平成30年度 D_Drive Yuki殿 誕生日記念公演
昨年に引き続き、D_DriveのYukiちゃんのバースディ・コンサートが高田馬場 音楽室DXで過日開催された。
チケットは完全ソールドアウト。
「バースディ・コンサート」というと、色んなゲストがケーキやプレゼントを携えて出てきて「おめでと~!」と、誕生日の儀式が延々と続くというのが従来のお定まりのパターン。
ところがYukiちゃんのバースディ・コンサートは違った。
「お誕生会」とは趣を全く異にする、徹底して演奏に集中する超シリアスな内容だったのだ。
若い人たちは特にそうだけど、いつの間にか「ロックのコンサートは暴れてストレスを発散するところ」みたいになっちゃったでしょ?
ハロウィンの渋谷じゃあるまいし、ライブ会場がおおよそ音楽を聴いて楽しむ場所でないのが普通になってしまった。
コブシを上げて観るD_Driveもいいが、せっかく緻密に作り上げた音楽を演ってるんだもん、こうしてイスに座ってジックリ聴くD_Driveもいいものである。
この日のお客さん…ラッキー!
そして、Marshall、NATAL、EDENとMarshallのファミリー製品がステージに集結しているので私はハッピー!
あとは冷蔵庫か…。
ちなみにMarshallのフル・スタックのことを「冷蔵庫みたい」と言ったのはかのJimi Hendrixですからね。
コチラは冷えないMarshall、イヤむしろあたためちゃう方。
SeijiさんのJCM2000 DSL100ECと今日は1960BX。まっすぐのヤツね。
ToshiくんのEDEN WT-800とD210XSTとD410XST。
いわゆるワン・ハーフというヤツ。
そしてChiikoちゃんのNATAL。
今日は2種混合。
タムとスネアはウォルナット。
フロアタムとバスドラムはCafe Racer。
始まった~!
今日のオープナーは「Advance and Attack」。
この曲はYukiちゃんが「進撃の巨人」をイメージして作ったのだとか。
ナンダYukiちゃんは~、またマンガか!
本を読みなさい、本を。
チャンとした本でありさえすれば、本は読んで読み過ぎるということはありません。
そして、人間の知性は絶対に読書でしか高めることができません。
私をご覧なさい。
若いころに本を読まないから人生もブログも脱線ばかりしとる!
曲は「M16」だ。
そういえば、D_Driveのレパートリーってタイトルの由来を訊いたことがないんだけど、「M16」ってのはやっぱりライフルのことなんですか、Seijiさん?
M16 Assault Rifle。
小学生の時、MGCのM16のモデルガンがメッチャ欲しかった!
Seijiさんが作った名リフのひとつ「Attraction 4D」。
「今日は私のためにありがとうございます!」…去年も言った、コレ。
「こうして無事にバースディ・ライブを迎えることができてうれしいです!ファーストとセカンドのステージの間の休憩…じゃないや、フリータイムも含めてタップリ楽しんで行こうと思っていますのでよろしくお願いします」
次もYukiちゃんの曲で「Drive in the Starry Night」。
…といえばこのルーティン。
Chiikoちゃんの振りかぶりがダイナミック!
おお!続けてもYukiちゃんの曲!「Now or Never」だ!
あるハードロック・バンドが最近リリースしたアルバムに同名異曲が入っていてビックリ。
前にも書いたけど、この曲ムズカシイんだって。
今度誰か「居酒屋」でSeijiさんパートを演ってどう難しいか解説して!
「チョロい」とか言われちゃったらSeijiさん、どうする?!
私は最近この曲がすごくいいの…「Champagne」。
普段のイベントの持ち時間じゃまず演らないからね。今日はいいぞ!
「♪ドンドコドンドコ」とGene Krupaもビックリのフロアタムのプレイが楽しい。
そういえば、ドラマーだったJim Marshallは「Gene Krupaが大スキ」って言ってたナァ。
「ありがとうございます!
今日はバースディ・ライブということで私から皆さんにプレゼントをご用意しました。
ご入場の時にお渡しした私のサイン入りのブロマイドです。
Marshallのシゲさんが撮ってくれたんですよ!」
………………………………………………あ、オレか!
そうなんです。
最近のYukiちゃんの記事にチラホラ出て来るあのポートレイトです。
そしてもうひとつYukiちゃんが紹介したのはYoung Guitarの12月10日売り号。
Paul Gilbertなんかと一緒の特集にYukiちゃんが登場していたのね。
チョット前にMarshall Blogでもレポートした通り。
そうだ、この記事を掲載したのは、50年前に「3億円事件」が起こった日で、事件のことを調べていたら俄然おもしろくなっちゃって、文章をどうまとめるかエラく苦労したんだった。曲は続く。
Seijiさんのソフトなイントロ…青い照明。
コレもYukiちゃんの曲で「Unkind Rain」。
Yukiちゃんのギターが無情な雨をブッタ斬る。
ガラっと変わってD_Driveのハード・ワルツ「Lost Block」。
地を這う蛇のように、途切れることのないToshiくんの低音がこの曲を印象づける。
そして起伏に富んだChiikoちゃんのドラミングがあざやかだ!
コレもSeijiリフの真骨頂、「The lat Revenge」。
スリル満点!ジェット・コースターに乗っているかのような1曲を堪能した後は休憩。Yukiちゃんが言うところの「フリー・タイム」。
英語の「free time」はもちろん「自由時間」だけど「ヒマ」という意味もあるからね。
「無料の時間」ではないからね…っていうのは、以前。日本語を勉強中のアメリカ人に週末の予定を尋ねたところ「週末はタダです」って言ってたからね。
「free=無料」って思い込んじゃっていたのね。
もっとも私の英語なんかこんな勘違いザラだけどさ。
さて、フリー・タイムを利用して…。
SeijiさんとYukiちゃんが愛用しているギターのブランドのPRビデオに出演するよ。
先日、撮影現場にお邪魔してきた。
媒体は人気の「デジマート」。
もちろんMarshallも一緒ね。
航海は1月15日だそう。
楽しみだね!
さて、フリー・タイムが終了してステージに戻った4人。
Seijiさんのギターが「♪ハッピバ~スデ~」を奏でると…Yukiちゃんへのプレゼント・コーナー。
まずはSeijiさんから。リーダーからのプレゼントを手にしたYukiちゃん。
「うれしい~!中はナニかな?」
「チッ、ナンや、現ナマやあらへんがな…。ちょっと早めのお年玉を期待ててんやけどな~」
エ、今Yukiちゃん、何か言った?
「ありがとう~!」
コレはナニ?歯医者さんセット?…あ、ツメだ!
ツメのお手入れセットね。
ツメはギタリストの大事な商売道具だからね。
さすがリーダーの気配り…いい音楽はまず良好な体調から!
最後はToshiくん。
「Yukiちゃん、いつもギターばっかり弾いているから…コレで新しい曲を作ってくれたら、と思って」
Toshiくんのプレゼントは「オタマトーン」。
なるほど、コレってオタマジャクシだけじゃなくて、おタマにも引っ掛けてるのね?
ちなみにオタマジャクシのことを英語で「tadpole」といいます。
偉大なる穐吉敏子のオーケストラのレパートリーに「The March of Tadpoles(オタマジャクシの行進)」という曲があります。コレで覚えた。
「All the Things You Are」という有名スタンダード曲の複雑なコード進行が土台になっていて、サックスやトロンボーンの超絶技巧技がドンドン出て来る最高にカッコいい曲。
興味を持った人はゼヒ聴いてみてくだされ。
ってなワケで第2部も今日の主役の曲からで「The Shape of Your Life」。
ステージではSeijiさんがワウ・ペダルを踏みながら留守番中。
メンバー各人のMC。
Yukiちゃんが、Seijiさんが今日はキャビネットがいつもとは異なり、1960BXを使っていることについて触れてくれた。
続いてChiikoちゃんがフロアタムとバスドラムの紹介。
「ワーゲン・バスみたいでメッチャかわいいんですよ!」
あ、そう言われてみると!こういうヤツね。
でもね、車と楽器の塗装って実はすごく近くて、アメリカの有名なギター・ブランドがギターに吹きつけていた塗料は昔、車の塗装に使っていたものだったとか。
さらにYukiちゃん、間髪入れず自分の愛用のMarshallと紹介。
前回ね~、怒られちゃったのね~。
ついでに私もご紹介頂きました。
ムリヤリ機材の紹介をさせているワケでは決してありませんからね。
自主的にやってくれています…いい人たちだ。もう完全にA_Drive。それとこの日、部分的にChiikoちゃんはNATALのアルミ・スネアを使ってくれたんだぜ。
もう知っている人もおおいでしょうけど、キムタクが出ている(?)ゲーム。
コレにYukiちゃんが登場しているんだよね。
コレコレ!
ホラ、道路の突き当りの広告。
XperiaのYukiちゃんになってる。
あのテレビCMからもう1年経っちゃったよ!あの時、CMに何人かの人が出演していたけど、Yukiちゃんだけこうしてゲームに登場したのです。
Xperiaにしてヨカッタね~!
ね~、スゴイでしょう。
冒頭に書いた通り、「バースデイ・コンサート」というより徹底したD_Driveミュージック・ショウ。
さらに「Gradation」までつなげちゃった。
いつものようにMCは挟み込んでいるものの、「演奏ファースト」感が強く、息をつくフリー・タイムがない!
いよいよ最終セクション。
これまたYukiちゃんナンバーで「GEKIRIN-逆鱗-」。
ニギニギしく本編を締めくくったのは「Screw Driver」。
ホントに盛りだくさんでした!
「皆さんと一緒にライブができて、そしてギターが弾ける環境があって私はシアワセです!
これからも私はますます弾いていきますのでよろしくお願いします!」
…と主賓の挨拶があってアンコールで「Cassis Orange」を演奏してすべてのプログラムを終了した。
Yukiちゃんお誕生日おめでとうございました!
なんかスゴイね、D_Drive。
長いことD_Driveを観て来ているけど、ココのところますます演奏に磨きがかかってバンドのステージを上げた感じがするね。
来年は10周年。
2019年はD_Driveにとって大きな飛躍の年となることを期待している。
さて、2018年のD_Driveはもうひと仕事残っているんだって。
大みそかの大阪のHard Rock Cafeのカウントダウン・ライブ。
おつかれさまです。