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2014年11月11日 (火)

Tokyo Highschool Rock 2014

10月1日は「都民の日」で学校は休み。それでは、その日に高校生のバンドとゲストを集めたイベントを企画しよう…ということで始まったのが『Tokyo Highschool Rock』。
もう何回目になるのかな?
何しろMarshallは第1回目からサポートさせてもらっており(「赤痢オルガン鳥」とか「ほめ殺し」とかどうしてるのかな?)、過去何回か旧Marahall Blogでレポートもお送りしている。
ここ数回はお休みしていたので、今回は久しぶりの参加。
MarshalllだけでなくNATALとEDENもお手伝いさせて頂いた。

「高校生バンドを集めて」…なんていうとコンテストの類のイベントになるのがほぼ必定だが、このイベントは違う。
会場となる「Tsutaya O-グループ」のスタッフが出場を希望する高校生バンドを選びブッキングするというシステム。
結局。「審査を受ける」という観点からはコンテストということになるが、本番で買った負けた」を決する審査はいっさいない。
むしろ、「高校生でこんなバンドがいるんですよ!いいバンドでしょう!」と「O-グループ」の推薦する若いバンドの演奏を味わおう…といった具合だ。
したがって聴くに堪えないようなバンドは一切登場しないどころか、立派なオリジナル曲を携えたしっかりした演奏するバンドばかりなのだ。
それに加えることお楽しみのゲスト・バンド。
なかなかにゴージャスでにぎやかななイベントだけあって大いに盛り上がった。

10トップ・バッターは「えりんぎ」。
「レギンス」と混同してはいけない。「スパッツ」と間違てるようじゃ、あんたとはやッ「トレンカ」。
あ、いきなりゴメンね~。これはおじさんの会話ね。
おじさんは「エリンギ」、「レギンス」、「スパッツ」、「トレンカ」が名前も見た目もゴッチャゴチャになっているのだ!

「えりんぎ」は女の子の4人組。

20「まるまるまる、円周率」みたいな不思議な感じの自作曲とギターのチューニングの甘さはチョットThe Shaggsを連想させる。

30vオリジナリティたっぷりだ。

40vヤケにキメが多い曲なんかは聴きごたえ十分!

50vお友達軍団とのコール&レスポンスもバッチリ決まった!

60vMCが苦手とかで原稿見ながらしゃべったのも初々しくていいね!

70v続いての登場は「ドアノブロック」。
「ドアのブロック」?「Door ・Knob・Lock」?どちらかと思って訊いてみたら後者だった。

80マジなんだかフザケているのかわからないけど、西洋の看護婦さんのような、天使&悪魔の格好をしたボーカルさんのキュートな個性があまりにも強烈!

90v曲もポップなんだけどヒネリが効いてておもしろい!

100「We Will Rock」からリモコンの曲。

110v彼女が右手に持っているのはテレビのリモコン。これで時を止めちゃう。

120v時間が止まってるからメンバーは動かない。
130
その間にメンバーにイタズラしちゃえ!

150

「サンハイ」とか「もうイッカイ」とかいうセリフがメチャクチャかわいい。そんな彼女が突然デス・ボイスで絶叫!

160v

年甲斐もなく夢中になって見てしまった!
このバンド、ホント「一体ナニ考えてるんだか?」感が最高。決して審査しているワケじゃないんだけど、演奏力がアップして、もっと複雑な曲ができるようになればすごく面白くなりそう。
そんな可能性を感じた。

140vここで最初のゲスト、SUPER BEAVER。

170ボーカルは渋谷龍太。

180ベース、上杉研太。

190vドラムが藤原"26才"広明。

200何年ぶりになろうか?SUPER BEAVERは旧Marshall Blogに何回か登場してもらったことがあるのだ。

220
今回はギターの柳沢亮太さんが病欠していたが、サポートメンバーとともにハチ切れんばかりのパフォーマンスを見せてくれた。

230v「若いというのは武器。手放しでキラキラしてた。芯の部分で音楽を楽しんでいた。今日はそんな気持ち」という龍太さん。
確かにね~。「若い」というのは素晴らしい。ナゼ素晴らしいかというと何につけても「時間」があるからだ。
「体力」の他に、年を取って確実に失うものは「感性」と勉強する「時間」だ。とにかく人間一生勉強よ。
何も机に向かうだけが「勉強」jではない。「読書」をすればいい。若いウチに絶対にやっておいた方がいいことのひとつは「読書」だ。
色々なことが楽しめる理知的な人生を過ごしたいのなら「読書」をするしかない。私?もちろん後悔してますよ!大して読んじゃいない。でも、ゲームもない、アニメも盛んでない、そんな時代に生まれてヨカッタと思ってる。ゴメン!説教臭くなっちゃった!

210v

SUPER BEAVERの詳しい情報はコチラ⇒OFFCIAL WEB SITE

240三番手はMaker。

250センチな曲で幕を開けた。ホント、わかっちゃいるけど、最近は男女逆転しとるな~。
珍しいキーボード/ボーカルのバンド。
Moogのようなトーンによるフレーズづくりが印象的。

260vボーカルを徹底的にフィーチュアしたバンド・スタイル。シティ・ポップス・テイストっていうのかな?

270v

後で気が付いたんだけど、男性のボーカルはナントナントこのバンドだけ!

280v3曲目のサンバ調の作品が不思議なリズムと、ガツンと転調するサビの展開がおもしろかった。

290vCHAIN

300結成してちょうど1年。みんなに感謝しているという気持ちの良いMC。
ご両親はいつもどんなライブでも観に来てくれるそうだ。ま、その「ご両親」も私よりお若いんだろうけど…。310ここも張りのある元気で気持ちいい歌声のボーカルさんをガッチリとフィーチュアしたスタイル。

320vコーラスもバッチリ!
今日2人目のキーボードさん。全5バンド中、2バンドは最近ではキーボードは比率超高し!

330
それにしてもボーカルさんすごい!Paul McCartneyバリに歌のメロディと関係ないベースラインを歌いながら平気でスラスラ弾いてっちゃう!…といってもPaul McCartneyを知っている高校生もかなり少ないんだろうけど…。

340

若さあふれる疾走感がいいね!

350v最後の登場はDIRAIN。

360思い切りパワフルでイキのいいナンバーをブチかましてくれた。

380vノリノリのステージ!

390パワフルでクリスピーなドラミングもヨカッタよん!

3_img_0261 まるで武道館でコンサートをやっているかのように猛然とバンドをリードするボーカルさんの思い切りのよさがとても気持ちよかった!

370v

これで高校生バンドの演奏はすべて終了。
この後、ゲストの「忘れらんねえよ」が登場して大いに盛り上がってイベントは終了した。

*    *    *    *    *    *    *    *    *    *    *    *    *    *    *

前述したが、男子のボーカルはひとりだけ。それもかなりフェミニンな感じ。そういう音楽だからそれはそれで全く構わないんだけど、やっぱりガール・パワーはすごいな~。
もちろん事前審査に偏りがあったワケでも、そういう趣旨があったワケでも決してないのだろうがこのイベントにかかわらず、「ロック」というと、何をやっても女子にスポットライトが当たってしまう。

35年ぐらい前は、バンド・コンテストがあると出場者のほぼ100%が男子だった。バンド・メンバーに女子がいるなんてことはまずなかった。
ガール・バンド?ないない!
だってThe Runawaysのデビューが衝撃的で、日本でも1977年にその向こうを張ってGIRLSというガール・バンドが出てきて大きな話題になった時代だったんだから。
その時代、そもそも女の子はロックなんて聴かないのが普通だったからね。
それが今では女子の方が男子よりよっ~ぽどオリジナリティに富んだホネのあるロックを演ってることはMarshall Blogの読者なら先刻承知のハズだ。
このイベントも第1回目の時の方が男子率が高かったような気がする。本当にガール・パワー恐るべし!

昔ばなしばかりで恐縮だが、私が高校の時、時代はほぼパンク前夜で、まだバンドのお手本といえばLed ZeppelinやDeep Purpleという時代だった。
弾けるワケないよね。コピーすることすら死ぬほど大変だった。でも、「アレを弾いてみたい!」の一心で必死に練習をした。
ラジカセがブっ壊れるぐらい何度も原曲を聞き直して、憧れのギタリストのフレーズ一音一音コピーした。「時間」があったから。
今はそんなことしないでしょ?「耳コピ」なんて言葉があることがそれを証明している。

それに、オリジナル曲なんてモノを演っているバンドなんて皆無だった。当たり前だよ。聴いてる音楽がQueenだとかYesとかだもん。自分たちが考えた曲なんてとてもじゃないけど恥ずかしくて作れない。

それがパンク/ニューウェイブ以降スッカリ様子が変わってしまった。音楽の方が思いっきりハードルを下げてしまったのだ。。
音楽は「誰にでもできる」ということになっていて、いかにも世の中そんな音楽ばかりになってしまった。でも音楽は鬱憤ばらしではないからね。
「誰にでもできる」音楽は所詮軽薄で、時間の経過とともに簡単に風化してしまうものだ。
最近の曲で将来、未来永劫歌い継がれていく曲はほとんどないだろう。音楽に力がなくなってしまった。
音楽が誰にでもできるようになったのはいいが、その結果、制作側の一部は大儲けしたかもしれないが、一般のリスナーは得るモノより失ったモノの方がはるかに大きかったのではなかろうか?

ロックの黄金時代を知っている世代にとっては、音楽が閉塞感に満ち満ちているようにしか見えない今こそ踏ん張りどころだと思っている。
今日、出演したバンドはどれも元気でカッコよかった。
こうした若い才能がしっかりと自分のやり方で楽器を練習して、偉大な先輩たちが作った音楽をミッチリ勉強する。そして、若い「感性」で自分たちの音楽をクリエイトしてくれることを期待している。「読書」も忘れずに!
洋の東西を問わず、60~70年代のロックを聴くことを強く勧める。(アイデアの宝庫だよ!)

400NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

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(一部敬称略 2014年10月1日 渋谷TSUTAYA O=WESTにて撮影)