SEVENTH SON~EDGE OF INSANITY tour 2024&私の越谷
昨年10月に3枚目のアルバム『EDGE OF INSANITY』を発表したSEVENTH SON。
昨年に引き続きレコ発ツアー『EDGE OF INSANITY tour 2024』が3月末よりスタートした。
ゴールは12月。
その初日公演が開催された越谷にお邪魔して来た。
「草加、越谷、千住の先よ、オレんち春日部もっと先」なんて地口は若い頃から知っていたけれど実際に越谷を訪れたのは今回が初めてのこと。
コレは「そうか~」という相槌を打つ時に使う地口で、私の世代の人なら誰でも一度は口にしたことがあるであろう「あたり前田のクラッカー」みたいなモノ。
寅さんが売(ばい)の啖呵で使う「田へしたもんだよカエルのションベン」とか「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」なんかも同じ。
こうした言葉遊びは英語にもあって、「See you later, alligator」なんてのは有名だよね。
調べてみると他にも「Gatta go, buffalo」とか「Bye-bye butterfly」とか「Take care, polar bear」というのがあるようなんだけど、ナゼか別れ際の場面に使われるモノが多いようだ。
土曜の昼下がりの越谷駅前のようす。
かなりスッキリしていますナァ。
ココのブックオフはなかなかヨカッタ。
Marshall Blogの取材で初めてお邪魔する場所では周辺の名所旧跡を強引にでも探し出して見学し、「私の〇〇」のネタにするように努めているのはいつもご覧頂いている皆様であればご存知の通り。
今回はまずこの神社を訪れてみた。
「久伊豆神社」…エエエッ「クイズ神社」?
「クイズ」となると真っ先に頭に浮かぶのがフランク・ザッパの「Carolina Hard-Core Ecstasy」という曲。
「What is this, a quiz?」、「Don't you worry what it is!」というクダリが出て来るのね。
イヤ、それよりもコッチか?
ちょっと大きくサブ脱線。
「クイズ」で思い出すのは「Quiz Night(クイズ・ナイト)」というイギリスのパブで開催されるイベント。
「イベント」というほど大層なモノでもないんだけど、客足が鈍る水曜日とか木曜日の夜にパブがクイズ大会を開いてお客さんを呼ぶという寸法。
普通は無料なんだけど、この店はエントリーするのに£2が必要だね…幾分商品が豪華なのかな?
下の店では「Fortnightly」と言っているので隔週火曜日にクイズ・ナイトを開催しているのでしょう。
「fortnight」というのは「2週間」という意味。
ハハハ、「BRAINS REQUIRED!!」だって。
コレはちょっと格式の高いレストランなんかでやっている「Jacket Required(要上着)」のシャレ。
ココではクイズ大会だからジャケットではなく、「脳ミソが必要です」と言っているワケ。
実は私も田舎のパブで一度クイズ・ナイトに参加したことがあるんだけど、みんなスゴく真剣で私が小声で答えを口にしたところ連れて行ってくれた地元のスティーブに「Be quiet, Shige!」とマジで怒られてしまった次第。
イギリス人ってものすごく単純なことでも、伝統的なことであればそれをとても大切にしてクソマジメに取り組んじゃう。
お金をかけずに楽しむことにかけては日本人も見習った方が良いだろう。
だからこのクイズ・ナイトも想像以上に盛り上がっていた。
ま、私にとっての「クイズ・ナイト」はとにかく質問の英語を聞き取るのが一番の難問だったワ。
でも問題も結構バカにできないレベルで、ビートルズに関する質問ひとつとっても、「Yesterday」のセールスについてのマニアックな内容だったりしてにわかには答えられなかったよ。
この円安が収まってイギリスに行く機会がある方は是非試しに参加してみてください。
パブも客寄せには苦労しているらしく、他にも「Mother's Night Out」というご婦人方をパブに駆り出す企画があったり、下の写真はMarshallの近くにある「Bull & Butcher」という店ではディスコ大会を企画していた。
とにかくコレは「パブ」という文化がいかにイギリス人の間に溶け込んでいるかを意味していて、金曜日や土曜日になると地方の店では地元のバンドが出演してロックのスタンダード曲を演奏する。
何と言っても「ロックの本場」ですからね、演奏するのはレッド・ツェッペリンとかThe Whoとか…そういう曲をガンガン演奏してお客さんが全員でその演奏に合わせて大声で歌っちゃう。
「Rumble on」とか「The Seeker」とかコアな曲を演っちゃうんだから!
私はその光景を目にして心底『ああ、イギリス人に生まれたかったナァ!』と思いましたよ。
さて、「久伊豆神社」。
もちろん「久伊豆」は「クイズ」ではなくて「ひさいず」ね。
越谷には8つの「久伊豆神社」があって、ココはその総鎮守。
つまり越谷を守る神社。
参道に並ぶ板碑色々。
そのウチのひとつがコレ。
「平田篤胤先生遺徳之碑」…平田篤胤(あつたね)は江戸時代後期の国学者。
「国学」というのは、中国の文化に影響を受ける以前の日本のオリジナルの文化を追求する江戸中期に勃興した学問。
国文学から歴史、地理等、バラエティに富んだ課題に取り組んだ。
その開祖が荷田春満(かだのあずままろ)という人。
その春満は京都から江戸に出て来て神田神社の神主の邸内で国学のレクチャーをしたので「神田明神」が江戸における国学の発祥地ということになっている。
下がその神田明神にある「国学発祥の碑」。
先日、ウチの孫はココで「お宮参り」をしました。もうカワイくて、カワイくて…。
で、国学は荷田春満から賀茂真淵(かものまぶち)、本居宣長(もとおりよりなが)、平田篤胤とバトンが渡されて発展していった。
篤胤はまた後で登場します。
境内に立てられた注意書き。
当然です。
久伊豆神社はいつ開基したのかが不明らしい。
近世では徳川の皆さんからの崇敬も篤く、秀忠や家光も鷹狩りの際に参詣し、ココで休息をとったのだそうだ。
下の拝殿は昭和39年の建立。東京オリンピックの年。
拝殿の入り口の両脇にある狛犬。
緊縛状態…まさか変わった趣味があるんじゃなかろうな?
もちろんそうではなくて、コレは家出や悪所通い、多忙な仕事などで家庭がバラバラになることがないように…という願いを込めて狛犬の足を麻ヒモで結ぶのだそうです。
人呼んで「足止めの麻」。
しかしコレ、かなりがんじがらめだぞ。ストレスが溜まってメンタルやられちゃわないか?
コレがご本殿。
この手水舎(てみずや・ちょうずや)がスゴイ。
延宝三年(1675年)の建造だとか。
徹底的に「龍づくし」なの。
龍神は水を司る神様なのでどこへ行っても手水舎には龍がつきものだけど、ココは中日ファンなら納得のいく仕上がりと言えるのでは?

「三ノ宮卯之助銘の力石」というオブジェ。
イヤイヤ、この石は飾りやお守りではなくて、昔はこうした石を用いて身体を鍛えたり力の強さを競ったのだそうだ。
そうした石のことを「力石(ちからいし)」という。
矢吹丈のライバルの「力石徹」ではない。
越谷出身の卯之助はその力自慢をネタに興行をして回り、大阪のライバルを打ち破って日本一の力持ちになった人。
この久伊豆神社にある力石には「卯之助が24歳の時に50貫目の力石を持ち上げた」と記されている。
「50貫」って「どんだけ~」かと言うと約190㎏だそうです。
今、男子の重量挙げの最重量級選手の世界記録がスナッチで225kgだって。
この持ちにくい形の190kgの方が体感重量ははるかに上だろう。
巡業をしていたことから諏訪神社、鶴岡八幡宮、川崎大師、大坂天満宮等にも卯之助が持ち上げた力石があるそうだ。
今度気をつけて見てみよう。
季節がハズれているのでツルッツルだが、この立派な藤も篤胤に所縁があり、埼玉県の天然記念物に指定されている。
その前に広がる美しい池。
周囲を回遊できるようになっているのでひと周りしてみた。
越谷吾山の句碑。
吾山は享保~天明年間の越谷出身の俳人。
方言研究でもその名を知られているそうだが浅学にして私は存じ上げません。
平田篤胤の仮寓跡。
「仮寓」というのは一時的に仮で住んでいた家。「寓居」なんて言い方もあるね。
フーム、だから参道にあの板碑があったのか。
篤胤にはさっきもチョット触れたけど久保田藩の出身。
「久保田藩」というのは「秋田藩」のことで「佐竹家」が治めていた。
佐竹家のことを書こうかと思ったのだが、以前詳しく書いたことを思い出した。
興味のある人は是非コチラを読んでみてくだされ。
↓ ↓ ↓
D_Drive in KADARE~『DYNAMOTIVE』リリース・ツアー in 由利本荘<前編>
ホント、立派な神社で下の超巨大な石灯籠他、色々と興味をそそられるモノがあったんだけどキリがないので次の話題に移る。
名所旧跡の他に見知らぬ町を探索するもうひとつの楽しみは古い町並みを味わうこと。
「越ケ谷宿」は「千住宿」、「草加宿」と来て奥州街道ならびに日光街道の3番目の宿場で、次が「粕壁宿」だった。
だから冒頭の「草加、越谷、千住の先よ、オレんち春日部もっと先」という地口はまさにコレなワケ。
下がその旧街道。
古い町並み残っているであろうと期待して車で往復してみた。
越谷宿は下のかつては荒川の本流だった「元荒川」を境に、写真右の越谷エリアと左の大沢エリアに分かれていて、その2つを合わせると千住宿に次ぐ街道で2番目の規模だった。
元荒川にかかる大沢橋のたもとには「大沢宿場跡公園」があって「明治天皇がココで休憩した」という碑が立てられている。
鉄道が敷かれる以前の江戸の昔はこの場所に船着き場があって、江戸へ送る農作物や物資の出荷点として大層にぎわったそうだ。
旧街道を走ってみると早速いい感じの旧家が現れた。
防火水槽か…懐かしいね。
私が子供の頃はよく見かけたものだった。
「ウワ~、古い荒物屋だな~!」と感心していると…
「チョット停めて!(英語では「Pull it over!」という)」と家内が突然叫び声を上げた。
驚いて「どうした!?」と訊くと、「ハタキ!」と言うではないか。
「ハ、ハタキ?」…ナニかと思ったら店頭にブラ下がっていた売り物のハタキ。
最近、東京ではこの細い竹の柄のハタキを売っているのを全く見かけないのだそうだ。
コレ、先っちょの布がダメになるとお母さんが履きふるしたストッキングを装着して延命したものだった。
早速1本購入…500円也。
ナンカもう60年近く前に時間が戻ったような店内のようす。
イイな~。懐かしいな~。
湯たんぽも懐かしいけど、障子紙なんて久しぶりに見たな。
こんな店頭に展示している所を見るとこの辺りでは障子紙の需要がまだあるのかな?
昔はどこの家でも米を煮て糊を作り、この障子紙を貼ったものだった。
かなり昔、私がまだ幼い頃はウチの母もやっていたように記憶している。
…と思って調べてみたらダイソーで障子紙を扱っているそうです。
我が家から障子が消えたのは50年以上前のことなので、世間でもとっくに姿を消したモノかと思っていたらゼンゼンそうではなかったのね?失礼しました。
喫茶店に改装した旧民家。
コレは古~い金物屋。
こんなピンクの外装の洋風木造の病院なんてステキじゃない?
キレイな銅板の戸袋が目を惹く民家。
…と、ザッとこんな感じ。
やっぱりオモシロイね。
日光や東北へ行くために昔の人が草鞋を履いてこの道を行き来していたのかと思うとロマンでしょう~?
すると気になるのは「日光例幣使(にっこうれいへいし)」ね。
「日光例幣使」というのは朝廷からの捧げ物を徳川家康が祀られている東照宮へ天皇の代理として配達する特使のこと。
往きは京都から中山道を通って群馬の倉賀野から「例幣使街道」に入り日光へ到達したが、帰りは日光街道を上って江戸へ寄り、東海道を使って京都へ戻って行った。
ということは、復路の日光例幣使は下の写真の道を歩いたことになるワケ。
ロマンでしょう~?
「日光例幣使」は家康の死後30年経ってから家光のアイデアでスタートし、その後221年もの間続いた儀礼であったが、時代が下るにつれてその振る舞いが悪化し、道中の宿場では上げ膳据え膳の大接待が催され、例幣使も扇や色紙などの「朝廷グッズ」を売って小金を稼いだり、威張り散らしたりとやりたい放題でかなり悪名が高かったらしい。
中には「疲れた」と言って用意させた駕籠に乗って中で盛大にゆすってワザと転げ落ちて因縁をつけては金を巻き上げる輩もいたという。
そしてコレが「ゆすり」の語源になったとサ。
旧街道見学の後、「レイクタウン」というところを覗きに行ったのはよいが、あまりの人出に驚いてほうほうの態で逃げ出して夜の部の現場の「ABBEY ROAD」の最寄り駅、「セント・ジョンズ・ウッド駅」へ向かった。
じゃなかった…越谷駅へと向かった。
ところが!
ないのよ…お店が!
間違いなく住所にある場所に行ったんだけど見当たらない。
その場でキツネにつままれたようにしていると親切な方が声をかけてくださった。
状況を説明すると「そのお店はしばらく前に移転したハズですよ」って言うじゃない!
慌ててインターネットで検索して目標の場所に行ってみたら…アラ?
蒲生駅のすぐ近くだった。
確か『スペクトルマン』の主人公の名前が「蒲生さん」だったよね?…「蒲生譲二」か。
蒲生は中学生の頃、父親の大工仕事の手伝いのアルバイトで一度だけ来たことがあるのです。
お店の地下の入り口には何とも趣きのあるレンガの壁が…。
さっき間違えて行ってしまった越谷駅の近くの旧店舗が入っていたビルが2019年に取り壊されることになり、お店としては莫大な移転費用の捻出に尽力したが折悪くコロナの勃発で難航。
存続が危ぶまれたが、常連さんたちが少しでも足しになるようにとクラウドファンディングを立ち上げて資金援助をし、見事現在の新店舗を2022年8月にオープンさせることに成功した。
このレンガにはそうしてお店の存続に協力してくれた常連さんたちの名前が刻まれているというワケ。
いい話しだ!
コチラはセント・ジョンズ・ウッドにあるアビィ・ロードのレンガ壁。
せっかくの機会なのでチョットこんなことをやってみましょう。
コレはおなじみのあのジャケットに写っているアビィ・ロードの眺め。
コレはあんまり見たことがないでしょう?
反対側の光景。
ビートルズの4人が撮影の時に目にしていた景色。
そしてコレはその背中のEMIスタジオ…本当は横断歩道から少しズレているんだけど。
上のお店の移転に関する経緯はウェブサイトを拝見して知ったのだが、そこにはもうひとつ興味深いことが記されていた。
それはマスターの江口さんが長崎の五島列島の奈留島のご出身であるということ。
私、吉村昭先生の影響で一昨年、生まれて初めて長崎に旅行をしたんだけど大好きになりましてね~。
バツグンに風光明媚だし、歴史はあるし、食べ物はおいしいし、土地の人は親切だし、方言はカッコいいしで言うことなかと。
その時は『ふぉん・しぃほるとの娘』や『海の祭礼』他、長崎を舞台にした吉村先生の小説の現場を見て回ることをテーマとしたので長崎市から足を踏み出すことがなかった。
よく言う「聖地巡礼」ってヤツね。
それでも3泊4日で時間が全く足りないぐらい見どころ・グルメどころがあって近いうちに再訪したと思っている。
下は有名な「鳴滝塾」の住まい跡に立っているシーボルトの胸像。
今度長崎に行く時には、江戸から明治のはじめにかけての「潜伏切支丹」並びにその後の「隠れ切支丹」のゆかりの地を見て歩こうと思っていて、現在ガンガン本を読んで知識を蓄えているところ。
その歴史は五島列島と切っても切れない関係にあるので、マスターが奈留島のご出身であるというこのタイミングに驚いたというワケ。
奈留島には「江上天主堂」という美しい教会があって、もちろん実物を拝見したいとは思うが、次回の長崎往訪時でも五島には渡らないつもり…スミマセン。
遠藤周作の『沈黙』ってスコセッシが映画化して大分話題になったでしょう?
原作も映画も見たけど、まだその時は不勉強だったせいか正直あんまりピンと来なかった。
一方、同じ遠藤周作の「浦上四番崩れ」をテーマにした『女の一生』というのはヨカッタ。
いい歳こいて、読んでいて何度か涙を流してしまったわい。
ところで、この長崎市街で見つけた下の看板。
諏訪町にある「明治屋」という大正10年創業のハム・メーカーの看板。
コレ、どうして3匹なんだろう。
まさか有名なあの「ポール死亡説」にちなんでポール役のブタちゃんはハムになっちゃった…ということかしらん?
コレで長崎から「アビィ・ロード」につながりました。
お後がよろしいようで…。
というワケで、今日は越谷の「アビィ・ロード」でSEVENTH SONだ!
冒頭、リーダーの正田さんからひとことご挨拶。
「皆さん、お待たせしました!
今日は城西大学の軽音研究会の皆さんがお越しになっています。
知っている顔から知らない顔まで…それ以外にもこんなにたくさん集まって頂きましてありがとうございます!」
そして、『EDGE OF INSANITY tour 2024』が始まった!
Yama
大谷保泉
小林拓雄
Genki
正田泰
1曲目は『EDGE OF INSANITY』のオープナー「Welcome」。
「♪Welcome to the new world」…長大なツアーの幕開けにふさわしい荘厳な1曲。
そのまま大谷さんが奏でる触ると危険なハードなギター・リフで2曲目につなげる。
もちろんこういうギターはMarshallで音を出すのが「ロック・ギターの憲法」だ。
今回はフル・スタック!…コレが第9条。
最近はこのスタイルがないがしろにされているから大変に危険だ。
ヘッドは「JCM800 2203」。
キャビネットは上が「1960A」、下が「1960BV」。
いつも通り足元はコレだけ。
SEVENTH SONが奏でる込み入った音楽からは到底想像できないほどシンプルなセッティング。
だから音がいい。
機材はシンプルであればあるほど間違いなく良い音を出してくれるものなのだ。
「♪ヨ~~~」と雄叫びを上げるのはアルバム2曲目の「Unite」。
ド・ハードに展開する情景にピアノの音色が重なり…
そしてギター・ソロから…
ベース・ソロへ。
最後の最後まで目と耳を離すことができない起伏に富んだ曲想がうれしい。
「サンキュー!SEVENTH SONです。よろしくお願いします!
今日はリーダーの関係者の皆さんがいらっしゃっていると聞いてます。
城西大学の軽音楽部の部長だったんですよね?
どうでした?…いい部長でしたか?
SEVENTH SONのリーダーとしては最高ですよ!」
「オマエら!ヘタなことを言ったらクビだからな!…って昔の話ね」
もうクビにはできませんからね~。
「色んなことが起きるたび、彼ひとりでSEVENTH SONを支えてきてくれました。
そのおかげでココまで来ることができました。
ところで、実はここのところいくつかライブの予定が入っていたんですが、自分の不注意でアゴの骨を折って7針縫い、肋骨も折って救急車で運ばれるというケガを負ってしまいました。
口を閉じられちゃったので歌も歌うこともできず、大分痩せました。
痩せたい人はアゴを骨折するといいですよ…イヤでも食べられなくなりますから!
ですから今こうして歌えることに感謝です。
どうもありがとうございます!
2024年の『EDGE OF INSAMTY』ツアーが今日から始まります。
色んな所へ行って、しまいにはオランダに行っちゃいますからね!」
おお!シーボルトはオランダ人ですからね。
本当はドイツ人。
日本を追放されたシーボルトはアムステルダムとハーグの中間にある「ライデン」という町に住んだ。
その関係でシーボルトが住んでいた家に日本から持ち帰ったアイテムを展示している「シーボルト博物館」というのがある。
行ってみたいナァ。
オランダは一生行かないだろうからナァ。
SEVENTH SONの皆さん、私の代わりにゼヒ訪ねてみてください。
ちなみに…オランダ人ってメチャクチャ英語が上手です。
オランダ語と英語は親戚みたいなものだからそれも当然と言えば当然なんだけど、それまで一番うまいと思っていた北欧の人より断然上手だったのに驚いたことがあった。
3曲目は大谷さんのクリーン・トーンのアルペジオから。
泰さんのタイトなグルーヴがガツンガツン来るアルバム3曲目の「Tell Me Why」。
そう、今日のライブはいわゆる「アルバムまるごと再現」の形式を採っているのだ。
『EDGE OF INSANITY』を最初から最後まで収録順に全部演奏しちゃう。
ココでもヘヴィな曲調に小林さんのピアノがリリカルに響き…
耳馴染みのよいギターのキメ・フレーズが飛び出し、最後にも大谷さんのソロが炸裂して曲を締めくくる。
そうなると続けての曲は「Blaze of Revenge」となるが…果たしてそうなった。
印象的なヴァースのメロディはYamaさんの声にピッタリだ。
テーマ・メロディとでも呼べばいいのかな?
曲を貫く「♪パヤッパヤ」みたいなフレーズが耳に残る~。
泰さんのツーバスのプレイもとても効果的だ。
タッピングを駆使したギター・ソロ。
やっぱり音のヌケがいいのなんのって!
「次の曲には1歩ずつ、1歩ずつ足元を踏みしめるようにして進んで行くイメージがあって、泰さんが『ナンカおしんみてぇだな』って言ったんですね。
その『しん』を英語にして『Core』という曲名にしました」
落語のタイトルみたいでいいな~、こういうのは。
曲の前半は聴きようによっては不吉な「Back in Black」みたいな。
小林さんが和風メロディを奏でるところまでが「おしん」…じゃない「Core」。
曲はアルバム通りそのまま「Insane」に進む。
ガラリと変化を見せた曲調は目の覚めるようなドライビング・モード!
ジャケットを脱いだYamaさん。
シンセのサウンドが宙を飛び交い…
大谷さんのギターが暴れまくる。
私的にはこの曲は「SEVENTH SONエキス」のカタマリという感じがする。
Yamaさんは「スミからスミまで歌い尽くす」といった感じの大熱唱だった。
続いては、またガラリと雰囲気を替えてバラードの「Moonlight Dusk Fading」。
観客ひとりひとりに歌声を届けるようにしてジックリと歌い込んだYamaさん。
こうしたバラードにはつきものの「泣きのギター・ソロ」もバッチリとキマった!
「今の曲はそれまでの日常をいきなり壊されたウクライナの人の気持ちを想い、一刻も早く戦争が終わって平和が戻ってくることを祈った歌です」
ココでYamaさんがメンバーに関するコメントを交えてひとりずつ紹介した。
皆さん、ガンコっ気が強いようです。
この手の音楽が好きな人はみんなガンコでしょう。
「彼がリーダーとして居てくれるからこそSEVENTH SONがあります!」とリーダーを紹介。
「こうやって散々持ち上げるワリにはオレが『アレやるよ。コレやるよ』って言うと『何やってるんだコイツ?』って絶対文句言うんだから…みんな!
だけど24年目のSEVENTH SONはこのメンバーがいてくれるからこそなんだよ。
オレ1人じゃやれなかった。
そして、今日もこうやってたくさん応援しに来てくれる皆さんのおかげでやって来ることができました。『60』という歳でメジャー・デビューも出来て、今年はオランダ・ツアーもありますが、これで終わりではありませんから!
オレの目標はまだ先にあるので皆さんよろしくお願いします!」
残された『EDGE OF INSANITY』からの1曲も大谷さんの弾くハードなギター・リフからスタートする。
曲は「Scarstorm」。
次々と情景が変わっていくスリリングな1曲。
シンセサイザーのソロから…
「はい、ギターどうぞ」
大谷さんのソロで11/8+4/4にリズム・パターンが変わる。
この曲の拍子はどこまでも複雑なのだ!
コレで『EDGE OF INSANITY』の曲をすべて演奏したことになる。
そして本編を締めくくったのは…
全作『Arc of Inifinity』から「Children of the Earth」を取り上げた。
本編の最後を飾るにふさわしい疾走感溢れる1曲を寸分のスキも見せずに演奏しきったSEVENTH SON!
演奏が終わるとすぐさまアンコールの掛け声がかかる。
本当に想定外のアンコール。
「ナニを演ろう?
よし、前のアルバムからすごく人気の高い曲を演ります!」
演奏したのは「Eternal Spiral」。
人気曲だけあって客席の反応もバッチリ!
その反応に対する反応がYamaさんの「コマネチ!」…古い!イヤ、「伝統芸」はとてもいいモノです。
きっとこのドラマチックなコーラス(サビ)がウケるんだね。
そのコーラスの延長線上に置かれたメロディアスなギター・ソロ!
そして大歓声!
最後はリーダーの泰さんから〆のご挨拶。
「『EDGE OF INSAMTY tour 2024』が今日からスタートしました。
まだ調整中のところもあるんですが1年かけて色んなところにお邪魔します」
「この人達と一緒にSEVENTH SONを始めたのが2000年。
そして、今年は2024年…24年もの間やってこれたのはホントにこのメンバーのお陰です。
この人たちがいたから、そして、一緒に演ることが出来たからこのバンドをやって来れたと思っています。
さっきYamaちゃんが『泰さんがガンバって来たから』って言ってくれたけど、オレがガンバったワケではなくてメンバーが一緒にガンバってくれたから…ということです。
そして、応援してくださる皆さんがいてくれるからです。
SEVENTH SONはまだメジャーデビューというスタート地点に立ったところです。
まだやります。ワンマンまで突っ走ります!
今日は本当にありがとうございました!」
SEVENTH SONの詳しい情報はコチラ⇒SEVENTH SON Official Website
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