dookieにドキドキ~1959BJA登場!
Marshallが新製品「1959BJA」を発表した。
昔からのMarshallファンの皆さんであれば少しはこのカバリングの色に驚くことでしょうに。
そうでもない?
そしてパッと見は「1959」、でもよく見てみるとアレ?
1959にしてはインプット・ジャックが2ケしかないやんけ!…みたいな。
SNSを頻繁にご覧になっている皆さんはもうこれが「グリーン・デイ」の「ビリー・ジョー・アームストロング」のシグネチャー・モデルであることはご存知でしょう。
一方、日頃よりMarshall Blogをご高覧くださっている皆さんは筆者がパンク・ロックに疎いこともご存知でしょう。
それゆえグリーン・デイやビリー・ジョーについて私がココに書けることはない…と思ったらひとつあった。
調べてみるとコレは2005年のことだったらしい。
下の風光明媚な池のほとりに立つ風車小屋を擁する建物は、当時Marshallが来客の宿泊に使っていた「Caldecott Arms(コルデコット・アームス)」というホテル。
私もココに何度も宿泊したが、ある時ものすごく混んでいる時があった。
そのいつもとは異なる様子を不思議に思い、ホテルの受付のおバアさんに理由を尋ねてみた。
するとそのおバアさんは少し考えて、ひとことこう言った「American idiot…」。
私はその2つの単語をテッキリ「アメリカのバカ者がたくさん来ているからホテルが混んでいる」という意味ととらえ、随分失礼なことを言うおバアさんだな…と思った。
それがそうではなかったことを知ったのは結構後になってからのことだった。
この近くには「Milton Keyens Bowl」という65,000人を収容する大きなスタジアムがあって、その時はそこでグリーン・デイのコンサートが開かれた夜だったのだ。
グリーン・デイは2日間出演してナント13万人を動員したのだそうだ。
そう、「American Idiot」はグリーン・デイの大ヒット曲で、ホテルのおバアさんは失礼でもナンでもなく、バンド名が思い浮かばずヒット曲の名前を私に告げたのだ。
つまり、それに気づかなかった私が「Japanese Idiot」だったというワケよ。
しかし、あんなお年寄りでも知っているヒット曲だったとは恐れ入る。
下はコルデコット・アームスの前に立つ24年前の私。
世の中にこんなに美しく心地よい場所があるのか!と余計にMarshallが好きになった瞬間。
そのビリー・ジョー・アームストロングとMarshallが共同で開発したのが今回の「1959BJA」。
もちろん「BJA」はビリー・ジョーのイニシャル。
そしてこのモデルのニックネームは「dookie」。
グリーン・デイが1994年にリリースし、これまで世界で2,000万枚以上を売り上げたモンスター・アルバム「dookie」に因んで命名された。
だからフロント・パネルの左上には「dookie」のプラークが取り付けられている。
「dookie」というのはアメリカのスラングで「ウ〇コ」という意味なんですってね。
やるナァ、ビリー!
そういえば同名の日本語でライブをやっていた若いバンドがいたけど、元はコレだったのかな?
フロント・パネルのようす。
この青いカバリングはビリー・ジョーの最初のギター「Blue」に因んでいるそうだ。
電源スイッチ、スタンバイ。
コレは普通の1959と同じ。
プレゼンス、ベース、ミドル、トレブルと続くEQの構成も1959と同じだ。
問題はこの辺り。
まず「1959」にしてはインプット・ジャックが「HIGH」と「LOW」の2つしかない。
当然ジャンプはできません。
そして通常であれば「HIGH TREBLE」と「NORMAL」になっている2つのノブが赤い表記で「MASTER」と「GAIN」になっている!
この4つのEQコントロールとマスターにゲイン、2つのインプット・ジャック…この構成要素ってどこかで見たことがあるでしょう?
そう!「JCM800 2203」と同じなの。
搭載されている真空管はECC83×3とEL34×4の伝統のMarshallスタイル。
そして、基盤はハンドワイアード回路だ。
シルバ―のハンドル・カバーやメッシュが「ベイビーブルー」のカバリングにベスト・マッチ。
リア・パネルのようす。
通常の1959と同じ。
製造はもちろんイギリスのブレッチリ―製。
ビリー・ジョーのシグネチャーもバッチリ入っている。
センド&リターンはなし。
スピーカー・アウトは2つ。
インピーダンスのセレクターは4Ω、8Ω、16Ω。
電圧のセレクターも100V、120V、230Vと従来通りのスタイル。
この2つのセレクターが少しでもズレていると音が出なくなるので気をつけてね。
私はもうこの「1959BJA」の音を2ヶ月ほど前にタップリと聴かせてもらった。
上でチョット触れたけど、このモデルをひとことで言うと…「2203の使い勝手の1959」ということなのね。
「マスター・ボリュームが付きの1959があればいいのにな…」と思っていた人には「1959MS」に続いてコレがMarshallからの2つめの答えになる。
ところでどんな音かって?
イヤ、スゴいですよ。
ギンギンに歪むんだけど、音の輪郭がクッキリしていて、とてもデジタル製品にはマネのすることができない音抜けの良さを誇っている。
そしてさすがハンドワイアード。
音の立ち上がりの速さは他の追随を許さない。
だから「歪みと音量をを自由にコントロールできる1959」としてメタル・シュレッダーの皆さんにもバッチリだと思うよ。
それと忘れていけないのはクリーンの音の太さね。
Marshallのクリーン・トーンは本当に素晴らしい。
とにかくハードなギターを弾くあらゆるタイプの貴兄にお試し頂きたいと思う。
1959BJAの詳しい情報はコチラ⇒Marshall公式ウェブサイト

