HEAVY METAL TRIANGLE <後編>~CONCERTO MOON
メタル・トリプル・ヘッドライナー・ショウ、『HEAVY METAL TRIANGLE』のトリを務めたのはCONCERTO MOON。
ふ~ん、1曲目は「Alone in Paradise」か…。
珍しいね。
何の違和感もなく、まるで久世ちゃんの歌のように響く1998年のクラシック・ムーン・ナンバー。
CONCERTO MOONはこの20年間まったくブレていないという証明だ。
冒頭から炸裂するスリリングなギター・ソロ。
それを追いかけるキーボーズ。
勝手知ったる遠藤さんの熟練のプレイ!
「HEAVY METAL TRIAGLE」、3つめの頂点もMarshall。
ノンちゃん愛用の1967MAJORだ。
コレは違う現場で撮影した写真だけど、こういうヤツね。
ヘッドは既存のモノだが、最近ノンちゃんはキャビネットを交換した。
以前使っていたモノよりは新しめのということだ。
なるほど、音が鋭くなって元気に若返った感じがする。続けて「Run to the Sky」。
この曲も普段あんまり演らないよね?
1曲目と同じく1998年の『Fragments of the Moon』から。
CONCERTO MOONにしては今の若手のメタルのお手本のようなキャッチーなナンバー。
「皆さん、お元気ですかッ?!今日は比較的時間も長いのでバッチリ攻めていくんでよろしくお願いします!」とノンちゃんからのご挨拶。
「ARESZさんはいつも通りカッコよろしいな。HELL DUMPさんはあんなに演奏がウマいんだから、しゃべってばかりいないでもっと曲を演ればいいのに!」
いいの、いいの、HELL DUMPのことは放っておいて!
そして、いよいよリリースされるニュー・アルバムについて触れた。
コレがその『Tears of Messiah』。
発売は10月25日。
またCONCERTO MOONの歴史に新たなページが加えられる。
楽しみ!
長めで壮大なキメのイントロから始まるのは2003年の『Life on the Wire』から「Cheating Fortune Teller」。
ココでモダン・ムーン・ナンバーで『Savior Never Cry』から「Stay in my Heart」。
さらにこのセクションでは人気曲「Angel of Chaos」をセレクトした。
ギターを交換したノンちゃん。
中盤は「Life on the Edge」。
目下のところの最近作である『Between Life and Death』のナンバーだ。
どこまでも突っ走るドライビング・チューン。
その先頭を切って疾駆するギター・ソロ。
そして、フレーズの密度が濃い!
もう1曲、近作から「Black Flame」。
そして定番「From Father to Son」をつなげて来た。
しかし、いい音だナァ。
「ノンちゃんの音」ではもちろんあるのだが、その前にナニせサウンドがMarshallっぽいのだ。
真空管アンプじゃないとこうはいかない…なんてことは言っていられない。
もはやこうなると、Marshallじゃなきゃこうならないのだ!
ノンちゃんはMarshallを選ぶ。
久世ちゃんの「残り2曲、みんなで歌える曲を演ってみたいと思います。準備はいいですか?」って準備なんかできません!
そんな…久世ちゃんと一緒にえる人間なんてこの世にそうはいないってば!
それでも始まった「The Shining Light of the Moon」。
そして最後は「Savior Never Cry」。
この曲のサビの歌が一番人間離れしていると思う。
こんな「声」あり得ないでしょう?
歌丸ならきっとこう言うに違いない…「一度でいいから見てみたい、客が久世ちゃんと歌うとこ」。
そしてアンコール。
へへへ、セッションじゃないよ、CONCERTO MOONの曲を1曲。
コレがノンチャン流!
ニューアルバムの発売に向けてまたCONCERTO MOONの周辺がにぎやかになりそうだ。
がんばれHEAVY METAL!
がんばれCONCERTO MOON!
CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
※本記事にて河塚さんのお写真が1枚しかなかったのはイジワルでもナンでもありません。
あまりの濃霧と闇でどうしてもクリアな写真が撮れなかったのです。
この場をお借りして不均衡な写真の掲載数につきお詫び申し上げます。
そうなんです!
ドラマーさんの写真をソロでうまく撮るのは本当にムズかしい。
まず、セッティングによっては最初からドラマーさんの顔が見えないこと多し。そういう時はアクセント・シンバルやシンバル・スタンドの隙間から強引にピントを送って撮るんだけど、コレが厄介。
また、せっかくのシャッター・チャンスが到来したにもかかわらず、シンガーさんが写り込んでしまったり、下手に立っていることが多いベーシストの楽器の先っチョがフレームに入ってしまう。(泣)とかいうヤツ。
次に照明。
大きな会場ではほとんど問題ないんだけど、小さめのライブハウスではドラムスに照明を当てていることがほぼなくて、いつでも暗闇状態。
そういう時は少しでも明るく撮るべく、絞りを開放にして、限界までシャッター速度を落としたりして対応するんだけど、ドラマーさんは特に動きが速いのでブレが容易に発生する。
たまに明るいかと思えばLED照明。LEDの照明を被写体の至近距離で灯されると色が全く出ないし、ハレーションが起きてしまう。あの青いライトは普通に撮ると、全部締まりのない紫に写ってしまう。
かといって、あの「白」がまたとてつもなくムズカシイ。
そして、コレが一番キライなんだけど、スモーク。
ナンだって日本人ってあんなにスモークをたきたがるんだろう?
燻製の文化か…。おいしんもんね、燻製の食べ物は!
しかしね、ライブハウスは富士山頂ではありません。
アレって薄めた食器洗剤を吸っているようなモノらしいよ。
特に小さいライブハウスは大苦戦。
でもね、大きいところも同じなんだよね。大きい会場はステージまでの距離が遠い分、その間のスモークの量が多くなって案外モクモクになりやすい。
スモーク多めの武道館なんてのはかなりキツイ。
暗闇にスモーク、さらにそれに逆光が加わったらもう撮影辞退せざるを得ない。
今回は本当に撮れなかった。
考えてみれば肉眼でも暗くてモクモクでドラムが見えないんだから撮影なんかできっこないわな。
…と、少しだけライブ撮影の秘密を開陳して今日は終わり。
また来週!