ROCK 'N' ROLL RESEARCH (マーシャル編)~<後編>THE KEY PROJECT & Tohben/Raven/Roger
『ROCK'N'ROLL RESEARCH (マーシャル編)』の<後編>。
すっかり温まったステージに現れたのはTHE KEY PROJECT。
メインのボーカルは工藤さんが担当しているが、このバンドの魅力のひとつは全員がリード・ボーカルを取るところ。
思わずジックリ聴き込んでしまうエンリケさんのものすごいマイペースなボーカル。
もちろんMarshall。
向かって左のJCM800 2203と1960Bを使用。
八重樫さんは1981年、十二単への加入でキャリアをスタートさせているベテラン中のベテラン。
すなわち筋金入りのMarshallistということだ。
ウェブサイトに「百戦錬磨の50代」なんて謳っているけど、ロックを知り尽くした3人だもの…そのサウンドは極上だ!
ポップな歌のパートと緊張感あふれるインストのコントラストも絶妙だ。
あまりにも感動的な工藤さんの歌声。バラードでは涙をボロボロと流すファンも散見された。
やっぱりいいロックにはMarshallですナァ。八重樫さんの2203サウンドも素晴らしかった!
今年でちょうど結成10年!百戦錬磨の猛者たちのサウンドを遠慮なく響かせてもらいたい!
THE KEY PROJECTの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
令文さんとロジャーさんのタッグはTrio the Collagensをはじめとして珍しくないが、トーベンさんがらみは、私にとっては昨日触れた名古屋で開催した『Marshall Mania』以来だ。
この3人でナニを演るのかと、令文さんの足元の曲順のメモを盗み見ると「ケツ 火」と書いてある。なんだ、そりゃと思っていたら、トーベンさんが歌うところの「Fire」。Arthur Brownじゃなくてジミヘンの方の「Fire」ね。
「ケツに火がついた」という歌。
「(出番まで)6時間も待ったゾ!」と叫んだトーベンさん。そのストレスを一気に吐き出すかのようなド迫力の歌いっぷり!
2曲目はスパイダーズの「なればいい」。考えようによってはコレも歌詞の内容がジミヘンの「If Six Was Nine」のような…。
JCM2000 DSL100と1960BXのコンビネーション。
「Mr.1959」の人だが、令文さんが奏でるコンテンポラリーなMarshallの音もまたよろしい哉。
令文さんの弾くJVMなんてホントすごいからね。
またまたスパイダーズで「バンバンバン」。ただし病気バージョン、テーマは痛風。
令文さんのカミソリを何枚も束ねたような鋭敏なプレイは今日も冴えまくる!「ロック・ギターの神髄」とはこのことよ!
「バンドマン・ブルース」。Trio the Collagensでいつもロジャーさんが歌っている曲。元々はトーベンさんの曲だ。
病気シリーズの元祖、「組曲難聴」。
「難聴になったのはMarshallのせいや~!」なんていうロジャーさんの大熱演に会場は大騒ぎ!Marshallは爆音出すのがひとつの仕事ですから!
病気シリーズのロジャーさん、大ウケ!
愛やら恋やら、市井の日常を歌うのがロックの魅力のひとつだとしたら、ロックのパフォーマーもリスナーも高齢化は進む中、「病気シリーズ」は十分あり得ると思うんよ。
「桜」だの「ガンバレ」だのよりよっぽどいいと思うんだけど…。
このトリオ、最後の曲は「しょうもない僕」。
それにしてもすさまじきはトーベンさんのベース!スラップだのハーモニクスだのなんかどうでもいい!
ロック・ベースのすべてを見せてくれた!
トーベンさんの熱気に真っ角に対峙する令文さん。これまたロックの最もよかった時代の空気を伝えてくれる会心のプレイ!
イヤ~、出演したバンドすべてが素晴らしかったこのイベント。それを締めくくるにふさわしいロックの魅力にあふれるステージだった。
湯川トーベンの詳しい情報はコチラ⇒hanagogo
大谷令文の詳しい情報はコチラ⇒大谷令文ホームページ
ロジャー高橋の詳しい情報はコチラ⇒高橋ロジャー知久OffcialSite
曲は「♪いつものラーメン」でおなじみの「Born to be Wild」。
みんなメッチャ楽しそう!
コヤマさんのTシャツがまたいいね!
もう、この雰囲気は写真を見て味わってもうらしかない!