LOUDNESS World Tour 2018 "RISE TO GLORY" RELOADED <後編>
昨年末に開催されたLOUDNESSの単独公演、『LOUDNESS World Tour 2018 "RISE TO GLORY" RELOADED 』レポートの<後編>。
ここまでのセットリストは脇目もふらず最近作『RISE TO GLORY』の収録曲。
どれもがステキだ!
「まだまだ大丈夫ですか~?アタマ振れますか~?速いのいきますよ~!」
ドワ~!
アルバム中最もハードな「Massive Tornado」だ!
まさに4人が竜巻となってすべてを破壊し尽くしてしまうかのようなパフォーマンス!
この曲も中間部のキメがいいんだよね。
LOUDNESSのキメってどれもシンプルなのに実に味わい深いんだよね。ギター・ソロ…これまた竜巻以上の暴れよう!
調べてみるとアメリカで竜巻の発生頻度が高いのはカンザス、オクラホマ、フロリダらしい。
60年以上前にアメリカ人と結婚して彼の地に渡った私の母方の叔母から聞いた話…彼女はケンタッキーに長く住んでいて竜巻の被害には遭ったことはないそうだが、アメリカで発生する天災でダントツで恐ろしいのは「竜巻」だそうだ。
ま、日本みたいに地震はほとんどないからね。
何しろ、特大サイズのアメリカの竜巻は一瞬にしてすべてを根こそぎ破壊して持ち去ってしまうのだそうだ。
これで高崎さんのソロのスゴさが想像できよう。
そして、二井原さんの「♪Massive tonado~」の絶叫。
CDでも十分スゴイけど、ナマで聴いてみな…ブッ飛ぶこと請け合いだぜ!
続けて「Why and for Whom」。
ク~、コレも「いかにもLOUDNESS!」の1曲。この曲も今回が初ナマ。
アルバム中で最も長尺のナンバー。
次々と変化を見せる曲の展開がスリリングだ。
英語圏の人と接していると目的格関係代名詞の「whom」ってまず見たり聞いたりすることがないんだよね。
みんな省略するか、口語では「who」で代用しちゃう。
「whom」ってカッコいいと思うんだけどな…。「The Who」とヴァン・モリソンの「Them」を合体させたみたいでしょ?
コレは以前からコンサートで取り上げられている。
CDで初めて聴いた時、このイントロにはビックリした。
ところが曲の重さとこのイントロ&エンディングのメロディの対比がおもしろくてね…すごく好きな曲。
二井原さんの情感豊かな歌い回しも感動モノ。
「みんなで大切にしている曲」って感じがするのです。
「以上で緊張の時間がおわりました!」
そう、コレでアルバム冒頭のインスト曲「8118」を除いて『RISE TO GLORY』収録の全曲をナマ演奏したことになる。
「今年の大みそかはRISE TO GLORY』を聴きながらイッパイやりながら新年を迎えてくださいね!
さて、次いきますよ~!」
「♪ゴーン、ゴーン」…といってもカルロスではないよ!
鐘の音ふたつ。
梵鐘の音、高崎さんのギターに続いてドバ~っとブっぱなしたのは…
「The Sun Will Rise Again」だ!
それにしても、スゴイ声!
この曲のギター・ソロなんかはもう「ゴージャス」という言葉しか出て来ないわ。
やっぱり曲がスゴイのね!だからギター・ソロもスゴくなる。
そして、聴かせどころは二井原さんのカデンツァ(歌も「カデンツァ」というのかどうかは知りません)。
「♪The su~n~…will rise~…a…ga~in~」と声を振り絞る二井原さんに観客全員の目と耳が集まった。
というのも次がみんな大好き「In the Mirror」だから!
凄まじいまでの盛り上がりようだった。
これ以上の盛り上がりがあれば「教えてよ」って感じ。
「LOUDNESSはもう30何年やってますけど、今日初めて開演前に円陣を組んだんですよ。
ホラ、よく外タレがやってるじゃないですか。
円陣組んじゃいました…夢が叶いました」
え、二井原さん、円陣組みたかったんですか?
確かにステージに上がる直前に裏で「エイエイオー」とやっていらっしゃるのを見かけたことがありませんが…。
「外タレ」か…我々世代の言葉ですね。
多分今の若い人たちは使わない言葉…ということに先日気がついた。
「来年もたくさんライブをやる予定です。結構ガッツリやりますよ!近いうちに発表がありますので楽しみに待っていてください!」
と、この後に発表されたのが『JEALOUSY』と『HURRICANE EYES』収録の曲を中心としたプログラムを引っ提げてのツアー。
この時は二井原さん、「『JELOUSY』を30年ぶりに聴いてみたんですけどね、いいですわ~!」とだけ口にした。
それを聞いた高崎さんがすかさず…
「そんなに聴いてなかったんかいッ!」
こうしてショウは最後のセクションに突入した。
まずは「Long Distance Love」。
…とくれば『HURRICANE EYES』からも1曲ということで「This Lonly Heart」を演奏した。
サービス満点のLOUDNESSからの「予告編」っていうことね。
「Crazy Doctor」を持って来た!
この4人の手からは誰も逃げられない!
もう客席は大騒ぎ!
今回も全員大満足だったことは間違いないだろう。
その「世界がうらやむ高崎サウンド」Marshallがサポートさせて頂いております。
会場が「あんぱ~ん!」の掛け声に溢れてしまう。
高崎さんが弾き始めたリフは「Loudness」。
とても療養していたとは思えないパワフルでワイルドなドラミング!
やっぱりココは感動のシーンだったね。
実は私もホロっと来てしまったよ。
ふたりとも世界のLOUDNESSのドラムスを支えているのだ。
「みなさ~ん!聞こえますか?
元気な声を出してください!
いきますよ~!」
激しいながらも心温まるドラムス演奏に続いて演奏したのは「S.D.I.」。
猛然と突き進むLOUDNESSの4人…イヤ、5人!
ツイン・ドラムスの「S.D.I.」なのだ!
竜さんにお礼を伝える"あんぱん"さん。
終演後、"あんぱん"さんは私にまでご挨拶してくれた…恐縮しちゃいますよ。
割れんばかりの拍手と歓声に包まれてLOUDNESSはステージを降りた。
さて、『Rock Beats Cancer Fes』のレポートでも触れたように、昨年末にリリースされた『JEALOUSY』の30周年記念限定アルバムが注目されている中、同アルバムと『HURRICANE EYES』収録の曲を中心とした日本のファンのための特別なライブが決定している。
この2019年最初となる国内ツアーは5月15日の名古屋を皮切りに、5月31日の東京までの7本。
見逃せないね~!
LOUDNESSファンは企画がテンコ盛りでうらやましいね…それこそ「Jealousy」じゃない?
でも、それだけの財産と足跡を作って来たということなのだ。
LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website