NEMOPHILA 『REVIVE ~It’s sooooo nice to finally meet you!!!!!~』<後編>
生来ヘソ曲がりの私は人がゴッタ返しているような場所に行くことが苦痛で仕方ない。
巷間で話題になっている行列ができる店でも、その行列が少しでも長めだと簡単に諦めちゃう。
でもね、毎年季節になるとテレビでレポートされる茨城の「国営ひたち公園」の様子を目にすると、混雑をガマンしてでもあの一面に広がる450万本と言われるネモフィラを見てみたいと思うよね。
今年は思い切って行ってみようかな…。
さて、その「Nemophila」…語源はギリシア語。
「nemos(小さな森)」と「phileo(愛する)」が組み合わさった言葉で、原種が森の周辺の明るい日だまりに自生することからその名が付いたそうだ。
品種はいくつかあるようだが代表的なタイプは青いヤツで、花の中心が白く、そのルックスを「目」に見立てて、英語では「Baby blue eyes(赤ちゃんの青い瞳)」と呼ばれているんだって。
だから花言葉は「可憐」。
まさにNEMOPHILAにピッタリの花言葉ではあ~りませんか!
そのネモフィラの花を形どった「桔梗紋」のようなあのロゴ・マークがまたいいんだよね。
さて、NEMOPHILAフルメンバーによる初有観客ワンマンライブ『PEVIVE ~IT’s sooooo nice to finally meet you!!!!!~』も後半に差し掛かる。
普通は最後に持って来るお客さんとの記念撮影をココで済ませちゃったのもNEMOPHILA流。
だから後はもうひたすら燃え尽きるのみ!昨年シングルでリリースされ『REVIVE』にも収録されているハラグチサン作の「Hypnosis」。
我々70年代のロックで育った世代だとどうしても「y」を「i」に替えて、さらに「p」と「n」の間に「g」を入れて「Hipgnosis(ヒプノシス)」としたくなってしまうのが「催眠術」を意味するこの「hypnosis」という言葉。
「Hipgnosis」は皆さんご存知の一連のピンク・フロイド他、数多くのブリティッシュ・ロックの名盤ののジャケットのデザインを担当した会社の名前。
一昨年、ロンドンの事務所跡を訪れた時には感動して泣いたわ。
Hipgnosisが気になる人はコチラをどうぞ⇒【Music Jacket Gallery】緊急特集!Hipgnosis Collection~Progressive Rock Worksこの曲、10月の配信ライブの時に初めて聴いて一発で気に入ってしまった。
私は民族音楽が大好きで、クルアーンとかカッワーリーとかライとか、とりわけ中近東の音楽に興味があるのでひとたまりもなかったね。
アラビックなギターリフにヘヴィなリズム。
そして、エキゾチックな魅惑のメロディ・ライン。
NEMOPHILAが他とは違うことを見せつけてくれる1曲だと思う。
あ、そういえば今回はハラグチサン宅の壁画のポーズが出なかったナ。『REVIVE』でも「Hypnosis」と連続して収録されている「Game Over」を立て続けに演奏。
テンポを落としてmayuちゃんがシッカリと歌い込む。
中盤からはギターの2人をフィーチュアしたインストゥルメンタル・パートが曲を引き継ぐ。
こういうギター三昧のクダリもNEMOPHILAならではだよね。
最近の若いバンドさんのステージでは絶対に観ることができないシーン。 言って許されるのかどうかわからないけど、70年代ロックの精神がココにあるように思えるんだよね。
あのロックが一番クリエイティブだった時代の芳香がNEMOPHILAのステージには漂っている。
簡単に言えば…「カッコいい!」。そんなSAKIちゃんのプレイをサポートするのがMarshall JVM410Hと1960A。
やっぱりいいな、Marshallサウンド!そのギター・チームの熱演に応じるようなmayuちゃんの熱唱ぶりも感動的だった。
mayuちゃんはもう1曲、「Creature」を感情豊かに歌い上げ観客を魅了した。
シットリめに2曲聴かせたところで、葉月ちゃんから「Zeppツアー」の告知、SAKIちゃんから改めてファンへのお礼の言葉があった。
そしてmayuちゃん…
「ナントみなさん!もうラスト・スパートでございます。
ラスト・スパートイケるかぁ~!」
アッという間に最後のセクションだ!mayuちゃんがコールした次の曲のタイトルは「MONSTERS」!!
2020年2月リリースのシングル『OIRAN』のカップリング曲。各メンバーに絡んでバイブスをアゲるmayuちゃん。
私、もちろん普段は「バイブス」なんていう言葉は使いませんよ。
今、初めて使いました。
我々の「バイブス」って言ったらビーチ・ボーイズの「Good Vibrations(1966年)」ですから!
あ、それと日本が世界に誇る大ギタリスト、渡辺香津美さんに「Good Vibes(1974年)」という曲があるわ。さらに各自がカラミ合ってバイブスをさらに高めていく!
この盛り上げようはまさに「ROCK'N MONSTERS」!
『REVIVE』に戻って「Change the World」。
ドラムスのアレンジがいいな~。ハラグチさんのベースが唸って…
ギター・ソロ!
ひたすらストレートに突っ走るエイト・ビート・チューン。
こういうシンプルなドライビング・ナンバーをサラっと演るところがクールなんだよね~。
オリャ~、スカっとするゼイッ!
両手を広げて観客の拍手に応えるmayuちゃん。
本編で残された2曲は『NAONのYAON 2021』で演奏した曲。
つまり私のNEMOPHILA初体験ナンバーたち。
あの時はビックリしたわナァ~。
雨が降っていることも忘れてカメラのファインダー越しにジックリ観てしまったよ。
今日もジックリやらせてもらってます!最後の2曲のはじめは「DISSENSION」。
SAKIちゃんが弾くリフが地獄から鳴り響いてくる!
葉月ちゃんのソロもたけり狂う!
でも、この曲ってサビのコーラスがカワイイんだよね。
「カワイイ」といえば…家内がチョット前にロックが好きな若い姪っコにNEMOPHILAのことを教えてあげたところ、彼女はすぐにサブスクで聴いてくれてね。
「メッチャかっこいい!」と彼女は一発でファンになっちゃった。
その後、数日前に公開したこのレポートの<前編>を見てその姪っ子は家内にこう連絡して来た。
「あんなにカワイイ人たちがあんなスゴイ演奏しているのを知ってビックリした!」
そういうことなのよね。
そして、本編の最後。
「どうもありがとうございました!
まだ終わらないぞ~…ラスト1曲!
『OIRAN』!」また景気よく炎がドバ~!
コレ、前の方にいると熱いのよ!…もういいか。「♪ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ!」
曲はNEMOPHILAのキラー・チューンのひとつ。
そして、コレぞ私が初めて接したNEMOPHILA。5人が一丸となる。
それこそ炎のパフォーマンス!
フロント4人が揃い踏みするフォーメーションもバッチリ!
クライマックス~!
フォーメーションから2人のギター・ソロへ!
泣いても笑ってもコレが本編最後のギター・ソロ。
2人も最高に気合の入ったプレイを見せてくれた。あ~、終わっちゃった~!
こうしてNEMOPHILAフルメンバーによる初の有観客ワンマンライブの本編が終了した。アンコール。
再びステージに姿を現した5人が円陣を組んで最後のパフォーマンスに臨む。「ラスト!みなさん、今日は本当にありがとうございました。
最後の1曲聴いてください。行くぞ~!」Tシャツに着替えた5人が最後を締めくくったのは『REVIVE』から「Life」。
緩急自在に猛烈にバンドをドライブさせたリズム隊の2人。最後の最後にはドッカ~ンとハジけ飛ぶのかと思っていたら渋めのナンバーを持って来た。
ニクイじゃないの!
コレもMEMOPHILA流。全編を通じて存分にエキサイティングなプレイを見せてくれたギター・チームの2人。
最後の最後までスキを全く見せることのない完璧なプレイ。
私にはツイン・ギターの新しい可能性が提されたように見えた。
そしてフィナーレ。
アンコールを含めて全17曲。
長さも実にちょうどいい!
も~、最近のコンサートはみんな長すぎだっつーの!
コンサートはもうチョット観たいところで終わらせるのが一番いい。
そんなところもヨカッタ。
この日もステージに送られたのは拍手だけであったが、6月のZeppツアーの時には割れんばかりの歓声が浴びせかけられることを期待しよう。感極まってmayuちゃん(泣)!
そんなmayuちゃんの肩に手を回して感動を分かち合ったSAKIちゃんの姿も印象的だった。
SAKIちゃんもかつては『NAONのYAON』の舞台で感激の涙を流したからね。
NEMOPHILAは今年4月29日開催の『NAONのYAON 2022』への出演も決定している。
楽しみだ~!
NEMOPHILAの詳しい情報はコチラ⇒NEMOPHILA Official Website
オッと!冒頭で書き忘れた。
NEMOPHILAが何人にも愛されるワケ…「それはネモフィラ」のもうひとつの花言葉が「Everyehre success」だから。
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