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2023年6月19日 (月)

清水保光 SHIMIZU WORKS BASE 2023 feat. 吉越由美 「一夜限りの再戦」 <第2部>

 
さて、しばしの休憩をはさんで『一夜限りの再戦』が続く。
第2部の1曲目は、今日発売の記念をしている新譜『RE-AWAKE』の中から「Galaxy Parasdise」。
パラダイスね…「日本二十六聖人」のような隠れキリシタンの小説なんかを読むと、「パラディソ」という言葉がよく出て来る。
コレはポルトガル語で「天国」という意味。
それと必ずセット出ててくるのが「デウス様」。
「全能の神」である「ゼウス」から来ているのかな?…と思うと、コレは全く違うのだそう。
「ゼウス」はギリシア神話で最もエライ神様のこと…「全能の神」ですな。
一方、「デウス」はラテン語あるいはコレもポルトガル語で単に「神様」という意味になるらしい。
コレ、熱心なキリストの教徒の前ではかなり「まぜるな危険!」の度合いが高いそうなので要注意。
 
以前、Marshallは年に一度開催されるフランクフルトの展示会(「MUSIK MESSE(ムジーク・メッセ)」といって15年ぐらい前までは世界最大の楽器の展示会だった。最近では「MUSIC CHINA」という上海で開催される展示会が世界最大とされている)の時に、そこに集まった世界中のディストリビューターを招待して大掛かりなパーティを開催していた。
私はそこで表彰されちゃったりしたんだけどね…。
ある時、テーブルでポルトガルの人たちとテーブルを同じくしたことがあった。
どうなったか…ないのよ。話すことが。
ポルトガルという国について知っていることといえば、首都がリスボンということと、16世紀に南米に乗り込んで原住民を殺戮して言葉を奪いブラジルを我が物にしたが、ポルトガルは領土も資源も乏しく国力がなかったので、植民地政策をそれ以上拡大するず欧州列強の落ちこぼれとなった…ということぐらい。
まさかそんな話はできないし、かといって黙っているのはバカだと思われる恐れがあるので、「そうだ!」と思って強引に脳ミソの奥底から話題を引っ張り出した。
ツマらない話よ。
「普段日本人が使っている『パン』とか『カステラ』とか『天ぷら』とかって元はアナタの国の言葉なんですよね?
たしか『金平糖』や『バッテラ』や『シャボン』や『コップ』もそうでしたよね。
オランダが日本に入り込む前は我々はとっても仲がヨカッタということですよね」
相手の皆さんはそんなことに全く興味がなく、私がいたテーブルは会場中で最もシラけた雰囲気のテーブルとなってしまった。
あの場では「沈黙は金」だったのかも知れない。
「ポルトガル」というと必ずこの時のことを思い出す…って、今ダレも「ポルトガル」だなんて言ってないんだけどね。
そう、話題は「パラダイス」!
コレがこれから演奏する「Galaxy Paradise」を収録しているニュー・アルバム『RE-AWAKE』。190cd「レコ発」ということで、にぎやかな特別バージョンの演奏が企画された。
由美さんがサイリウムをお客さんに配って、それを振り回しながら「♪Galaxy paradise」のところをみんなで一緒に歌いましょう!という趣向。
それを説明している由美さん。
20「じゃ、練習してみましょう!せ~の~」…30「♪ギャラクシ~ パラダア~イス」
バッチリ、バッチリ!
細工は流々、仕上げを御覧じろ…ってか?40そして、後半がススタート!50_gp清水保光の開放弦を使った独特のフレーズに…
70お召し替えをした吉越由美が妖しく歌を重ねる。60大舘寛幸と…80長井VAL一郎の強力リズム・セクションがパワフルに曲を膨らませていく。90リズムは3連、I-IV-Vのコード進行が基本の曲展開…ロックはコレでいいのだ!
マディ・ウォーターズが「The blues got had a baby and they named their baby rock and roll」と歌った通りなのだ!
今、その「ブルースの子供」はどこへ行った?…みんな行方不明になっちゃった!100v「さぁ、いくよ~!」110「♪ギャラクシ~ パラダア~イス」120「ちぇんちゅ~!」
本番もバッチリでした!
由美さん、大満足!130「Galaxy!Paradise!ニャンニャン!
ありがとうございました!」
由美さんのトーク。
「で、バンドに入るか入らないかみたいな感じでメンバーが集まった時にバッティング・センターへ行った…」S41a0229 「さっきのバンド結成の時の話の続きをしたいワケね?
だったらまず場所を説明しなきゃ!」0r4a0500 「アソコ…今でもすぐそこにあるバッティング・センターにメンバー揃って行ったんです。
で、しみっちょが『次にホームランを打ったらバンド入るか?』って言われて…私は絶対にムリだと思ったんですよ。
私なんか5年も通ってるのに打ったことないから…」0r4a0887 「わかりやすく説明しますと、さっきの電話の話のように、吉越がPlanet Earthに入るか入らないかっていう瀬戸際の頃だったんです。
用のない時に一緒に時間を過ごすのはバンドをうまく運営する秘訣ですから、みんなで遊びに行ったりしていたんですよ。
それでも全く落ちないんですよ。
そこで、吉越に『何がしたい?』って訊いたら、『バッティング・センターに行きたい』って言ったんです…夜中に。
で、すぐそこにあるバッティング・センターに来たんです。
そこの網にはホームランを表す的が付いていて、『オレが球を的に当ててホームラン打ったらバンドに入れよ』っていうことになった。
吉越の顔にはハッキリと『当たるワケね~じゃん!』書いてあった。
やっぱオレとしてはそこで闘魂をムキ出しにして『イッチョやってやろ~!』ってなっちゃうワケですよね。
それで打ったらスコ~ンと本当に的に当っちゃったんです!」0r4a0504 「そう!『マジかよ~!』と思った!
そのマジックに『コレは宇宙だぁ!』と感じて…名前もPlanet Erthだし、『宇宙関連』ってことで観念したんです。
『じゃあ、よろしくお願いします、チァ~ッス!』って言って加入させてもらいました』
150v「一緒にバンドをやっていた方もいらっしゃるかと思うんですが、この人はこうゆう人なんで、今日お話ししました取り扱い方を覚えて帰ってくださいね。
先頭に立たせるとこの人はナニをしでかすかわからない」
160v「そう、私は野良ネコのケンカぐらいしか止められないんです。
皆さんの気持ちとかもチョットしかわからないかもしれない。
でもホントに大好き、みなさん大好き!と思うんですけど…愛だとIloveと思うんですけど。
そう、猫の周波数がチョットわかるくらいで…」
由美さんのトークは文字起こしが大変に困難なことがあるのでココで演奏のコーナーへ戻ります。
170第2部の2曲目は『RE-AWAKE』の発売に先駆けて配信リリースされた「ただそれだけで」。0r4a0524 Tシャツ1枚になってますます気合を込めたしみっちょのギターがヘヴィに唸る!0r4a0414 寛幸くんもTシャツだけになって大暴れ!220vVALさんは引き続き脇目も降らずにジックリとヘヴィなビートを叩き出す。230v由美さんの激情がそのまま歌になったかのような熱演。
とても由美さんにマッチしている曲ではあるまいか?
210v終演後、お客さんからギターのサウンドに関するおホメの言葉をたくさん頂いたしみっちょ。
もちろんしみっちょはMarshallを愛用。
Tシャツを見れば一目瞭然か…。0r4a0558 長年にわたって使い慣れている愛器Vintage Modern 2466を持ち込んだだけのことはあった。250腕にもMarshall。
Vintage ModernやTシャツ同様に愛用のスウェット・バンドも欠かすことのできない楽器の一部だ!270「吉越も好きにしゃべれば?」
290「いいの?こんな風に皆さまにお会いできて今夜の奇跡に感謝しております!
ちぇんちゅ~!みんなI Love you!
今日はしみっちょの新しいソロ・アルバムのリリースということで参加させてもらいました。
辛いカレーを食べてたな…っていうのは覚えているんですけど…昔、ドリルでバァーって早弾きす奏法があったんですが今回はゼンゼン違う。
『しみっちょ、ドリルは?』って訊いたら『ナニそれ?』って。
全然違う感じでまた30年振りにアルバムを一緒に作らせて頂きました。
そして今日ライブで皆さんにお届けできることを本当にうれしく思っています。
ありがとうございます!」280続けても『RE-AWAKE』から『「さよなら」という始まりの愛』。
ん?…アクロバチックなタイトルだな。
作詞は由美さん。310_shu個人的に由美さんの思い出が宿されている曲とのこと。
一体、どんな思い出なのか?
この日はそれが語られることはなかった。320v第2部でも息の合ったコンビ―ネーションを見せてくれるバンド・メンバーだち。330そして、第2部でも「ギター!」340ハーモニクスから入ったソロはやがてトリッキーなタッピングでクライマックスを迎えた。Img_0164本編も残すところあと1曲。
「ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
ボクはこの手の曲がずいぶん昔からボク好きで、こうゆう感じで人前で演ろうとするとそれなりに覚悟をしなくてはならないんですけど…。
今回はボクのアルバムでレコーディングからマスタリングまで影となり日向となり助けてくれた友人がいるんです」
と、アルバムの制作に携わった友人に感謝の言葉を贈った。
370「幸せです!Happyです!
皆さんも、明日もおいしいご飯を食べて、水分も適当に摂って、いい夢を見られたらいいナァ~って思います。
そして、また会いたいナァ~って思います。
けど、もうじきに終わっちゃうと思うとチョットうるって来てるのかな?
チョット鼻水が出ちゃった。
ゴメンなさい!」0r4a0576 この日の本編を締めくくった1曲ももちろん『RE-AWAKE』からのチョイス。Img_0220 パワーみなぎる皆さんだけに、最後は「オラオラオラ~!」と締めくくるのかと思っていたらさにあらず。
大人の雰囲気の曲を落ち着いてジックリと聴かせてくれた4人なのであった。430v

410v

420v

440vこうして『一夜限りの再戦』の本編が終了した。450「ちぇんちゅう~!」460vさて、このカルテット、「一夜限り」ということになっていたが、もう復活が決定している。
VALさんの関係するイベントにお呼ばれ出演することになったのだ!
ファンの皆さん、ヨカッタね~!
 
小岩のオルフェウスか…2014年4月25日にココでNATAL(ナタール)のイベントを開催したんだけど、VALさんのご協力なしには実現しない企画だった。
「NATAL」なんてまだ日本で全く知られていない頃の話。
だから大変ありがたかったです。
アレから9年、おかげさまでNATALも徐々に知名度を上げ、「ドラマーさんの間でその名前を知らない人はほとんどいない」という風に伺っております。
うれしい限りです。
あ、それとこのライブハウス…ウチの上の子の高校の同級生が勤めていて、初めて行った時に「〇〇くんのお父さんですよね?」と言われてビックリしたことがあった…と、私にとって思い出深きハコなのです。
Koそして、アンコール。
「ありがとうございます!。
Planet Earthのファースト・アルバムは1993年に発売されたんですが、ものすごいスピードでレコーディングしたんです。
その時、曲のストックは120~130くらいあったかな?
なので、ファースト・アルバムを出して、すぐにセカンド・アルバムを出すことになったんですが、リリース直前である方がバンドをお去りになりまして…すべてがリセットになって今日を迎えています」
540「今日を迎えるにあたって、マジメな言い方をすれば『人間万事塞翁が馬』ということでしょうか?
ボク自身ここ何年かギターを弾くような状態ではなかったんです。
でも、ツライことがあっても、色々なことがあっても、こうしてまた素敵なメンバーとこうした曲を演ることができるの本当に恵まれてるし、続けて来てヨカッタと思います。
そしてたくさんの皆さんにお越し頂いて、再会できて、自分たちの音楽でお迎えができて、そして楽しんで頂いて…心から感謝致します
ありがとうございます!」
0r4a0775「今日は写真や動画の撮影禁止って言ってたけど…録りたいよね?
じゃあOKにしようかな?
せっかくなんで皆さんに動画を撮って頂いて…吉越さん中心でお願いします」。
「イヤイヤ、ココは『しみっちょコール』だから!」
490「ハイッ!し~みっちょ!し~みっちょ!ヘイ!し~みっちょ!し~みっちょ!」0r4a0767 マンザラでもないしみっちょ。
550…と盛り上がったところでその幻のセカンド・アルバムに収録されることになっていた「風になりたい」。
0r4a0620 本編の最後とは雰囲気がガラリと変わっての超ヘヴィ・ナンバー。0r4a0611 もちろんギター・ソロもヘヴィなのをブッ込んできた。
0r4a0663「エリーゼのために」のクォーテーションがシブいゾ!
0r4a0691 それにしてもこの曲は由美さんの激唱がスゴかった!
まるで積もりに積もった恨みを誰かにブツけるような迫力だった。
とても「ちぇんちゅ~」とかやっているような人が歌っているとは思えん!0r4a0612「今日は皆さんとHappyな時間を過ごせて本当に幸せです!ありがとうございました!」
0r4a0887_2 そして再び「しみっちょコール」。
530vしみっちょが最後にもう一度メンバーを紹介してこの日の最後の曲に取り掛かった。500v曲は30年前のバンド名を冠した「Planet Earth」。0r4a0584イントロのハデなキメから寛幸くんのベースと…0r4a0849 VALさんのドラムスが猛烈に、そして徹底的にドライブした!
580vしみっちょはクラシカルなギターのキメ・フレーズから華やかなシュレッディングへ!590vそして、由美さんが叫ぶ!
イヤ~、この曲もスゴかった!570v感動のエンディング!
 
終演後、「感動した!」とか「うれしかった!」とか「来てヨカッタ!」等、心底ライブを楽しんだ声が客席のアチコチから聞こえて来た。
特にコアなファンの皆さんには、日の目を見ることがなかったアンコールの2曲がとてつもないプレゼントになったようだった。
演る方も、観る方もハッピー、ハッピー。
ライブの神髄を目の当たりにしたような気になった。
ドームやアリーナやフェスばかりがライブじゃないのよ。600最後は記念撮影。630みんなで「ちぇんちゅ~!」。
 
清水保光の詳しい情報はコチラ⇒YASUMITSU SHIMIZU OFFICIAL WEBSITE640

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200 (一部敬称略 2023年5月7日 新宿Crawdaddy Clubにて撮影)