SHOW-YA~Return to 鹿鳴館 <後編>
ッシャー!<前編>大好評!
ウン、実際、限られたごく少数のファンしか観ることのできなかったコンサートゆえ、参加できなかったファンにこのレポートで少しでも雰囲気を味わってもらうことができれば大変うれしく思う。
…ということでステージのSHOW-YA同様、気合入れて<後編>いってみよう!
原点回帰の鹿鳴館、ショウは中盤に差し掛かってもテンションがいささかも落ちることはない。
場内の気温は上がる一方だ。
1987年、SHOW-YA五枚目のシングル「水の中の逃亡者」。
SHOW-YA唯一のテレビドラマの主題歌で、テレビ朝日の刑事ドラマ『大都会25時』に採用された。
この曲、アレンジは松下誠さんなのね。松下さんと伊藤広規さんのアンビエント・ミュージック・デュオNEBUAの『ON EARTH』というCDのライナーノーツはご指名を頂戴し、私が書かせて頂いたのよ。あ、お呼びでない?
この曲もサビがいいんだよね。
<前編>でも書いたけど、この辺りの曲を今の五人のフィーリングで演るのがいいんだよね。
「愛さずにはいられない-Still be hagin' on-」は1988年の七枚目のシングル。
曲はJourneyのキーボード、Jonathan CainとCheap TrickのRick Neilsenの作なんだね。日本語詞は恵子さん。
正直、80年代ロックの権化のようなJourneyやCheap Trickは個人的にはまったく受け付けないけどSHOW-YAが演るといいナァ。
とかなんとか言っているけど、Cheap Trickは武道館行ってんだよ。
多分私は日本で最も早くCheap Trickを知ったクチのひとりだ。今みたいにこれほど自由に情報が手に入らなかった時代、レコードがまだ入って来ないウチからCheap Trickを知っていたんよ。どうしてかと言うと、The Rolling Stonesの『Charlie is my Darling』という映画が読売ホールで、日本で初めて公開された時(まだビデオがなかった時代)、まだ洋楽しか関わってドップリだった司会の渋谷陽一が「今一番注目しているバンド」として前座的にCheap TrickのPVを放映したのだ。「Ho Love」か「Ello Kiddies」かなんかだったと思う。あるいはその両方だったかも知れない。
すんごいカッコよくて、レコードが出てすぐに買い行ったけど、二枚に入ってる「♪ディドゥナイ、ディドゥナイ」が大ヒットしてから人気が出てスッカリ興味がなくなっちゃった。武道館は女の子ばっかりだったよ。
1988年の『Turn Over』から「You Turn me Over」。
「turn over」は「振り向く」という意味。
この副詞「over」を前置詞「on」に変えると「興奮させる」という意味になる。
これもヤケクソにいい曲だな~。
まさに「SHOW-YA Turns me on」でございます。
ピチピチのドライビング・チューンだけあって演奏も最高にエキサイティング!
曲の途中でSHOW-YA名物のメンバー紹介。
まずはmittanから。
ステージの後ろの方で最高なハードな仕事に従事しているmittan。さぞかし苦しいと思うよ。
…ということでさとさんから酸素のプレゼント。
その間は恵子さんがドラム。
マジでスゴイぜmittan!
酸素を補給してパワー倍増!
続いてキャプテンの出番。
いつものソフト・ムードで大喝采。
さとみさんもいつも通りクールにキメる。
そして皆さんお待ちかねのsun-goさん。今日もイジられ役。
イエ~イ!なんだけど、この後スゴイのが飛び出した。
ゴメンね、チャンと写真撮ったけど載せられない。大切な人を失いたくないから…。
もしコレが観たかったらSHOW-YAのコンサートに来るべし!
ところでアンプはMarshall。
sun-goさんのギター・サウンドはMarshall JVM410Hと1960BDMでお送りしていま~す。
そして、恵子さんが最後に紹介したのは六人目のメンバー…ファンのみんな!
メンバー紹介の後、また「You Turn me Over」に戻る。
最近のコンサートでもスタンダードとなっている曲だけにますます盛り上がってしまう。
いかにもSHOW-YAらしい時速150km/h超えの剛速球チューン。
こうした曲でsun-goさんのギターは抜群の冴えを見せる。Marshallの真空管テクノロジーとのコンビネーションがこの巨大な岩石が追いかけて来るような轟音を生み出すのだ。
最終コーナーに入ってもますますハードなドラミングを見せるmittn。まさにGo for it!
最初から書き続けている通り、何しろ暑い!メンバーもお客さんも熱気の塊だからね。
私も下着はおろか、いつも来ているあのMarshallのポロシャツがビッチョビチョになってしまい、終演後それを見たメンバーの皆さんからも驚かれたぐらいだったのですよ。
で、恵子さん、本番中に何をするのかと思ったら…
「暑い時はこうするんだよ!」
といって、頭から水をかぶってしまった!
1988年『Glamour』の一曲目「I Gotta Your Love」。
続けざまに飛び出すドライビング・チューン。もうみんなトランス状態だぜ!
sun-goさんお得意のプレーン弦の開放を使ったリフがカッコいい「ギャンブリング」。
この曲も最近のコンサートで頻出の曲。1990年の『Hard Way』から。
デビューから1990年あたりまでの曲で固めた鹿鳴館二日目。
ホントにアッという間でこれが最後の曲となった。
当然すぐに呼び戻し。
オオ~っと!
この時、あるファンの発案で「ハッピー・バースデイ」の大合唱が!
「♪ハッピー・バースデイ、ディアSHOW-YA~」
すると、感極まった恵子さん、目に涙を浮かべながらステージに登場。
30年だもんね~。
そして、30年前の場所だもんね~。
あ~あ~、涙が止まらなくて後向いちゃった!
さぁ、アンコール。
一曲目は「♪ひさ~しぶりだぜロケンロー」、Led Zeppelinの「Rock'n'Roll」。
いつもの儀式は30周年を記念して30回。
SHOW-YA、30周年おめでとう!
一日目のセットリストを記しておこう。
1. 私は嵐
2. ターロン・オブ・キング(爪王)
3. しどけなくエモーション
4. その後で殺したい
5. 孤独の迷路
6. 時を越えて
7. 叫び
8. Mr. J
9. Hurry up
10. Fire
11. 奪いとれ
12. I Gotta Your Love
13. You Turn me Over
アンコール
1. Rock 'n' Roll
2. Fairy
昨日も紹介した久しぶりのオリジナル・アルバム『PROGRESS』。
東京、大阪、名古屋を巡るその発記念ツアー『30th Anniversary CLUB CIRCUIT 'PROGRESS' Release Tour』も29日、TSUTAYA O-WESTの東京公演を残すのみとなった。
新しい曲がもうすぐナマで聴けるとあって私もとても楽しみにしている。
さらに年末の12月27日には「史上最強のライブ」と謳った大コンサートが東京国際フォーラムで開催される。
その名も『SHOW-YA BIG 30』!
SHOW-YAの30周年はまだまだ続く!
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA オフィシャルサイト