犬神サアカス團単独興行2022~夏の日~<後編>
はい、犬神サアカス團単独興行『夏の日』の後半。
「栄光の日々」に続けて演奏したのは「愛の亡霊」。
コレも知らんな。
『都合のいい女』というシングルに収録されていたのね?
道理で知らないワケだわ。でも「ポワッ、ポワッ」とゴキゲンなナンバー。
ますます演奏に気合が入る4人。
犬神凶子犬神明
犬神敦
ONOCHIN
賑やかにフリを交えての1曲。
こういうディスコ・ナンバー(?)もいいもんですな。「どうもありがとう!
イヤ~、みんな良かった!
踊りをチョット忘れてたよ。『愛の亡霊』は何年ぶりくらいに演ったんだろう?
やっぱこのご時世だから、ディスコの曲は演りたいじゃん?
確かモーニング娘からパクった踊りなのよね。
当時は事務所が一緒だったからパクっても怒られないだろう…ぐらいの感じでやったんだ。
『モーニング娘になれるかな~』と思ったけどなれなかった。
水樹奈々にもなれなかったし、モーニング娘にもなれなかったけど、大丈夫だった。
さぁ、チョット疲れたかなみんな?
やっぱり家にジッとしてるんでしょ?
チョットでも動くと息が切れるようになるよね…明日、二の腕が痛いよ。
だから敦くん、皆に気合を入れてください!」「気合を入れる?
そうですね~、じゃあアレでいきましょうか。
声出しちゃいけないんですもんね?
ボクが1、2、3って言ったら、『ダァー!』って腕だけお願いします。
いいですか?
1、2、3…」「ダァ~!」
「コレ、持ちネタでしょ?実は…。
鉄板ネタを持ってるんだよ。
あの子はスゴい子だよ…恐ろしい子。
エイジくんが卒業してチョット淋しいかな?と思っている子がいるかも知れないけど大丈夫。
すごい秘密兵器だ…っていうワケで。
次は『犬神サアカス團といえばこの曲』みたいな曲を演りたいと思います」そうなのか…犬神サアカス團といえば「燐寸喞筒」なのか…。
明兄さんと…
敦くんのスイング・ビートの妖しさが何とも言えんよね。
そこに切り込む堂々としたロック・ギター・ソロ!
ONOCHINはまたレスポールに持ち替えたよ。でも「犬神らしい」かどうかは別として、こんな歌、多分世界に2つとないよね。
ところで「喞筒(そくとう)というのはポンプのこと」とは前回も書いた。
ポンプは英語で「pump」。
「pomp」とすると「華麗」とか「壮観」とかいう意味。
で、この「u」や「m」を「i」に変えると「pimp」になる。
英語の読みは「ピンプ」だけど日本語に訳すとコレも「ポン」になる。
「ポン」は「ポン」でも「ポン引き」のポン。
「pimp」とは「ポン引き」という意味なのです。
ま、「pump」は「パンプ」って発音するんだけどね。続いては「地獄の子守歌」。
私なんか、コレこそ「犬神」という印象が強いんだけど、日野日出志のジャケットのせいかな? アルバム完全再現のライブなんてのも演ったもんね。
印象深いワケだよ。
5年前のちょうど今頃だよ。
日野日出志のクイック・ガイドも乗っているので見たことのない人はチェックしてみてくだされ。
調べてみると、日野さんって終戦翌年生まれの「引揚げ」なんだネェ。
ご苦労されただろうナァ。
↓ ↓ ↓
【Marshall Blog】神サアカス團ショートプレミアム興行~地獄の子守唄続いては名曲「花嫁」。
やっぱり私なんか、コレこそ「犬神」という印象が強いんだけどナァ。アレレ?結局、犬神さんの曲は全部「犬神さんっぽい」んだわ!
これぞオリジナリティ!
ロックはオリジナリティを競う音楽だからして、こうでなきゃイカンよ!チョット凶子姉さんに演奏事故があってビックリしたけど、サウンド的には問題なし!
「どうもありがとうございます。
ココでなんと重大発表があります。
では、リーダーお願いします」「重大告知ですね。
10月の23日(日)に次のワンマン興行が決まりました。
会場はもちろんココ三軒茶屋Heaven’s Doors。
タイトルは『秋が燃える』…来たねぇ。
ちゃんと皆で一緒に秋を過ごせたらないいと思います。
そのワンマンの前に9月19日渋谷La.mamaでシリーズでやってる『背徳のDIVAたち』があって、10月10日も渋谷La.mamaでスタンリー・キューブリック監督の映画をテーマにしたグループのTHE MONOLITHさんとのダブル・ヘッドライナーをやります。
「モノリス」といえば、『2001年宇宙の旅』ね。
何回観てもよくわかんないところがあるんですよ。
スタンリー・キューブリックといえば、今撮影してくださってるMarshall Blogのシゲさんが大好きな…。
詳しい解説はそこで!」 イヤイヤ、私も何回も観ているけど、サッパリわかりませんから!
でもすでに記事は書いています。
Marshall Blogの副教材のShige Blogに出ていますのでゼヒご覧くだされ。
私がロンドンの「キューブリック展」に行った時のレポート。
「こんなに大きなキューブリックの展示はイギリスでしか実現できない」と言われた展示会だった。
↓ ↓ ↓
【Shige Blog】イギリス紀行2019 その21 ~ スタンリー・キューブリック展 <vol.10:最終回>
しかし、その1010日の対バン相手のTHE MONOLITHってのは気になるな。
「キューブリック映画をテーマにしている」って一体どんなことをやっているんだろう?「楽しい時間はアッという間で…もう少しフザけたい。
でも楽しい時間はあっという間で残り3曲です。
あ、そうそう、楽しいときは踊りだけど、『もうイヤ~ん』みたいな時は地団太って教えたじゃん!
みんなで皆やってみ!(お客さん、地団駄を踏む)
さぁ、残り3曲です!」「地団駄」って「踏鞴(たたら)」が元になっているのか。
踏鞴というのは鋳物師が使う大型の「ふいご」のこと。
風を送る装置ね。
下のイラストのように地面を激しく踏んでいるような姿から「地踏鞴(じだたら)」と言うようになって、それが転じて「地団駄」になったとか…。
で、「踏鞴を踏む(たたらをふむ)」という表現も耳にするでしょ?
コレはよろめいた勢いで数歩ほど歩み進んでしまう動作を指す。
お年寄りは危ないネェ。
さらに…コレは聞いたことがないのだが、「地踏鞴を踏む(じだたらをふむ)」という表現もあるそうだ。
「地」が付くと「地団駄を踏む」と同じように悔しくて激しく足踏みをすることを指す。
そしてラスボスが「地団駄を踏む」になる。
フーム、犬神さんは勉強になるネェ。
私もいくつになっても好奇心が旺盛な方で、林先生じゃないけどこの手の「言葉の語源」みたいな話が好きなのね。
興味をそそられる言葉についてはこうして調べてひとり悦に浸ったりするんだけど、こういうのって最後が大抵「転じて〇〇になった」なんだよね。
コレがどうも解せん。
何でも「転じて」結論づけちゃう。
転じるな!
犬神さんは転ずべし!ロールすべし!
ロックンロールはいつやるの?
今でしょ? 「暗黒礼賛ロンクンロール」!
今日も鮮やかにクイの入りがキマって気持ちいい!
「♪どうせこの世は生き地獄…」
アルバム『新宿ゴーゴー』のリード・チューンとしてこの曲が出て来た時はあまりのシンプルさに少々驚いた。
バンド・スコアまで作っちゃってね。 「♪いっそ狂ってロックンロール!」
今では犬神ショウには欠かせない重要な1曲となった。タンバリンを手にした凶子さん。
続けて「ビバ!アメリカ」。 久しぶり~!
今日は比較的以前は取り上げられなかった曲が多かったのでナンカ家に帰って来た気分。「♪私の病気はアメリカ~」
「♪あなたの病気もアメリカ~」
私は「アメリカ病」を完全に克服しました。
原爆でもいい、東京大空襲でもいい、太平洋戦争でアメリカが日本に何をしたのかが書いてある本を2、3冊読めば皆さんも簡単に「アメリカ病」を治すことができますよ!
何なら戦後に関する本でもいい。
今の世の中に関する本でもいい。
「アメリカ病」を治すのは簡単です。
と犬神さんは歌っている…そうでもないか。
そもそもペリーの時から気に喰わネェ。
あ、アメリカ人という「人」はいいんですよ、アメリカという「国」ね。
替わって私は仕事柄「イギリス病」に罹っているけど、大丈夫。
完全ではないにせよ、「歴史」という解毒剤を肌身離さず身につけているから。犬神さんのYouTubeチャンネルを拝見したところこんなの見つけた。
なつかしいね~。(犬神サアカス團のYouTubeチャンネルより)
MarshallにNATALにEDEN…この時のようすはもちろんMarshall Blogで取材して記録してあります。
↓ ↓ ↓
祝20周年!犬神まつり千秋楽<後編>~犬神サアカス團登場
自分で言うのもナンだけど、Marshall Blogのいいことは、こうして詳しい記録が残ることなの。
ビデオではこうはいかない。
ちなみに、Marshall Blogで見ることができる一番古い犬神さんの記事を調べてみると、それは2013年10月23日のライブだった。
下北沢「楽園」での『TOKYO BAKA EXPO 2013』…なつかしいナァ。
コロナ以降、コレがなくなっちゃったもんだから、下北沢って全く行くことがなくなっちゃったよ。
そして、今日もこうして記録に残る公演となるが、その本編を締めくくったのが「光と影のトッカータ」。定番中の定番でシッカリ締めくくって2022年の「夏の日」の思い出を作った4人。
♪う~さ~ぎ~追~いしあの山~…なんでやねん!
コレにて本編は終了。
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式家頁
移動の都合上、今回もステージから下りずにそのままアンコールに突入。
「どうもありがとう!
アンコールありがとう!今日はまさかアンコールが入るとは思わなくて(ウソこけ!)ナニも準備をして来なかったからナァ。
こんな時、急に曲が始まって『ヒュー!』みたいな感じでカッコよくやる人いるじゃん?
私も長いことバンドをやっているけどできるようにならないんだよ~!」
そして、物販の案内。
犬神さんのグッズはいつも楽しいからね。「ひとつクダくだらない事言わせてください…明兄さんのボケ話。
楽屋で手を洗っていたんだけど、水道の水を出しっぱなしなんだよ!
蛇口を閉めないの!
すごくすごく心配になって…普通だったら笑える話じゃないですか?
笑えない!
もうオカルトとかホラーとかのジャンルなんですよ!
本当にコワい人になったんだな…って」「ヤバッ!」
「ヤバイよ…明兄さんがヤバイ。
楽屋では転ぶし。
本当の意味で私たちはホラーバンドになったなと思いました。
このままでは大変な事に…。
本当に心配してるので、皆さん、明兄さんがラクになるように応援してください!
応援とい言うのは、どういうことかわかってる?
さっき物販の話したよね?
そしたら、明兄さんが今大変なことになってるよねぇ?
応援するっていうのはどういうことかわかってるよね?
皆、これからもよろしく!」
こっちの方がコワいわ!
明兄さん、インドの「レンタル・ベイビー」みたいになっちゃった!アンコールは「赤い蛇」。
この曲は「犬神サーカス団」時代の2001年のアルバム『暗黒残酷劇場』に収録されているっていうから古いんだネェ。
犬神さんのレパートリーの豊かさはホントにスゴイ。「夏の日」を景気よく締めくくるドライビング・ナンバー。
ONOCHINのギターが唸る!広々としたスページをついにゲットした敦くん。
今回も妖しく、パワフルな歌声を聴かせてくれた凶子姉さん。
ガンバれ明兄さん!
あ~、今回もオモシロかったし、かっこヨカッタ!
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