LINX one-man live 2023
今日はMarshall Blog初登場のLINX。会場の入り口には祝い花。
贈り主を拝見すると…「中学同窓生有志一同」様。
メンバーのウチのどなたの同級生の皆さんかは存じ上げないが、うれしいネェ。
私の中学の時の同級生なんてどうしているのかしらん?
みんな生きてるのかな?
最近、小学校と高校の同級生であまりにもスゴイ奴らを発見してしまい腰を抜かしたことがあったが、他のみんなも達者でいることを望むようなお年頃になったワイ。「LINX」のロゴをあしらったグッズは大人気。
ロゴTシャツはすぐに完売となった。
会場は満員。
ステージは「Once Again」で幕を開けた。Miwa
ZIN
Aki
沢木優
ZinくんとAkiさんはかつてBLACKCOFFEEという元Silexの石川達也と一緒にやっていたチームで2度ほどMarshall Blogにご登場頂いたことがあった。
でもLINXは初めてなのでこの日をとても楽しみにしていたのだ!
ストレートなドライビング・チューンからそのまま2曲目の「I Wanna」へ。
Akiさんのベースと…沢木さんのゴキゲンなコンビネーションのイントロ。
今度はファンキーっぽいエキスを注入したハードなナンバー。
Zinくんのソロもフィーチュアされてとてもいい感じ!
ZinくんはMarshall。
JCM900 4100と1960Aの組み合わせだ。ソロの後半に出て来るAkiさんとのアンサンブルがスリリング!
「ヒャヒャヒャ!皆さんこんばんは!
我々LINXと申します。
今日初めてLINXという『生もの』を見た方って結構いらっしゃると思うんですよ。
今まで応援してくださってる方々も久しぶりなんですけど…。
『LINXってどんな感じ?』と訊かれれば困ると思うんですが、最初は軽く自己紹介をした方がいいのかな~と思うんですけどね…ハイ、あなた!」とマイクを向けられたお客さんはビックリ!
「MCはこんな感じでいきますよ!
これからLINXの懐かしいナンバーも交えて色々お届けしていきますので最後までごユックリお楽しみくださ~い!」3曲目は「Shake It Now」。
これまた思わず身体を動かしたくなるようなファンキーなナンバー。切れ味鋭いZinくんのソロ!
Akiさんとのアンサンブル・パートを経て…
「♪シェキッ、シェキッ」で大盛り上がり!
曲が終わると共にZinくんがア・カペラでギターを弾き出した。
ブルージーに感情を思いっきりブチ込んだ燃えるようなソロだ。
そのままZinくんが弾くイントロで「Victim」へ。
大歓迎のヘヴィな3連のナンバー。
今、若い人たちの間ではブギやシャッフル等の3連のグルーヴが姿を消してしまったと聞く。
オイオイ、ブギやシャッフルがないロックって一体なんなのよ!…ということでMarshall Blogでは保存活動に勤しんでいる。そんな魅惑のグルーブでAkiさんのベースがゴリンゴリンと暴れまくる。
密度の濃いバッキングに乗ってMiwaさんが絶唱!
「オン・ギターZin!」
イントロに引き続いて曲中でもバリバリと弾きまくった。続いてはガラっと替わって…
ストレート・アヘッドなドライブ感満載の「Underworld」。
Akiさんの音がガンガン迫って来て実に気持ちいい!
「ありがとうございます。
今回リリースした曲のPVを見て初めて知って、今日ココに来て頂いた方もいらっしゃると思います。
PVとのギャップに驚いて『若干、帰りたいナァ~』みたいな感じになってるかも知れませんが、終わりまで外に出ることはできません!
ね~、モノクロの力って言うのはものスゴイですよね。
でもカラーになっちゃうとね~。
その大きなギャップあったので、本人だとわかりやすいようにPVと同じTシャツ着て来ました」「今日はワンマンということでサポートのギターをお呼びしました。
田川さん!来て下さい。
覚えていらっしゃってる方も多いかと思いますが、去年のワンマンの時にも来て頂いてすっかり馴染んでる感じです。
今日は田川くんをお迎えしてチョット今までのLINXとは違う感じの懐かしいヤツを演ろうと思います」ゲストでギターをもうひとり加えて「Guardian Angel」。
この曲から加わったアコースティック・ギターを担当するのはYasuhiko Tagawa。
ミディアム・スローで雰囲気を少し変えたこの曲はZINくんが入ってから初めてLINXでレコーディングした曲だそうだ。
続けて「Take Me Far Away」。
カラっとしたポップ・チューン。聴いている方も演っている方も楽しいゾ!
「ありがとうございます!
ヤバい楽しい!
今日は我々の2回目のワンマンです。
お越し頂いた皆さん、本当にありがとうございます!
年を取ってくるとすぐ感動しちゃうし涙腺も緩んできちゃうから、もしかしたらかわいい涙が出て来るかも知れないよ!
今日は特別にメンバーにもしゃべってもらおうかと思います」「LINXのベース兼ツッコミ担当のAkiでございます。
今日はすごくたくさんの方に集まって頂いたことに感謝感激雨嵐です!
ゴメンなさい…今、問題が紛糾しているジャニーズを使ってしまいました。
そもそもLINXももう13年ですからね。
長いこと続けて来ましたが、これだけの皆様に集まって頂けるようなバンドになりました!
皆さまあってのLINX、そしてLINXあっての皆さま。
この相互関係の力で成り立っているので今後ともよろしくお願いします!」「たまには真面目に速弾きしてもいいですか?
さっきZinくんがすごいの弾いていたからたまには演ってみよう」…とア・カペラ腕前を披露。
Akiさんは長いことこのビリー・シーン・モデルをお使いでいらっしゃる。
この楽器をデザインしたアメリカ人は私の家にも泊りに来てくれたぐらいの親友なんです。
ちなみにビリー・シーンは『Bass Day 97』というビデオでその友人の名前を口にしています。 続いても耳に心地よいポップ・チューン「Only If I Could」。
原曲を作ったのはAkiさん。
なるほど曲中を自由に飛び交うベース・ラインがあまりにもダイナミックだ!ココでカバーを1曲持って来た。
フランキー・ヴァリの1967年のヒット曲「Can't Take My Eyes Off You」。
「君の瞳に恋してる」ってヤツね。 あの有名なメロディのパートが何とも不思議なアレンジでオモシロかった!
客席を大いに盛り上げて田川さんはステージを降りた。
「懐かしいですよね。
昔、まだオリジナル曲が全然なかった頃に演っていたんですが、今では何とかオリジナルの曲だけでライブが出来るようになりました。
皆さんのおかげです。ありがとうございます!
じゃあ次は…オン・ギター、Zin!」「どうもZinで~す。
なんかユルユルな感じですけど皆さん楽しんでますか?
まだまだイケますか?
いいですね…こういうのがやっぱライブですよね!
POWERNUDEも演ったばかりなんでチョットこう…ロック魂。
激しいのもチョット演っていこうかなみたいな。
メタル魂が残っているの後半はチョットメタルっぽく演ってみようかナァなんて。
今日は皆さん、ありがとうございます。
最後まで楽しんでいってください!」
調べてみるとBLACKCOFFEEでZinくんに初めて会ったのは8年前のことのようだ。
その時思ったのは「何て笑顔が似合う人なんだろう」。
ニコニコしてサマになる人ってホントにうらやましい。
こういう人は海外へ行っても得だよ。
欧米の人は子供の時に練習をするぐらい笑顔を重要視しているからね。
だから、連中は仏頂面をして写真を撮るなんてことは絶対にしない。
タマにはそういう人も見かけるけど、笑顔で写真を撮るのが普通。
ヨーロッパは陸続きで古代から戦争ばっかりやっていたので、敵意がないことを示すため長い間にそういう習慣が付いたんでしょう。
私なんてヘタに「ニコニコ」していると「ニヤニヤ」とか「ヘラヘラ」になっちゃうからね。
でも外国の人と付き合うようになってからは、写真を撮る時には必ず歯を見せるように気を付けている。 「マジメだナァ~。
なんかチョット知らない感じの人達が出てきちゃってちょっとビックリ。
いかに普段我々の仲が悪いか…実は全然お互いを知らないという。
LINXもこれから先はどうなるんでしょうか?って感じがあるんですが、ライブはまだ決まっていないものの曲は作っていこうかなと思っています。
で、次は新曲です。
この新曲は激しい感じです。
メタル系になっちゃうか心配ですけども。
今日ココで初めて披露する新しい曲です!」出来立てのホヤホヤなのかな?
セットリストに「新曲」とクレジットされていた新曲。 「メタル系」ではなかったが、いかにもLINXらしいスカッとやってのける1曲。
ギター・ソロから最後まで一気に駆け抜ける後半の何とエキサイティングなことよ!
そのまま「One Last Chance」へ。
ココでもAkiさんのゴリンゴリンの低音と沢木さんの歯切れのよいドラミングがまるで歯車のようにガッチリと噛み合って最上のロック・グルーヴを生み出す。
そこへZinくんのソロがなだれ込んだ!
今度はLINXのリーダー、「Mr. LINX」の沢木さんがマイクを握った。
「『Mr.LINX』ってナンカ響きが弱そうだな…。
皆さん、今日は本当にありがとうございました。
実は去年もワンマンを演らせてもらって、正直あまり集まってもらえるとは思っていなかったんですが、結果的にチョットいい夢を見てしまった感じで、もう1回調子こいてみようかな…と考えたワケです。
そして、今日は前回よりも皆さんに集まって頂けてとてもうれしいです!
6、7年前は20、30人入ったらイッパイになるような狭いバーで演っていたので、それから考えるとこの光景は想像すらできませんでした。
続けていると良いこともあるということですね。皆さまのおかげです。
今後のライブをどのようにしていこうかと考えています」「バンドがたくさん出るライブもいいんですが、出来るだけこういう風にやって行こうかと…。
ライブの本数を減らしてでも、1本の価値みたいなモノを出していきたい。
皆さんにタップリとLINXのライブを楽しんでもらいたいという感じにしたいと思ってます。
そして、3週間前に新曲をリリースしました。
『一曲入魂』みたいな感じで演りました。
元々Miwa嬢が『こういうメロディあるんだぁ~』とiPhoneに入れたモノを聴いて『意外にいけるじゃん』って話になって、それを形にしました。
やってみると思っていたこととドンピシャになって、久しぶりに化学反応が起きたワケです。
そんな感じで作り始めからなんかいい感じになるって見えていた曲ですので、多分仕上がりも良い気がしてます!」ということで、今回のライブでリリースを記念した「Time Is Slippin' Away」を披露。
Miwaさんが作ったメロディのアイデアが昇華したという1曲。
スティーヴ・ミラーもビックリのゴージャスさ! Akiさんのベースがまるでギターのように鳴り響き…
Zinくんがエキサイティングなソロをブチかます!
沢木さんが「化学反応」を感じたというのが頷ける1編だ。
「私が鼻歌で作った時はもうちょっと簡単だったんですよ!
ドンドンとアレンジされてホントに難しい曲になりました。
さて、もう残りが少なくなってきましたので最後に私がココからみんなの倍くらいしゃべろうかと。
LINXも長くなって同じメンバーでこれだけ一緒にバンドをやるってスゴイなと改めて思ったんですよ。
いろんな事情がありますからね。
このメンバーでココまで出来たということはナニかがあるんだと思います。
たとえ仲が悪いにしてもチャンとクリエイトし合っているから。
私、5Xというバンドもやってるんですけど、そこも同じメンバーで長いことやっていまして、自分は人に恵まれてるなぁ~と改めて思いました」 「あともうひとつ…コレも年のせいですかね?
『いつまでやろうかな?』なんて思っちゃう時もあるんですよ。
でも、自分よりも年上の方々が演っているステージを見たり、一緒にライブをやったりすると、コレなんだなぁ~って思うんです。
まだまだいけるじゃん!っていう感じがするんですよ。
要は自分もこのまま頑張っていけば次の世代の人達とか、同じ世代の人達が『あ~、まだまだ色んなこと出来るんだな』って思ってくれればいいかな?と思うわけです。
そういうことで社会に貢献してる!みたいな?アハハハハ!
長く応援して頂いてるみなさんにも本当に感謝です。
コレは本当に出会いだと思います。
今日初めてご覧になった方も、もしよかったらLINXを追っかけてください。
よろしくお願いします!」
そういえばMiwaさん、長門裕之の名前を出していたけど…親近感が増してうれしいわ。そうなんです。
私が若い頃、70歳のロックンローラーなんてこの世にはいなかった。
だってロックが生まれてまだ20年位しか経っていなかったからね。
年配と若手のミュージシャンや音楽の間に決して埋めることができない断絶ができてしまったのは大きな悲劇だけど、若い人もいずれは年を取るワケだし、今のベテランが「高齢化ロック」の先鞭をつけておくのはかなり重要なことだと思っている。
だって、今のこの国は10人に1人が80歳以上で、もうすぐ国民の10に4人が65歳以上になるんだよ。
基本的にロックは若い人のモノだと思うけど、ベテランがガンバって続けていればロックのマジョリティは年配者になるかも知れないんよ。
フェスに行く体力はなくたって、いくらでも年配者がロックを盛り上げる方策があるハズだ。
Miwaさんが上手にまとめて本編最後のセクションに入った。曲は「Start It Over」。
この曲はギターのアレンジがオモシロいね。
ソロもバッチリ!向かい合って徴発し合うAkiさんとZinくん!
そして本編を締めくくったのは「Top Dog」。
最後もイキのよいドライビング・ナンバーを炸裂させる!
満員のお客さんを沸かせに沸かせた充実の単独公演だった!
そしてアンコール。
本当にアンコールでの演奏を予定していなかったらしく…
「予定外のアンコール!
どうしようかな?何がいい?何がいいか?
PVの新曲をもう1回いってみようかな?
懐かしいのって言われても大変なことになっちゃうもんね。
じゃあ、皆さんに身体を動かして、踊っててもらって、ビールを美味しく飲んでもらおう!
速く、速く演奏するからね。倍速で演るから!
ありがとうございました。本当にうれしいです!」アンコールに選んだのは今日のレコ発の対象曲「Time Is Slippin' Away」。
本編の時と同じく4人で重厚なパフォーマンスを見せてこの日のステージの幕を下ろした。
LINXの詳しい情報はコチラ⇒LINX Official Website
MCでMiwaさんが何度か触れていらっしゃった「Time Is Slippin' Away」のPVとはコチラ。
お楽しみアレ!
☆☆☆Marshall Blogからのお知らせ☆☆☆
Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』を作りました。
通称「マー索くん」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
調べごとに利用するもよし、マーブロ・サーフィンするもよし、ゼヒご活用ください!
マー索くんはコチラからどうぞ⇒Marshall Blog INDEX
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左の列から行~っちゃって。
☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。
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(一部敬称略 2023年9月9日 高円寺SHOW BOATにて撮影)