Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12~OZMA-X
いよいよ『Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12』のトリがステージに上がる! 主催者のOZMAさん率いるOZMA-Xだ!
Marshall Blogへは2度目の登場。
1曲目は「・・・---・・・」。
つまり「S.O.S.」。総統・臼井'OZMA'孝文
abu-chan
貫井義正
akko
村中♪ろまん♪暁生
「オーライ、皆さん!こんばんは。OZMA-Xで~す。
今日も張り切っていってみたいと思いますのでよろしくお願いします!」
飛び切りイキの良いオープニング!
ちなみに「S.O.S.」はナニかの略号ではありません。
「Save Our Ship」とか解釈されている節もあるようだが、「トントントン(S)/ツーツーツー(O)/トントントン(S)」というモールス信号なんだよ。
簡単で覚えやすいということでそうキマッタらしい。OZMAさんの重低音が響き渡るミディアム・テンポのヘヴィな2曲目は「Who Do You Love」。
ボ・ディドリーに同名の曲があるが、コチラはもちろんOZMA-Xのオリジナル。今日もabu-chanのハリのある歌声が素晴らしい。
貫井さんのギター・ソロ。
貫井さんは根っからのJCM800 2203プレイヤーで、今回も大阪からワザワザ持ち込んでくれた。
やっぱり真空管アンプの出すギターの音は素晴らしい。
どんなにデジタル技術が進歩しても代用品などありはしない。
「似ている」とか「近い」というのは「違う」ということなのだ。ノッケからノリノリ度満点のOZMA-Xのステージ!
この先どうなることやら!「ありがとうございます!
『Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12』ということでございまして…OZMA-X、やって参りました~!
今年はコレで東京で演るのが2回目になります。
前回は、5月の巣鴨でした。そして今日…今年はコレで終わりですかね?」「終わりですね…abu-chanがライブしたがらないから…abu-chanのせいですよ。
これからはOZMA-Xもモッタイぶろうと思ってますよ。
そんなにバンバンとライブをやるようなライブ・バンドになっちゃいけないんです。
タマ~にしかやらない。
4年ぶりの来日!…みたいなね」「去年までは色々な流行り病いでワァ~ワァ~叫ぶことも出来ずお客さんもウップンが溜まったことと思います。
今日はそういうことはもう忘れて頂いて…忘れてはイカンけど、気をつけては欲しいんですが、ドンドン騒いで行って頂ければと思います」 3曲目は「Why Don't You Stay」。
この曲もミディアム・テンポでヘヴィな味付け。
アメリカの人は「Why don't you~」を「ワイロンチュー」って発音しますな。
「Why don't we~」も同じく「ワイロンウィー」。
イギリス人はこの表現を使わないような気がする。さっきの「♪Who, who, who do you love」もそうなんだけど…
OZMA-Xはコーラス・パートが充実しているんだよね。
コーラスってプロとアマチュアの演奏の力量を決定づける大きな要素なんだよ。
海外のバンドってコーラス・パートを盛んに取り入れるでしょ?
アレが日本のバンドとの演奏技能の大きな差を生んでいる…と私は思っている。
OZMA-Xはそこんとこバッチリだ。ココでも貫井さんのソロが炸裂。
2203とレスポールの黄金サウンドだ!
タッピングのフレーズがすこぶるカッコよかった。続けて「Do You Miss Me」。
この曲は前回観た時に一番印象に残った。
楽しいもんね。曲が続いている中…
「イエーイ!エブリバディ!
最近、腕が上がりにくくなってきていませんか?
アタッ、アタッって痛くなることないですか?
OZMA-Xはそんな皆さんの健康のことも考えて皆さんの運動の時間というものをセットリストに組み込んでおります!」「よろしいでしょうか?
皆さん、腕は上がりますか?」「じゃあ、今度は揺れちゃおうかな?
変な新興宗教になりましょう。ワタシを教祖さまだと思ってください!」 「じゃあ次は一緒に叫ぶ時間です。
『ハーイ!ハーイ!』と2度ほど…それを3回ですね。
合計6回ほど皆さんに歌って頂きますのでノドの調子を整えてください!
歌ってもらうのがOZMA-Xのライブのキモとなっております。
運命と同じく、コレは変えることが出来ないのです…いきますよ~!」「Come on! Say two times!
ホ~イ!ホ~イ!」みんなで叫んだ後はakkoさんのピアノ・ソロ!
みんなで騒いだ後は打って変わって今度はダンサブルなビートの「Jibunshidai」。
OZMAさんのベースも「♪ンぺンぺ」とダンサブル!
曲の雰囲気はダンサブルでも貫井さんは名前の通り徹底してハードなソロで「貫く」。
この曲もお客さん参加形式で盛り上がった!
「イヤ~、改めましてOZMAです。
中説(←初めて聞いた!)の時間です。お待ちどうさまでした。
しかし、MOONSHINEは高尚でしたね。
先が読めない…一方OZMA-Xいかがですか?…先しか読めませんね?
ナンですかね?この軽さは。どこに由来してるんでしょうかね?
ほぼ全曲ボクが作っているんですが、ボクの軽さが反映してますよね。
ボクの62年の生きざまが全て音楽に反映されているワケです。
でもMOONSHINEのような高尚な曲だの、バンドだのがあっていいんです。
マァ、代官山の『高級仏蘭西料理マダムトキ』のようなバンドがMOONSHINEとすれば、ワタシ達は駅前の日高屋とか、サイゼリヤとかですかね?
総武線各駅にありますからね。手軽です。
そう、ワンコインでお腹がイッパイになるっていうのを目指してボクはOZMA-Xを結成したんです」「我々はそんなんだったのかッ?!」とabu-chan。
「さて、MOONSHINEはレコ発ならぬデモ発ライブで、ゼヒともCDをお買い求め下さればと思います。
でもOZMA-Xのグッズも今日はスペシャル・プライスですよ!
何かを始める時、『スターター・キット』なんてのがあるじゃないですか?
OZMA-Xも初めて聴く人やCDを持ってない人向けに『OZMA-X スターター・キット』ができないかと今日の朝6時から考えていたんですよ。
持ったらへん人向けです(=持っていない人向け)。
『OZMA-X 2』、『3』、『4』を合わせてX,XXX円で販売して、さらにTシャツまで付けたら怒られるかな?…と思ったら、『それは安すぎるやろ!』とやっぱりakkoちゃんに怒られました。
『じゃあ好きなようにやって!』と言ったら『テンコ盛りセット』とか言い出しましてね…ナンやねん『テンコ盛り』って!」
「3種盛り」とか「全部盛り」とか、ココでコッテリとOZMA-Xグッズの割引販売の説明。
コレがメチャクチャおもしろかった!コレがこの日の屋台村のOZMA-Xコーナー。
後にこんな案内が登場した。
コレがOZMAさんが説明している「スターター・キット」他。
お値段は「時価」ということもあり得るのでココでは秘密。
ホントに居酒屋みたいになって来たな。
要するに「抱き合わせ販売」というヤツ。
オシャレな言い方だと「バンドル商品」。
お買い得だよ。
全部盛りに含まれるCDの枚数に変更が見られるのはバンド内の慎重な協議の結果なのであろう。「CDは売れていない、Tシャツは売れ残ってるOZMA-Xですが、年内はコレで最後のライブとなります。グッズを売らなアカンんのにライブがないというこの現実。
OZMA-Xは持ちネタが全部で16曲なんですが、そのウチ1曲をSEで使ってしまうので残りの15曲でヤリクリしています、
もう零細企業みたいな感じなんですけど。
ナンで10月からインボイス始まんねん?!…みたいなことで頭を悩ましてる納税義務者みたいな感じのOZMA-Xでございます」
「苛政は虎よりも猛し」という言葉を覚えておきましょう。
民衆を苛め(イジめ)、そして苦しめる政治は性質が荒く、乱暴な虎よりも恐ろしい…という意味。
コレはすべて政治に参加せず民主主義を放棄し続ける国民の自業自得です。「さて、次の曲はデュエットでいきたいと思います。
ライブで初めて披露することができます。
『OZMADNESS』に収録の『Say Good Bye』という。元々デュエットの曲なんです。
CDではabu-chanの奥さんが歌ってくれているんですけど最近夫婦仲があんまりね…」
「チョット!公にしないでくださいよ!」OZMAさんのトークを聴きながらフト気が付いたんだけど、OZMAさんのベースのボディに施してある模様は「OZMA」になっているんだね。
「OZMA-X」かな?ということで、出番を終えたEarnest-Erosから恵美さん登場。
ホッコリ・ムードの1曲。
日本語ならではのこんなタイプの曲もOZMA-Xの魅力のひとつ。
「緊張感がありましたね。同じとこで2回間違えるという…やらかしましたね。
恵美ちゃん、ありがとう!
かなりポップでなんかOZMA-Xには不似合いな感じですけど、ココいら辺で去年との違いが出ているかな?…と。
『エエもん見たな』と皆さんに思われたのではないじゃないでしょうか?
CDの方では安泰な仲良いabu-chan夫妻が歌い上げております。
当のご夫妻が『Say Good Bye』をしないようにと熱烈な願望を込めて作曲致しました」「さて、ココから4曲はMCなしですよ。
この2、3年、演奏よりもトークを聞きに来たっていう方が多いんですよ。
なんか最近、トークの方がベースよりも深みがある。
ベースよりトークの方がドライブしてんな~と。
じゃあ、あと4曲サササっと終わっちゃって、皆さんからアンコールが頂けたらそれにお応え致します」4曲続けて演奏する最後のセクションの1曲目は「Shake Your Body」。
「盛り上がっていきましょう!」
まだコレ以上盛り上がるのかァァァ?!ろまんさんのドラムスが暴れまくる景気のよいドライビング・チューン!
上へ下へと空間を埋め尽くすOZMAさんのロック・ベースのお手本のようなベース!
この曲、途中でテンポ・ダウンするろことがオモシロいな。abu-chan、絶唱につぐ絶唱!
そのリズム隊に乗って貫井さんのギターが燃え上がった~!
間髪を入れず続けて「Keep on Loving You」。
出た~!OZMAさんお得意のアクション。
つまり大いに盛り上がっているということの証だ!さらにもうイッチョ「Over &Over」。
これまた胸のすくようなハードなブギ!
ゴキゲンなグルーヴの中、akkoさんのシンセサイザーが宙を飛び交う。
もちろんこんなブギにはギター・ソロは欠かせないゾ!
「今日はありがとうございました!
泣いても笑ってもOZMA-Xの出番の最後の曲になりました。
最後に一緒に叫んで頂けたらいいな~と思います。
私が『ライライラ~イ』と言ったら『ライライラ~イ』と答えてください!
こんな感じでわかりやすい!
日高屋方式のOZMA-Xでございます!」…と、お客さんと「ライライラ~イ」の練習。
そういえば、上海に行った時、お店の人がお客さんを呼び込む時に「ライライライ」ってやってたよ。
「来て、来て、来て」ということね。
一方、下は水天宮の「来々軒」…チョット変わった感じのモノが出て来ておいしいよ~。
ニラ肉そばがおススメ。 もちろんabu-chanがやっている「ライライライ」は上海でもラーメンでもなくて「ウソ」の「lie」。
本編の締めくくりに今年5月にリリースしたシングル曲「No More Lies」を演ろうという寸法だ。明るく、わかりやすく、元気なナンバーで盛り上がりに盛り上がったOZMA-Xのステージ。
この曲でその最高地点まで上り詰めた5人!
「♪ライライ~ライ!」
やってる、やってる!
お客さんもノリノリだ!もうこうなると歯止めがきかないOZMA-X!
最後の最後までこの調子で突っ走った!
しかし、OZMAさんはスゴイ。
OZMA-XだけでなくNERVOUS BREAKDOWN他、100個ぐらいバンドをやっていて、それぞれに曲を書いて…何よりもそれらを長年続けていることがスゴイ!
私も職業柄多くの愛すべき「ロックバカ」の知り合いがいるが、OZMAさんはその「バカ度」の頂点と言って良いのではなかろか?
それらの活動に通底しているのは「聴き手を徹底的に楽しませる」ということ。
今日もそんなステージだった!
OZMA-Xの詳しい情報はコチラ⇒OZMA-X Official Website
「コレにて『Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12』は終了です。
皆さん、お気をつけてお帰りなってください!」
客席から盛大にアンコールがかかる。
「欲しがりますね~、皆さん。
アンコールは『全部盛り』と引き換えという条件でいいですか?
じゃあ、アンコールいっちゃいましょうか」アンコールでは再びEarnest-Erosの恵美さんとMOONSHINEの藤井さんを呼び込んだ。
前回は「日本語のロックって素敵!」を標榜しながらボン・ジョヴィを演っちゃったんだって。
ということで今年はそれに気を配って「ア」のつくバンドの曲が選ばれた。
「ア」がつくと言えば…アーネスト・ボーグナイン?!…ということでナゼか私が紹介された。
私が映画好きだからだって。
同じく映画通のOZMAさんとはよく映画の話をするんだけど、ハリウッド映画(+イギリス映画)と古い日本映画しか観ない私とは異なり、OZMAさんは全方位OKで、私がまず観ないヨーロッパ映画に関する造詣たるやかなり深いモノがおありなのだ。
先日はパオロ・パゾリーニの話でノケ反った。「アーネスト・ボーグナイン」というのは下の写真のアメリカの俳優さんね。
『ポセイドン・アドベンチャー』なんかで顔を知っている人も多いかもしれない。
私も小学校5年生の時、錦糸町の江東リッツで観てこの人の顔を覚えた。
ボーグナインは名脇役として数えきれないほど多くの良い仕事をしていて、実際私もかなりの数の作品に接して来た。
いい機会なので、私の印象に残ったアーネスト・ボーグナインの出演作を5つほど挙げてみようかしらん?
そうだな…
①地上より永遠に(From Here to Eternity)
②ワイルドバンチ(Wild Bunch)
③飛べ!フェニックス(The Fkight of the Phoenix)
④ウイラード(Willard)
⑤北国の帝王(Emperor of the North Pole)
…ってなところかな?
最近観たスペンサー・トレイシーやロバート・ライアンとやった『日本人の勲章(Bad Day at Black Rock)』という1955年のジョン・スタージェスの作品もなかなかヨカッタ。
全部似たような役どころで、悪かイジ悪。
この人とリー・J・コッブの顔は仕方ないよな~。
でもこういう人がいたから昔のアメリカ映画は味わい深かったんだよ。
珍しく主役を演じて1955年にアカデミー主演男優賞を獲った『マーティ』は全くピンとこなかった。
要するに脇役の人なのだ…私と同じ。
お、だからOZMAさんが紹介してくれたのか?
ところでこの人、一時期エセル・マーマンと夫婦だったとは今回初めて知った!「ア」のつくバンドの曲は「Generation Dynamite」。
私は全く知らなかったんだけど、何しろ「Kill the King」みたいなヤツ。
迫力のトリプル・ボーカルズ!
OZMAさんもとっても楽しそう!
ところで「ア」のつくバンドって誰?…The Alfeeだそうです。「ありがとうございました!
Earnest-Erosに拍手を!デモ発MOONSHINE!
そして、どうしてもCDとTシャツを買って欲しいOZMA-X!
ありがとうございました。また来年お会いしましょう!」あ~、楽しかった。
まるで『特攻大作戦』のような充実した内容。
やっぱりいいロックにはMarshallが必要なのだ!<おしまい>
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