【NAONのYAON 2014】 vol.4 : シシドカフカ、加藤ミリヤ、杏子、星屑スキャット、八代亜紀、土屋アンナ、相川七瀬登場!
さぁて、陽が沈んで大分暗くなってきた野音…といつもなら書く時分だが、今日はお日様なんかまったく出ていないんだったっけ…。
それでもほぼ雨が降らないに等しくここまで来たのは実にありがたいことだ。
お天気の神様も絶対に『NAONのYAON』の味方をしてくれているに違いない。…と思ったけど、それなら最初から「晴れ」にするがいいじゃんね?イヤイヤ、順番では「雨」だったのよ。
それがあまりにも素晴らしいステージだったので神様も感動して「雨」を取り下げたのさ!
とにかく全編が見どころ!どこを切ってもハイライト。紅組だけのロック紅白歌合戦。まるで「わんこガールズ・ロック」だ~!
シシドカフカがステージ中央にセットされたドラムに向かう。
昨年も大活躍だったけど今年もダイナミックに、そして華やかにスティックを振り回し、熱唱してくれた。
はじめて気がついたんだけど、カフカちゃんのキットってタムタムがないのね。
「ラブコリーダ」、「MISSミスミー」、「キケンなふたり」の3曲を演奏。
カフカちゃんは自分のバンドの後もステージに残り迫力のドラミングを見せてくれた。
人気者がジャンジャン登場する…なんて書くと「時間が押してるんだろう?」なんて思うでしょ?ところがドッコイ、vol.2で紹介した「時の番人」のおかげで進行もバッチリ。そういう点でも素晴らしいイベントなのよ。
MCの恵子さんと入れ替わりでステージに現れたのは加藤ミリヤ。
カフカちゃんの時とはまったく異なる雰囲気で、「HEAT BEAT」と「SAYONARAベイベー」の2曲を披露。
ここでギターでD_DriveのYUKIちゃんが加わる。
YUkiちゃんはもちろんMarshall。背後に控えしは愛用のJCM2000 TSLと1960Aだ。
杏子さんの出番だ。
何と1曲目は「バードランドの子守歌(Lullaby of Birdland)」。ロンドン出身の盲目のピアニスト、Gerorge Shearing(ジョージ・シアリング)の作品。
シアリングはOBE(大英帝国勲章:Jim Marshallと同じ)を受勲し、その後Knightの称号を得ている。
もちろんジャズ・ピアニストとしても最高峰に位置し、Herbie Hancok(ハービー・ハンコック)をはじめとして、かなり多くのコンテンポラリーなジャズ・ピアニストに影響を与えたと言われている。
Sarah VaughanとClifford Brownの名演で有名なこの曲は、元々はポップ・チューンだったが、次第にジャズ・ボーカルのスタンダードになっていった。実際にShearingの初レコーディングを聴くと、アップテンポで、驚くほどツルっとした演奏になっていて、あの切なく息の詰まるようなサラの歌いっぷりとは似ても似つかないものだ。
ホントに偶然、一昨日この人の『George Shearing on Stage!』を聴いてたんだけど、メンバー紹介で自分のことを平気で「My name is Erroll Garner...」なんて言って笑いを取ったりしている。このライブ盤は1958年の発表だから、60年近く前からビートたけしがよくやっているこうしたギャグがあったということだ。
Erroll Garnerは「Misty」を作曲した人気ピアニスト。当時はきっとスゴイ人気だったのだろう。この人は生涯譜面が読めなかったらしい。
イヤ、すみません。今シリーズ初の大脱線!だってジャズ・スタンダードが出てくるなんて思わなかったんだもん…ついうれしくて!
「バービー・ボーイズから1曲」…と始まったのは「目を閉じておいでよ」。
相手役は黒づくめのアンナちゃん!マイクに添える右手を見て!カ~ッコえ~!男の私が見ても惚れてまうやろ~、あ、惚れていいのか…。
この後、杏子さんは「恋するBAILA BAILA」という新曲を披露してステージを降りた。
お次は男が惚れにくい方々の登場。
星屑スキャット!
ここもおもしろかったな~。しかし、「星屑スキャット」っていい名前だな…。
昨年に引き続いての登場で、「マグネット・ジョーに気をつけろ」を披露。
女性しかステージに立てないハズのイベントなのにナゼか何の違和感もないな。
ヤダよ、そのうち『YAYA NAONのYAON』なんてやっちゃ…。
スキャットとのMCで、カラオケの話しから演歌の話しになった。ここで恵子さん、「舟歌」を一節唸る。
♪お酒はぬるめの燗がいい~ お酒はぬるめの燗がいい~
お酒はぬるめの燗がいい~ お酒はぬるめの燗がいい~
ぬるめの燗しか出てこない。飲んでばっかり。あぶったイカすら出てこない。
その代わり出てきたのは…
八代亜紀~!ホンモノ!
当然会場はこの日一番のどよめき。シークレットだったからね。
亜紀さん、メチャクチャかっこいい!
もうね、ナニをどうやってもカッコよく撮れる。すべての動作がポーズになっているのだ。こういう大御所ってそうなんだよね。
恵子さんと「舟歌」を共演。
もう1曲は、まさかの「あめあめ、ふれふれ」って、今日はマズイでしょ!
エエイ、もうどにでもなれ!ってんで「雨の慕情」。
亜紀さんもゴキゲンのようす!す~んごく楽しそうで可愛いの!もちろんサビはみんなで大合唱ね。お客さんもフリまでやってたよ!
みんなもう雨のことなんてもうスッカリ忘れてら!
そういえば去年は夏木マリさんがシークレット・ゲストだったんだっけ!
場面替わって…土屋アンナ。
アンナちゃんとSHOW-YAのコンビネーションはもはや定番。昨年の『NAONのYAON』だけでなく、『NAONのBATTLE』もすごくヨカッタもんね。
実はそれより先に私は別の仕事でアンナちゃんを撮らせて頂いたことがありましてね…最初アンナちゃんを見た時はビックリしたよ、真っ白であんまりキレイで…。
だいたい脚が私の胸のところぐらいまであるからね。アンナちゃんのおみ足に比べたらアタシのなんざ、ただのデッパリだわ。
1曲目は去年も歌った「Brave Vibration」。ステージはすっかりアンナ・モードだ!
2曲目もゴキゲンな8ビート・チューン「Up To You」。
3曲目にはsun-goさんがアコギに持ち替えて「Sugar Palm」。
3月にリリースしたミニ・アルバム『Sugar Palm』に収録された3曲で構成されたステージ。
歌におしゃべりに…アンナちゃんもこのイベントに欠かせない重要な存在であることを印象づけられた。
ゲスト・コーナー(っていうのかな?)最後の登場は相川七瀬。
七瀬ちゃんも昨年に続いての出演。赤い上下に身をつつみエキサイティングに「Sweet Emotion」を歌う!当然「♪スイ~トエモ~ション」のところは大合唱ね。
七瀬ちゃんも2曲目には3月に発表したシングル曲、「櫻舞い降りる頃、涙色」を熱唱。
そして、最後を締めくくるのは千里ちゃんが合流しての「夢見る少女じゃいられない」。
ここも大いに盛り上がったよ!
…ということでゲストの皆さんのステージはすべて終了。明日は最終回。いよいよSHOW-YAの出番だよ~!
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE
つづく
(一部敬称略 2014年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影 協力:株式会社マスターワークス ※記事内に使用している写真は出演者の選択に基づき許可を得て掲載しています。転用・転載は固くお断りします)