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« 【Rock Beats Cancer Fes vol.6<DAY4:最終回>】~高崎セッション&感動のフィナーレ! | メイン | LOUDNESS World Tour 2018 "RISE TO GLORY" RELOADED <後編> »

2019年2月18日 (月)

LOUDNESS World Tour 2018 "RISE TO GLORY" -RELOADED- <前編>

 

朝から晩まで事務所にこもっていることが多いので、ここ数年はテレビを見る時間がそれ以前に比べて極端に少なくなった。
私は連続ドラマの類を観ることは全くないし、テレビで映画を観ることもなくなったし、音楽番組を見たところでMarshallがどれぐらい出ているかをチェックするだけだし…いつの間にか興味を持って見るモノと言えば報道系の番組とコマーシャルぐらいになってしまった。
そこで……いいね~、アレ。
吉岡里帆ちゃんや芦田愛菜ちゃんや猫がバンドをやる移動通信会社のCM。
「食べてミルフィーユ」だの、「シャケナベイビー」だの、「しょうがないわね」だの、ダジャレを連発してお弁当自慢をする出演者の背後にはMGやDSLのハーフスタックが思いっきり映り込んでいるではないの!
コレはうれしかった。もちろんイギリスの本社にも報告した。
プロデューサーさん、Marshallがお好きなのかしら?
おもしろいお話があれば喜んで協力しますよ~!
連絡待ってま~シャル…ナンチャッテ!
 
反対に愕然としたのは、大手動画サイトのコマーシャル。
人気のバンドが出ていてこう言う…
「音楽はいい映像やミュージック・ビデオがなければ活きてこないし…」
ハァァァァァァァァ?
キミ、それは断じて違う。
「音楽」ってそんなもんじゃないよ。
そんな映像やらビデオなんかなくたって、音だけで人の心を揺さぶることができる芸術のことを「音楽」っていうんだよ。
もっと古今東西の色んな音楽を聴いてチャンと勉強してごらん?
…と、はじめは思ったけど、私の考え違いではないか…ということに気がついた。
コレは動画配信会社のCM用の宣伝惹句だもんね。
「せっかくいい音楽を作っても埋もれてしまっては意味がない。そして今のIT時代、その作った音楽を世間一般に広めるためには、ビデオを作って動画サイトを通じて世間に広めるのが一番手っ取り早い」…ということをアッピールするための発言なのだろう。
先日もココにも書いたように、確かに今の若いバンドさんは音源より先に動画を作るらしいからナァ。
でも、ロックの黄金時代を体験した我々世代には、こうした言動は「ロックの斜陽感」を自らさらけ出しているように見えるのはないであろうか?
ミュージック・ビデオの開祖といわれるLol CremeやKevin Godleyがコレを聞いたら「こんなハズじゃなかった…」って言うと思うのです。
だから順番がおかしくなっちゃってるんだよね。
「いい音楽を作ろう」ということよりも、有名になりたいとか、少しでも大きな会場で演奏をしたい…とか、そればっかりが先に来てしまっているの。
「音楽」もひとつの仕事だからして、それでひと山当てようというのは一向に構わない。
誰だって自分のやっている仕事に夢を求めるものだ。
しかし、そうして時代の手法に則って一時的には人様の注目を浴びることができても、その音楽が後世に残ることはほとんどあり得ない。
「音楽家の仕事」というものは、孫子の代まで歌われるような聴く人の心を揺さぶる音楽を作って、それを形にしてお客さんに買ってもらって、その曲をナマの演奏で披露して、そしてまた次の音楽を作る…コレの繰り返しこそが音楽家の生業だと思うんですよ。
本当は「カッコいいビデオ」なんて作っている時間があれば「人を感動させるいい曲」を作るべきなんですよ。
そして、その音楽家の生業を世界レベルで40年近くにわたって続けているのがLOUDNESSというワケ。
LOUDNESSは昨年も1月に『RISE TO GLORY』という新しいアルバムを発表してワールド・ツアーを実現した。

45cdツアーは3月から始まった国内での巡業を経て、チェコ、ドイツ、オランダ、ベルギー、スロヴァキア等のヨーロッパ諸国を巡った。

10r4a1108そして、2018年もホントに最後…『Rock Beats Cancer Fes』の翌日、12月30日に『RELOADED』と副題された単独公演が開催された。

10「reloaded」というのは「再び荷物を積む」とか「再び弾丸を込める」なんてのが普通の意味。
「load」ってのは、出荷の積み込みを頼む時なんかによく使うね。
では反対に荷物を降ろすのはナンと言うか…コレは簡単、「unload」と言ってやればいい。
ちなみに、よく言う「ローディ」というのは、荷物を積み降ろしするのでこの言葉と関係がありそうだけど、そうではありませんからね。
あっちは「roadie」だから。
ローディは「地方公演のマネージャー」というのが本来の意味。向こうの人はツアーをすることを「on the road」と言うからね。
で、こういう風にして公演や映画に使われる「reloaded」と言うのは「続」という意味。
『マトリックス リローデッド』なんてのがそれ。

20今日のステージはガッツリとMarshallが並んでいる。
LOUDNESSのステージにはやっぱりこの光景がピッタリだ。
コレが「ロック」なのだ!

30客電が落ち、ものスゴイ歓声の中に姿を現したLOUDNESSの面々。

40二井原実

50高崎晃

60山下昌良

70西田竜一

80サングラス姿で登場した高崎さん。

90v今日も高崎さんのお供はMarshall JMP-1を含む…

100v世界がうらやむ「高崎セット」。

110足元のようすはこう。

120高崎さんは2月13日発売のギター・マガジン内のマーシャル特集のインタビューにご登場頂き、このバックラインを紹介されている。

130オープニングは『RISE TO GLORY』の2曲目「Soul on Fire」。

140_sofこの1年LOUDNESSのステージを拝見して来たが、早くも重要なレパートリーのひとつになった感がある曲。
ハードな中に適度なポップ感を込めているサジ加減が素晴らしい。

150v中間部のキメからのギター・ソロ。

160ノッケから炸裂する高崎さんのソロに、LOUDNESSサウンドに…

170お客さん、大よろこび~!
私もハナタカダカな気分になってしまってスミマセン。
でも、現場でこういう大歓声に包まれてカメラを手にしていると、このエキサイティングな瞬間を少しでもうまく記録しよう!と、気合は入りまくるね。

180アルバム通りに曲を進めて「I'm Still Alive」で猛突進!

190_isaこのギター・ソロもスゴイよね。

200v必ず耳に残るメロディを挟み込むのが高崎さん流のギター・ソロ。
この曲もそんなメロディが組み込まれている。

210v「トリハダが立っています。この年末の30日にこんなにたくさん集まってくれてありがとう!
恒例になったEXシアターのライブですが、今年出したアルバム『RISE TO GLORY』で今日、本邦初公開する曲があります。
(ライブで披露するのは)みんなも初めて、ボクらも初めてとなります。
初めて同士よろしくお願いします!」

220v_mc続いてもアルバム通りの展開で「Go for Broke」。
高崎さんのヘヴィなリフでスタート。
しかし、いい音だニャ~。230v_gfbおお~っと!
LOUDNESSにしてはコレは珍しい。
途中でやり直し。
しかし、そこはLOUDNES…ニコニコ動画の生放送が入っていてもヘッチャラ。
納得のいくように演らせてもらうぜ!
250この曲のソロもいいんだ。
出だしのメロディでガツンとポップなメロディで惹きつけておいて最後のディミニッシュのアルペジオまで一気にハードに弾き切る。
たった20秒チョットなのにキチンとした物語が作られている。
私が40歳ぐらい若かったらコピーにチャレンジしているところなんだがな…もう耳も指もボロボロなので止めておきます。

240アコギを手にして二井原さんが弾き語るのは「Ares' Lament」。
お客さんと大合唱。

270_uisそして高崎さんのアコギが絡んで…

270v『RISE TO GLORY』から「Until I See the Light」。

290アコギでセンシティブなフレーズを奏でてから…

300vヘヴィなバラード・パートに突入。

310そして高崎さんのメランコリックなギター・ソロで曲は幕を降ろす。

320まだアルバム通りに曲は続くよ…「The Voice」。
340vこの曲はハードなリフでスタートするけど、曲自体はとても聴きやすい仕上がりなんだよね。
つまり、ハードさとポップさのミックス具合が実に自然なのだ。
でも、いくらポップな部分があっても甘くはならない。
そこがカッコいいんだな。
ポール・ギルバートが私に「LOUDNESSの曲はとてもメロディアスだ」と言っていたのを思い出す。
ポールが言っている「メロディアス」というのは、「ロックのメロディアスさ」なんだよね。
今の若いバンドさんの言う「メロディアス」とは感覚が違う。

330_voハードロックのお手本のようなギター・リフで始まるのは「No Limit」。
ここへ来てアルバムの曲順から離れる。

350_nlこういうミディアム・ファストのヘヴィ・チューンとなるともう独壇場ですな。
それもこのリズム隊がバンドを完璧に律動させるから。

360v

370vク~、同じことばっかり書いて申し訳ないんだけど、このギター・ソロが何とも素晴らしい。
開放弦やスウィープで組み立てた、これまた20秒の高崎ワールド。
20秒じゃ短すぎる!
こういう風に「もっと弾いて!」…って思わせなきゃダメね。

380ココのセクション、すなわち「The Voice」と「No Limits」はさっき二井原さんがおっしゃった「初めて」シリーズ。
今まで1年もの間、演ってこなかったのが不思議なぐらいの完璧なパフォーマンスですよ。
しかも、「No Limits」は二井原さんが今回のアルバムで一番お好きな曲なのだとか…。

390二井原さんがステージから降りる。

400_ksステージに残った3人で演奏するのは「KAMA SUTRA」。

410『RISE TO GLORY』は「8118」というインストゥルメンタル曲で幕を開け、また中間にこの「KAMA SUTRA」が挟み込まれアルバム全体のインタールードの役割を果たしている。

420ナニせ、曲自体がカッコいいよね。
こんなにシンプルなのに聴きごたえ満点だ。
こういう音楽に動画なんぞいらん!音だけで十二分にカッコいい。

430そのまま竜さんのドラム・ソロへ。
スティックで思う存分叩きまくった後は…

440v素手でシンバルをメッタ打ち!

Rそしてお客さんとのコール&レスポンス。

S41a0510 また乱打!

S41a0514イエイ!
今日も全科目バッチリとキメてくれた竜さん!

470「西田竜一~!"あんぱん"が今年の2月に脳梗塞で倒れて史上最悪なことになってしまいましたが、西田くんのおかげで何とか2018年を乗り切ることができたました!
もう一度西田竜一に大きな拍手を!」
惜しみない拍手と歓声が竜さんに送られた。
「"あんぱん"は昨日5曲ほど叩いてくれましたからね。あともう少しです。このバンドのメンバーはアスリートなんでね。あんぱんにも大きな拍手をお願いします!
ところで、ニュー・アルバムはどうですか?楽しんでくれていますか?
いい緊張感の中で演っております!」

480高崎さんがドラムスのライザーに座る。

0r4a0195印象的なタッピングのイントロ!
曲はアルバム・タイトル曲の「Rise to Glory」。

490v_rtg目も覚めるドライビング・チューンをお見舞いして前半を終了した。

500

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530vLOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

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(一部敬称略 2018年12月30日 六本木EXシアターにて撮影)