SHOW-YA メタメイカン~METALLIC 鹿鳴館~ DAY2 <前編>
SHOW-YAのデビュー30周年を記念した原点回帰コンサート『Return to 鹿鳴館』が開かれたのは一年前のちょうど同じ時分。
コンサートの模様はDVDとなり、残念ながら実際に会場に来れなかった人もその熱狂ぶりに接して頂いたことであろう。
もちろんMarshall Blogでもその二日目のようすをコッテリとレポートさせて頂いた。
そして、今年もSHOW-YAが鹿鳴館に帰ってきた。
今回は、題して『メタメイカン~METALLIC 鹿鳴館』!
今年も二日間にわたっての開催となったが、これまた去年同様ど~~~しても二日目しかお邪魔できず、今日はその<DAY2>のレポートということになる。
キャビネットは1960BDM。
しかし、この「1960BDM」という言葉は、Marshall Blogが世界で一番多く使ってるんじゃないかね~?
「あ~、あ~、あ~!コレ、鹿鳴館じゃないよ!」なんて指摘されてもイヤなので、正直言っときますが、これらの機材の写真は別の場所で撮ったモノ。
でもまったく同じMarshallだってばよ。
<DAY2>のオープナーは、コレは珍しい!
「その後で殺したい」だ。
1987年のシングル。
鹿鳴館にはプレスピットがないので、今回も客席の後ろに脚立を立てて、その上から撮影した。
当然客席は立錐の地がなく、ひとたび脚立に上がったら最後、もう降りることすらできない。
トイレなんかもっての他!
ウンコしたくなったら、後ろのお客さんには鼻っ先で申し訳ないが、その場でもらすしかない。
だから万全を期して、前日からは飲まず食わずで身体から水分も抜かなくてはならない。
…というのはさすがにオーバーだが、な~に~し~ろ~身動きが取れない。
でも、そういう現場は他にないワケではないし、実際前回のEARTHSHAKERとダブルヘッドライナーの時もそうだった。
それより、手ごわいのは暑気である。
前回は終演直後に「ウワ~、チョット~!すごい汗!」と汗ダクのメンバーの皆さんに驚かれたほどに暑かったのだ。
コレも覚悟と準備をして臨んだ。
キンキンに凍らせたペットボトルの水を何本も持ち込んだのだ。
結局、撮影に夢中になってしまい、それを持ってきたことはスッカリ忘れちゃったんだけど…。
仕事だからして辛いのはガマンできても、カメラに根性がないのよ。
あんまり暑くなると、誤動作を起こして言うことを聞かなくなってしまうのがコワいのだ。
でもね、今回は涼しかったんですわ。
身動きが取れないのは仕方ないにしても、色々な工夫が奏功して大変快適な環境で仕事に熱中することができた。
メンバーの皆さんも同様だったようだ。
ま、元々熱いSHOW-YAのこと、暑いだなんて言ってられんけどね!
二曲目は1990年の『HARD WAY』から「Make It Up」。
SHOW-YAらしいストレートにしてダイナミックなハード・ロック・ナンバー。
sun-goさんのギター・ソロが鋭く切り込んでくる!
しかし、客席から近い。
私のところからはいつも倍以上なんだけど…どうにかしてよ!
三曲目は「Medusa」。
昔、沖縄にMDUSAっていうバンドがあったよね。喜屋武マリーさんね。
なにコレ、調べてみると、いろいろな解釈があるようだけど、「メデューサ」ってのはステンノー、エウリュアレーというお姉さんたちからなるゴーゴンの三姉妹の一人なんだって?
知らなかったな~。
姉妹ゲンカしてガンを飛ばしあったらどうなるんだろうか?
よく知っているのはAlan Holdsworthが在籍したJon HisemanのTempestの1973年のファーストアルバムの一曲目が「Gorgon」で、HoldsworthがPeter Ollie Halsallに代わった二枚目のジャケットもゴーゴンだったということぐらいか?
しかし髪の毛がヘビじゃ頭洗いにくかろうにナァ。
私なんかヘビでもいいから毛が欲しい…なんてね。
今日の恵子さんの衣装!
安全ピンだらけ!
強力な磁石があったら身体ごと引っ付いちゃいそう!
普段のコンサートとは全く異なる選曲、構成にメンバーも大張り切り!
「『メタメイカン』というタイトルでへヴィメタルな曲を期待して来てるでしょ?この『メタ』はメタボリックの『メタ』だよ!」
チョ~ット、恵子さん、こっち見て言わないでね~!
「久しぶりの曲とか、初めての試みとかを考えてる」とのMCに大反響!
コレはおなじみ、キャプテンによるフランスの手回しオルガン風イントロから…
sun-goさんのギター・リフ。
「♪ゲンゲロンゲンゲロンゲンゲン、ゲンゲロンゲンゲロンゲンゲン」…
おお~、すごい風!ホコリもすごいぞ!
でも、そんなこと言ってられない!
こちとら「ロックンロールの真っ最中」だ~!←これはサンハウスね。
続いて「Metallic Woman」。
こっちは当然メタボリック・マンだ!
さとみさんとmittanのリズム・コンビネーションが徹底的に重くのしかかってくる!
しっかり仕込んできたお笑いネタを披露。
もしかして、コレがさっき言ってた「初の試み」ってヤツなのかしらん?
これからこのコーナーで演ったネタをどこかで経験される方もいるかもしれないので、ネタバレを防ぐために恵子さんが何をしたかは書かない。
でも、ヒントがわりに私もひとつやってみるか…あんまりいいのが思い浮かばないな…。
「ウチの娘、結婚したがっているんだけどなかなかいい相手がいなくて困ってるのよ~」
「アラサっと」
なんてのはどうだろう。
私が何をしようとしているかは、この日鹿鳴館にいらした方にはよくご理解頂けたと期待している。
今、パッと考えたヤツなのでもっといいのができたら差し替えておくね。
今日は恵子さんが最初のMCで触れたように最近のステージでは演らないような曲が出てきているが、この場面もそう。
あ、コレが初めての試みってことか!
それは「Blues Session」と題して、12小節のブルース・コード進行に乗せてsun-goさんとの出会い物語が歌われた…イヤ、語られたのだ。
よくMCで恵子さんが語るヤツね、ハンバーガーごちそうしたとかいう…今日はブルース・ミュージカル仕立てになっていたということ。
sun-goさんの渋いブルース・ギターもフィーチュアされた。
2013年7月27日の赤坂BLITZで開催された『QUEENS BIRTHDAY』で演奏したのが、その昔恵子さんがSHOW-YAを脱退した時以来ということだった。
私の記憶が正しければ、この曲がかかるのはそのBLITZ以来のハズ。
前回はsun-goさんのアコギとのデュエットだったが、今回はバンドでの演奏となった。
そして、sun-goさんの魂のギター…。
前半の見どころのひとつだったと言えよう。
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(一部敬称略 2016年 8月28日 目黒鹿鳴館にて撮影)