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2023年6月16日 (金)

清水保光 SHIMIZU WORKS BASE 2023 feat. 吉越由美 「一夜限りの再戦」 <第1部>

 
今日は新宿から。
Crawdaddy Clubさんのドアに貼ってあるのは…10 コレ…清水保光のニュー・アルバム発売記念ライブ。
早いウチからチケットは完売!20v_2だから会場は満席。
定刻になり、オープニングのSE曲が2曲流れる。
ステージに現れたのは…
 
長井VAL一郎(以下「VALさん」)80v大舘寛幸
90vさらに「♪イノキボンバイエ」の声高らかに清水保光(以下「しみっちょ」)が登場。
ホントに好きだね~「燃える闘魂」。100vコレがその新しいアルバム『RE-AWAKE』。
50cd_2まずはアルバムのオープナーのインストゥルメンタル・ナンバー「RE-AWAKE」。40v_2さて、前述の通り今日のライブは『RE-AWAKE』のリリースを記念するものだが、アルバムのレコーディングに参加しているのが、1993年にPLANET EARTHでメジャー・デビューした際の盟友、吉越由美。
下は当時の『GIGS』のインタビュー記事。
やっぱり30年前から「燃える闘魂」なのね。
残念ながら先頃GIGSは休刊になってしまったけれど、しみっちょもGIGSに登場していたお年頃があったのか~(失敬!)。
しかし…「若さ」というものはかくも貴重なものか。
人間って「年寄り」の時間が一番長いんだもんね。
若い頃はそれに気がつかないものだ(深い意味はありません)。
70v_2
大きな拍手に包まれて由美さん登場!0r4a0100吉越由美60vこれで役者は揃った!
『RE-AWAKE』の収録順通りに2曲目に「Blue Sky」を演奏。0r4a0006 由美さんの爆発的なパワーを得て本格的に「一夜限りの再戦」がスタートした!
170v待ってましたのギター・ソロ。260v数か月前に同じ場所で演奏した時、しみっちょはJVMを使用したが今回はVintage Modern 2466を2台持ち込んだ。
1台は最近探し当てたスペア。
もちろんこれらのアンプ・ヘッドは『RE-AWAKE』のレコーディングでも大活躍した。
この紫のカバリング、なつかしいナァ。
「紫:黒」の比率が「7:3」だったかな?
このモデルのためにMarshallが新しく色合いを指定して生産したカバリングだった。
設計したのは現在もニューカッスルの名門バンドGeordieでギターを弾いているスティーヴ・ドーソン。
「Geordie(ジョーディ)」というのはニューカッスル出身者の愛称。
「どさん子」とか「水戸っぽ」みたいなヤツね。
だからスティングもブライアン・フェリーもジョーディだ。
AC/DCのボーカルズのブライアン・ジョンソンもジョーディで、バンドのGeordieのオリジナル・メンバーだ。120このVintage Modernシリーズは、2006年、現在もMarshallのフラッグ・シップ・モデルとて君臨しているJVMシリーズと同時に登場した。
Uk1その年の10月27日、世界中の関係者を集めてMarshall本社にあった「Theatre(シアター)」と呼ばれていたホールで発表会が開催された。
Vintage Modernのデモンストレーターを務めたのは当時Whitesnakeに在籍していたダグ・アルドリッチ。
この時の渡英は私にとってとても意義のあるモノとなった。
ナゼなら、この時にタバコを止めたんですわ。
だって当時の為替レートでひと箱1,500円ぐらいしたんだもん。
バカバカしくなって止めちゃった。
この時から17年近く経った今の今まで、ただの1本も口にしていません…ありがとうVintage Modern!
ちなみにこのTheatreは現在「Marshall STUDIO」として稼働している。
 
Marshall STUDIOの記事はコチラ⇒Marshall STUDIO(と言ってもアンプのSTUDIOではありません)Rimg0043新宿に戻って…スピーカー・キャビネットはお店備え付けの1960BX。130v足元はこんな感じ。
今日はトーキング・モジュレーターはなし。140_2はい、そんな布陣で臨んだソロがバッチリとキマりました~!
闘魂燃やしてます!
180超ベテランのVALさんと…
190しみっちょの若き相棒、寛幸くんとのコンビネーションもバッチリ。
寛幸くんはキャリアをスタートさせた頃からVALさんを存じ上げていたが、今回20年越しの初共演となった。200「ちぇんちゅ~!」
「オオオオオ~!」
客席から特大の歓声が送られた! 
150vしみっちょの弾く重厚なギター・リフからスタートしたのは「War Machine」。210v30年前のしみっちょと由美さんの共作。
PLANET EARTHのファースト・アルバム『BIG BANG』の収録曲だ。220cdゴキゲンなドライビング・チューン!
「♪We are war macine」と由美さんが歌うパ―ト、「♪み~な~ご~ろ~し~」と歌っているのかと思った。
ずいぶん物騒な曲だナ~、と思っちゃいました。
ちなみにイタリア語で「皆殺し」は「strage(ストラージェ)」と言います。230転調して、寛幸くんのソロ!
いかにもプレシジョンのサウンド!240v寛幸くんのペダルボード。
ナント山本征史さん作のネコ大仏の「お示し」が入っていた!
「あげろ体温」
まさに39.6度級のソロだった!
あ、「39.6度」は最近実際に打ち立てた自己最高体温です。250そしてギター・ソロ。
ハードに、そしてメロディアスに!0r4a0043 いいコンビですナァ。
とても30年ぶりとは思えない…それとも「30年ぶり」だからいいのかナ?270_2「普段、日曜日のこの時間帯はおウチでサザエさんを観ながら夕食を摂ったりされていらっしゃることと思いますが、今日は色んなことを全て忘れて最後まで目一杯楽しんでいきましょう。
声を出せる人は出して頂いて…明日からの日常生活に戻るためにパワーを蓄えて帰ってください。
よろしくどうぞ!
ところで、ボクの新しいアルバム『RE-AWAKE』は手に入れて頂けましたでしょうか?
アルバムにはこのメンバーで作った曲もありますし、いろんなパターンで作った曲も収録されております。
この場を借りてお力を貸して頂いたみなさんに心から感謝申し上げます」
280v「となりの人にもしゃべらせたいんですけどチョット危険なんで…。
何言ってるかがわからない。
30年ぶりに会っても全く変わっていないんですよ!
多分、考古学的に言うと『シーラカンス』ってこういうことなんだと思います。
要するにナニも変わってない」
ナニを言われても全くヘッチャラな由美さん。0r4a0168「…と言うことで、お許しがでましたので歌っていま~す!
よろしく!」0000r4a0171 「今日は一応ボクが総合司会という形でやっていきますのでよろしくお願いします。
じゃ、次の曲いくよ!いいですか?」310v続いての曲は寛幸くんのベースから。320v_tiしみっちょが「由美さんにピッタリな曲」と紹介した『RE-AWAKE』収録の「トドメ ノ イチゲキ」。0r4a0069 なるほど由美さんの熱唱がマッチするヘヴィな1曲!340「ギター!」350キメのフレーズからソロへ。
コンパクトにまとまった!360v「皆さん、トイレ休憩は大丈夫ですか?
脱水症状を起こすとイケないと思って…私はいつも大丈夫です。
そしてみなさんが声あげてくれたらもっともっと大丈夫です!
ちぇんちゅ~、ちぇんちゅ~、ちぇんちゅ~!」
480v30年の長い長いお付き合いを活かした2人の会話いろいろ。
380_2「さて、『PLANET EARTH』ってバンドをご存じですか?
さっきから言っている通り30年前にポリドールからアルバムを出したんですよ。
その時、ポリドールさんの他にも大手のレーベルがPLANET EARTHの獲得に声をかけてくれたんです。で、その会社の本社のランチ・タイムでプレゼンテーションをすることになりました。
『その演奏が良ければ契約しましょう』という流れですね」
390v「そのランチ・タイムのライブでこの人がいきなりナニを言ったか…。
さっき演った「『War Machine』が流れているところで、この人いきなり『ケンカを売りに来ました!』ってやったんですよ!
それでもう、スタッフの人が『何なの、このバンドは?』てなっことになって見事に契約が流れたという…。
メンバー一同キミを損害賠償で訴えようかと思った。
プロレスラーだったら『破壊屋』ですよ!」0r4a0214「そんなことない。
でも、アレですよ…しみっちょからPLANET EARTHのお誘いを頂いて…」
この由美さんの話の続きはまた後で…。
0r4a0213_2 ハイ、また30年さかのぼってそのPLANET EARTHの『BIG BANG』から「たった独りで」。410_tth「♪たった独りで」の由美さんの熱唱が印象的に残るヘヴィ・ナンバー。420vその熱唱に呼応するかのようなハードなギター・ソロ。
そうそう、ロック・ギターはこうでなきゃイケねぇ。430数年前に由美さんのライブを客席から観たという寛幸くん。
それが今日は同じステージに立っているどころか、肩をスリ合わせる間柄だ!440終始もくもくとヘヴィなリズムを打ち出すVALさん。
450vナニせ由美さん、スゴイ迫力です。0r4a0002 「今のはPLANET EARTHに吉越が入って2番目に出来た曲なんですよ。
一番最初に作ったのはさっき演った『War Machine』でした。
その頃、吉越はまだPLANET EARTHに加入していなかったんですが、曲のアイデアだけがあったんですね。
それで、東中野のスタジオに取りあえず入ってみようということになって『War Machine』ができた。
その時の吉越って迷彩柄のズボンに、自分で描いたドクロの絵が背中に入っているシャツを着ていましてね、スッゲー変な娘だったのね」
470v「すごい記憶力…私なんか昨日のこともすぐ忘れちゃうのに。
だけど私も覚えてるよ」
ココからがさっきの話の続き。
「まだ私がPLANET EARTHに入ろうかどうか迷っていた時、毎日夜中の3時ぐらいにしみっちょが電話して来たんですよ。
パンクとかハードロックとか、私はそういうのを知らなかったから自信がなくて『できない、できない!』って毎日毎日断ってたんですよ。
すると、また3時ぐらいに『あ、しみっちょです』って電話がかかってきて『決心はついた?』みたいなことを言われて…アレは何計画でしたっけ?」0r4a0211 「え、そんな話したっけ?」
「エヘヘ…チョットやり返してやったぜ!」
485次の曲もその思い出の30年前。
『BIG BANG』から「キミを愛してしまった」。470_kas疾走感溢れるドライビング・チューン。
ブレイクで聞かせるパンチ・ラインの「♪君を愛してしまった」のパートが気持ちいいですな。486_kas寛幸くんはコーラスでも大活躍。
好きなんだって、コーラス。490v転調してのギター・ソロ。
Vintage Modernの太いサウンドがグイグイとせり出して来る!
510v元のキーに戻るところが何ともスリリングだ。520由美さんはココで休憩。
「ちぇんちゅ~!ありがとうございました!」
530v_2ココでしみっちょがメンバーを紹介。
「今日のオープニングですが、『猪木ボンバイエ』が流れる前に2曲ほど流れました。
あの2曲は、実はボクとVALさんが初めて一緒にレコーディングをした仕事だったんです。
ところが権利の関係で世の中に出せなかったんです。
あの時初対面だったんですね?…アレ?オレの話聞いてない?
長井VAL一郎!」
540「ナンでしたっけ、さっきの曲って?」
ズルッ!
この日、VALさんに久しぶりにお会いすることが出来てうれしかったナァ。
いつ以来だろう?…こういう時は「マーさく君」の出番。
マーさく君のおかげですぐにわかった。
2017年の3月のEXシアター以来だった…6年ぶりだったのか!
550v「ベース、大館寛幸!」
560vVALさんから説明があったんだけど、VALさんはCOMNCERTO MOONのオリジナル・メンバーで、脱退後、ATOMIC TORNADOを立ち上げた。
その時のメンバーには寛幸くんのお兄さんのダッチ―がいた。
ダッチ―は2007年、JVMが日本に輸入された最初期から使ってくれたギタリストのウチのひとり。
VALさんもおっしゃっていたけど、この日私もチョー久しぶりにダッチ―に会った。
そして、VALさんがATOMIC TORNADOを脱退して、ダッチ―の弟である寛幸くんが加入した。
そんな歴史。
勉強になるナァ。570第1部の最後は2021年にリリースしたアルバム『Wind Fron The East』から…575cdタイトル・チューンの「Wind From The East 2021」。580_wfe第1部の最後だからしてガツンとハードなヤツを演るのかと思いきや、ジックリと聴かせて前半を終了した3人。
今度は「Geronimo's Hill」を演ってもらいたいナァ。
リクエストしておきますよ!590v

600v

610v清水保光の詳しい情報はコチラ⇒YASUMITSU SHIMIZU OFFICIAL WEBSITE0r4a0031 <第2部>につづく
 

★★★★★「マーさく君」をよろしく!★★★★★
 
上にも出て来た通り、Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』を作りました。
通称「マーさく君」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
調べごとに利用するもよし、マーブロ・サーフィンするもよし、ゼヒご活用ください!
 
マーさく君はコチラからどうぞ⇒Marshall Blog INDEX 

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(一部敬称略 2023年5月7日 新宿Crawdaddy Clubにて撮影)