田川ヒロアキ TOUR2021~東京ファイナル!
パラリンピックの開会式への出演を機にいまや押しも押されぬ「注目の人」となった田川ヒロアキ。
長年サポートしてきたMarshallにとっても大変うれしいことである。
そのヒロアキくんが昨年11月の大阪を皮切りに関西、四国、中国地方を単身で訪れるツアーを実施した。
今日は12月11日に町田で開催したそのファイナル・ライブのレポート。オープニングはヒロアキくん独奏による「Seascape」。
いつも通りのスタート。
ん~、今日もいい音色だ!そのいい音を出しているのはMarshall。
ま、30%ぐらいね。
後の70%はヒロアキくんのウデ…イヤ、指。
でもその30%が重要なのよ。
愛用のJVM210Hと今日は2x12"スピーカー・キャビネット1936を使用。そこからつなげて「My Eternal Dream」。
ナンカ久しぶりだナァ。
カッコいいリフは相変わらず!この日ヒロアキくんをサポートしたのは…
石黒彰寺沢功一
川口千里
この「まほろ座」のヒロアキくんのステージではおなじみの面々。
ヒロアキくんのテーマ曲(私が勝手にそう思っているんだけど…)だけあって、ノッケからソロに熱気がこもる!続いては「BOUND」。
タイトル通りのゴキゲンなバウンス・ナンバー。
楽しく元気のよいショウの滑り出しとなった!MCを挟んで「マツダファンフェスタ」の公式ソング「Ride the Wind」。
このイントロ…E|Gbm|Abm|と来て、B7でEに解決するのが普通だけどD7としているのがカッコいい…知らんけど。レーシング・カーが高速で突っ走るような疾走感がタマらん!
ココで最近の活動に関する話に続いて次の曲を紹介。
ハイ、もうダメ!
ゴメンなさい…白状します。
ココまで見て来たかのようなことを書いたけど…見ていません。
でも曲は知っているのでライブ・レポートの体裁を整わせて頂いた。
実はこの日、昨日公開したひばりが丘のSilexのライブとダブル・ヘッダーを組んでいた。
12月に入るとコロナっ気も薄まり、一気にライブの数が多くなって、この12月11日はMarshall Blog向きの知り合いのライブが8つも重なってしまった!
ヒロアキくんのこのライブは前々から約束していたのでハズせない。
しかしどうせ町田まで行くなら…とひばりが丘を回ることにした。
東京と言っても広ぅござんして、私は東の生まれで西の方の地理には疎い。
でもひばりが丘も町田も家から遠いのは同じで、行ってしまえば同じだろう…と思い、カーナビで所要時間を調べてみた。
すると1時間半。
移動の時間は2時間あったので、楽勝だと思っていた。
ところが!
道がアホほど混んでいて、途中何回も渋滞に巻き込まれてしまった。
「男なら」、「家内を乗せて」、「Ride the Wind」状態の「Racing Star」と化したんだけど「Driving Jam」どころか「Traffic Jam」には到底勝ち目がない!
助けてください「マリア」さま!
「やっと、ずっと」走って町田に到着して「平和の風」が吹いた時には2時間半が経過していた…というストーリー。
ゴメン、ヒロアキくん!安心してください!
ココからは現場にいます。
ヒロアキくんがMCで紹介した次の2曲は石黒さんと千里ちゃんの作品だった。
石黒さんの曲は「Rock 'n' Roll Hyper Drive」。以前石黒さんがSNSに上げていたのでこの曲は聴いたことがあるのです。
タイトル通りギターが効いたシンプルなエイト・ビートのロンクンロール…でもハイパー!
ところどころに顔を出すキメが実にカッコいい!プロの音楽家に向かって失礼なのは先刻承知だが…というのは、若い人を中心に音楽をあまり聴いているとは思えないミュージシャンって結構いらしてね、その点、石黒さんの音楽に対する探求心や好奇心は「立派」としか言いようがない。
常にジャンルを問わずに海外の新しい音楽を研究していらっしゃる。
そんなだからお会いする度にマニアックな会話をさせて頂くのを楽しみしている。
この日も直前に亡くなったバリー・ハリスやポーランドのベテラン歌手、ニーメンの話で盛り上がった。
また今度お会いした時にはナニか教えてもらおうっと!続いて千里ちゃんの「Onyx」。
コチラは16ビートのバリッバリのフュージョン・チューン。
てらちんのファンキーなベースがうね~る~!
そして千里ちゃんの目の覚めような鮮やかなスティックさばき!
これにて第1部終了。
最後しか観れなかったけど…。お召し替えをしてひとりでステージに姿を見せたヒロアキくん。
第2部のスタートだ。まずはトークから…。
パラリンピック出演までの苦労と努力の話、テレビ出演の話、布袋さんの話、テレビCMの話、テレビ番組出演の話…積もる話が出てくる出てくる!そして、ソロで1曲。
タイトルは「金メタル」。 そしてバンド・メンバーを呼び込んだ。
「石黒さん、千里ちゃん、てらちんさん、よろしくおねがいします!
次の曲はセットリストのデータを調べてみると、バンドでは8年前に演ったきり…。
石黒さんがアレンジしてくれました」
「次の曲」というのはアルバム『Ave Maria』収録の「Symphony」。
覚えてる…江古田のMarqueeだった。
高円寺にある煮干しラーメンの「太陽」が江古田にもあるのを知って驚いたのを覚えている。
と思ってコッチも確認してみたよ。
テッテレ~!
当たり。
この時のバンドはファンキーさん、石黒さん、仮谷さんの面々だった。
ものすごく暗くて撮影に四苦八苦したんよ。
その時の記事はコチラ⇒田川ヒロアキ~Live at Marquee
ね、Marshall Blogに残していればこうして容易に過去のライブにさかのぼることができる。
コレがヒロアキくんが言うところの「もはやMarshall Blogはひとつのメディアである」ということ。
なかなかビデオじゃこうはできないんよ。
しかし、こうしてみると「8年」というのは結構な時間ですな。「これ面倒クサイ曲だよね。
色んなことがありましたからね。
苦しみ,悲しみは作品に反映しやすい。
たまには幸せに満ちた人生も歩みたいけどね」CDでは6分半のパノラマ超大作。
7/4拍子を基調とした「和」のテイストあふれる曲想がオモシロい。
石黒さんのキーボーズが「交響曲」よろしく分厚いサウンドを演出する。
しかし、8年も演っていなかったとは思えない親近感。ミニ・アルバム『Over Drive』から「Driving Jam」。
ヒロアキくんのスキャットをフィーチュア。
バンドの皆さんもそれぞれ破壊力の高いソロをカマしてくれた!
スカっとキメた!
「サーキット場でズッとツアーをしていたという時期がありました。
それを記念して6年前に作ったのが『Over Drive』というCDです。
CDと言えば、私の新しいシングルCDがありまして、『Racing Star』というタイトルがついています。
3曲入りでお求めやすい価格になっておりますので…えへへ。
さて、ツアーをアチコチでやってきました。全部で11本くらいですね。
去年は本当に大変だったんですけど、ツアーができるようになってヨカッタなぁ~と…各地の皆さんのおかげだと思っています。
CDは各地で好評を頂きました。
よろしかったら聴いて頂きたいと思います。
千里ちゃんと寺沢さんもCDがあるそうですが、ご紹介いただいてもいいですか?」
「自筆イラスト、キーホルダー、色々持って来ました!…昔チョット漫画書いてたから。
ヤングギターという雑誌に『やったぜてらちん』という自分が主人公の4コマ漫画を描いてたんです。もう30年位前…ウン、自分が主人公なの。
原画全部持ってる。そんなことをやっていました。
当時、アニメ雑誌から正式なオファーがあったんですよ!
『ボクはミュージシャンなんで』とお断りしました。
そんなボクの落書きみたいな絵なんですけど、あとで覗いて行ってみてください」
スゲエ、てらちんが漫画を描いていたなんてゼンゼン知らなかった!「私は何があるかよく覚えていないので告知させて頂きます」
千里ちゃんは5歳でドラムスを初めて来年が20周年!
それを記念して今週末から目黒のBlues Alleyで4日間連続のライブが催される。
石黒さんも山本恭司さんとのデュオ・ライブについて触れた。
「ワタクシ、こう見えても一応、国立音楽大学の作曲家卒です。
音大出てメタルやってるヤツいないよね!」 …ということでメタルではない石黒さんの作品「約束」。
ヒロアキくんのよく歌うギターをフィーチュアしたバラード。
美しいメロディと音色がベスト・マッチした逸品。そして、おなじみ「Ave Maria」。
アレンジは石黒さん。
この曲は色んなところで聴いたナァ。
ジャケットの写真も撮らせてもらったし…私にとっては一番思い出の深い曲かも知れない。しかしキレイな音だな~。
ギターの場合は歪み一辺倒で「いい音、いい音」と騒ぐけど、本当に「いい音」っていうのは楽器の音単体で決められるモノではなく、曲と本当にマッチしている楽器の音が「いい音」なんだよ。
それが「音楽」というよ。
この艶やかで柔らかく、深みのあるヒロアキくんが奏でる美しいMarshallの音。
他にギターの音色に一体ナニを望もうぞ。そしてガラリと変わって「キミを乗せて」。
ヒロアキくんの熱唱と…ギター・ソロ。
石黒さんと…
千里ちゃんのソロ。
そして、てらちんのキメ・ポーズ!
ぜ~んぶバッチリと収まった!
「今日は貴重な土曜日に各地からお越し頂きありがとうございました。
このコロナ禍でまだ落ち着かない日々ですが、こうしてライブが出来たことは、みなさんが感染対策をしっかりしてくださったお陰です。
本当にありがとうございました。
パラリンピックに向けて作った曲『SKY』は、開会式で演奏はできませんでしたが、聖火リレー・イベントで萩で演奏することができました。
『SKY』を作って良かったと思っています。
今年の締めくくり。
色んなことがあった1年だったと思います。
私が信頼してるメンバーと『SKY』を演奏できるのは大変うれしく思います。
『SKY』聞いてください」2021年はパラリンピックで一気にブレイクしたヒロアキくんにとって一生忘れることができない1年だったと思う。
Marshallを通じてのサポートだけでなく、長年公私にわたってお付き合いさせて頂いて来た私としてもヒロアキくんのブレイクは自分のことのようにとてもうれしかった。
そんな1年でとりわけ重要だったのは、実はブレイク前の地元山口の皆さんと同じ時間を過ごした萩のステージだったと思っている。
ナゼなら「盲目のギタリスト」でもなく、「布袋寅泰と共演したギタリスト」でもなく、自分の音楽を演奏する「音楽家」田川ヒロアキの「夢」を心ゆくまで演じたからだ。
長い間ガンバって来たんだもん、どんな形にせよブレイクするのは大いに結構。
この調子でドンドン自分の音楽をクリエイトし続けて欲しいと思う。
「盲目のギタリスト」や「パラリンピックに登場した」という枕詞が付かなくなった時の「田川ヒロアキ」をとても楽しみにしている。「Sky」を演奏する4人。
今日は歌も…
ギターもとりわけ心に沁みた。
こうしてツアー・ファイナルの本編が終了した。
アンコール。
ヒロアキくんは「Sky」Tシャツにお召し替え。
「ありがとうございます。満席ですよ。
実質ソールド・アウトだったんですけど、まほろ座のスタッフの方のご配慮で席を増やして頂きました。
あ、ギター、忘れちゃった!
千里ちゃん、スティック忘れて出たことある?」
千里ちゃんはスティックを忘れたことなど当然ありません。
するとてらちんが…「ベース忘れたことありました」
石黒さんも「キーボード忘れたことあるよ!ライブ終わって翌日行ったらあった。
この赤いヤツね」
ナンダナンダ!みんなしょうがないナァ、商売道具なのに!
かくいう私も高円寺のSHOW BOATの外にカメラ一式を忘れて来たことがあったけど…。
翌日SHOW-YAの撮影だったので、真っ青になって取りに戻ったら外ではなく、お店の中に忘れていたのでセーフだった。
あのね、てらちんは忘れているかもしれないけど、以前…それこそTAGAWAの時かな?
ライブの片づけが終わって、シルバーエレファントを出て吉祥寺の駅に向かっていたら先に帰ったハズのてらちんが駅の方から歩いて来た。
「どうしたの?」と尋ねると、「お店にベースを忘れて来ちゃった!」だって!
他にもスタジオにギターを忘れて来た人とか、結構みんなやってるんだよ。 アンコールの1曲は「Racing Star」。
岡山サーキットで18台のレーシング・カーを使って撮影したミュージック・ビデオが話題になった。
コレもまったストレート・アヘッドなインスト・ナンバーでバンド・メンバーもノ~リノリ。
この曲は菅沼孝三さんに叩いて頂く予定だったという。
代わりに千里ちゃんが力演を見せてくれた。
〆に取り掛かるヒロアキくん。
スライド・ウォッチでギュインギュイン!フィニ~ッシュ!
そしてお客さんと記念撮影。
がんばれヒロアキくん!
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
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