SUMMER THUNDER RULES!~Sally
さて、いよいよ『SUMMER THUNDER RULES!』のレポートの最終回。
最終回を迎え、今更でナンだがタイトルにある「Rules」という単語ね。
向こうの人は「Marshall Rules!」なんて表現を時々使うんだよね。
「rule」を動詞で使うと「統治する」とか「支配する」いう意味になるから、「Marshall Rules!」で「すべてはMarshallでキマる!」ぐらいの感じかと思っていた。
以前にもそんなようなことを書いたことがあったように記憶している。
でも、コレはそうではなくて、この「rules!」は「最高!」という意味なのだそうだ。
「You Rock!」というの同じ。
だから「Summer Thunder Rules!」は「夏のサンダーは最高!」という意味合いになる…ハズ。
壮絶なかき回しからスタートしたのは、この日のトリを務めたSallyのステージ。
まずトリオ編成で演奏した1曲目はSallyちゃんのファースト・ソロアルバム『BURN IT』から怒涛のハード・インストゥルメンタル・チューンの「Plot in Jelousy」。
SallyちゃんはMarshall Blog3回目のご登場。
流麗なタッピングから…
火の出るようなシュレッディング。
バラエティに富んだプレイング・スキルの連続に一時も目が離せない!
そのプレイを支えるバンド・メンバーは…
Azu
かんちゃん
もうひとつ忘れちゃイヤなのがSallyちゃんをサポートしているMarshall。
今回Sallyちゃんが使用したのはMarshallが通常のモデルに初めから自らの手で改造を加えたテイの「JCM800 2203MS」。
スピーカー・キャビネットは「1960BV」と組み合わせて使用した。
フロント・パネルの小さなスイッチを操作することでオリジナル・モデルより幅の広い音作りが可能。
その一番のキモは「歪み増量」ということになろうか。
Sallyちゃんが施したセッティングは…
PRESENCE=0
BASS=10
MIDDLE=10
TREBLE=4
MASTER VOL.=3
PRE-AMP VOL.=8
MID=SHIFT=OFF
OD=II(歪みマシマシ)
BLIGHT=ON
とにかくまず音のキャラクターが最高にカッコいい。
そして音ヌケがズバ抜けて素晴らしい。
客席のどこにいてもまるですぐ目の前でSallyちゃんがギターを弾いているかのような音圧を体感することができるのだ。
もう1曲インストゥルメンタルが続く。
再び『BURN IT』収録の「MISSION」。
これまた問答無用の凄まじいドライビング・チューン!
例によって遠慮なく暴れまくるかんちゃんのドラムスと…
Azuちゃんが出す重低音に乗って…
Sallyちゃんがトコトン弾く!
とにかく弾きまくる!
しかし、強力なリズム隊のサウンドに全く埋もれることなく、高度なテクニックを伴って飛び出してくるSallyちゃんならではの勇猛なギター・サウンドが何とも気持ちいい!
曲のエンディングでは「皆さんこんばんは!Sallyです!」とひと叫び。
「皆さん、今日は最後まで残っていてくださってありがとうございます。
私は基本的にはソロで活動をしているんですが、今日はバンドでの出演となりました」
「ジキロノさんも久しぶりで…実は姉さんが私の憧れなんです。
私が髪を巻き出したのも姉さんの影響なんですよ」
ココでメンバー紹介。
そして、ボーカリストを迎え入れた。
Sallyちゃんが「しゃべらなければ良い女!」と紹介し、「ミナサン、コンバンハ!」と外国人仕様で登場したのは…
「Mana Diagram」の「UYU」。
UYUちゃんはSallyちゃんお気に入りのシンガー。
病み上がりだそうで…無理をしないでやってくださいよ。
いくら若くても無理と無茶はイケません。
UYUちゃんを迎え、「11月に発表予定のセカンド・アルバムに収録される曲」と紹介して次に演奏したのは「Last New World」。
これまた切れ味の鋭いドライビング・チューン。
ココでもSallyちゃんのギターが冴えまくる!
ん?コレもしかしてコレは「♪ガルガンチュア」って歌っているの?
子供の頃、『ガルガンチュア物語』が好きだったのよ~。
「知の巨人」と呼ばれた立花隆先生が一時新宿で経営していたバーの名前が「ガルガンチュア」だった。
なんてことはどうでもよくて、畳みかけるようにして歌うUYUちゃんと…
それに呼応するかのようにグイグイとソロを弾き込んでいったSallyちゃん。
2人の波長は完璧に同調していた。
間髪を入れず次の曲。
コレは「かんぱつをいれず」ではなく「かん はつをいれず」ですからね。
Sallyちゃんの弾くメタリックなリフ。
演奏した曲は「Lady on Fire」。
なんかドンドン激しくなっていくぞ!
Azuちゃんも…
かんちゃんも何かにとりつかれたかのように激しさを増していく!
その激しさの中、ディレイをかけてスケールの大きなソロをまとめ上げたSallyちゃん!
Sallyちゃんはコーラスでも大活躍だ。
『BURN IT』に戻って数曲。
まずは「Lost at Sea」。
転調が印象的なドライビング・ナンバー。
中間部でフィーチュアされるギター・リフから…
ソロに突入するパートが実にスリリング!
UYUちゃんの入魂のシャウトもすさまじかった!
「ありがとうございます!
カロリー消費していますかッ?
休憩がてら告知タイム」
ココでビックリしたのはAzuちゃんの話。
Azuちゃんは2019年の『Marshall GALA2』にも出演してくれた私の古い友達なんだけど、彼女が長くやっている「LAZY guns BRISKY」が、この度20周年を迎える記念公演を開催するとか…。
昔、まだMarshallがベース・アンプを作っていた頃、Azuちゃんは「VBC412」という4x12"のスピーカー・キャビネットを愛用してくれていましてね。
そんな関係でLAZYはかなり初期の頃からお付き合いさせてもらっていたつもりなんだけど、あの時からもう20年が経過したとは驚きだ!
「Sallyちゃんは上で触れた11月リリースのセカンド・アルバムや「Lonesome Blue」に加入したことについて触れた。
本編残すところ2曲
まずは「Into the Desire」。
Sallyちゃんのリフで曲はスタート。
目まぐるしく音程を上げ下げするベース・ラインや…
「Burn」チックなキメが大変に華々しい。
タッピングを大胆に取り入れた…
トリッキーなSallyちゃんのソロと…
UYUちゃんの激唱が会場をいいように盛り上げた!
本編の最後を飾ったのは「Can't Say a Word」。
「好きなシンガー」と紹介していただけにUYUちゃんとは最後まで完璧なコンビネーションを発揮した!
そして、寸分のスキもない激烈な演奏で会場を大いに盛り上げてイベントを締めくくった!
Sallyちゃんの屋台村のようす。
再びステージに姿を見せたSallyちゃん。
「アンコールありがとうございます!
やっちゃおうかな?」
そしてメンバーを呼び込んだ。
アンコールは「MARIA」。
このアンコールを含めて全8曲。
燃えに燃え上がった4人!
そして高いテンションを寸分も緩めることなく完走!
スゴイ演奏だった!
イヤ~、それにしてもSallyちゃんが弾く「2203MS」。
正直、こんなにスゴイ音が出て来るとは思わなんだわ。
満足、満足。
Sallyちゃん、どうもありがとう。
<おしまい>
(一部敬称略 2026年7月12日 厚木THUNDERSNAKEにて撮影)