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2022年3月24日 (木)

Marshall HOOTIE(マーシャル・フーティー)~60番目の爆音

 
アレから10年…。
もう10年も経ったなんて信じられないな…イヤ、信じたくないな。
時の流れがあまりにも早すぎる!
「アレ」というのはMarshallの創業50周年。
Marshallは1962年に始まったので、2022年の今年は「60周年」に当たっている。
2022年に60周年を迎える国内企業を調べてみると…イエローハット、オーディオテクニカ、ジャニーズ事務所等々。
名古屋のライブ後のミュージシャンの行きつけの味仙も今年で60周年らしい。
おめでとうございます。Img_7759コレは10年前のMarshall本社の玄関のようす。
「50」の数字が誇らしげだ。Img_7765そして、ロンドンのウェンブリー・アリーナで開催された50周年のイベント『50 YEARS OF LOUD LIVE』はリハーサルの様子も含めてMarshall Blogで詳しくレポートした。
 
そのレポートはコチラ⇒【50 YEARS OF LOUD LIVE】
※ブログ形式なので、リハーサルやショウの順序が逆になっているので、時系列でご覧になる場合はシリーズの一番最初の記事に戻ってお楽しみください。

Img_8912 さてそれから10年経って…舞台はウェンブリーから西ロンドンの「Hanwell(ハンウェル)」という街に移る。
パディントンから国鉄で15分ぐらい行ったところにある「ハンウェル」駅。
Img_8051コレが駅舎。
ごくごく小さい駅よ。

Img_8067 駅を背に南方面へテクテク歩く。
ロンドンの郊外に行けばどこにでもある街並み。
Img_8079そうして突き当たったチョット大きな通りが「Uxbridge Road(アクスブリッジ・ロード)」。
Marshall Blogをご覧の方はモンティ・パイソンがお好きの方もきっと多いことでしょう。
かつて「Climbing the North Face of the Uxbridge Road」というコントがあったでしょ?
「アイガー北壁」のパロディね。
その「Uxbridge Road」がコレ。
Img_8112ジョン・クリース、若ェ~な~!
残念ながら、実際にこのコントを撮ったのはアクスブリッジ・ロードではなく、この近くの「South Earling Road(サウス・イーリング・ロード)」というところだったらしい。
Mpそのハンウェルには『HANWELL HOOTIE(ハンウェル・フーティ―)』という2013年にスタートした街を挙げての音楽イベントがある。
Hhs
「Hoodie(フーディー)」じゃないからね。
日本では「パーカー」と呼ばれている、このフード付きの上っ張りをイギリスでは「フーディー」と呼んでいる。
絶対に「パーカー」なんて言わない。
「パーカー」といえば、万年筆かチャーリーぐらいのモノ。
イギリス人はかなりの強い雨でも傘をささない。
その代わり雨が降ってくればヒョイとフーディーのフードを頭にかぶせるだけ。
この上っ張りは傘も兼用している…ということは以前にも書いた。
Hoodi「Hootie」というのは「Hootenanny(フーティナニー)」の省略呼称のようだ。
じゃ、フーティナニーって一体ナ二~?ということになるわね。
調べてみると「聴衆も参加できる形式ばらないフォーク・コンサート」という意味のようだが、そもそも「パーティ」という意味があるようだ。
ま、「ハンウェルで騒いじゃおう!」ということなんだろう。
今年の開催は5月7日だ。
ポスターにMarshallのロゴが入っているのは、もちろんスポンサーを務めているからなのだが、ハンウェルはMarshallブランドの発祥の地なのだ。

Hh 
ポスターの真ん中に描かれているのはこのプラーク。
コレはMarshallの本社のミュージアムに展示されているレプリカ。
ハンウェルにはこのプラークが飾られている。Img_0353 コレがどんな風なイベントかというと、以前は渋谷でもやっていたことがあったが、エリア内のライブハウスやライブ・スペースを開放して、チケットを買った人はどこでも好きな会場で好きな音楽を楽しめる…というもの。
2019年にD_Driveが出演した『Camden Rocks』も同じ形式で運営される出演者がイギリス最多規模のロック・フェスティバルだった。
イギリスはどこも町が狭いからね、こういうことがやり易いのだろう。
ハンウェル・フーティ―の場合は15会場に100以上のバンドが出演するそうだ。
下がその各会場の地図。
赤い囲みに注目。
「Marshall」のロゴが載っているでしょ?
ココが「76 Uxbridge Road」という住所でMarshall発祥の地なのです。Smap2現在は床屋さんになっている。ジム・マーシャルは最初の楽器店をココに構えて、1962年にJTM45を発売した。
Img_8107
そのハス向かいの93番地に2号店があった。

Img_8098ココは思いっきり脱線。
さっきのハンウェル駅の線路の反対側にかつて「Central London District Poor Law School」という経済的に恵まれない子や孤児の面倒をみる1856年創立の施設があった。
下がそれ。
Scチャーリー・チャップリンは孤児で、幼少の頃はこの学校で生活していたそうだ。Ccこの施設は1945年に「Hanwell Community Centre」という公共の設備となり、部屋を格安で貸し出すようになった。
1969年、この設備に目を付けてバンドのリハーサル室として利用したのが第2期のディープ・パープルだった。
ちなみにリッチーもジムのお店の常連で、一番最初に売り出したJTM45を予約して手に入れている。
『In Rock』はココでのリハーサルが下地になっており、「Child in Time」も「Hard Lovin' Man」もココから生まれたそうだ。
隣から聞こえてくるその演奏のアイデアのいくつかをパクったのがSpiceという地元のバンド。
Spiceはその3か月後にUriah Heepとなった。

Irさて、ココからが今日の本題。
 
60周年を迎えるMarshall。
そのダイヤモンド・ジュビリーを記念して、ハンウェル・フーティ―の前日に「Viaduct Meadow(ヴィアダクト・メドウ)」というところでイベントを開催することになった。
題して『Marshall HOOTIE -LOUD AT SIXY-』!
「meadow」というのは「草地」という意味…要するに「原っぱ」だ。
出演は「Frank Carter and the Rattlesnakes」とスペシャル・ゲスト。
チケットの売り上げの一部がYOUTH MUSIC(若者を対象としたイギリスの音楽教育の慈善団体)に寄付される。

Hfコレがヴィアダクト・メドウ。
なるほど原っぱだ。
『With the Beatles』でポールが歌った「Till There Was You」を思い出すね。
この名曲はビートルズが作った歌ではありませんからね。
Vw気になるのはそのヘッドライナーのフランク・カーター&ザ・ラトルスネイクス。Fcこのチームは、イギリスではブリクストンのO2アカデミーや超ゴージャスなアレクサンドラ・パレスを満杯にする今最も勢いのあるバンドのひとつで世界的にも注目を浴びているそうだ。

Img_7221おなじみMarshall社社長のジョナサン・エラリーの言葉…
「最初のアンプを作ってから60年、次の世代に向けてMarshallはヘッドライナー形式のパフォーマンスで60周年のお祝いをします。
ヘッドライナーは他の誰でもない、フランク・カーター&ザ・ラトルスネイクスが努めます。
Youth Musicへの寄付も行います。
ジムの意志を誇りに思うMarshallが推進している事業です。
間違いなくかつてないラウドなイベントになることでしょう」
 
ああ、コロナやらウクライナ危機がなければ行く予定だったんだけどな~、原っぱ。
残念だ!

Je 

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