Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« 1000のMarshall Blog! <Day5:最終回> | メイン | Meet Atsuhiko at the Jazz Corner of the World~杉本篤彦 Plays ASTORIA »

2016年10月31日 (月)

お待ちどうさまでした!ついにCODE発売!

おかげさまで『Marshall Blog 1000回達成週間』を無事終了させて頂きました。
膨大な数のアクセス並びに激励のお言葉を頂戴し誠にありがとうございました。
ミュージシャンの方々も一般読者の方々も、記事の細かいところまでご覧頂いていることを知り、「コリャ、ヘタなこと書けんな~」と改めて気が引き締まる思いです。
本日から通常通りのMarshall Blogに戻ります。
これからもご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
  
さて、通常復帰後の第一弾記事はめでたい新商品発売のお知らせ。
…といってもNAMMショウで発表してから10か月も経っちゃった。
そう、CODEシリーズのこと。
お楽しみにされていたお客様にはお待たせしてご迷惑をおかけしました。

C10「Code」とは英語で「暗号」のこと。
Marshallの工場があるイギリスのブレッチリーは、第二次世界大戦中に当時解読不可能と言われたドイツ軍の暗号「エニグマ」の攻略チームが置かれたところ。
アラン・チューリングという天才数学者が発明した「Bomb」という機械を用いて「エニグマ」の解読に成功し、連合軍を勝利に導いた。
「Bomb」はその後、現在のコンピュータへと発展し、アップル社はアラン・チューリングの逸話から会社のロゴ・マークをあの一口かじったリンゴにした。
こういうことはまさにどうでもいいことなんだけど、知らないより知っていた方が人生がはるかに豊かになる。
Marshal Blogはそんな「脱線」を目指しています。
 
そのあたりのCODEの詳しい情報はコチラ⇒BREAK THE CODE!~その暗号を解け!<前編>

C80

さて、私は職権濫用で昨年の5月に工場に行った時、ひと足先に25Wコンボのプロトタイプを試させてもらった。コレがものすごくヨカッタ!

C90

そして、今年の3月。
日本においては、CODEはMarshall GALAで初めてその姿を現した。
その時デモンストレーションをしてくださったのはルークさん。
結果、日本ではルークさんが公衆の面前で初めてCODEを弾いたギタリストということになった。

C20vそして、いよいよ先週発売となったのが~;
CODE25
CODE50
の二種類のコンボ。

C10_2

C35こんな感じのハコに入っているの。

C50

C36コントロール・パネルはモデルによって異なるよ。

9_img_0628 ノブの数が多い分、CODE50の方が操作がラクかな?

C60でも、そんなのカンケーねぇ!
…というのは例のCODEをコントロールするソフト、Marshall GATEWAY。
GATEWAYをスマホにダウンロードして操作すれば、モデルの別を問わずカ~ンタン!
自分だけのオリジナルMarshallサウンドがアッという間に作れちゃう!
「gateway」というのは「出入り口」っていう意味ね。

C70別売りのフットスイッチはこんな感じ。
エ?説明しろって?
ゴメンちゃい、まだイジったことないの。

C75さて、これまでお試し頂いた方々のご感想はというと…
ルークさんも…

C100SAKiちゃんも…

C110

C120vSeijiさんも…

C130Yukiちゃんも

C140

C150vMASHAくんも…

C160v守くんも…

C170vそして御大も…

C180v皆さんから大好評を頂いております!
  
さて、最後にトーン・マッド・サイエンティスト…もとい、稀代のトーン・マスターにしてMarshallソーサラー、Strange, Beautiful and Loudの三宅庸介さんが早速ジックリとCODEを試してくださったので、そのご感想をお聞きすることにしよう。

  

Marshall CODEを弾いてみて
  

MarshallからリリースされたCODE。
マーシャル初のフル・デジタル・モデリングアンプということで、いつもとは違う興味も含め触れています。
Marshallのサウンド・イメージというのは唯一で独特の存在です。
過去に他社から沢山のモデリングアンプが発売されてますが、必ず1959やJCM800、果ては80年代に流行した改造マーシャル、さらにそれを模造した他社ブランド… そういった「マーシャルのつもり」の粗悪なプリセットが 「ブラウン・サウンド」等の似ても似つかぬネーミングで含まれていることを目の当たりにしてきました。
それらは「マーシャルごっこ」としては楽しいでしょうが、当然のことながら決して「本物」であり得ることはできません。

5_img_0037

さて、CODEでは歴代マーシャルのスタンダード・モデル+αが再現されていますが、現在ではそうしたモノの「良い状態の個体」を入手することやプレイすることが困難なケースがありますよね?…特に古いモデルは良い状態の個体が極少ですから。
そういったモデルのサウンドをMarshall社の認識としてどう定義し、提示してるのか?という点に大きな興味がありましたが、実際に試してみると「なるほどね!」と唸るものばかり。

5_img_0050どのモデルもピッキングのダイナミクスと手元のボリュームへの追従性は十分で、真空管の特徴がよく再現されてますが、いくつか僕が試して印象的だったのは、JTM45や1959Plexiの見事なクリーン〜クランチサウンドと、フル・クランチの時の粘りと低域の飽和感の素晴らしさでした。
また、JCM800の素晴らしく音楽的な美しいロックサウンド、これは誰に対してもオススメしたい。
それから、Marshall Blogでよくレポートして頂いている通り、僕はJVM210Hを日常的に使用しています。最も新しいモデルという理由からか、JVM系は相当なレベルで本物に近いサウンドが再現されてるように思います。

5_s41a0004

その他、実機では不可能なプリアンプ・セクションとパワーアンプ・セクションの組み合わせや、様々なサイズ・タイプのキャビネットの選択など、楽しみのオプションも豊富です。
エフェクト・ペダル・モデリングも非常にクオリティが高く、音楽的な効果を最大限に加えることができるものばかりでした。
すなわち、遊び優先のものや音楽的でない不必要なサウンドが一切ないのです。
これは、あくまで「No.1 アンプ・ブランド Marshall」の姿勢を崩さない、素晴らしい事です。

5_img_0046

少しホメすぎましたかね?
ひとつ申し上げておきたいのは、こうしたデジタル・ディヴァイスが決して真空管アンプにとって代わるものではないということです。
真空管のアンプは確かに前時代的なものですが、いくつもの前例が示しているようにどんな近代的な技術を持ってしても簡単に駆逐できるほど軟弱なものではありません。
何しろロックの歴史の一部を作った「楽器」のひとつなのですから!
すなわち、CODEのようなデジタル・ディヴァイスとは住み分けが明確になっているということを認識しておくべきだと僕は思います。
その状況をまず飲み込んでおいてください。
そして、Marshall自らが納得できるテクノロジーで自社の歴史的サウンドの数々を再現し、いつでもギタリストの側にそれらを置いてくれる魔法の小箱があるとしたら?
そんなうれしいことはないと思いませんか?
この価格でそれを実現したCODEはギタリストにとって「魅力的」以外の何物でもない…と思っています。

9_ymcd 僕の試してみていくつか気がついたことを…あくまで僕の意見ですよ!
●プリセットはどれも音のイメージが強調されたものになっていますね。
●それゆえ… まずノイズゲートを一度OFFにして、ギターのボリュームを下げた時にゲートがかかるギリギリの感度に設定し直すとアンプとして自然にプレイできると思います。
(筆者はノイズゲートのかかりがあまりにもよく無音だったので、スイッチが入っていることを忘れて一晩つけっぱなしにしたことがあるので皆さんは要注意ね!)
●どのアンプ・タイプでもプレゼンス/レゾナンスはどちらも3〜4で、ミドルは7〜10まで上げた方がマーシャルらしい。
●キャビネットで4×12"タイプを選択する時は、ひとまず「1960」とするのがよいでしょう。
●一般的にクローズド・バックのコンボ・アンプはモニタリングする位置で音が変わって聞こえる特徴があります。
一度アンプを正面、また、顔に向けて真正面に置いた時の音を聴いてみてからアンプのセッティングをするのが大切でしょう。
  
CODEにはまだまだたくさんの発見と楽しみがありそうです。
でもひとまず、こんなところかな?
早速お買い上げ頂いたマーシャリスト、またご購入を検討中のギタリストのご参考になればうれしいです。


三宅庸介 
  

…と、人百倍トーンにうるさいギタリストからありがたいご評価を頂戴してしまったが、本当なのかしらん?…と思うでしょ?
イヤ、ホントなんスけど、疑問に思う人もいらっしゃるかもしれない。
そんな諸兄に三宅さんが実際にCODEを弾いて証明してくれる機会があるのです。
それはもうすぐ開催される「楽器フェア」でのこと。
  
ゼヒお出かけ頂いてCODEの素晴らしさを体感してくだされ!
  
★三宅さんのCODEデモンストレーションは;
11月6日(日) ①11:15  ②15:00
  

そして、前日にはKelly SIMONZさんがCODEのデモンストレーションを担当する!
こちらも見逃せない!
11月5日(土) ①14:15  ②15:45
 
いずれもヤマハ・エレキギター・ブースにて。
  

楽器フェア2016の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

C190

CODEに関する詳しい情報はコチラ⇒BREAK THE CODE!~その暗号を解け!<後編>

※100Wのヘッド並びにコンボにつきまして発売が遅れておりますことお詫び申し上げます。
皆様のご期待に沿えるようなCODEを発表致しますので、もうしばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。