【Marshall GALA レポート】 vol.7: LUKE Tries CODE!そしてスタッフの皆さんのご紹介!
「転換、転換」と何度も恐縮だが、9つものバンドが出るイベントとなると、最低でも8回はステージ上の何がしかの機材の入れ替えや調整が必要になる。コレはどうしても避けられない。
Marshall GALAは出演バンドが9つ、すると転換が8回!…オイオイ、半分近くが転換じゃないの!ということに気がついてビビった。
「ナンダ、ナンダ、転換を見に来たんじゃねーよ!これなら家でグラブってればヨカッタ!」なんてお客さんに言われたらイヤだからね。
出演者のパフォーマンスは最高にキマってるんだから、とにかく転換をスムースかつ興味深いモノにして、観てる皆様をいかに飽きさせないようにするかを熟考しながら台本を書いた…つもり。
Marshall GALA終了後、ある方からご指摘を頂戴した。年間にものすごい数のライブ・コンサートに足を運んでいる方のご高察だ。
「これだけの出演者がいながら進行はサクサク、物販はスムース、開場から開演までのムダな待ち時間もなしと、普段あちこちのイベントで感じるストレスが一切なかったです」
このことである。うれしいのである。
台本や段取り考えていた時の私の頭の中を除いていたかのような的確なご指摘。
もうひとつあるとすれば、スモークと照明のことぐらいかな?
で、とにかく転換の時間を短くしようとしたことは何回も書いたけど、何回かの大きな転換はどうしても避けられず、そこをどうするか…?と結構頭をヒネった。
それが今日レポートするシーン。
ステージの機材を入れ替えしている間、サブ・ステージに上がった私。
そこには黒いヴェールを被ったモノが…。
この場面はCONCERTO MOONの機材を撤収して、やや大掛かりなステージ機材の入れ替えをしなければならなかったところ。
さあ、どうやって時間を稼ぐか…。
ハタと思いついたのが「新商品」。
そうだ!1月にNAMMで発表したデジタル・アンプをMarshall GALAで紹介できないだろうか?
そして、それをこの大型転換に充てればお客さんは退屈しないで済むのではなかろうか?
このアイデアが浮かぶやいなや社長に相談してみた。
すると、即座に了解してくれて、ほどなくしてサンプルが送られてきた。
それがこのCODE。
CODEについてはその由来も含めてすでにMarshall Blogでレポートしているが、実際に日本の公衆の面前で音を出すのはこの時が初めてだった。
何しろ今日本にあるのはヴェールを脱いだこのCODE50と、裏で待機してあったCODE25のたった2台だけなのだ
もう一度おさらいしておくとCODEはMarshallが満を持して発表したフル・デジタルのモデルだ。
歴代のモデルのプリアンプ14種類、パワー・アンプ4種類、スピーカー・キャビネット8種類のサウンドが詰め込まれ、さらにわんさかエフェクターを搭載しているMarshallファンならヨダレが垂れるのを禁じ得ない夢のアンプ。
Marshall GATEWAYというアプリケーションで携帯電話からのアクセスが可能だ。
この辺りの機能とサウンドをMarshall GALAでお披露目しようというワケね。
ナゼ「CODE(暗号)」という名前がつけられたかは、以前にイヤというほど詳しく説明した。
Marshallの本社があるのはブレッチリー、ミルトン・キーンズといって、第二次世界大戦中にドイツの暗号を解読し、連合軍を勝利に導く手助けをした暗号解読の設備があったところだ。
ゆえにブレッチリーには「暗号解読者の故郷」というニックネームがつけられている。
未読の方はまずコチラをご覧頂きたい⇒BREAK THE CODE!~その暗号を解け!<前編>
<…間…>
ハイ、読んだ?
コレはGALAの時にもしゃべったんだけど、そのドイツの暗号「エニグマ」を解くためにアラン・チューリングが開発した「Bomb(ボム)」という機械が今のコンピュータの礎となったとされている。
で、このチューリングという人はホモセクシュアルで、当時のイギリスの法律では同性愛が禁止されていた。
見つかると投獄されるか、ホルモン注射を打たれて体質を強引に変えてしまう措置が取られていたらしい。
そのことに悩んだチューリングは自殺を企み、小ぶりのリンゴ(多分マッキントッシュ)に青酸カリをまぶしてひとかじりして絶命した。
一方、有名なアップル社のリンゴのロゴって、ガブリとかじられているでしょう?
一体誰がかじったのか?
コンピュータの開祖とも言えるアラン・チューリングがかじった後なのだそうだ。
つまり、アップルの創設者たちは、コンピューターの開祖であるアラン・チューリングに畏敬の念を示すために、ひとかじりしたリンゴをロゴのデザインに採用したというのだ。
信じるか信じないかはアナタ次第です
私が弾いて音をお聞かせしてもいいんだけど、皆さん幻滅して売り上げに悪影響を及ぼさないとも限らないのでデモンストレータをお呼びした。
ルーク篁!
ルークさんともMarshall Roadshowをやったことがあった。
アレもふたりでしゃべりまくって楽しかったな~。
今日は時間がないのでダラダラしゃべるワケにはいかない。
手にした携帯でさっそくCODEをイジってお見せした。
プリアンプをSilver Jubilee、パワー・アンプをClassic 100W Marshall、キャビネットを1960に設定してと…。
ルークさんはJCM2000以降のフラッグシップ・モデルや1959RR等の限定品に至るまで数多くのMarshallを実際にステージの上で使用してくださっている。
それだけでなく、1960~70年代のビンテージMarshallを極上の状態で何台も保有しているコッテコテのMarshallコレクターなのだ。
だからCODEのように「歴代のMarshallサウンドを再現する」なんてモデルをチェックして頂くにはルークさんが最適だったのだ。
「コレいいですよ!素晴らしい!」
「デジタルでいろんな音が出るアンプが今はたくさんありあすが、コレはMarshallなんですよ。Marshallに特化しているところがうれしい。コ レが一番Marshallですね。(Marshallですから) Marshallが好きだという人には絶対におススメです!」
と結んでくれた。
まさか、ルークさんにこの場で初めて弾いて頂いたワケではなくて、実は、別の機会に前もって色々とイジって頂いていた。
その時も、かなり興味津々でバリバリ弾いて頂いたのね。
Marshallを熟知した一流プレイヤーのうれしいレスポンスだった。
そして、ルークさんはMarshallのCODEを日本のパブリックな環境で弾いた最初のギタリストとなった。
ルークさん、ありがとうございました!
コレがCODEの全ラインアップ。
発売はまだ先になるが実に楽しみだ!
一方、メイン・ステージでは…
冒頭で触れたように、ここはCONCERTO MOONの機材を撤収して次に登場するバンドのキーボード2台をセットするMarshall GALA最大の転換。
どうなるかと思っていたらサッサとやっちまいやがんの。ココの手際の良さは見事だった。
それもこれも最高に優れたスタッフさんがいてくれたおかげ。
今日のレポートの後半はMarshall GALAの進行を支えてくれた皆さんを紹介させて頂く。
私の手足となって当日の全体の進行を監督してくれた田島朋仁さん。
自身もJubileeを愛用するギタリストで、征史さんや金光さんとRon Ron Necordsというバンドで活躍している。
度重なる事前の打ち合わせにもイヤな顔ひとつしないで付き合ってくれたり、転換のための気の利いたアイデアを出してくれたり、当日のスタッフさんの切り盛りも一手に引き受けてくれた。
この人無くしてはスムースな進行は絶対に実現できなかった。Marshall GALAがMarshall GATAになっていたことだろう。
タジちゃん、どうもありがとう!
Jonと一緒に写っているのはNATALの輸入代理店ラブレア・トレーディングの高野純さん。
ドラムまわりのケアを一手に引き受けて頂いた。
あの狭いところに4時間半もこもり切ってドラム・セットの管理をするのはさぞかし大変だったと思う。
高野さん、ありがとうございました。
稲葉囃子のスタッフでご参加頂き、全編にわたってキメ細かいサポートをして頂いた灘井敏彦さん。
灘井さんもギタリストで、四人囃子の初代ベーシストである故中村真一さんとバンド活動をされていた。
灘井さん、ありがとうございました!
Strange,Beautiful and LoudやCONCERTO MOONのスタッフとしてご参加頂いた中脇一成さん。
一成さんからはこんなメッセージを頂戴した。
「このような素晴らしいイベントにスタッフとして参加することができ、心から感謝しております。
皆さんの"Marshall 愛"がいっぱい溢れたとても素敵な空間でした。
皆さん本当におつかれさまでした。そしてありがとうございました。」
こちらこそ…である。
数々の現場をご経験されている一成さんのサポートは本当にありがたかった。
一成さん、ありがとうございました!
CONCERTO MOONのスタッフ、木戸達弘さん。
いつもニコニコ、何でも気持ちよ~く対応してくれるナイス・ガイ。
彼とは以前からの知り合いだったので、サポートしてもらえてうれしかった!
木戸ちゃん、ありがとう!
朝一番で会場に乗り込んできてくれた2人。仙台でFrozen Cake BarというバンドをやっているBAWとSARAYANGの両氏。
D_Driveのスタッフで参加してくれたが、彼らも積極的かつ全面的に手伝ってくれた。
本当にMarshall GALAを楽しんでくれたようで、感激の言葉がとてもうれしかった。
BAWちゃん、SARAちゃん、どうもありがとう!
TORNADO-GRENADEの3人も手伝ってくれた!
左から松浦カズマくん、真壁雄太くん、寺沢リョータくん。
カズマくんは1987プレイヤー、雄太くんは先日Silver Jubileeをゲットしてくれて、今キャビネットも揃えようと画策している。
最初は雄太くんだけがTHE SHRED MASTERSのサポートで参加してくれる予定だったが、後にカズマくんとリョータくんがも加わってくれた。
こういう若くにぎやかな連中と仕事をするのは実に楽しいし、大いに刺激になる。ウチのセガレ達より若いんだぜ。
雄太くん、カズマくん、リョータくん、ありがとう!
今日ニュー・アルバムをリリースするTORNADO-GRENADEにはまた近々Marshall Blogに登場してもらう。
征史さんのケアをしてくれた小野寺由紀子さん。通称BONちゃん。彼女もmonomo...?というバンドのベース弾きだ。
BONちゃんもいつもStrange,Beautiful and Loudでご一緒させて頂いているが、いつもかいがいしくMarshallやNATALのケアをしてくれる。
この日も微に入り細に穿ち全体のサポートを手伝ってくれた。
BONちゃん、ありがとう!
ドラムの達也くんのスタッフ、森井雅音さん。
森井さんとはこの日が初対面だったが、彼もものすごいナイスガイで、すぐに現場に打ち解けて色んな作業を手伝ってもらった。
どうもありがとう!
THE SHRED MASTERSで出演した西村守くんのバンド、Fury of Fearのベーシスト、文月りらちゃん。
りらちゃん東京キネマ倶楽部のスタッフでもあるが、この日は休みを取ってくれて、自ら名乗り出て、SHREDS以外の物販や転換の作業に当たり、地の利を生かして八面六臂の活躍をしてくれた。
りらちゃん、ありがとう!
写真がなくて残念なのだが、他にも依知川さんのサポートで参加して頂いた金枝さんにも色々とステージまわりのことをお手伝い頂いた。
ありがとうございました。
他にも出演者専属でのケアでご参加頂いた石井ちゃんや社ちゃんやその他の方々、物販をお手伝い頂いた馬場さんや美瑞穂さん…高い評価を頂戴したスムースな進行はみなさんのおかげで実現しました。
Tシャツに関して惜しみないアドバイスをして頂いた未来さん、他にもお手伝いを申し出て頂いたご親切な皆さん。
さらに長丁場にめげずにビデオ・カメラを回して頂いた森田健一さん、狭い狭い前ッツラに身体をこごめて大量の写真を撮ってくれた吾妻仁果さん、私じゃあのスペースに身体が入らなかった!
本当にありがとうございました。
さらに、Marshall Eyewearの藤原さん、上田さん、Marshall HEADPHONESの小池さん、白鳥さんも物販ブースに張り付いてグッズの拡販に勤しんで頂いた。
最後に、GALA菓子の買い出しから詰め込み、Tシャツの折りたたみやグッズの仕込み、その他色々な局面で女性ならではの細かいアドバイスをしてくれた家内の美幸にはこの場をお借りして心から感謝する次第である。疲れたね~!でも最高に楽しかった。
どうもありがとう!
ちなみに…かけてるメガネはもちろんMarshall Eyewear。家内もJAMESを愛着している。
ここまでがMarshall GALAレポートの前半。
まだまだつづきます!
(一部敬称略 2016年3月6日 東京キネマ倶楽部にて撮影 ※撮影:Nica Azuma ※他、写真をご提供してくださいました皆さん、ありがとうございました!)