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2016年9月 2日 (金)

ワテは60からだす!!:中野重夫の還暦を祝う <その4>~私の松阪 (前編)

ハラ減った…。
伊勢うどんをパスして松阪へ戻って焼肉ちゃん!
家内が予め調べておいてくれた店へ行ってみる。
30v
ランチをやっているワケでもないし、ビックリするほど安い!とかいうワケではござらんが、東京よりはリーズナブルで大満足。
20
ああ~、焼肉っておいしいな~。
悔やまれるのは車なもんだからイッパイできん!
…ということでいきなりご飯をいただきます。
かつて会社の同僚で、焼肉でイッパイやる時、「すいません!焼肉の時だけは最初からご飯を食べさせてください!」というヤツがいたが、実はその気持ちわかるんだよね~。
でも、私の場合は刺身かな?
いい刺身の時は、酒の肴としてではなく刺身定食でいきたい。
ご飯のおかずとして刺身を頂きたいのだ。
しかし、焼肉ほど写真だけで食欲をそそるものはないね。
さっそくハラ減ってきた!
たらふく頂いた後、M'AXAに向かったといいうワケ。

10さて、ココから先はコンサート翌日の模様。
せっかくなので松阪の町を観て回った。
コレが見るところ満載で存外に面白い。
実は早めに切り上げて東京に戻る前に近くの温泉に寄ろう計画していたのだが、取りやめ。
ジックリと松阪観光に集中することにした。
まずはコレ。
松阪動物園跡…なワケない!
日本橋でも銀座でも三越の入口にこういうの置いてあるでしょう。ライオンといえば三井のシンボル。

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ココがその三井発祥の地なんだと。
元和八年(1622年)、十四歳の時に三井高利(たかとし)は江戸へ出て兄の店を手伝い始めるが、二十八歳になると母の面倒を看るために松阪へ帰郷。
元々金があったんだね、松阪で金融業で蓄財し、五十二歳の時に江戸に「越後屋」なる呉服店を出す。これが今の三越デパート。
しかし、その店を次男に任せて自分はまた松阪へ引っ込んで、京都の呉服仕入店や両替商、さらに江戸のお店の監督をしたそうだ。松阪が好きだったんだネェ。
高利は将軍家に取り入ったり、当時は画期的だった店頭販売などに商才を現して一代で越後屋の繁栄を築き上げた。
当時の呉服の商売は訪問販売が普通で、支払いは年に二回だけだった。いわゆる「掛売り」ってヤツね。
このシステムだと資金繰りが悪くなり、金利分を商品の値段に転嫁せざるを得ないばかりか、貸し倒れの危険も多かった。
そこで高利は、お店で現金と引き換えに商品を売る方法を思いついた。そうすれば商品を安くすることができるばかりでなく、貸し倒れの心配は全くなくなる。
コレが大いにあたり、現在の日本の小売業の礎になったそうだ。
ま、私もかつては三井グループの会社に勤めていたのでチョット興味を示してみたよ。

40以前の記事でチラっと本居宣長が出てきたが、ココがその住居後。
宣長は医業や著述業に携わりながら、十二歳から亡くなる七十二歳までココで過ごした。
居宅自体は明治年間に松阪公園に移築されているのでココにはない。
今残っているのは長男の旧宅と本居家の土蔵。
蔵?…結局金持ちなんじゃん。

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コレは宣長が大切にしていた松の木なんだって。
居宅を移設する時、木も移植しようとしたが難しく、移転先には枝ぶりの似た代理の松を植えたそうだ。

50v宣ちゃんの家の前にある旧家は小泉見庵というお医者さんの家の跡だ。
宣長のお母さんは息子を商人として育てたかったが、どうにもいうことをきかない。それで見庵先生に相談したところ、「ほんじゃ、医者にでもなればいいやん?」と医者になることを勧めた。
かくして宣長は本で医術を学び医者となり、後に高名な国学者になった。

70スゴイでしょ、街並みが!
まるで映画のセットだよ。
松阪も空襲に遭わなかったので、こうした古い町並みが今も残っている。

80「珍めだか」ってなんだろうな~。

90こんな素敵な街並みゆえ、そこら中で写生をしているお年寄りがいらっしゃった。
みんな水彩で、チョット覗くとみなさん、お上手!

100コレは立派な蔵と家構え。

110コレは三重県が文化財に指定している「旧長谷川邸」。
すごく面白かった。
伊勢は「大坂(当時)」、「近江」とならぶ江戸三大商人の一角。
江戸年間、木綿の仲買でいち早く江戸の大伝馬町に店を出し、大成功を収めたのがこの長谷川家。

120年末年始を除いた日曜&祝日のみの公開。

130というのも、展示の整備が進んだのは最近のことで、まだオールタイムで公開するか否かのようす見中なのだそうだ。

140長い間手つかずで保存されていたため、展示物の保存状態がすこぶるよく、とても見ごたえがある。

150敷地内には蔵がいくつもあって、当時の豪商ぶりがしのばれる。

160ボランティアで常駐している解説の方々もすごく勉強熱心で話しが面白い。
ともすれば「オレが、オレが」となりそうなところを、そうはイカンとこっちも池波正太郎や藤沢周平あたりの小説から吸収したありったけの知識で迎撃する。
すると、「ホホウ、お客さん、よくご存知ですな…」と、次から次へとうれしそうに興味深い話しを聞かせてくれる。

170これらの大判小判もホンモノ。
ちゃんとこの家から出てきたモノを展示している。
ココに存在するすべての資産は、近年長谷川家から県に寄贈されたそうだ。
何せ未発掘の古い民具が後から後から出てきて、それらひとつひとつを調べて、アイテム・ナンバーを振って管理する作業が大変な難事業だということだ。
そうした話しが大変に興味深く、とりわけココの展示のコーナーのオジちゃんの説明がかなりプロフェッショナルで感心してしまった。
特に興味を引かれたのは江戸時代の丁稚奉公のシステムの話しで、貧しい家の子たちの当時の苦労ぶりを耳にして家内は涙していた。

180以前に栃木のかつての私設銀行に現存する金庫を開けたら現金がほとんど入っていなくて、領収書や借用書の類しか出て来なった…という話しを書いた
そしたら、ココのオジちゃん曰く、金庫っていうものはそういうものなんだって。
お金はまたいくらでも回ってくるけど、そうした同じものがふたつとない証書類こそ金庫に入れて大事に保管するのが商人の鉄則だったそうだ。
ここの金庫も立派だが、「こないだ栃木で見た古い金庫はダイヤルの表記が『イロハ』でしたよ!」と言ったら係のオジちゃん、チョット間を空けて…「ウチだってありますよ!『イロハ』のヤツ!」と少しだけ闘志を燃やしていたのがおかしかった。

190vもちろん庭も立派!

200

210

220続いても「商人の館」という商人の館。
三大商人の一角の伊勢商人。その「伊勢商人」といえば、三井、長谷川、長井、殿村、そしてこの旧家の主、小津家ということになるそう。
これらの松阪商人の江戸店(えどだな)は日本橋の大伝馬町に集中していた。さっきの長谷川さんのところもそう。
ナニせ大伝馬町にあった木綿店74軒のうち、六割は松阪商人が経営していたという。
して、江戸の俗諺に、「江戸名物、伊勢屋、稲荷に犬のクソ」とあったらしい。
「伊勢屋と「犬のクソ」はわかるが、「稲荷」はどういうことか?
江戸の頃は、稲荷信仰が盛んで、そこら中にお稲荷さんがあったらしい。
地下鉄銀座線には「稲荷町」という駅がある。アジアで一番古い地下鉄の駅のひとつ。
この名前は近くにある下谷神社がかつては「下谷稲荷神社」あるいは「下谷稲荷明神社」と呼ばれていたことに由来している。ちなみに下谷神社は都内最古の稲荷神社だ。
そうそう、柏餅とか大福とか売っている和菓子屋さんってやたら「伊勢屋」さんが多いでしょう?
フト、思ったんだけど、昨日紹介した通り、伊勢地方は赤福をはじめとした餅菓子が発達したところで、そこから「伊勢屋」さんが多くなったのかしら?
アレ、なんでお赤飯を売っているんだろうね…もち米を使うからか。そうだ、もち米と小豆だもんね。

230この史跡は木綿で身を興し、その後、「小津和紙」で名を馳せた小津家の初代、小津清左衛門の家。
ココも県の有形文化財に指定されている。
「小津」さんというと、当然出て来るのは映画監督の小津安二郎でしょう?
私は完膚なきまでに黒澤派で、小津映画は滅多観ることがないんだけど、タマに観るとホッコリしていてなかなかよろしいな。
観た後の「今のは何だったんだ?」感がスゴイ。
いつか飛行機の中で観た遺作の『秋刀魚の味』には仰天した。
笠知衆の恩師が東野英治郎なんだぜ。で、その娘が杉村春子なんよね。実際の年齢を考えると配役がメチャクチャじゃない?
娘が嫁に行くとか、嫁に出すとか…ずっとスッタモンダしてる。
そういうところがいいんだろうね。
さて、その小津安二郎は生まれは深川だけど、お父さんが経営する肥料問屋の本店が松阪にあって、九歳から青春期を松阪で過ごしたそうだ。

240さすがの豪商、この家もすごいつくり。
外から見るより全然デカい。

250v使用人を住まわせていたこともあって母屋には二十もの部屋がある。

260とにかく広い!
こういう日本間ってのはいいもんだよね~。
…ということで、松阪観光の前半はここまで。
つづきはまた明日。

270さぁて、『ワテ6』もいよいよ後半戦に入って来たよ!
ここまで司会で大活躍のACEさんとのアコースティック・デュオ。

500vAce & Rollaだ。
Rollaってナニ?と問われると、それはシゲさんのこと。
名前の由来については後述する。

510v一曲目は、野獣のデビュー・アルバム『地獄の叫び』に収録されている「閉ざされた街」。

490伸びやかなACEさんの声が素晴らしい!

520二曲目も同アルバムから「灰に消えた過去」。
シゲさんのナイロン・ギターのアルペジオで導かれて曲はスタートする。
ナイロンを弾くシゲさんは珍しいよ。

530この曲でも味のあるACEさんの声を楽しむことができる。
こういう声で、こういう歌を歌うロックが全く消えてしまったね~。
やっぱり歌い手の声がいいと、ジックリ聞いてしまう。
終盤の大騒ぎの前の美しい瞬間だった。

540vそして、そして、キタキタキタキタ~!
野獣登場!

550ボーカルとギターはAce Nakaya。

560ベースはコーヒーブレイクですでにステージに上がった千藏'Cherry’正明。

570vストラップがスゴイ!
手書き!
きっと当時使っていたモノなんだろうね。
今だったら考えられない。ハンドメイドはいいもんだね。

580vドラムも同様にサニー杉田。

590vそして、シゲさん。ウン、Rollaだよ~、エヘヘ!
このバンドの皆さんはご覧の通り、ステージ・ネームを持っていらっしゃる。
当時の愛車の名前からつけられたのだ。
Aceの車はトヨタ・ハイ・エース。
シゲさんはトヨタ・カローラ。
千蔵さんは当然日産チェリー。
杉田さんはもちろん日産サニー。
うまいことやったね~。
東京だったら車を持っていないことも普通なのでいきおい電車の名前になっちゃうね。
「総武」とか「目蒲」とか「京王」とか「東武」とか…。「京浜東北」とか「西部新宿」なんて長くてイヤだね。

600_2高校の時、「『やじゅう』ってバンド知ってますか?」と四つ年上の先輩に訊いたことがあった。
「オマエね~、それ『のけもの』って読むんだぜ~」と教えてもらった。
まさか、そのギタリストとこんな関係になるとは夢にも思わなんだ。
インターネットを見ていて発見したんだけど、今、「変態編隊爆音笑劇弾 野獣」っていうバンドがあるのね。

610野獣は1979年、先に触れたアルバム『地獄の叫び』でデビューを果たした。
同年のミュージックマガジンの6月号では故中村とうようさんがディスク・レビューを担当している。
そのデビュー前の1978年8月にはジューダス・プリーストの名古屋公演の前座を務めている。
その時の演奏で多くのファンを増やし、ミッドランド(当時開催されていた中京地区の大アマチュア・バンド・コンテスト)でグランプリを獲得。
さらにEAST WESTにゲストとして招聘された流れがあって、レコード・デビューを果たしたのだそうだ。

620v今回演奏したのは「From the Black World」…デビュー・アルバムのタイトル・チューンだ。
『地獄の叫び』なんて邦題が付いているところがカッコいい。
とにかく70年代のブリティッシュを手本にした典型的なハードロック・サウンドがうれしい。

630シゲさんって、どうしてもジミヘンを演る機会が多いので、ブルース寄りのプレイが得意な印象が強いんだけど、モダンなハードロック・フレーズを弾かせると実はすごくカッコいいんだよね。
Rollover時代、「ジミを演っていると新しい奏法とかできやんやん!」とよく言っていた。
まさに水を得た魚のようなプレイだ。

640v迎え撃つAceさんのリード・プレイがまた素晴らしい!

650vそして、パワフルでタイトなリズム隊!

660vやっぱりこの時代の海外のロックの薫陶を受けた人たちの演奏はいいね。
筋金が入ってる!
そして、NATALのサウンドがバッチリとマッチしてる。

670v二曲目は「Terrible Night」。
時代を感じさせるタイトルがまたいい!

680

シゲさんはこの日、通しリハもあって、朝からずっとギターを弾きっぱなし。
だもんで、後半に入って疲れを見せ出した感も少しあったのだが、それは私の見間違えであった。
ゼンゼン、元気。
弾くわ、弾くわ!60年分弾きまくった!

685vAceさんもバッチリ相手を務めてくれて、激しいギター・バトルが展開した。
この日一番ギターが活躍したエキサイティングなシーンだった。

690下の写真はコンサート前半のようす。
実はオリジナル野獣にはもうひとりメンバーがいた。
真ん中の黒いシャツを着ている方がその人、佐藤'Bunchan'文三さん。
もう演奏活動をされていないということで、野獣のステージには加わらなかったが友情出演をする場面もあった。
ちなみに文三さんの当時の愛車は「セリカ」だったが、それをそのままステージネームに適用すると女の子みたいだったので「ブンちゃん」にしたそうだ。

中野重夫の詳しい情報はコチラ⇒facebook

700さて、この野獣、10月に復活ライブが敢行される!
日程と会場は以下の通り;
15日 厚木サンダースネイク
16日 目黒鹿鳴館
21日 名古屋ELL
22日 四日市ケイオス
23日 松阪M'AXA

メンバーは、Ace、Rolla、Cerryのオリジナルメンバーに加えて、日下部正則、すなわちバーニー!
そしてドラムが川口千里ちゃんというスゴイ布陣。コレがホントの「美女と野獣」?
ああ~楽しみだ!

Noke1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

<まだつづく>

(一部敬称略 2016年7月2日 松阪M'AXAにて撮影)