SCANDAL LIVE HOUSE "10″DAYS:急に来てもらってゴメン。2014 ~新曲やるから聴いてよ~」
しっかし、10DAYSですよ、テン・デイズ…日本語で言えば「10日」。スゴイな~、SCANSDAL。
タイトルにあるようにライブ・ハウスでほぼ連続で10回興行を催すという企画。
もっとも横浜アリーナや大阪城ホールを簡単にソールド・アウトにしちゃうんだからコレぐらいは朝飯前ってとこでしょう。
しかも、「ライブハウス」なんつったって、赤坂BLITZだからね。我々古い人間から見たら中野サンプラザや新宿厚生年金会館と同じよ。
我々の世代のライブハウスといえば200人も入れば立派な方だったからね。
「連続興行」といえば思い出すな~、東京おとぼけキャッツの「渋谷屋根裏5日間連続興行」。行ったよ~、高校生の時。最高に楽しかったな。
それでも、スタンディングでパンパンに詰めて1回150人ぐらいか…。それを5回やっても750人。SCANDAL一回分の半分にも満たない。
…なんてこと書いても、コレを読んでいる若い人に通じるワケもないことは百も承知。SCANDALのメガっぷりを書いたつもり。
でも、楽しいことは世代も時代も関係なく共通だ。
超満員の観客を前に繰り広げられるパフォーマンスはいつ見ても素晴らしい。
ワタシなんざ日ごろジャズだ、現代音楽だ、民族音楽だ、プログレだ…なんて一般的にはマイナーで、ともすれば変態扱いされかねない音楽に夢中になっているけど(「変態扱い」された方がうれしかったりもする)、SCANDALのコンサートに足を運ぶたびに理屈抜きでロックの楽しさを思い出させてくれ、約40年前の自分をそこに発見したりする。
TOMOMIちゃんの大サビから、その後の「♪本当はいつもあなたにわかって欲しいと思ってたよ」のパートが大好き。
ここのお客さんとの大合唱が感動的なんだな~。「思ってたよ」のところでグッとくる。
しかし、この曲って改めてよく聴いてみるとBernie TaupinとElton Johnコンビの作品のような印象を受ける。実際SCANDALにも「Your Song」って曲があるもんね。
歌詞とメロディの符割りに意外性が感じられるのだ。これも日本語とロックの垣根がきれいサッパリ取り去られた証明だと思う。
若い人たちには信じられないだろうけど、70年代のはじめ、つまり日本のロックがまだ赤ちゃんで「ロック=洋楽」だった時代、「日本語ではロックができない」ということが普通に言われていたんだよ。
それを否定して日本語のロックを成立させて見せたのが「はっぴいえんど」というバンド…というのが歴史的定説になっている。
でもね、私論ではあるし、ひいき目ではあるかもしれないが、「頭脳警察」の方がそれより先にロック・スピリットを欠かすことなくソフィスティケイトされた日本語をロック・ビートに乗せたと思っているのですよ。
興味のある人はドンドン聴いてみて!70年代の日本のロック、とてもカッコいいよ。聴かないとモッタイナイよ!
ヘッドはいつものJCM2000 DSL50。キャビネットは向かって右が1960AX。左が1960AV。
ウワ!大発見。
ふなっしーのステッカーが前回見た時と変わってる!
今回もこのセットで轟音をブッ放してくれたMAMIちゃんなのだ。
会場はもう最高の盛り上がりようだ。ここのお客さんは無暗に暴れたりしなくていい。
SCANDALの音楽を心から楽しもうということだ。
おなじみのレパートリーだけでも興奮の極致なんだけど、タイトルに偽りなく、ショウの中盤で新曲もガツンと披露された。
「新曲あるよ~」なんて言おうもんなら耳もつんざけんばかりの大歓声よ!
RINAちゃんと…
MAMIちゃんの共作「お願いナビゲーション」。
TOMOMIちゃんの「缶ビール」。タイトルにはギョッとさせられるけど、いい曲!
11月19日にシングルでリリースされる「Image」などが披露された。
もちろんお楽しみのMCもふんだんに盛り込まれていと楽し。
先日RINAちゃんのドラム・クリニックを撮影させてもらったんだけど、アレもすごく楽しかったな。おっそろしくキチンとオーガナイズされた内容で、クリニックの「鏡」的な内容だった。
「会わないつもりの、元気でね」、「スペースレンジャー」等のいつもの人気チューンもふんだんに盛り込まれ…
すさまじいまでのエキサイトメント!こういうのこそ「興奮のるつぼ」っていうんだよね~…って一番興奮してるの自分だったりもするが。
全15曲。上演時間も特段長いワケでもないが、それにしてもアッという間!
コレでいいのよ。「SCANDAL BABY」でガツンとスタートして「DOLL」でサラっと〆る。カッコいい構成ではないか!これが一流のショウだ。
曲は「瞬間センチメンタル」。1曲。アンコールは一回。コレでいいのだ。
アッパレ!この「10DAYS」の会場限定で初期のアルバムのアナログ盤もリリースされた。いい傾向だ!やっぱりレコードはいい。
12月3日にはニューアルバム『HELLO WORLD』をリリース。
年明けにはニューアルバムを引っ提げて31本というSCANDAL史上最多公演数を誇るツアーが催行される。『HELLO WORLD』と銘打ったワールド・ツアーだ。海外ではアメリカ、フランス、イギリス、香港、台湾の5か国での公演が発表されている。
イギリスはどこで演るのかな?Marshallの連中に教えてやろう。
Last but not least!
今年も『SCANDAL コピーバンド/ヴォーカリストコンテスト』が開催されている。ファイナルは12 月14 日。会場は品川のステラボール。AXなくなっちゃったからね。
例年同様、熱戦が繰り広げられることだろう。楽しみ!
昨年のようすはコチラ ⇒SCANDALコピーバンド/ヴォーカリスト・コンテスト vol.4
SCANDALの詳しい情報はコチラ⇒SCANDAL Official website