YETI VALHALLA(イエティ・ヴァルハラ) SONIC BOOM TOUR
早くもMarshall Blogへは2度目の登場となるカナダのYETI VALHALLA(イエティ・ヴァルハラ)。
今回は『SONIC BOOM TOUR』と題したツアーでの来日だ。そのツアー・プランの中のひとつ『Anything Allright Festival vol.51』というイベントでのYETI VALHALLAをキャッチした。
今日はそのレポート。
え?「vol.51」!?…そんなに歴史のあるイベントだったのね?
スゴイ!イベントというモノのは、やるのは簡単でも続けるのはメチャクチャ大変だからね。14:00からスタートしたイベントの出演者は神社もビックリの8マン。
YETI VALHALLAは19:50からトリで登場した。
前回はトリオ編成であったが、今回はメンバーを変更してギターを加えたカルテット編成となった。
オープニングはYETIのキラー・チューンのひとつ「Party Tonight in Valhalla」。Adam JangAndy Hewet東郷コウヘイKanako
…の4人。
この曲のAdamの歌は本当にカッコいい。
やっぱり音楽は「歌」だネェ…ということをまじまじと実演してくれる。 ギター・ソロもバッチリ!
Adamはいつも通りMarshall。今回はJCM2000 DSL100と1960Aを使用。この曲のタイトルは「今夜はヴァルハラでドンチャン騒ぎ!」ということになろうが、戦いで命を失った兵士が集まるところがヴァルハラ宮殿。
そして、戦場で命の選別をした女神がヴァルキリー(Valkyrie)…ドイツ語でワルキューレ(Walküre)。
ヴァルキリーは自分が「死」と判別した兵士をヴァルハラ宮殿に連れて行き、宴の席を設けたという。
まさに「ヴァルハラのパーティ」なのだ。
最近、頻繁にこの北欧伝説のことを調べる機会があって覚えちまった。
みんな生きているけど、ステージの上はまるでAdamの「ロックンロール・パーティ」のようだ! 続いて「No Faith」。
ミディアム・スローのヘヴィ・チューン。前回の来日時にも演奏していたが、1曲目と共にとても印象に残った曲。
曲のメロディがAdamの声にものすごくマッチしていたからだ。
チョット不気味なメロディを奏でソロに入るAdam。
ナンカ前回とイメージが違うナァと思っていたら…ギターだわ!前回は「Yeti」と入ったヘッドと…ボディに「Legend」と入ったシングル・ピックアップのレスポール・カスタム・モデルだった。
このギターがトレード・マークだと思っていたので今回のスタンダードはチョット意外だった。
ま、ギターは何でもMarshallとレスポール・モデルのコンビネーションであればサウンドは極上だ!
「次の曲はとても悪い女の曲だ。とにかく悪い。性悪女だ。
『普通の女』だって?トンデモないぜ。
何しろ『悪の女王』と呼ばれているんだから!」KANAKOちゃんが叩き込むフロア・タムにシンプルなリフが被さる。そしてAdamの絶唱。
しかし、カッコいい声だな。
典型的なハードロック・ナンバー。
ロックはコレでいい。コウヘイさんのソロがキマった。
7弦&31フレット(多分)のギターはコウヘイさんのトレード・マーク。コウヘイさんも根っからのMarshallプレイヤーだ。
今回のステージではAdamとお揃いでJCM2000 DSL100と1960Aを使用した。続いてはAdamが奏でるアルペジオと… コウヘイさんの哀愁のギターのアンサンブルからスタートするバラード「Purgatory」。 「purgetory(パーゲトリー)」というのは日本語では「煉獄」と訳されるカトリック用語だそう。
生きている間に悪事を働いた人は天国に行く前に「purgetory」で生前の罪を償わなくてはならない。
要するに大変苦しい状態にあるのが「purgetory」。 コウヘイさんのギター・ソロも…Adamの熱唱も、その煉獄の状態に喘ぐ姿を浮き出していた。「♪My brother says sisters, we are one」と歌い出し…ギターで合いの手を入れるのは「We Are One」。
こういうブルースのエキスを下地にしているバンドって日本からスッカリ消え失せてしまったナァ。
一過性のハヤりモノと違ってこういうロックはいつまでたっても古臭くなりませんナ。
一転して目の覚めるようなハードなパートに突入!
ゴリゴリとヌケの良いサウンドで迫ってくるAndyのベース。
私はAndyが使っているベース・ギタにはかつて縁がありましてね~、懐かしいナァ。 曲は一転してミディアム・テンポに移りジックリ聴かせちゃう。 Kanakoちゃんのピックアップ・ソロから…Adamの熱気あふれるソロ!
聴きどころ満載の1曲だ!ココでメンバー紹介したAdam。 続いてはAdamの弾くアーシーなリフからスタートし、サザン・ロック風のサウンドが展開する「Texas Tornado」。
この曲もとても印象に残っているナ。
コレもYETI VALHALLAのキラー・チューンのひとつだ。「コウヘイさ~ん!」
Adamの呼びかけに続いてコウヘイさんのソロがフィーチュアされる。その横ではAdamとAndyは押しつ押されつのフォーメーション。「次はオレのダチの歌だ。
身長は2m以上、体重は200kg以上…あんなデカいヤツは見たことがネェ。
コワいけど、優しいヤツでオレが子供のころはアイツに守ってもらったもんだ」
その紳士的な友人が『マウンテン・マン』として知られる殺人マシーンへと変貌し、刑務所から抜け出て来た…みたいな歌。Andyのアナウンス…「緊急事態発生、緊急事態発生、マウンテン・マンが再び自由の身となりました」
ヘヴィなリズムに乗って終始叫びまくる歌も…ギターもいかにもマウンテン・マンが暴れまくっているような激演!このマウンテン・マンこそがバンド名の「Yeti」なのかしらん?
曲の最後はAdamがジャンプして締めくくった。「このライブはMarshallのサウンドで演っているゼ。Marshallは最高だ!」
ありがとうございます。
前回、Marshall Blogにご登場頂いたところAdamは大変よろこんでくれましてね。
今回も会うなりそのお礼を言ってくれた。
この方、昔ながらの典型的なロックンローラーを装っているけど、礼儀正しく、実にキチっとした人なのです。最後を締めくくったのが「Voodoo Chile」だったのは意外だった!ギター2人が弾くあのおなじみのリフに…ベースと…ドラムスが加わる。 この曲もAdamの声にピッタリ!
後日「Voodoo Chile」を取り上げたことに驚いた旨を伝えると「Hendrix is God!」という答えがAdamから返されて来た。
海外ではいまだにそうなんだよ。
こういうところに今のロックの洋の東西の大きな違いを感じざるを得ない。
せっかくのヘンドリックス・ナンバーだからして…2人のギターがタップリとフィーチュアされた。
そして、曲の途中でコウヘイさんからこの日からKanakoちゃんとコウヘイさんが正式にYETI VALHALLAのメンバーとなったことがアナウンスされた。
そんなサプライズを含んでの10分以上の大熱演!YETI VALHALLAは今回もシンプルで熱気あふれる「ロックの原点」をタ~ップリと見せてくれた。YETI VALHALLAは、現在STUDIOシリーズやVintage Modern他、Marshallをふんだんに使ってレコーディング中だ。
10月にはまたライブがあるそうなので楽しみだ!
YETI VALHALLAの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
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