関雅樹×岡井大二~所沢にMarshall、NATAL、EDENが鳴り響いた日
そう里芋。
里芋ってこういう風になるってこの年になるまで知らなかった。
カッコつけるワケでは全くないんだけど、生まれも育ちも都会なもんだから、野菜のなり方とか生物や植物の季節感にやたらと疎い。
トウモロコシってあの先っちょの穂みたいがいつも食べている実になるのかとズッと思っていた。そしたらアータ、アレって茎の根元になるじゃないの!コレをしったのはもう所帯を持って大分時間が経ったぐらいの時だった。
アスパラガスも驚いた。以前勤めていた会社で信州に赴任していた時にヒョロヒョロと畑にアスパラガスが林立しているのを見て初めてそのなり方を知った。野菜の話題からMarshall Blogが始まったのはコレがはじめてじゃない?
さて、今度はどうして里芋の出番かというと、ココへ来たから。
里芋の名産地なんですってね?…所沢。
生まれて初めて来た。
駅前のWALTZというSEIBUが入っている建物の前での野外ライブがあったのだ。
この日は10月の末にしては、風邪もすこぶる強くメッチャ寒かった。
この日はこの時期に開催される『ところざわ収穫祭~秋のミュージックフェスタ』というWALTZが主催するイベントなのだ。
ってんでこのポスターが所沢の街中に貼られたワケ。そう所沢ではもうすっかりNATALのロゴが一般市民の間で親しまれているのだ…ったらいいね。
さっきの里芋はその収穫祭での人気の売り物なのだ。
かなりレベルの高いバンドやミュージシャンがいくつが登場したが、ウチはコレ。
ちなみにコレは無料ね。関ちゃんが昨年ひとりで出演して大好評だったことから、今年はバンドで登場することになった。
ステージのようす。
あ、ちなみにこれらの楽器はSEIBUさんでは取り扱っていません。
今日の関ちゃんのMarshallは1974X。18Wのハンドワイアード・コンボ。18Wという低出力だが音量的は十分。
もう少し大きな現場になると1987の2x12"コンボ、2187Xを引っ張り出してくる。
足元のようす。
いつもビッシリときれいにボードに収まっているのが見ていて気持ちいい。
大二さん愛用のNATALバーチ。フィニッシュはグロス・バーガンディ。
大二さんはバスドラムに何も入れない。ノン・ミュート。
バスドラムの音はすべて大二さんの右足だけでコントロールする。コレができるのはNATALだけなのだそうだ。
別のイベント現場で大二さんのプレイを見てこのことを発見した超売れっ子ドラマーがものすごく驚き、NATALに興味を持っていたのを見て私はオドロイタ。
今日はNATALのハンドハンマード・スネアのコッパーを使用。
あまりにも有名なベース・ラインでこの曲がJacoの作品だと思っている人も多いようだがさにあらず。Pee Wee Ellisというサックス奏者の作曲。
アウトおかまいなしの相変わらずの関節(なんかカツオ節の一種みたいだ)が素晴らしい!
私、大村さんって全然知らないんだけど、メチャクチャいい曲だな~。
関ちゃんがこんなんなっちゃうのも頷けるわ。
続いては関ちゃんのオリジナルで「Your Colors」。
関ちゃんの家に遊びに行った時、CD棚を拝見して納得したんだけど、マァ、この人もいろんな音楽を聴いて勉強してるわ~。
しかも、私と方向性がゼンゼン違うから面白いし、彼の書く曲がとても新鮮に聴こえる。
一回目のセットは関ちゃんの手によって大胆にアレンジが施されたThe Policeの「Every Breath You Take」。
風が強くてとにかく寒い!
ってんで、二回目のセットが始まる前に何か着るものを買って来ようと小走りで買い物に出たけどいいのなし…で、結局ガマン。
チェッ、厚手の上着を持って来ればヨカッタ…と後悔しているヒマもそうなく、二回目のセットがスタート。
1曲目は宮野さんの作品で「Duo」。
宮野さんの密度の濃い~ソロが炸裂。
続いてはThe Classics IVの「Spooky」という曲。The Spooky Toothなんてバンドもあったけど、「spooky」というのは「薄気味悪い」とか「オバケがでそうな」という意味。
以前、月も出ていない暗い晩、ジム・マーシャルの家からホテルに歩いて帰ってくる途中、生温かい風が吹いて、道端の木が揺れてザワザワザワザワと葉の擦れる音がした時、MarshallのMarkが「Wow! Spooky!!」と言ったのが実に印象的だった。
こういう風に使ってもらうと英単語なんか一発で覚えることができる。
一方、いわゆる「虫の知らせ」みたいな現象に対しても「spooky」という言葉は使えるようだ。
タイトルは「spooky」でも曲はゼンゼンよろしい。
関ちゃん、なんだってThe Classic IVなんて知ってんだ?The Classics IVは60年代に活躍したフロリダ出身のバンド。
私は知りません。
さっきの大村さんの曲じゃないけど、こうして知らない名曲を教えてくれていい刺激になる。
大二さんはお手のモノでしょうけど…。
大二さんはね、スゴイよ。
ロックの発展の歴史が大二さんの人生の歴史でもあって、しかも音楽制作の現場にいながら、実に客観的&論理的に音楽を分析されている。
大二さんと音楽の話しをすることは私にとって無上の喜びなのです。
大二さんはかなりパワーをセーブしてるけど、バンド演奏自体の音量は結構デカい。
イキだナァ、所沢!
そしてU2の「With or Without You」。
U2の曲あたりをチョイスするところに世代の違いを感じるナァ。
アタシャU2っての全然知りません。
それでも、チャンとこのトリオに向いていそうな曲を選ぶからスゴイ。
最後は四人囃子のスタンダード「lady Violetta」。
スペイシーにメロディを紡ぎ、奔放でスケールの大きい即興を奏でる関ちゃん。
そしてガッチリとバンドをグルーヴさせる大二さん。まるで歌をうたっているかのようなドラミングだ。
このようにして8曲の極上のサウンドが所沢の街にコダマしたのであった。
それにしても寒い!
いくら演奏はホットでも寒いものは寒い!
ところで関ちゃんは「Arm Up Guitar School」というギター教室を開講している。
初心者はもちろん、ロック・ギター、ジャズ・ギターでステップ・アップを目指したい人は注目だ。
私も行こうかな?
詳しくはコチラ⇒Seki's Web
で、Arm Up Guitar Schoolにはドラム・コースもある。
先生はナント、大二さん!
大二さん、後進の指導には大変熱心で、モノスゴく真剣に教えてくれるんだって。
私も行こうかな。
でも、私の場合大二さんの貴重なお話を聞いているだけで終わっちゃうからな。
音楽を知り尽くした日本を代表する名ドラマーにレッスンを受けるいいチャンスだ!
詳しくはコチラ⇒Arm Up Guitar School ドラム・コース
さて、その大二さん。
既報の通り3月6日開催のMarshall GALAに出演してくれる。
盟友坂下秀実さんや、名ギタリスト、稲葉政裕さん、腕利きベーシスト、山崎洋さんとともに四人囃子のスタンダード曲、すなわち日本のロックのスタンダード曲を演奏する。
バンド名は稲葉囃子(いなばやし)。っつったってエビ反りはなし。
アレはイナバウアーか!
Marshall GALA、見逃さないでね!
Marshall GALAの詳しい情報はコチラ⇒Marshall Blog
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます。)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
(一部敬称略 2015年10月31日 所沢駅前WALTZ特設ステージにて撮影)