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2016年11月30日 (水)

Marverics & Mystics ~ BLINDMAN編

世によく言う、その誕生の瞬間を「Rock Around the Clock」だとすると、ロックは今年で還暦を迎えて早二年経過したことになる。
その間、オールディーズ、テケテケ、ビートルズ、グラム・ロック、ブルース・ロック、ジャズ・ロック、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、パンク、ニューウェイブ、テクノ、デス…最近のはサッパリわからないけど、一体今までどれぐらいの種類の「ロック」と呼ばれる音楽が現れては消えていったのだろう?
ジャズなんてアータ、ディキシーランド、スウィング、ビ・バップ、後はフリーを含むモダン…乱暴にやればこれだけでコトが済んでしまう。
ま、「モダン・ジャズ」の中にもクールとか、ハード・バップとか、ジャズ側のジャズ・ロックとか、ゴチョゴチョあるけど、とにかくロックの多様性の足元にも及ばない。
一般的にクラシックは150年、ジャズは10年で大きな転機が訪れると言われているが、最近のロックに関してはそれを「数か月」としても過言ではなかろう。
少しでも金儲けの可能性があればドド~っとそちらになびいてしまう。そこには「芸術性」のカケラもない。あるのはかぐわしき福沢さんの香りだけだ。
さて、それだけの種類で構成されるロックだからして、生まれ育った時代や環境で人はそれぞれに「自分のロック」を持っていることでしょう。
私はビートルズからロックを聴くようになり、パンクやらニューウェイブが出て来る前まではずいぶん色んなロックを聴き込んだが、問答無用でプログレッシブ・ロックが一番好きなのね。
でも自分の「ロックの原風景」ということになるとチョット違う気がするんだな~。
しからば、自分の一番のルーツは何かというと…「ハード・ロック」ということになるかナァ~。
要するにMarshallがあったからこそこの世に産声を上げた音楽。
それも絶対的にブリティッシュなんだな。
アメリカン・ハードってのは昔からどうもソリが合わない。
Marshallを産んだ国のMarshallが作ったロック…ソレが私の原風景のような気がする。
今回の『Marverics & Mystics』の後半に登場したBLINDMANはそうしたブリティッシュ・ロックの伝統的な風合いを頑なに守り続けるガッツあふれるバンドだ。すなわち私の原風景がそこにある。
ガンコ結構、ワガママ結構!
我が道を突き進んでこそ「アーティスト」ってもの。そしてそれが「ロック」ってもんじゃないの?
Marshall Blogに登場するアーティストやバンドはみんなそういう方々だ。

10_2中村達也

20v_2ボーカリスト レイ

30v_2戸田達也

40v_2松井博樹

50v實成峻

360v
(中村)達也さんはMarshall。
ズッ~とMarshall。
だってBLINDMANはそういう音楽なんだもん!
どういう音楽かって?
冒頭に書いた通りMarshallがなければこの世に存在しなかったであろう「ロック」だ。

70愛機のJCM800 2203。

80v足元のようす。
しかし、最近の皆さんのペダル・ボードがにぎやかだね~。
自分の勉強不足をタナに上げて言うけど、見たこともないようなヤツばっかり。
もちろん長命の商品もあるけど、エフェクター、特に歪み系商品の移り変わりの速さったらないよね~。
日本はペダル天国だから余計か…。
多分ロンドンのデンマーク・ストリートで展示しているエフェクターを全部かき集めても、種類で比べれば、東京の大きめの楽器店一店に負けるよ。

90_2今日の1曲目は4枚目のアルバムのタイトル・チューン、「Turning Back」。
100_2イキイキとしたプレイを見せる達也さん。
「水を得た魚」とはこういう状態を指すに違いない。

110_2ブルースの11~12小節を「ターン・バック」と呼んだりするが、「turn back」とは「来た道を引き返す」という意味だ。

120v若き同志をファミリーに迎え、再び歩み直すという気持ちが込められているのか、意味深なオープナーだ。

60v

その若き同志がBLINDMANを律動させるために今日タッグを組んでいるのはNATAL。
やっぱりブリティッシュ・ロックにはMarshallをはじめとしてイギリスのギアがベスト・マッチする。

1407枚目のアルバム、『Re-rise』から「In the Pain of Love」。

150ん~、安定のBLINDMAN節。
何せ安心するわ~。

180_2短いMCで「ニューアルバムに収録される予定」と紹介された曲、「Rising Sun」。

190_2松井さんのキーボードから「Without a Word」を続けて演奏した。

200v胸のすくようなブッ速い曲ばかりでなく、こうしたドッシリとした曲調もBLINDMANの魅力だ。

210「昔なつかしい曲で楽しみましょう!」と紹介されたのは「Why did You Come Back?」
ファースト・アルバムからのチョイスだ!

220_2この曲はいかにもBLINDMANというイメージが強い。
達也さんのソロもまさにBLINDMAN的に鳴り響く!
230
達也さんのフォームも美しいな~。
310
次の曲もスタートは松井さんから。

240_2そのキーボードの音色が飛び出した瞬間に大きな歓声が上がったのは「The Tears of God」。

225
ヘヴィに迫りくるレイさんのボーカル。
コレがBLINDMANの声だ!

250vニュー・アルバムからの2番目のチョイス、「In the Sleepless Night」でブッっちぎる!260_2
音楽は「年齢」じゃないけど、やはり若いメンバーのパワーを感じずにはいられないほどの疾走感!
いつも書いているけど、ロックはこういうベテランと若者の交流をドンドン推進するべきなのだ。
若者はベテランから経験と知識を学び取り、ベテランは若者の感性とパワーを大いに吸収すべし!
コレが実現したところに新しいロックの道が日ら開けると信じでいる。
S41a0446
「若者」って言えば、峻くんと話をしていて大笑いしちゃったんだけど、彼がもっと若い時、すなわち中学生の時に私を見てるって言うんだよね。
カレコレ10年も前の話。
この業界、驚くほど狭いということは先刻承知なんだけど話を聞いて驚いたわ~。
私はミュージシャンでも何でもないので彼に「見られた」っていうのもヘンなんだけど、関西で学校対抗の大きなバンド・コンテストがあって、その審査員をさせて頂いた時のこと。
コンテストに先立って、出場する中高生向けに「機材の使い方教室」のような講演会が用意されていた。
当時「時空海賊SEVEN SEAS」のEITAちゃんをデモンストレーターに迎えて「アンプの使い方」をテーマに何回か私が講師を務めさせて頂いたのですわ。
その時、中学生だった峻くんが客席にいたっていうんだよね。
改めて「どうだった?」って訊いたら、「すごくおもしろかった!とにかくJVMを激押しされていましたよ!」だって!子供相手に押し売りとは恥ずかしいわ…イヤイヤ、教育ですから!
当時、彼の学校にはMarshallが3台も置いてあって私が心底うらやましがってたらしい。我々が中高校生の時にはMarshallのニオイすら嗅げなかったからね。
そう、以前は専門学校から「アンプ教室」の講師を依頼されて、同時に「Marshallやロックの歴史」みたいな講義をずいぶんやらせて頂いたんですよ。
私はエラそうに人前で話すのがそうキライではなくて、好きな仕事のひとつだった。
私の授業の第一のテーマはとにかく「笑い」。
Marshall GALAの時もそうだったんだけど、まずは聴き手を笑わせることに注力する。
そうしないとオッサンのつまらん話なんか誰も聴いてくれないからね。
そんなワケで、時々峻くんみたいに、「あの時私教室にいたんですよ!」なんて臨時教え子さんたちに出くわすことがある。
相手の数が多いので、残念ながら相手を思い出すことはできないが、すごくうれしいもんだ。さらに皆さん、「お話がすごくおもしろかった!」と言ってくれる。
コレがつまらない授業だったら誰も声をかけてくれないでしょう?
笑いの中でMarshallの話をするワケ。
生前Jimもしょっちゅう冗談を言っていたので、コレには大賛成してくれているだろう。
そんなMarshallの講義をある専門学校で久しぶりに受け持つことになりそうで今から楽しみにしている。
「笑って笑って、気が付いてみればキミもMarshall博士!」そんな講義をご希望の方、ゼヒお声をかけてくださいまし!
  
ところで、峻くんが実際にそのコンテストに出たのか尋ねたところ、出たんだって。
その時の何人かの審査員のうちのひとりが私で、もうひとりはD_DriveのSeijiさんだ。私はそこでSeijiさんに出会ったのだ。
ちなみに、峻くんはウチの上の子よりも年下なのよ。
若い。
そんな彼がBLINDMANのリズムを刻んでいるんだから応援したくなるのは「道理」ってもんでしょ?
S41a0731
ジ~ックリ「River of Life」を聴かせておいて…

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達也さんのギター・ソロをア・カペラでタップリ…。

300_2
Marshallとレス・ポール。
素晴らしいサウンド…ロック・ギターの魅力がギッシリ詰まっているサウンドだ。
Benoや『Truth』の時代から50年。
この牙城は崩せない。
ナゼならそういう「音楽」だから。そのサウンドによって成り立っている「音楽」だから。
  
解せないのは、後から後から出て来るMarshallのコピー商品のこと。
コピーするのは構わない。Marshallだって最初はそうだった。
それを「Marshallより良い音がする」と喧伝するのもゼンゼン構わない。それが彼らのビジネスだし、ビジネスにはそうした宣伝惹句は不可欠だ。
不思議なのは、それほどMarshallより優秀という自信があるのならどうしてルックスを似せて作るんだろう?恥ずかしくないのかな?
せっかく自分の納得のいく音が出る製品の開発に成功したのなら、見た目も本家とゼンゼン違う形にしてオリジナリティや優位性を確立させればいいと思うんだけど。
私だったら絶対そうするな~。
それと「Marshall好きならきっと気に入りますよ!」とかいう商品説明。
Marshallが好きならホンモノを使えばいいのにね。そこから自分の味を引き出すのがアーティストの腕であり、仕事であると思うんだな。
そこへ行くと達也さんをはじめ、マーブロにご登場頂いているギタリストの皆さんはやっぱりスゴイ。
みんな大好き…自分が好きなMarshallを好きでいてくれて、最高の音を聴かせてくれるから!

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そのままセカンド・アルバム収録の「Hot Blood」。
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MCでは12月21日にリリースが予定されているニュー・アルバム『TO THE LIGHT』への想いが語られた。
達也さん本当にうれしそう!
失敬を承知でこんな言葉を使うが、やっぱりこうして「愚直なまでに」自分たちのやっていることに誇りと自信を持って、「己が道」を突き進む姿に感動を覚えずにはいられない。
意志ある「継続」は「力」どころの騒ぎではない…「継続は感動」だ!
私はMarshall Blogを通じてそういうアーティストたちとお付き合いさせて頂いていることを誇りに思っている。

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その「感動」の度合いを高めたのが峻くんの存在だ。
以前にも触れたが、一旦録り終えたすべてのドラム・トラックをこの新加入の若きドラマーのプレイに差し替えたのだ。
峻くんといい、MashaくんのSilexといい、Crying MachineのOBの活躍が目立っている。
ちなみにMashaくんが今使っているブルーのストラトキャスターの前のオーナーは達也さん。
Mashaくんは達也さんに敬慕の念を寄せているのだ。ここでも新旧の交流が!

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コレがそのニュー・アルバム『TO THE LIGHT』。
12月21日の発売ゆえ残念ながらまだ聴けていないが、渾身の一作に仕上がっていることは想像に難くない。
耳にするのが楽しみだ!

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そして、アッという間にBLINDMANのステージも最終セクションに突入する。

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「The Touch of Gray」…

S41a0506「Blazing Crisis」…

S41a0463と立て続けにブチかまして本編を終了した。

Img_0194熱狂のアンコールは「もちろんこの曲!」として…

330_2「Living a Lie」を演奏した。

340_2完全復活を遂げたBLINDMAN、Marshallとともにジャンジャン暴れちゃってくだされ~!
130v

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390vさて、直近のBLINDMANの予定は、『at the end of the year ~Between life and death tour final~』と題したCONCERTO MOONのコンサートへのゲスト出演が決まっている。
ゲストだから「ダブル・ヘッドライナー」ではない。
東京は12月18日の目黒鹿鳴館。
そして、ニューアルバム『To the Light』のレコ発ワンマン・ショウ、『LIVE TO THE LIGHT 2017 TOKYO Vol.1』は年が明けて1月21日。
場所は同じく目黒鹿鳴館だ。

BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN Official Web Site

4001965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月2日 目黒鹿鳴館にて撮影)