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2017年9月25日 (月)

17th 真夏のJazz葉山~杉本篤彦BAND featuring そうる透

  
あんなに「猛暑、猛暑」と脅かされていた夏も終わっちゃったね。

1_img_4218 夏がキライな私でもこんな景色がチョイと懐かしいというか、恋しいというか…。
夏があったんだか、なかったんだか…。

20今年も行って来たのは葉山。

30我が家の「夏の海」はいつもコレだけ。
プチ旅行気分で毎年楽しみにしている。

50その楽しみのひとつは…

60日本のヨットの発祥地、鐙摺港の朝市。
年々客足も増えてきているようで、今年も朝一番からとても賑やかだった。
出店の方も毎回内容を少しずつ変え、集客に努めているようだ。

70「プチ旅行」と言ってももちろんお仕事。
やって来たのは、海から少々山に入った葉山町福祉文化会館ホール。

80そう、今年も『真夏のJAZZ葉山』。
コレで4何回目。
Marshallを愛用するジャズ・ギタリスト、杉本篤彦さんの応援に来たよ~。

90ホワイエには昨秋亡くなられたバリトン・サックスの宮本大路さん愛用の楽器とポートレイトが飾られた。
宮本さんは、このフェスティバルに毎年出演し、この日の約1年前も同じ舞台に元気に演奏されていたのに…。

100さて、今年は2番手でステージに上がった杉本篤彦BAND featuring そうる透。

120杉本篤彦

130v成田祐一

140v平石カツミ

150vそうる透

160v杉本さんは当然Marshall!

170ヘッドはJVM210H。
スピーカー・キャビネットは1936。

180v

足元はコレだけ。
すなわち「アンプ直」。

190平石さんはEDEN。

200ヘッドはWTP600。
220キャビネットは4x10"のD410XST。

210v1曲目は「Night Hawk」。

230下は今回、ホワイエの物販会場で取り扱っていた杉本さんのCD、『Once in a Blue Moon』と『Magic』。
これらのアルバㇺはしばらく品切れで入手が不可能となっていたが、近ごろ新プレスが出来した。

110_2「Night Hawk」はその『Magic』のオープナーだ。
杉本さんによると「夜鷹」だって。

Magic司会の方が杉本さんの「ツー・フィンガー・ストローク」を紹介した。
他に類を見ない、ピックを使わずに2本の指でアルアイレ的に弦をはじく奏法だ。

250その独特の弾き方とMarshallのクリーン・サウンドが溶け合い何とも言えないあたたかくも鋭いトーンをはじき出す。
当然JVMのチャンネルはCLEAN/GREENにセット。
ヘッド・ルームが大きいため、歪むことを恐れず、杉本さんも遠慮なく弦をはじくことができる。
Marshallのクリーンっていいよね~。

240v2曲目は「Bedroom Eyes」。
都会センスあふれる16ビートナンバー。

290v毎年このイベントに出演している杉本さんのグループだが、少しずつメンバーが入れ替わっている。
透さんは前回に引き続いてのご登場。

270v平石さんも2連投。
杉本さんの最近作『Tomorrow Land』にも参加している側近ベーシスト。
ウッド・ベースもこなす平石さんは、さだまさしのサポートなども務めている。

280この曲でゴキゲンなソロを聴かせてくれた成田さんは初出演。
…というのは、Marshall Blogでも号外を出した通り、昨年このイスに座っていた星牧人さんが今年2月に急逝してしまったのだ。
今回のイベントはモヒカーノ関さん、宮本大路さんの追悼の機会となったが、杉本さんグループにとっては星さんの追悼ステージにもなった。

260v杉本さんが「お客さん参加型の曲を演ります」と紹介した次の曲も『Magic』から。
その名もズバリ、「Rhythm from Hayama」。

300平石さんのベース…

320成田さんのピアノとソロを回し…

310お客さんとのコール&レスポンス・コーナー。

325「イキますよ~!」

330v杉本さんの「♪エ~イエイ」のコールにお客さんが応える。

350お客さんのとても元気のよいレスポンスにメンバーもノリノリ!
杉本グループのジャズは楽しい。

340ガラリと雰囲気が変わってア・カペラでソロを弾き始める杉本さん。

360曲はProcol Harumの「A Whiter Shade of Pale」。

370v全国津々浦々でソロ・ギターのライブを演っている杉本さんのこと、こうしたスタイルのパフォーマンスは得意中の得意なのだ。

380早くも最後の曲。
タイトルは「Route 134~海辺で一発~」。
「134号線」は横須賀から大磯までを通る国道。
この曲も『Magic』に収録されている。
国道はわかるが、「海辺で一発」はナニが「一発」なのかはわからない。

390この曲でも全員でソロを回して盛り上がった。

395v透さんのドラム・ソロ、キレッキレだった!

400v時々ココで触れる通り、私が初めて透さんを拝見したのは、今から38年前ぐらいかな?
池袋のパルコの屋上の東京おとぼけキャッツだった。
それからグッと時代は下り、2001年に初めてお仕事を一緒にさせて頂いてから現在に至っているが、透さんって、どんどんプレイがシャープになっているようだ。410平石さんもスケールの大きなソロで応酬!

420vま、この曲、杉本さんの「Sunny」なのね…わかりやすく言うと。
そんな題材だからして、みなさんのソロもギンギンに冴えまくった。

430vギターとドラムのバトル。
杉本さんが「Aトレ」のメロディを弾いて攻める透さんが当意即妙に叩き返してくる!
ふたりの激演に客席からは大きな歓声が上がった。

440…と、演奏曲目は5曲と少なかったが、濃密な演奏で聴きどころ、見どころ満点なステーjだった。
来年も楽しみにしています、朝市!
ウソウソ、『真夏のJAZZ葉山』です!

450v杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦オフィシャルブログ

460<オマケ>
Miyamoto Dairo Tribute Bandに参加したアルト・サックス奏者の近藤和彦さんと楽屋で1枚。
近藤さんは当代きっての人気ジャズ・サックス・プレイヤーだでね。
でもミーハー気分で和彦(’急に呼び方が変わったことに注目)にツーショットをお願いしたワケではないのだ。
実は、彼は大学のビッグ・バンドで一緒だったのだ。つまり一緒に演奏していたということ!
早い話が大学のクラブの後輩なの。
それが片やトップ・ジャズ・サキソフォニストだよ。
やっぱり大学の時からバリバリだったからナァ。
アタシャ、Marshallでがんばるぞ!

470(一部敬称略 2016年8月6日 葉山町福祉文化会館ホールにて撮影)