【イギリス-ロック名所めぐり <番外編>】マーブロ聖林へ行く~Mar-Blo Goes to Hollywood <前編>
…ということでNAMMへ行ってきたワケだけど、日本の航空会社の機内のアルコールは無料だった。
ま、酒を飲むために飛行機に乗るワケではもちろんないんだけど、やっぱり何につけても日本の航空会社のサービスの方が圧倒的に勝ってるね。
さて、いつもはイギリスのロックに関する名所を紹介しているこのカテゴリー、たまにはアメリカもやってみようということでネタを集めてきた。
…といっても、いつも言っているように根っからのブリティッシュ・ロック派の私としては、ロサンゼルスのロックの名所なんて知ってるワケがない。
EaglesとかDoobieとかが苦手で…。ZappaとTodd以外のアメリカのロックはほとんど聴かないからね。
なので内容的には「ベタ」、または「こじつけ」、あるいは「強引」、とにかく「薄い」等のお叱りも受けそうだがやってみようではあ~りませんか。
タイトルは大きく「ロサンゼルスを行く」にしようと思ったけど、「ハリウッド」にしてみた。「Frankie Goes to Hollywood」ってイギリスのバンドあるじゃない?
どんな音楽をやってるのか全く知らないけど、アレに倣ってみた。
しかし、昔の人はエライ。
まるで直訳ロックの王様みたいだけど、ハリウッドを「聖林」なんて実にうまく当てたモノだ。
じゃ、ロサンゼルスは漢字でどう書くか?
「羅府」と書く。これは1800年代の終わり頃にLAにいた日本人が「ロス」を漢字化したものだ。
「ラフ」としたのはそういう風に聴こえたからだろうか?
何しろ新婚旅行の時以来のハリウッドだでね~。超久しぶりで面白かった。
まずは、ココ。
Sunset Boulevard(コレ発音ムズカ難しいよね)からスタート。
「サンセット大通り」ね。
それにしても驚くべきは、いわゆるアメ車っていうの?
あのバカでかい車をま~ったく見かけなくなっちゃったね。
25年位前にはまだウジャウジャ走ってたのに、今では皆無だよ、皆無。
若干ヨーロッパのブランドが多いけど、車に限って言えば、通りの光景は日本とまったく変わらなくなっちゃった。
この通りを西へ進むと楽器屋街がある。
後で知ったのだが、この通りは一応「Guitar Strip」という名前がついているらしい。
要するにNYCなら49丁目、ロンドンならDenmark Street、東京ならお茶の水だ…と言われてもピンとこないな~。
確かに数件の楽器屋さんが集まっているんだけど大味すぎちゃって…。
その中でひときわ目立つのがコレ、Guitar Centerだよね。
楽器をやる人なら誰でも知ってるでしょ。
このGuitar Centerは1959年に「Organ Center」として開店した、現在では世界最大の楽器チェーン店だ。
その後、VOXの売り上げを伸ばし、1964年には「The VOX Center」と名称を変更した。当然、ビートルズの影響だ。
その後、音楽の多様化にともない他のブランドの売り上げが増進したことより「Guitar Center」と再度名称を変更した。
エリック・クラプトンの人気によってMarshallの売り上げも相当大きかったらしい。まだRose MorrisがMarshallの輸出をしていた頃の話し。
これが入口。
入口の上のドラマーはTaylor Hawkins。
ナント言ってもここの見どころは自慢の「Rockwalk」だろう。
店の入り口の手前に広がるスーパースターたちの手形。
もちろんチャイニーズ・シアターのマネッコだが、今や本家よりこぎれいでゴージャスな感じがする。
まず、ここで一番最初にチェックしたいのは当然…
コレ…三波春夫!
アレ? コレ違うな。
じゃ、一世を風靡したデュオ・チーム「Seto & Shishi」…
「てんやわんや」じゃねーか!
ナンてね。
コレがやりたくてワザワザ浅草まで行って来た。
これはホンモノ。
ROCK WALKは1985年11月13日にスタートした。
やっぱりまずはコレね。
初めてコレを見つけた時は恥ずかしながら何のためらいもなく我が手を合わせました、ハイ。
ま、Van HalenとかEaglesとかじゃおもしろくないのでマーブロ的にちょっとヒネくれたヤツを紹介したいと思う。
これはThe Yardbirds。
左からJimmy Page、Jeff Beck、Chris Dreja、Jim McCarty、Eric Clapton。
Jeff Beckのプラークにくっついているのは「リトル・マーメイド」のステッカー。どっかのファンが勝手に貼っちゃったのかな?
Claptonはどうも別の機会に手形を施したらしく、別の石板になっている。
ちなみにサイド・ギターやベースを担当するChris Drejaは『Led Zeppelin(ファースト・アルバム)』の裏ジャケの4人の写真を撮った人。
『Roger the Engineer』のイラストもこの人の手によるものだ。
これはシブイ…Hubert Sumlin。
Howlin' Wolf Bandのギタリスト。メッチャ指長い!
コレ、どうしてなのかな~?
ファンの方には失礼だけど、なんでSimon Kirkなんだろうな~。
Paul Rogersはないんだよ。ナゼかサイモン。
15~16年前にここに来た時、Mick Ralphs所有の59年のレスポールを売っていた。
値段は7万ドルだったことを覚えている。
ここは往年のスターギタリスト特集。
左からChet Atkins、Scotty Moore、Duane Eddy、James Burton。
これも日本では考えられない。Gary Brooker…Procol Harumね。
新宿厚生年金ホールの楽屋でGaryとは知らずに話しかけて恥をかいた話しはどっかに書いた。大好きAlice Cooper。
あ、この人も数少ない私が愛聴するアメリカのロック・ミュージシャンだ。
最近はMarshallとも近しくて、数年前にロンドンのRoundhouseで開催したMarshallの大きなイベントで司会をやっていた。
アレ観たかったな~。The Animals。
左からDave Rowberry、Hilton Valentine、Alan Price、Eric Burdon、John Steel。
ここも歴史が長い上におっそろしくメンバーの出入りが激しいグループだから誰が誰やらよくわからん。
真ん中のプラークには「IN MEMORY CHAS CHANDLER DECEMBER 18, 1938 - JULY 17, 1996」と書いてある。だから撮った。
Steve Dawsonの名前があったらおもしろかったのにな…。これはLynard Skynard。飛行機事故で亡くなったRonnie Van ZantやSteve Gainesらのプラークも設置されている。
The Animalsと扱いが違うな~。
これもシブイ…Solomon Burke。
野音で観たっけな~。柱が気の毒!
Jethro Tull。
左からDave Pegg、Ian Anderson、Martin Barre。
2段でサインしちゃうもんだからMartin Barreのプラークだけ小さくなっちゃった!
ここも3人だけっておかしくね?トッドはいいでしょう。問題なし。
そういえば、ビートルズ関係はこのGeorge Martinだけだな。
Iron Maiden。
ここはすごくきれいだな。真ん中のEddieがうれしい。
ELP。
左からKeith Emerson、GregLake、Carl Palmer。
Keithは人差し指のところ失敗しちゃったね。
手形だとこんなに3人仲良しなのね…あ、これ以上は書きません。
やっぱり日本には来ずじまいなのか、Steve Miller!?
「あッ!」とうれしそうな声を上げて自分の手を合わせる女の子。
誰の手形だったと思う?
答えはオジー。
Ozzy Osbourneでした。ホントにオジーはアイドルなんだね~。
こんな女の子でも家で「♪Generals gathered in their masse~s 」なんて歌ってるのかね?!