SOUL OF ROCK vol.74 <後編>~DEALS
この日、初のライブとなった「DEALS」のステージが続く。
昨日レポートした「BLUESBOMBER」もこの日がお披露目となるライブだったそうだ。
初カツオにはチョット遅い季節だったけど、こちとら江戸っ子、「初物」ってのはいいもんだ。
ところで、「deal」という単語ね。
「Let's make a deal!(取引しようゼ!)」なんて使い方が一番おなじみか?
「It's not a big deal!(大したことないよ!)」なんてのもよく耳にする。
コレを「No problem」の代わりにやたらと口にするイギリス人が昔いてね。
ナニかというと「ッツナラビッディー」と言ってカッコいいワケよ。
何度もマネしようと思ったけど、どうもエラそうで…恥ずかしくて一度もできなかったナ。
ノン・ネイティブには十分に「It's a big deal!」なのよ。
…ということで、東高円寺の「Big Deal」のつづき! 雨宮さんとGOKIさんがギターを交換している間、ドラムスの山市さんがMCで登板した。
「…あ、オレか?皆さん、こんばんは!
アニキたちが大人の事情でしゃべれないので代わりにしゃべります。
かれこれ何年?…長いよね~。
今日はありがとうございます。
ボクらのためだけではないでしょうが、初陣でこんなにたくさんのお客さんにお越して頂いてとてもうれしいです!」「それで今日はですね、Marshallさんのご厚意で、ナント、ナントNATALのドラム・キットをイベントを通して使わせて頂いております!
ありがとうございます!」
横山さんにもMarshall BlogのPRをして頂いちゃった。
皆さん、お気遣いありがとうございます!
私もガンバり続けている甲斐があるというモノでございます。 で、山市さんが叩いているドラムスがコレ。
NATALのアッシュのキット。曰く「大人の事情」でギターを持ち替えた雨宮さん…一体どんな事情だったんだろう?
「オレたち『新人アラフィフなんとか』なんだけど…『アラ還』でもいいんだけど、最近ラジオに出してもらっています。
『リスラジ』というアプリがあって、『FMウィング』というので明日9時から30分くらいしゃべりまくるから!
で、ボクらの曲を毎日かけてくれるの…月に39回流れます」「ラジオ局のオモシロい現象で、演歌歌手の方とお知り合いになることが多くて…。
月曜日のFM葛飾の方は、『武見玲』さんという演歌歌手の方と一緒なんだけど、我々がこの後に演るバラードをすごく気に入ってくれたんですよ。
大きなことは考えていないんだけど、ヒョットしたらライブハウスのロックロールバンドが紅白に出たりしてね!
紅白に出るんだったら白いスーツ着て、髪の毛後ろで縛るよ、アハハハハ!
そのために作った曲というワケじゃないんだけど、一般の方々の食いつきが非常にいいのよ!」
次に演る曲ならわかるけど、まだ先に出て来る曲を紹介しちゃった!
こんな雨宮さんのMCがまたいいのよ。
ウチの家系は代々『紅白歌合戦』を絶対に観ないんだけど、DEALSが出たら間違いなく観るゼイ!次もコピーで「Girl」という曲。
冒頭に書いたように、この日が初舞台というDEALS。
もう一度メンバーを紹介しておくと…
ボーカルズ/ギターの雨宮敬義。ギターの吉永'GOKI'訓春。
ベースは横山壮五。
そして、さっきはMCでありがとうございました!…の山市修也。
典型的アメリカン・ハードロック・サウンド…「Company of Wolvesというバンドの曲」ということなんだけど、そんなバンドの名前をこの時生まれて初めて耳にした。
みんなは知ってるの?念入りな雨宮さんのチャンクからスタートするのは「Long Way to Go」。
Dead Daisiesか…ダグのとこですな? こういうロックはいいね。
アメリカもイギリスも、「忘れた頃に」とはいえ、こういう音楽を演る若いバンドがポツポツ出て来るんだけど日本はダメだナァ。
相変わらずこうしてベテラン勢のガンバりで首の皮一枚でナントカ生き残っている状態。
つまり世代間の伝承が全くできなかったのだ。
コレは音楽を作る側の問題ではなくて、聴く側の問題なんですよ。
実はエンターテインメントを作るのは「提供する方」ではなくて、「お金を払って楽しむ方」なんです。
海外のリスナーは感覚的にこのあたりのことをよ~く理解している。
だから、トラディショナルな音楽を演るバンドが出て来るし、一時的にとはいえ熱狂的に迎え入れられる。GOKIさんもギターを持ち替えて猛ハッスル!
どの曲でも図太い音色でエキサイティングなソロを聴かせてくれた。
そのGOKIさんサウンドを出していたのがMarshall JVM410Hと1960A。
「スタンスが似てるんだよね…このDead Dasiesと。
こんなこと言っちゃうと申し訳ないんだけど、スタンスが似てるって大事なんだよね。
次はオリジナルのバラードね。
チョット沁みる…コレを初めに言っちゃだめだよね!
じゃあ、ちゃんと歌うから…イヤ~、ボーカリストになったの最近なんだよね」
本当はココでさっきのMCをやるべきだったんだけど…とにかく一般の方々の喰いつきが良いヤツ。
DEALSのシングル「傷と裏切り恋焦がれ」。
いきなりバラードをシングル・リリースしちゃうところにDEALSの自信と気合と意地を感じる。雨宮さん、魂の大激唱!
「待ってました!」の泣きのギター・ソロ。
しかし、GOKIさんのプロポーション。
完全にロック・ミュージシャンになるための体形だ。
私も一度でいいからこういうシェイプになってみたかった…。最後は雨宮さんとGOKIさんのギターのカラミでドラマチックに結ぶ。
いい曲だ!「お聞き苦しいところもあったかと思います。ゼヒ、サブスクの方を聴いてみてください。
アレ、ギターなんか1テイクで録ってるんだよね。
そいじゃね、もう最後の曲。
覚えといてね、エスラジ。
FM狛江もFMウィングもFM葛飾も全部聞けるから。
毎日聞いてると飽きるけど!
カッコいいこと言ってるんだよ。
『70年代、80年代のハード・ロックンロールの再生を目指す四人組』って言ってるからさ。
それをゼヒ生で聞いて!」
いいですね~「70年代、80年代のハード・ロックンロールの再生を目指す四人組」!
とにかくカッコいいオリジナル曲をガンガン作って遠慮なくブッ放して頂きたい。
できれば若い人たちに観に来てもらいたいんだけどナァ。DEALS、いよいよ最後の曲!
デビュー・ステージの最後を飾ったのはオリジナル・ナンバーの「Please」。
コレまたシンプルでゴキゲンな日本のドライビング・ナンバー。
ハードさとポップさが実にいい比率で混ざり合っとる!
「バキューン!」
客席に居合わせた皆さんは、このDEALSのファースト・ステージにハートを撃ち抜かれたに違いない。かき回してエンディングと思いきや…。
「♪The boys back in town」
そうだそうだ、「Boys」だけじゃなくて「こういうロック」も戻って来てくれ~!ツイン・リードのパートを完璧にこなして…
2人でバキューン!
や、やられた~!
コレはやられるよ。と、アッという間のDEALSでした。
近い将来、全曲オリジナルでのロング・ステージをゼヒ拝見したい!アンコール。
「いい?フジシゲ」会場に居合わせた藤井さんが飛び入りでステージに上がった!
チョット前にTroubled WingsでMarshall Blogにご登場頂いた藤井重樹!
今日もスゴイ声!コラボしたのは、もう1回「C'mon Everybody」。
GOKIさんのソロ。
こっちでバリバリ弾いて~…
向こうでガンガンアオってる!
楽しいね~!「♪カモンエヴィバ~ディ」
スーパー・ボイスの共演!そしてエンディング!
「みんなありがとう!また来てください!」最後はみんなで記念撮影。
'はらやん'が「Marshall Blogにこの写真が載ると思いま~す」と告知すると、お客さんから「おお~!」のレスポンス。
うれしいね!
ありがとうございます!「お疲れさまでした~!」
今回は、GOKIさん⇒PONちゃんラインでお誘いを頂戴したんだけど、来てヨカッタ!
PONちゃん、どうもありがとう!
DEALSの詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter
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今日のおススメは…
生前のフィル・リノットの相棒だったローレンス・アーチャーのバンド「GRAND SLAM」。
アルバムは『Hit The Ground』。
このThin Lizzy感が何ともタマらん!
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