Hey! Hello! from HEY! HELLO!
我ながら今日の記事のタイトルが気に入っている。
たった五つの単語に「H」と「E」と「L」が四つずつ!それぞれが二つずつ入っている言葉を繰り返しているので当たり前なんだけど…。
HEY! HELLO!とは今日の主役のバンド名だ。
コレは私だけの感覚かも知れないが、我々の世代「ハロー」というのは、幼少の頃に最初に接する英語だったように思う。
街で外人を見つけると親が「ホラ、ハローって言ってごらん!」っていうシチュエーションだ。ウチの親はそんなことしなかったけどね。
で、中学校だったか高校の英語の先生が「外国では『ハロー』とは言いません」と教えてくれた時はチョット驚いた。
ま、「How are you?」あたりのことを言っていたのだろう。
これはウソです。
確かに私の周りのアメリカ人はほとんど「Hello」という言葉を口にしないが、イギリスに行けばごく普通に「Hello」とあいさつする。
アメリカでは通じないとまで言われる「Toilet」も標準語だ。ロンドンのレストランで店員に「Where is the bathroom?」なんて言うのはもはや恥ずかしい。
ナニが言いたいのかというと、日本の英語教育のイビツさなのね。
英語はイギリスの言葉なのにこういうことが起こる。
また政府の軽い思いつきで英語教育の早期導入なんて騒いでいるが、言葉を教えると同時に、もしくはそれより先に英語を使っている国の文化を教えないといつまでたっても日本人は英語がうまくならないと思うね。
ナンダ、エラそうに!なんていわれそうだけど、言います。だって、ものすごい英語で苦労してんだもん。
…と話しはあらぬ方向にスッ飛んでしまったが、これはいつものこと。
そろそろ本題に入る。
ステージにはMarshallとNATAL。いい眺めだ。
先月来日したイギリスのバンド、THE WILDHEARTSと共にやって来たのがHEY! HELLO!。
THE WILDHEARTSのオープニング・アクトを務めた。
しかし、この名前なんかいいな~。
70年代に「HELLO」というバンドはあったね。
THE WILDHEARTSからGinger Wildheart。
JCM2000 DSL100とTSL100、それに1960AとB。
こちらは上手、Ginger側のMarshall。
こっちはJCM800 2003と1960A&B。
コンフィギュレーションは13"、16"、22"、スネアは14"×5.5"だ。
私はこのバンドを全く知らなかったのだが、ノッケからスゴイ熱気!
THE WILDHEARTSの中心人物のGingerが参加しているだけあってすさまじいノリよう!
パンク/ニューウェイブ以降の世代のサウンドということなろうが、チョットそれだけではないトラディッショナルな雰囲気が実によろしい。
そして、ボーカルのHollisの声!
パワフルで図太い「ロック」の声だ!
またね、コーラスがスゴイんだ。
向こうのバンドはホントにコーラスがうまいよね。
ステージ上手でやや控えめなパフォーマンスを見せるGinger。この後、大暴れになる。
ところで、ベースのToshiさんとドラムのAiさん…どう見ても、また名前からしても日本人だ。
…と思ったら日本人だった。
で、リハーサル後に楽屋を尋ねMarshall Blogへのご登場をお願いした。快諾。
ふたりともロンドンを拠点に活動を展開しているそうだ。
ロンドンに行く楽しみがまた増えたゾ…と。
で、ナゼ気に入ったのかというと、もちろんHEY! HELLO!のサウンドがよかったからなんだけど、リハーサルでSailorの曲を演ったんよ。
アタシャ、かなり驚いたね。
Sailorは70年代前半にデビューしたイギリスのポップ・ロック・バンド。「ニッケルオデオン」という自動演奏のピアノのようなものをウリしていた。
このバンドの75年の『Trouble』というセカンド・アルバムのエキゾチックなサウンドが好きで中学生の頃によく聴いた。そのタイトル曲を何の前触れもなくHEY! HELLO!が演奏したもんだから腰を抜かしちゃったの。
だって、Sailorなんか知ってる人そういないでしょ?イギリスでは人気があったのかな?
Sailorの三枚目のアルバム・ジャケットはHipgnosisが担当していてMusic Jacket Galleryで紹介したこともある。
1998年のベルリンのライブ盤は「何でもあり!」の極致でにぎやかで面白かった。
で、The Revは「Rumble on」とかLed Zeppelinの曲をバリバリ弾いちゃう。
この出で立ちだもん、絶対ロケンロー野郎だと思うじゃん?
イエイエイエイエイエイエ、Led Zepplinだったのですよ。
そんなこともあってスッカリ気に入ってしまったのです。
ステージはとにかくエキサイティング!
The Revに踏みつけられるToshiさん。
前回のUKツアーでもNATALをレンタルして使ってくれたAiさん。
ツアー終了時は泣いちゃったんだって!
ナゼかって?
そのNATALとお別れするのが悲しかったから…わかるナァ。それがNATALってもんよ!
一件バラバラのように見えなくもないが、五人の強い個性がうまく緊張し合っていていい具合。
The Revもすさまじいエネルギーでアクションをキメまくる!
そしてThe Revも!思いがけずいいものを見つけた時ってのはうれしいもんですな。
HEY! HELLO!の詳しい情報はコチラ⇒The Official Hey! Hello! Site(英語版)
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます。まったくはかどりません)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
(一部敬称略 2015年11月24日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)