ソロだ。
もうコレだけで1曲成立しちゃうもんね。まだまだコレで終わりじゃない。
もう一発!
最後を締めくくったのは「S.D.I.」。
ア~、もう終わっちゃった。
〆て10曲。
アンコールはなし。
もうチョット聴きたいね…でもまた来ればいいじゃないか。
日本にLOUDNESSがいてくれることを誇りに思う。さて、2019年はLOUDNESSファンにとって、とてもうれしい年末となりそうだ。
まず、20周年を迎えた『SUMMER SONIC』の東京公演の模様が10月22日に合計12時間に及ぶ大ボリュームでWOWOWで放映される。
「♪WOWOWに入ろっかな?」ってか?
LOUDNESSが出演したのはDAY1なので放映はお昼の12:00からの部。
そして、26日には『伊藤政則のロックTV』で今日レポートした『METAL WEEKEND 2019』の模様をオンエア。
さらにステージで二井原さんが紹介した2019年の締めくくりのEXシアター。
『LOUDNESS World Tour 2019-2020 THANK YOU FOR ALL Chapter1: Ampan vs Dragon』と題した単独公演。
チケットの発売は11月9日…東京キネマ倶楽部へ出かける前にチケットをゲットしましょう。
そして、その前日は同じくEXシアターで、LAZYが『宇宙船地球号』をライブで完全に再現する!
スペシャル・ゲストはGRANRODEO。
コチラも楽しみ~!
LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
しかし、ロック・コンサートのステージの光景もスッカリ様変わりしてしまったね。?
ギター・アンプがステージに見当たらないバンドばっかりなのよ。
もちろんこっちもプロなんで、世の中のトレンドがナゼそうなっているのかは百も二百も承知よ。
デジタル・テクノロジーの隆盛よ。
でもね、この日、私は高崎さんのギターの音に接して確信を高めたよ。
やっぱりどんなにPAの技術やデジタルのテクノロジーが進化しても、アンプが作り出すギターの音に関しては、真空管アンプが最高峰であることを再確認したのだ。
弾き手が「高崎晃」ということを割り引いてもコレは間違いない。
永遠の定理なのだ!
そんなギターのサウンドをタップリ聞かせる今となっては珍しいイベントがコチラ。
11月9日に東京キネマ倶楽部で開催されるMarshallの祭典『Marshall GALA2』。
年末のLOUDNESSのチケットをゲットしてからゼヒお出かけください!
『Marshall GALA2』の見どころ、楽しみどころ、味わいどころはコチラ⇒Marshall Blog
(一部敬称略 2019年9月14日 ZEPP DIVER CITYにて撮影)