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2016年10月 3日 (月)

LOUD ATTACK 2016~CONCERTO MOON & RebellioNの巻

今日は八月下旬に開催された『LOUD ATTACK』というイベントのレポートをお送りする。
若手バンドにベテランがひとり混ざった他では滅多にみることができない珍なるカード。
私はね、こういう新旧の交流のような機会をジャンジャン設けるべきだと思っているの。
Marshall GALAも一種そういう目的があった。
ベテランと若手…出演者にとってお互いにとてもいい刺激になるであろうし、何よりもお客さんをシェイクする実にいい機会だと思うワケ。
ロック・フェスも草食系バンドだけじゃなくて、目の覚めるようなメタル系バンドも出しゃいいんと思うんだけどな~。
それがキッカケとなって肉食系のロックの魅力を知り、ファンになる若い人もたくさんいると思うんだけど。

今日のイベントはそのタイトルが示す通り、出演者はすべてメタル系の猛者ばかりだ。
まずはMarshall Blog初登場のRebellioN。

10ボーカルの張ヶ谷健。

20v_2ギターは山﨑恒輔。

30vベースが中島文男。

40vドラムに賀川瑛統。

50vコレは今年四月に発表した四曲入りのファースト・シングル『此の道の先へ』。
タイトルはいかにもJ-POP風だが内容はさにあらず。

60cd実はRebellioNに接するのはコレが二回目だった。
以前、TORNADO-GRENADEのイベントに出演していたのだが、時間が合わず見逃してしまったのである。
だからこの時が初体験。
先に音源を耳にしていたのでCDと生の聴き比べという楽しみが加わった。
70ギターの恒輔くんはMarshall。

80vオリジナルのJCM800 2203を派手に改造したモノを使っている。

90ドラマチックなソロを展開する恒輔くん。
改造を施した2203が発するそのギター・サウンドは最早元来のモノではなく、もっとずっとコンテンポラリーな音像だった。
RebellioNの音楽にはよくマッチしているといえよう。
120v
ワタシ的には「Rebellion」なんて単語を耳にすると、脳ミソが自動的に「Tinseltown」という単語をヒッ付けてしまうのだが、RebellioNのサウンドはZappaのそれとは全く似ても似つかない、はちきれんばかりの若さあふれるサウンドだ。
平均年齢が19歳というのだからそれも当然!
110
CDに収録されている曲をパワフルに、そして実にみずみずしく再現する。
150

CDの作り込まれた緻密なサウンドにライブならではの荒々しさが加わったはじけるようなパフォーマンスだ!

130堂々たるドラム・ソロを披露した賀川くん。

4_s41a0053猛り狂うへヴィな演奏に誰でも親しめるメロディがかぶさる…「J-Metal」とでも形容すればよいのだろうか、我々世代の頭にある「ロック」とは遠く離れたサウンドだが、コレが彼らが作る彼らの世代のロックのうちのひとつなのだ。

140それが評価されて来年二度目の中国公演を敢行するそうだ。

190

「サマソニに行かないでコッチに来てくれてありがとう!」
衣装を買って、日焼けもして、ギャル男風に整えてこの日に臨んだという健くん。
熱唱に次ぐ熱唱!
私的なことながら…家内の姪っ子にソックリなんだよね~。

100
ステージを締めくくったのはCDのタイトル曲「此の道の先へ」。
170
無謀なまでに疾走感溢れるこのサウンドがRebellioNサウンドの真骨頂だ。

180v

若いってやっぱりいいね!
とにかく色んな音楽を聴いて、RebellioNだけの音世界をドンドン広げていくことを願って止まない。

160v

REBBELLIONの詳しい情報はコチラ⇒REBELLION OFFICIAL HP

200ひと組スキップして、この日、トリ前に登場したのはナ、ナ、ナントCONCERTO MOON!

210島紀史

220v久世敦史

230vAki

240v中易繁治

250v河塚篤史

260vここで一句。
「ノンちゃんや 今日もマーシャル 音デカい  Shige」

270愛用の1967MAJOR。

290v

中易さんは名機VBA400とVBC412。

300v

やっぱりすごいコンチェ!
一曲目の「Savior Never Cry」のあのイントロの最初の一小節で会場の空気を「ムーン一色」に変えてしまう!

310この曲の聴きどころのひとつは、久世ちゃんのサビの絶唱!
普通の人ならまず血管が切れてしまうパートだ。

320そして、ピックアップ・ソロから繰り広げられる怒涛の「島節」。
「島節」…なんか奄美の民謡のようだが、それは違う。
一聴してしてすぐにそれとわかるノンちゃんとMarshallが織りなすCONCERTO MOONの「歌」だ。

330v今のメンバーになって最初のアルバムにして最近作『Between Life and Death』のクローサー「Down Fall in Blood」。

340シッカリと日本語で歌い込む久世ちゃん。
もちろんココでも大絶唱!

350vガラリとリズムを変えたバックに乗ってシンフォニックに展開するギター・ソロ。
スタジオ音源ではオーバーダブされた凄まじいソロが聴ける。

360久世ちゃんが加入してからもう五年が経ったんだね~。おっそろしく早いな。
歌いっぷりはCONCERTO MOONの「顔」のひとつとして堂々たるものだが、MCとなるとノンちゃんが横にいるせいか何となくまだ初々しい。
そこが可愛い。
ノンちゃんのMC…「ハード・ロックを途絶えさせてはいけないと思っている。(中略)新しい曲を作ります。来春にはお聴かせできると思います。
この声のために…この声が魅力的に聞こえるように曲を作るのが喜びとなっています」
いつになく優しいおことば~。

370同じく『Between~』から「Struggle to the Death」。
ザックザクのエイトビートが気持ちいい!
Bメロのポップなイメージはコンチェには珍しいパターン?
これも久世ちゃん効果かッ?!
「struggle」は「もがく」とか「ガムシャラに取り組む」とかいう意味の自動詞ね。「be struggling with ~」なんて言うと「~にメッチャがんばってんねん!」というイメージで、私は好きで結構使っている。
「頑張ってます!」系では「strive」なんていう言葉もいいね~。コレも自動詞で、連なる前置詞は一般的には「for」だ。
こういうのを覚えるのが面倒なんだよ、英語は。
390v

この曲ではコンパクトにまとめたソロを聴かせるノンちゃん。
しかし、言いたいことはすべて言い切った。

410v
ココで『Savior Never Cry』に戻って「Stay in my Heart」。
500v

『Black Flame』収録の「The Vail of Mystery」。

400v旧作から「From Father to Son」。
今のリズム隊になって、今でちょうど一年半。
こうした以前の作品も全く何の違和感もなくCONCERTO MOONとしてナチュラルに演奏される。
「CONCERTO MOON」というひとつの「音楽」が確立されているからに他ならない。

420v「♪タカタカタン」のユニゾンのイントロが印象的な「Black Flame」。
アルバム『Black Flame』の頃からCONCERTO MOONのアーティスト写真も撮影させて頂くことになったが、「『Black』だから暗く撮って欲しい」というリクエストを受けたのをすごくよく覚えている…それでどうしたか。
暗く撮った!
それがアルバムのブックレットの裏表紙の写真だ。

430vこの曲では、派手なフォーメーションを披露する。

440ココで注目して頂きたいのは河塚さん。
フロントの二人にフリをチャンと合わせてる!

450そして、ノンさまのソロがいいように炸裂!
520v

最後の曲は「Change my Heart」となった。

470歴代のシンガーが熱唱してきた1998年初出のCONCERTO MOONの代表曲だ。

480vキーボード・ソロが大フィーチュア!

380v
まさに燃え尽きんとするリズム陣!
ベース、スゲエ音!

490v今日ももスパスパっと手際よく仕事をこなすドラミングがすごく気持ちいい!
机の上がいつも片付いている感じだ。

510v本日最後のソロ!
まだまだ上がるボルテージ!…だけどコレで終わり。

460v

ところで、CONCERTO MOONは年末まで濃い~ステージが決定している。
ひとつは、11月の『EDGE OF STRINGS II』という、何を思ったかインスト版のCONCERTO MOON。
そして、BLINDMANをゲストに迎えてのライブが12月。
両方楽しみだね~!
それまでの間、去年のツアー中の名古屋公演のステージを収録したDVDでCONCERTO MOONをお楽しみあれ!

525vCONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

530v<つづく>

(一部敬称略 2016年8月20日 柏Thumb Upにて撮影)