エ、スキャはまだ本気出してないって?~SCANDAL LIVE TOUR 2013 <前編>
「絶好調」に「超」がいくつもつくような「絶好調」のSCANDAL。もはやガール・バンドなんて枠を簡単に超えて、現在の日本のロック・シーンを代表するまでに成長したと言っても過言ではなかろう。
ハイハイ、「大げさ」っていう人もいるでしょうね。でもスキなんだもん。これぐらい言わせてね。
アータ、実際にコンサートへ行ってごらん。アタシの言っていることがわかるから。
そう第一級のエンタテインメントなのだ、SCANDALのショウは!
イヤ、やっぱり今の日本の音楽シーンはガール・バンド抜きには全く語ることができなくなった。こうした現象はどうも日本だけのことらしい。海外には歌を歌って踊るだけの女性アイドルは山ほどいるが、SCANDALのように楽器をうまく使いこなしてコアなロックを奏でるガール・ミュージシャンがほとんどおらず、ロックの本場のイギリス人ですら驚いている。
オープニングのSEは「Tomorrow Never Knows」。ワンコード(ホントは2コード)とテープ・ループで独特の世界を作り出したジョンの名作。後にPhil ManzaneraとBrian Enoが結成したユニット、801が「TNK」と題してカバーしたバージョンが印象的だった。
もうこの時点で大興奮!
今回のツアーのタイトルは『スキャはまだ本気をだしてないだけ』。エエ~、今まで本気じゃなかったの?!ウソン気(本気じゃないといこと。東京弁かしらん?)でアレだったら、本気出した時どうなっちゃうのよ!…と誰しも思うような充実のステージを展開してきたSCANDAL。いつも本気なのはわかっております。
今回のセット。このツアーは一応ライブ・ハウスを回るという企画で、いつも大ホールで使っているようなドラムのライザーはなし。
RINAちゃんが他のみんなと同じ高さになって前に出てきた。これCreamですよ、もはや!
とにもかくにも会場はアリの子一匹入るスキマのないような満員状態。やさしいSCANDALはライブハウスの時は女子&子供エリアを設けてくれる。TOMOMIちゃんサイドだ。MAMIちゃんサイドは阿鼻叫喚の男地獄!
プレス・ピットの中で上下(左右ということね)に行き来すると明らかに温度が違うのよ。男性サイドと女性サイドでは。どっちが心地よいかはご想像に任せるとして…。
でもね、男サイドの熱狂もなかなか捨てがたいもんでしてね。掛け声を聴いているのも結構楽しいもんだ。
ペッドは愛用のDSL50。CLASSIC GAIN方のGAINはやや上げ目に、ULTRA GAINの方は低めにセットしてある。
電源スイッチにヨコはピーポくん。警視庁のマスコット・キャラクターなのに目に黒線が…。
今回から初登場したのは向かって右のキャビネット1960AV。Celestion Vintage30を搭載した人気のスピーカー・キャビネットだ。
右はおなじみの1060AX。曲によってうまく使い分けていた。
リフにソロにソリッドなギター・サウンドを聴かせてくれるMAMIの相棒はMarshallなのよ!
お、発見!いつもとちょっとイメージの違う衣装。MAMIちゃんがお召しなっているのは公式NFL製品じゃないの~。だからどうしたって?イヤ、うちのセガレは2人ともギターを弾かずにアメリカン・フットボール・プレイヤーになっちゃったもんだから…。
MAMIちゃん、アメフト好きなのかな?1曲目は「24時間プラスの夜明け前」。
セカンド・コーラスはTOMOMIちゃん。この曲、ベースラインがスゴイ!
ナンカ見るたびにパワーが増していくような感じさえするRINAちゃんの見事な叩きっぷり!
この曲もHARUNAちゃんとTOMOMIちゃんのツイン・ボーカルの魅力が満載だ。
もう一発入魂、本気もウソン気もない渾身のドラミングだ!
続いて「HI-HI-HI」。
これまたハードにたたみかけて来るドライビング・チューン。
TOMOMIちゃんのベースが炸裂!
HARUNAちゃんとふたりでピックアップで歌ううところがタマらんね~。
Paul McCartneyにも同名の曲があったけど、SCANDALのもまったくヒケを取らないゾ!
そして「LOVE SURVIVE」へとつながる。
ここまで4曲、矢継ぎ早にアップ・テンポを曲を並べてきた。これで盛り上がらないワケないじゃんね~!
MAMIちゃんの髪の毛の色が話題に!金からブルーへ…一番最初黒かったもんナァ。
やっぱ曲がいいよね~。もうすっかりGet satisfied!なのだ!
「その時、世界はキミだらけのレイン」~「CUTE!」~「Glamorous You」と続く。
このあたりはSCANDALのポップ・ソング・コーナーかな?メジャーの曲が並ぶ。
ハードにドライブするSCANDALもカッコいいが、こういったかわいらしいポップ・チューンもSCANDALの大きな魅力だ。
SCANDALの詳しい情報はコチラ⇒SCANDAL Official website
(一部敬称略 2013年6月20日 Zepp Diver Cityにて撮影)