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2016年5月11日 (水)

【ASTORIA試奏レポート】 Seiji and Yuki PLAY ASTORIA CLASSIC

先日のMarshall GALAでは短い時間ながら代表曲を3曲立て続けに演奏し、大いに会場を沸せてくれたD_Drive

Dg それに先んじてリリースされたアルバム『R』も大好評だ。
Marshall GALAで初めてD_Driveを見るお客さんも少なくなく、その衝撃はかなり大きかったようで、会場のCDの即売では驚くほどの売り上げをマークしたようだ。
Marshall GALAの会場がもしヤスガーの農場だったら5~6万枚は簡単に売れていたことであろう。

480cd そして、今日の【ASTORIA試奏レポート】はD_Driveのおふたり。

10_2Seiji

Img_0248Yuki

Img_0433_2SeijiさんはDSL100、YukiちゃんはTSL100、キャビネットはともに1960Aと、日頃からMarshallを愛用してくれているふたり。
それだけにMarshallの新商品とくれば興味津々は当たり前。
週末のライブに先立って、ナント、ASTORIAの試奏をするだけのために一日早く上京してくれた!
昼食後、長時間にわたるドライブの疲れなどおくびにも出さずに、早速CLASSICに飛びついてもらった。
後半では対談形式でASTORIAの魅力を語って頂く。

Img_0487 最初は親分から…。
前もってお伝えしておいた通り、一番お気に入りのギターをご持参頂いた。
Marshall GALAでも使っていたいつもの愛器。

Img_0232まずは「素CLASSIC」で自慢の濃厚クリーンを堪能。
コード、単音と音色だけでなく弾き心地も丹念にチェック。
クリーン・トーンを使うD_Driveのステージでは定番のバラード、「Unkind Rain」をプレイ。
弾くと思った!

Img_0235コントロールを色々とイジってみる。

Img_0256そして、専門分野の「歪みの世界」へ!
歪み系エフェクターについてもお気に入りのモノをお持ち頂くようにお願いしてある。

1_img_0240 ツワ~!
コレがまた素晴らしいディストーション・サウンド!
ピッキングのニュアンスもクリアな最高のロック・トーンだ!

Img_0263早くもズッポシASTORIAにハマるSeijiさん。
果たして時間までに全モデル試奏し終えることができるのかッ?!…っていうぐらいのめり込んでる!
弾いてて気持ちいいからね~。

Img_0259今度はYukiちゃんの番。
まずはザッとコントロールをセットして…

Img_0272とりあえず弾いてみる。
Yukiちゃんのイニシャルの「Y」をボディにあしらったギターは彼女のトレードマークであり、一番のお気に入りだ。
だからどんな音が出るかはよく認識している。

Img_0282やはり単音とコードで試してみる。
アラ、やっぱり「Unkind Rain」を弾くのね?!

Img_0288今度は「POWER REDUCTION」や「SENSITIVITY」、「EDGE」等のASTORIA特有の機能をチェック。

Img_0270そして、YukiちゃんもSeijiさんのペダルを拝借して思いっきり歪ませてCLASSICを弾いてみる。
Img_0287
「私の速さについて来れる?」とは訊かれなかったが、この猛烈にコシの強い音色にはついて行きたいナァ。
いつものTSLとは異なったサウンドのYukiちゃんの華麗なプレイ。

Img_0291…と、ふたりともタップリ弾いて頂いたところで感想戦に突入。

Img_0492 Marshall(以下「M」、すなわち私):どうでした、初ASTORIAは?
Seiji(以下「S」):いい意味で素直で正直な音。

Img_0485 S:自分が持ってきたエフェクターとの相性がよかったのかもしれませんが、このエフェクターがあれほどいい音を出すとはまったく知りませんでした。(写真は実際に使われたカスタム・メイドの歪みエフェクター)

Img_0473 S:楽器の本来の音を引き出してくれるアンプだと思います。
音の立ち上がりものすごく速くて、ピッキングした瞬間にバーンと返してくれる。
デジタル系の機材に慣れてしまっている人にはピッキングのタイム感に違和感を覚えるかもしれませんね。
うまい人が使うとさらにその人のうまさをアッピールしてくれると思います。
ピッキングの位置とか強弱とかもバカ正直に出ちゃいますよね。
Img_0484
ビックリしたのはEDGE!(一番右のノブ)

150 Yuki:そうです、そうです、コレをイジれば会場の響きにギターのサウンド合わせたりすることが簡単にできそうですよね。
S:7以上にすると、急にカラッとした感じが強調されて気持ちいい。
M:お察しの通り、EDGEはパワー段でハイをコントロールする機能なんです。プレゼンスもそうなんですけど、仕組みが違う。ボリュームを上げると効果が増します。
で、Yukiちゃんはサウンドに関してはどんなイメージです?
Y:音の厚みがスゴイと思いました。
それで、どこかしら音質がマイルドなんですよ!

Img_0504S:そうそう、マイルド、マイルド!それが言いたかった!
Y:でも、中にものすごくシッカリした芯がドーンと通っていますよね。それがサウンドを前に押し出してくれているような感じ。
S:アーモンド・チョコレートみたいな…。外側はチョコレートで柔らかいんですが、中ではアーモンドがしっかり支えている…。

Img_0503 M:マカダミアじゃダメ?
S:イエ、マカダミアでもいいんですよ。
M:でも、ピーナツじゃないですよね?
S::そんな弱々しいイメージではありませんね。
M:千葉の人が聞いたら気を悪くされますよ!

Img_0488 M:そのマイルドさっていうのはD_Driveの音楽にとってどうなんですかね?
S:たとえば、「Unkind Rain」のようなクリーン・トーンを使うような曲にはやっぱりバッチリですよね。
そういえば、今日はふたりとも「Unkind Rain」を弾きましたが…。
Y:そう、やっぱりD_Driveの曲で試奏してみようか!っていう感じになりますよね。自分たちの曲でどうやって使えるかっていうのはヤッパリ試奏の時のポイントになってしまう。

Img_0508 S:あと、「Peach Fizz」とかね。
Y:ああ、ハマりそうですね!あと「Runaway Boy」なんかもエフェクターで歪ませてCLASSICを弾いたらスゴそう。
M:ああ、「Runaway Boy」はカッコいいかも。
S:コード感の表現もスゴイですよね。テンションの多いコードなんかはきれいにひとつひとつの音が聞こえてくる感じ。
M:そう!一本一本の弦の音がハッキリ聞こえてくるイメージ。
S:バッチリ聞こえます!

Img_0494 M:ルックスはどう思います。
Y:このCLASSICの緑は落ち着いているので家の中にあってもすごくいい雰囲気がしますよね。
S:メッチャ思う!

Img_0500 M:目にやさしい?
S:そうですね!ギター・アンプってものは本来スタジオにあるようなモノですけど、CLASSICはリビングにポンっておいてあってもいい感じですよ。
Y:ソファの横にあってもゼンゼン不思議じゃないですよね!

Img_0513 M:我々の世代では「やっぱりMarshallは黒に金に白」が当たり前なんですが、私よりお若い、そしてかなりお若いおふたりにとっては緑のMarshallなんてのはどうなんですか?
Y:私はゼンゼン抵抗感がないですね。
S:ボクも抵抗はありませんが、「思い切ったな~Marshall!」という感じはします。
ひとつだけ思うのは、コントロール・パネルはゴールドかな?という気はします。
もうゴールドに慣れきっているんで。
Y:ウ~ン、でもこのデザインだったら私はシルバーはありだと思います。
Img_0516
S:このデザインならね。
Y:ハンドルなんかも革みたいで高級感が出ていますよね。

120 S:ビスひとつとってもナンカ高級ですよね。
M:ブティック・アンプですから!
Y:すごく丁寧に作ってある感じがあります。
S:和室にも合いそうですね。
Y:横に壺を置きましょう。
M:お茶室?マーシャルじゃなくて「抹茶ル」?誰かキットカットみたいに爆買いしてくれないかな!

Img_0505 S:あと2x12”バージョンがあったらすごくいいかも知れませんね。
M:重くて持てませんよ!それはまたナゼ?
S:すごく音にコシがあるので、もうひとつスピーカーを足すと、スゴイことになるのではないかと…。
もしくはCLASSICを2台同時に鳴らすとか…。
M:毎度あり!
1974CXみたいに1x12”の同じ形のエクステンション・キャビがありますから、簡単に2x12”仕様にはできますよ。
S:それと、パワー管がKT66というのも驚きでした。イメージとしては、普通大きいアンプに使われるのに30Wのコンボに使われていたからです。
だから余裕でクリーンなんでしょうね。

Img_0511 M:そうですね。それとさっきの「マイルドさ」はそこから来ているのかも知れませんね。
今までのやり方ですとEL84かEL34ってとこでしょう。すると音はもっと鋭くなりますから。
Marshallの最初のモデル、JTM45はコンボではありませんでしたが、30Wの出力でパワー管はKT66だったんですよ。ある種、先祖返りを考えたのかも知れませんね。
ちなみに2007年にリリースしたVintage ModernはJTM45回帰をイメージしてKT66を採用しました。
S&Y:あ、そうだったんですか~。
M:ハイ、ほんじゃ次…チャッチャとやらないと終わらないよ~!

Img_0555D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Offiical Web Site

Img_0559ASTORIAの発売は今週の金曜日、5月13日を予定しています。
ASTORIAは量産が難しいハンドメイド商品です。入荷数量が多くないため、早期の品切れが予想されます。
楽器店でお見かけした際には迷わず試奏してみてくだされ!
毎回書いているように試奏の際にはご自分のお気に入りのギターで…ね!

ASTORIAの詳しい情報はコチラ⇒いよいよASTORIAが出るよ!

【ASTORIA試奏レポート】 CUSTOM編につづく

(一部敬称略)